AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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午後3時から背部の大きな脂肪腫の摘出を予約していたフィリピン人患者54歳、時間になってもやってこない。午後5時45分より県医師連盟の執行役員会が横浜で予定されていて、その後に引き続き県医師会の会もあり、遅刻ができない。彼女は過去に自分からこの背部の脂肪腫の摘出をお願いしておきながら2回すっぽかした過去がある。一般的に脂肪腫の摘出は外科の経験がある医師にとっては簡単なことなのだが・・・この脂肪腫は大きさが4センチもあり、かつ背部の深いところにある感じがしていたので、そうそう簡単には終わらないだろうと3時に約束したのに・・・もう来ないならいいやと思っていた午後4時ごろになって彼女が現れた。クリニックのスタッフが時間に遅れるのは困ると話しているのが聞こえた。4時45分にはクリニックを出なければならないこともスタッフは知っていたので、「先生、いま来たけど、どうしましょうか? キャンセルして別の日にしましょうか?」と訊ねてきた。連絡なく遅れてきたことには少々腹がたったが、この日を逃したら「次の日」はないのではないかと老婆心が働いてしまい、そのまま摘出を行った。遅れてきた理由について、「怖くて迷っていた」と話していたが、いずれにしても連絡をくれるべきとだけ話した。思った通り、脂肪腫は深いところにあり、難儀はしたが、20分程度で終えることができた。
  • 2017/12/8 9:00
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前々日にフィリピン人のお子さん9歳、母親からメールがあり、インフルエンザの予防接種を行うことになっていた朝、母親から、「こどもが学校に行ってから行くので遅くなります」というメールが入っていた。あれ、予防接種を受けるのはこどもではなくて母親なのかな?と思い、診察を始めたが・・・昼近くになっても母親がやってくるようすはなく、午後になって忙しさで忘れていた午後4時半ごろ、こどもを連れて母親がやってきた。やはり、接種を受けるのは母親だったわけだ。クリニックの診察時間は5時までなので、厚労省の指示通り、副作用出現など見極めるために1時間経過をみることができない。するときょう接種ができないことになり、へたをすると接種のチャンスを失うかもしれない。そう考えて、接種のあと1時間クリニックに残っていただいた。母親からはローマ字でメールが来ていたが、書くのはABCを使ったローマ字でも、書いた日本語の内容をどこまで理解できていたのか、ちょっと疑わしい。そして母親が英語を書かなかった理由、それは英語が苦手あるいは理解できないからだ。フィリピン人でも英語が理解できない人はたくさんいる。カンボジア人女性81歳、日頃は別の慢性疾患で拝見しているのだが、風邪をひいてしまい、21歳の孫娘がついてきた。孫娘は日本生まれで、小さいころは僕のクリニックの小児科に通院してきていたのだが、こんなに大きくなるとは。感心したのは彼女がおばあちゃんとカンボジア語で話していたことだ。両親が外国人でも日本の小学校に入ると、多くの場合、母国語を忘れてしまうものなのだが・・一生懸命話しているカンボジア語、おばあちゃんからすると少しわかりづらいらしく、聞き返したり・・・ほほえましい光景だった。
  • 2017/12/7 9:05
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中国人男性24歳、HIVの即日検査に来院。陰性と告げたとたんに手にした鞄を床に落として崩れ落ちてしまった。しばらくして「先生、ありがとう」と。心配なことから半年を経過しているというので陰性で問題ないと思う。それにしても来日して1年であの日本語とは・・・若いってうらやましい。フィリピン人女性41歳、s-GPTが70程度の高値で検査を行ったところ、HA抗体が相当に高値だった。ほかの疾患もあり、フォローしていて今回、3か月ぶりに肝機能をチェックしたところ、GPTは120まで上昇していた。きっと今までもGPTが上昇したり下降したりを繰り返してきたのだろう。ウルソを処方して経過をみることにした。それにしても東南アジアの人や南米の人にはHA抗体陽性の人が多い。GPTが100に至らないような軽度の上昇を示している人に検査してみると、ほぼ100発100中だ。ペルー人女性50歳、右の季肋部痛みがずっとあるそうで、超音波でみると胆嚢にしっかり石があった。痛みもあるし、手術を勧めたのだが・・・あの日本語力では病院に受け入れてもらえるかどうか、心配になった。近くの公立病院の外科に情報提供書を書いた。
  • 2017/12/5 9:00
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11月25日の土曜日、小児科が休診のせいもあり、外国人患者は12人で土曜日にしては少なかったが・・・12月2日、おとといの土曜日は23人、土曜としてはほぼ平均的な外国人患者数だった。25日に見学に来てくれた川崎医科大学のM君にはなんだか申し訳ないような気がしてならない。ベトナム人のスタッフが月に一回、来院してくれる日だったので、やはりベトナム人が多かった。国籍別ではベトナム人8人、フィリピン人6人、ペルー人5人、タイ人2人、中国人、スリランカ人各1人だった。日本人を含めた全来院患者数は83人だったので、外国人は27.8%を占めたことになる。それでも滞ることなく、診療が進んでいくのは医師だけでなく、看護師、受付事務職員みんなが外国人対応に慣れているからだと思う。そういう点では一番近い調剤薬局のスタッフもそうかもしれない。たくさんの外国人の方が来てくれるのも、そういう慣れた対応のためではないかと思う。先日、片頭痛でやってきた27歳のペルー人男性、また頭痛でやってきた、朝、目が醒めたらすでにズキンズキンと痛くなっていて、それからトリプタン製剤を内服したが、痛みがとれないから来たと話してくれた。トリプタン製剤は痛みが「十分に」来てしまってから内服したのでは効果がないはずなので、これはいたしかたないと思い、再度イミグランを注射して寝てもらった。もしかしたら群発性頭痛かもしれない。こんなに何度も頭痛がおきるのでは脳内のなんらかの疾患は否定しておくべきと考え、近くの脳外科に診察をお願いした。
  • 2017/12/4 14:23
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ベトナム人男性31歳、のどにつかえ感があるとやってきた。10年以上日本に住んでいるという割にはむずかしい話は全くわからないようす。たぶん日本育ちだと思う「めい」が付いてきた。この「めい」に先生、久しぶりとあいさつされたのだが、まったく記憶にない。つかえ感がある≒がんというわけではないが、可能性は低いがそういうケースもなくはないので、まずは内視鏡検査を行って可能性を否定すべきなのだが・・と話した。話しながら考えたのだが、1月まで1日二人の午前中の内視鏡検査枠は大和市がん検診の人でほぼ予約されつくされている。検査をするとなると午後になるのだが、それも具合の悪い人で来週はうまっている。もしやと思って「きょうは食べていない?」と訊ねると、食べていないとのこと、「めい」が「きょうしか付いてくる時間がない」と言う。こういう経過で「きょうやらざるをえない」状況に追い込まれてしまった。不思議なことは、つい先日のパキスタン人のケースといい、予約なく急に内視鏡検査をしてほしいという外国人患者が来た日に限って、比較的すいている。きのうも寒くて小雨で、彼らがやってきた時間帯は待合室には数人の患者しかいなかった。10時半からの予約の内視鏡検査の前にやってしまおうと決断。すぐにでも前処置を始めようとしたら、看護師が「先生、いま、缶コーヒーを飲んでいましたよ」と教えてくれた。あわてて水を大量に飲んでもらい、右側臥位で15分ほどすごしてもらってから検査を行った。少しだが、コーヒーが残っていて、吸引した。結果的に十二指腸から咽頭喉頭部まで異常は認めなかった。写真を見ながら説明、安心したようで帰って行った。
  • 2017/12/4 9:00
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ペルー人男性27歳、頭痛で来院。少し年上の女性がいっしょに診察室に入ってきたので、思わず、あなたはどういう関係の方ですか?と訊ねてしまった。どう見ても恋人や奥さんという感じではなかったので・・すると派遣会社の事務をしているという。どうやら患者は彼女が働いている派遣会社からどこかに派遣されて働いていて、彼女が担当者だということがわかった。ひどい頭痛は昨日からだそうだ。問診してみると「ずっと」前からこういう頭痛があった。頭痛はズキンズキンと激しく痛い、痛いと仕事もまったくできない、吐き気はないが、目がおかしい、光ですごく悪くなるということがわかった。じゃ今まで、痛くなったら何をしたらよくなったの?と訊ねると、考えてよくわからないようす。寝たらよくなっていなかった?と聞くと、「よくなったけどしばらくするとまた痛くなるときがある」と答えてくれた。これってあきらかに緊張性頭痛ではない。群発性頭痛にしては軽いというか・・・本命は偏頭痛だと思う。どうやら会社は仮病と疑っているらしい。無理もない、片頭痛なら「発作」が終わったら「普通」に戻ってしまう。さきほどまでうんうん唸っていたのに、「普通」にしていたら、仕事がいやだったのかなどと疑いたくもなるだろう。患者が気の毒になった。トリプタン製剤を内服等してもらうにはすでに発作がおこって時間がたちすぎているので、イミグラン注をおこなって奥のベッドで休んでもらった。しばらくして行ってみると熟睡していた。それから1時間、元気になった。頭痛は消失していた。帰り際に付き添いの女性が話してくれたが、仮病じゃないか?と会社から言われて困っていたそうだ。本人には本当に気の毒なことだ。発作がおきたときの対処法や内服薬を使うタイミングなど話しておいた。自分が初めて偏頭痛発作をおこした42年前、上司のひとりに手術がいやで仮病で寝込んでいるのではないかと疑われたことを思い出した。
  • 2017/12/1 9:00
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パキスタン人男性52歳、先日は僕の話を聞いて、心配がなくなり帰宅したが・・・しばらくするとまた心配になり、胃と食道を内視鏡で診てもらいたいと「なにも食べないで来ました」と言う。冬になると朝早くは患者が少ない、やはり寒さのせいだろう。午前の最初の内視鏡検査の予約時間が10時半だったので、「予約なしに行うのは例外だよ」と話して行った。何度も何度も「ごめんなさい、先生の言うことを信用はしているのだけど、不安が強くて・・・心配性なの」と言われた。すぐに挿入して観察したが、上部消化管はとくに異常病変はなかった。結果を話すとようやくほっとしたようで、帰って行った。台湾人男性30歳、HIV等の即日検査で来院。女性がいっしょだった。数日前にHIV検査について電話で問い合わせてきたのは彼女だそうだ。男性よりだいぶ年上に見えたし、男性の言葉からは「心配なこと」があった相手は彼女ではないと推察した。この彼女から検査の説明やその結果を男性に告げる場にいっしょにいていいか?と訊ねられたが、それは僕ではなくてこの男性が決めるべき問題で・・男性が了承したので、女性同席で結果を話した。もちろん陰性だった。ペルー人女性49歳、いつもは高血圧で拝見しているが、会社での健診結果も今回は持参、彼女は日本語が読めないので「これ、来た、何、書いてある?」と渡された。検査だけ行って、結果は郵送するような健診については、つい楽な仕事してるなと思ってしまう。説明する方がはるかに大変だからだ。なんとかスペイン語と日本語で説明したが、心電図で梗塞を疑う所見があると書いてあった。心電図を再検したが、同様の所見だったので、近くの循環器の専門病院に紹介状を書いた。
  • 2017/11/30 9:12
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ペルー人女性50歳、胃がん検診で初めての上部内視鏡検査となった。外国人患者の中にはサイレースを10%に薄めて静脈注射して軽度に寝たような状態にしても、内視鏡を挿入しようとすると「あばれる」人がいて油断ならない。ずいぶん前だが、サイレースを使ってもタイ人男性に内視鏡を噛まれてしまい、修理に50万円かかった苦い記憶がある。内視鏡検査をはじめてからもう40年になるわけで、それなりに上手なつもりではあるが、とくに外国人患者の場合、「あばれる」と外国語で心配ないよとかムンテラしなくてはならず、けっこうやっかいなことになりかねない。イギリス人の若い女性に内視鏡検査が必要と判断したことがあり、本人も了承してくれたので、事前にこういうことをするのですよと教えてあげようと思い、内視鏡を見せてあげたら「オー、ノー」と言われて、泣き出されてしまったこともあった。このケースはけっきょく検査をキャンセルするということになってしまった。こういう苦い経験をやまほどしてきたので、サイレースをこのペルー人女性に注射しながら、無事に終わりますようにと祈るような気持ちで挿入を開始したのだが・・・意外とすっと挿入で来た。そのまま胃の中へ、さらに十二指腸の第二部まで挿入、十二指腸にも胃にも大きな病変はなかった。ところが検査も終盤、食道を観察していたところ、門歯列から22センチのところに褪色した隆起を発見、たぶん良性の乳頭腫だろうと思ったが、それだけでは証拠とならないので生検を行った。検査終了後、アネキセートを静脈注射するとすぐに目が醒めた。その後、SDカードに入れた画像をコンピューターで見せてさしあげたのだが、この病変のところに来たら「なに?」と日本語で言い、簡単なスペイン語で説明しようとしても話を聞いてくれない。心配でパニックになりかけていたのだろう。一言、がんではないと思うけど・・・と話すと、ようやく落ち着いてくれた。
  • 2017/11/28 9:00
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川崎医科大学のM君がせっかく見学に来てくれたのに・・・こういう日に限ってあまり外国人患者が多くない。それでも終わってみたら12人ほど来てくれた。日本に帰化したベトナム人が二人、フィリピン人が6人、カンボジア、中国、アルゼンチン、ペルーと各々一人ずつ。遠方から来てくれたのにあまり参考にはならなかったのではないかと心配している。アルゼンチン男性65歳、初めての上部消化管内視鏡検査、麻酔の注射を使うことなく、あっさりと終わってしまった。大きな病気はなし。症状も消失していて、とくに処方はしなかった。ペルー人男性44歳、高血圧と高脂血症、不眠症で拝見している。飲みきってしまって数日間降圧剤を内服していないせいだろう、血圧が150を超えている。どうして飲みきる前に来てくれないのか、不思議になる。いつも一か月分処方しているのだから。母親も中性脂肪が極めて高いと話を始めた。遺伝とでも言いたいのかな?と思っていると、母親の話が延々と続く。わかったことはペルーにいる母親の中性脂肪が極めて高いので、薬を日本から送りたい、あるいはだれかペルーに帰る人に持って行って欲しいということだった。話の行く先がなんとなくわかったので、「あなたの公的保険で母親の薬も処方してほしいということ?」と尋ねると「そうだ」と答えるので、それは日本の公的保険制度のルールでできないことであると話した。後でよく考えてみると、日本の公的保険は本人だけではなく、家族もカバーされていることが多く、それでもしかしてペルーにいる家族もカバーされると誤解したのか、あるいは自分の名前でならいくらでも処方してもらえると考えたのかな?と思った。いずれにしてもこういう行為は公的保険の範疇にはないことをしっかり伝えるべきと思った。
  • 2017/11/27 9:00
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インドシナ難民として合法的に日本に受け入れられて以来、30年を超すおつきあいのカンボジア人のご夫婦、奥様は診察とインフルエンザ ワクチン接種、ご主人はワクチン接種のみ。長女が付き添ってきた。再来年にはご夫婦二人とも65歳になる。65歳からはインフルエンザ ワクチン接種に公的な助成があるが、それは居住地の市町村での接種に原則的に限られる。隣のS市在住のご夫婦はS市の医療機関で接種してもらうと、僕のクリニックでの接種の半額近くで受けられるはずだ。このことを話したら、「高くてもいいから先生のところにずっと来る」と言われた。うれしいけど申し訳ない気分。フィリピン人女性60歳、片頭痛でトリプタン製剤のジェネリックを処方しているのだが、ジェネリックでもトリプタン製剤は高い。窓口で「きょうは1500円しかない」と話したと受付から連絡があった。診察台と処方箋料を引くと調剤薬局での支払い可能額は1000円近くということになる。それでもどうしても5個薬が欲しいとがんばっていると・・・本人いわく、今までもこういう時があって調剤薬局での支払いを数日遅らせてもらったりしたことが何回かあるという。正直驚いた。以前からある意味、だらしないところがあってフィリピン人仲間からも疎遠になっている彼女だが、こういうことが繰り返されてきたとは知らなかった。調剤薬局に電話してみると、支払いが本人の最初の申告より遅れたことはあるが、未払いはないとのこと。僕が処方箋を書くことで調剤薬局の経営に負の影響を与えているとしたら、その責任の一端は僕にもあるわけで、深刻に受け止めた。処方後、調剤薬局からは何の連絡もなかった。
  • 2017/11/25 9:00
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