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ケース紹介

 

結核の疑いあり?!

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 「仲良く家族ぐるみでつきあっていた同国人夫婦のうちの夫が、先日咳がでるので病院へ行ったところ結核と診断されたのだが、自分たち、特に3ヶ月の娘に感染していないかと、とても心配している。」という相談が入った。「病院で検査を受けるとよい。」と答えたところ、「いつも行っている病院へ行ってみる。」とのこと。わずか数分でやりとりは終わった。

 ところが、その後彼女の行った市民病院とその市民病院を管轄する保健所、彼女の居住地を管轄する保健所が譲り合いを始めてしまった。この結核になった友人が診断を受けた翌週に帰国してしまったため、受診した病院、病状、詳しい住所等を確認することが出来なかったことが、それぞれに受け入れられない理由を与えてしまったようだ。

 それでも相談者の居住地を管轄する保健所がようやく赤ちゃんだけは引き受けてくれることになったのだが、大人は病院へ行って検査を受けるようにと言われた。この保健所では18才以上になると普通はツベルクリン反応はみず、レントゲン検査で調べるのだそうだ。しかし、「病院から保健所へ行くようにと帰されたのに、また病院へ行けとは言えない。住民対象のレントゲン検査はしていないのか」と尋ねたところ、しているとのこと。

 話がスムーズに進み出したのは、保健婦さんが自分が担当すると決心して下さった時点からだった。@本来レントゲン検査は年1回しか受けられないのだけれど、事情が事情だけに健診医に伝えれば2ヶ月後に再検査も受けられること、A赤ちゃんの場合はツベルクリン反応を見るのだが、もし陰性だという結果が出ても2ヶ月待ち、もう一度反応を見てからBCGをすること、BBCGとポリオの集団接種の時期が重なってしまうが、どちらを優先させるか等々アドバイスを受けることができたし、通訳の手配もしてくださった。

 たまたま、この通訳の方が海外に出ておられたため、予防接種やレントゲン検査を、いつどこで受けられるか等々もこちらが通訳することになった。そして、数ヶ月後に家族全員が感染していなかったという嬉しい知らせを受けることができた。

 せっかくの公共サービスをもっと住民が享受できるように、積極的に広報していただくことを希望すると同時に、当センターもより多くの情報が提供できるように努力していきたいと思う。

(AMDA国際医療情報センター NEWSLETTER NO.20より)

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