検診/健診


 2002年4月以降にセンター関西に入った検診/健診に関する相談は全部で116件で、02年度は21件、03年度は21件、04年度は35件、そして05年度は39件とわずかずつではありますが増えてきています。殆どが○○語で検診/健診が受けられるのはどこかという相談ですが、中には結果がよくわからなかったので、通訳して欲しいという方もいらっしゃいます。

 目的は自分で健康管理をするためと、保険加入、入社、ビザ取得のために健康診断書が必要なためとに大別され、前者はDr.が外国語で対応してくださればよいという希望が大半ですが、後者は医療機関が指定されていたり、診断書への外国語での記入も求められる事があります。診断書が必要であっても、提出を求めているところが所定の用紙を配布している場合もあれば、項目は聞いていないけど、健康と分かれば簡単な物でよいと思うとおっしゃる方もあります。それがDr.に問診を受けただけでよいものであるとわかるのに、しばらくかかりました。近年では人権的配慮からなされなくなった、就職先から求められた「覚せい剤依存症ではないという証明書」などもこの類でした。

 健康管理のために希望される検査項目は、殆どが定期的な女性の子宮ガン検診、乳がん検診、男性の前立腺検診などですが、中には人間ドックを受けたいと言う方もいらっしゃいます。なかなかこれは難しい注文となります。というのも、他の大半の医療機関と同様、外国語ができるのが医師のみというところが多いのですが、ご存知の通り、ドックの大半は看護師さん、検査技師さん、案内の職員の方が対応してくださり、医師の対応は問診時のみとなるからです。全ての職員にネイティブ並みの語学力がある人間ドックを紹介してほしいと言う相談が入った事があります。そのようなところをはまずないということをご理解頂くのが大変でした。

 健診を受けたいと言う方の中には、よく聞いてみると、実は既に症状が出ているんだという方もいらっしゃいます。症状が出ていると保険が使えますが、一般的な健診では保険が使えません。何に自分の保険が使えて、何に使えないかが、ご自身でも良くわかっていらっしゃらない方も結構いらっしゃいます。そのような場合は保険に加入された際にもらっているはずの契約書をよく読んでくださいと伝えています。

 検診を受けられる方も受け入れている医療機関も、結果に異常が出ないと思っていらっしゃる方が多いようで、よくない結果が出るとお互い説明に困ってしまわれることがあるようです。そのような時には、センターのウェブサイト内「お役立ち頁」の中に『健診・検査一覧』として、一般的によく行われる検査項目の説明や、検査の正常値などをPDF文書にして英語、スペイン語、ポルトガル語、中国語をそれぞれ日本語と併記したものをおいてありますので、ダウンロードしてご活用いただければと思っています。 ちなみに、今までで一番項目数が多かったのは南極で働くための健診を希望された方だったと記憶しています。検査結果が条件にかなっていれば、今頃は彼の地でペンギンと楽しく過ごしていらっしゃるのかもしれませんね。
 (センター関西 I)◆◆◆

(AMDA国際医療情報センター NEWSLETTER NO.56より)


AMDA国際医療情報センターのホームページ

NEWSLETTER NO.56

ケース紹介目次

image お問い合わせはamdack@nifty.comまでお願いいたします。