AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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ベトナム人男性54歳の件で某市の職員来院。適切な受診ができていないので今後の対応について聞きたいとのこと。最後に診察したのは3月末、その前が12月、遠方というほどではないが、近くとは言えないところからやってくるのでやむをえず2か月処方にしているのだが・・それにしても間が空きすぎ、次はいつごろ診察という話もするし、日本語能力を考えて、ベトナム人スタッフが勤務している日を教えてあげるのだが、なぜかその日にはやってこない。口うるさいことを言われるのがいやでこのような行動をしているのかなと疑いたくもなる。あるとき、どこかの病院で精神疾患があると言われたようだが、僕は少し懐疑的だ。彼の日本語能力では対応した医師が彼の発言について「正しく」把握できたとは思いにくいし、もしかしたら装っていたのかもしれない。ただ、難民としてやってきたベトナム人のコミュニティとも全く付き合いがないようで、孤立しているというか、性格的に問題があるのだろうということは理解できる。何より話していて、笑顔がないし、人を拒絶しているようなところがある。この30年以上、生活保護となっていて、僕の記憶では働いていたことがないような気がする。適切受診をする気がないのであれば、働いてはどうか?と話してみると言い残して職員は帰って行った。
  • 2018/6/15 9:00
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ペルー人女性48歳、腹痛で来院、下痢もあり、急性感染性腸炎と診断した。タイ人女性57歳、手の関節部が腫脹しているというので診ると、ガングリオンがあった。内容がゼラチン様のはずなので太めの19Gの針を付けた注射器で穿刺して内容を吸引、出切らないので針を抜いたのちに圧迫すると、針穴から中等量のゼラチン様内容が出てきて、腫脹はなくなった。またすぐに溜まるだろうと思い、「溜まったら来るように」と話したら、「もう、来ない」という返事。推察するに、どうやら長期にわたり不法滞在で働いていたようだ。「もう、疲れたからタイに帰る、出頭する」と話していた。本当に人間模様。昨日は休診日、診療のある平日は昼休みも往診、特定健診の結果記入など落ち着かないので、朝7時前にクリニックにやってきて7月3日の日本医師会の第一回外国人医療対策会議での話のスライド原稿の制作に取り掛かり、10時半ごろになってようやくできあがった。夕方に東京に行き、午後6時からAMDA国際医療情報センターの総会に出席、がんばっている事務局スタッフの顔を見て、元気をもらってきた。
  • 2018/6/14 8:45
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台風も近づき、雨が降る中、特定健診予定の日本人、がん検診予定の日本人の方がいずれも予約通りに来てくださった。そして外国人も16人にのぼった。内訳はペルー人5人、フィリピン人4人、ベトナム人2人、アメリカ人、韓国人、スリランカ人各々1人。毎日、当たり前のようにこなしている仕事だが、見る人によってはどんな風に何をしているのだろうとお思いになる方もいらっしゃるだろう。これを読んでいらっしゃる学生を含む医療関係者で、もしも僕のクリニックを見学したいという方がいらっしゃったらいつでも僕に連絡いただきたい。クリニックに電話をくださってもけっこうです。先日、糖尿病で近くの専門医にお願いしたフィリピン人女性51歳、来院。専門医がよくよく尋ねたところ、ケーキやその他もろもろ、たくさん食べていたらしい。食事療法だけでいけるだろうという返事が来ていたことを伝えると、こどものように喜んでいたが、僕のほうを向いて、「ドクター、ごめんなさい」と一言。僕には節制しているといつも話していたが、そうではなかったのだそうだ。そんなことで僕が怒ることもない。本人がよくなってくれたらそれでいいのだから。
  • 2018/6/12 9:00
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インド人男性40歳、以前から血中LDLコレステロール値が極めて高く、血圧も高くなりつつあるうえに・・・先月に痛風発作を併発。まずは食事療法でと思って話をしたことがある。インドに赴任していた日本人の友人から現地のカレーのことは聞いていた。彼のところで現地のコックを雇っていたときに、どのようにカレーをつくるのかを見ていたらしく、「あれじゃ、コレステロールもあがるはず」と言っていたが、その彼のコレステロールも非常に高くなり、とうとう彼自身が自宅で料理をつくるようになってしまった。本帰国したとたんにコレステロールも正常値になってしまった。やはり食事の影響はすごい。で、そのインド人の患者に何度食事療法の話をしても「毎日食べているカレーを食べるのをやめることばできない」と、食事療法ははっきりと否定されてしまった。そして今回、痛風が再発、血糖値が上がってきて境界型の糖尿病となってしまった。こうしたに生活習慣病になりますよ、という典型例を見せてもらっているみたい。今回は本人も相当にこたえているようなので、再度食事療法の話をしようと思う。
  • 2018/6/11 9:00
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医師免許を取得して48年も経つというのに恥ずかしい。きのう、タンザニア人のA型肝炎の話をブログを書きながら、釈然としなかった・・・HA抗体の総量が陰性なのに、どうしてHA抗体IgMが陽性なのだろうと・・・患者がやってきて結果を伝えようと、再度検査結果を見て、愕然とした。あれほど何回も見ていたはずなのに・・真実はHA抗体総量は陽性、HA抗体IgMは陰性であった。要するに過去にA型肝炎に罹患したが、自然治癒、そして現在を現すIgMは陰性なので今、現在、A型肝炎ウィルスが暴れているということではないということがわかる。情けない。ハズキ ルーペもかけているというのに・・・諸先輩が医療の第一線を退いたきっかけをうかがうと、自分の医療にそれなりの自信を持っていたり、体力的に自信を持っていたのに、あるとき、それを打ち壊すような思いをしたというようなことをおっしゃる。あと8日で満69歳、そういう時期にさしかかったのだろうかと思う。
  • 2018/6/9 9:00
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ペルー人男性59歳、高脂血症を気にしていて採血を行ったが、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪すべて正常範囲内であった。血圧も正常範囲内でほっとしたようすで帰って行った。タイ人女性47歳、高血圧で治療中、廃品回収業だそうだ。こういう分野で働いている外国人も少なくない。76歳アルゼンチン人男性、高血圧、高脂血症、高尿酸血症で治療中、かなり太っていて、このような体重では運動療法そのものができない。すでに両ひざに痛みがあり、かなりゆっくりと移動している。こういう体型で同じような悩みを抱える日系南米の人たちやその伴侶、こどもたちは少なくなく、栄養改善や運動療法など早い時期からしっかり行わないと、歩行障害ひいては寝たきり状態の人たちを増やすことになり、公的保険の医療費や介護費、さらには介護の分野に大きな影響を与えるだろう。この数日、外国人労働者のわが国への大幅な受け入れ増を伝えるニュースが多いが、これら健康面にも気をめぐらせておかないと、将来的に深刻な問題を抱えかねないだろう。先日、体がだるいと訴えるので採血を行ったタンザニア人男性の検査結果が戻ってきた。HA抗体はトータルとしては陰性だが、IgMは著明に増加しており、現在、A型肝炎に罹患しているということだろう。S-GPTの上昇はこのためと考えられる。会社への診断書を依頼されていて、病名だけでなく、具体的に説明文を書かないと、最悪の場合は首になりかねないと心配している。僕の書く診断書の責任は重たそうだ。
  • 2018/6/8 9:00
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とうとう梅雨入り、体にだるさを感じる。タイ人女性50歳、火曜日は仕事が休みだそうで、高血圧の治療に来てくれる。高血圧の治療を始めたのはつい数か月前で、それまでは1年に何回か、風邪をひいたり、怪我をしたりしてやってきていた。初めてやってきてからたぶん25年近くになると思う。ということは最初に来たころは25歳頃ということになる。働き者を地でいくような生活をしていたのだが・・「先生、だれかいい人いませんか?」「もう、この年になって疲れちゃった」「お金を頼るつもりはないの、自分で貯めたから」「女に頼る男はいらない」「いっしょに生きてくれる人ならいい」と。本音だろうと思った。彼女が最初にやってきたころ、この地域にはたくさんのタイ人男性が住んでいた。よからぬうわさの男たちもいて、タイ人コミュニティからも締め出されるような男もいた。そういう人たちには興味がなかったのだろう。人のプライバシィはわからないし、興味がない。どうして合法滞在のビザを持っているのかなど、彼女に尋ねることもしない。一時、実の姉が同居していたこともあるが、その姉もとっくに帰国してしまった。異国にこんなに長く一人で住んでいるのはきついだろうと思う。日本語もそれ相応に上手なのだが・・・「病院で使う日本語はむずかしいし、知らない病院に行くのは怖い」そうで、僕のところに来ると安心するのだそうだ。
  • 2018/6/7 9:00
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ペルー人男性59歳、めまいがするとやってきた。カルテを見たら、3月に上腹部痛で来院、内視鏡検査を行い、深い十二指腸潰瘍で内服薬を処方していた。その後も1回も来院せず。内服薬の服用で痛みが消失したのだろう。いずれ治癒したかどうかの確認も必要だし、1か月分の内服薬だけでよかったのかどうか・・・本人には3か月は内服してその後に治癒したかどうか、検査をさせてほしいと話していたのに・・・全く無視されてしまった。それを悪いと全く思っていないから、別の主訴で今回、やってきたのだろう。こういう経験は何度味わっていても力が抜けそうになる。韓国人女性54歳、名前がすばらしいと褒めてあげたら、「でも中学生のときに父親が亡くなり、母親は蒸発、おばあさんに育てられたの」と話してくれた。胃がん検診で内視鏡検査を施行した。ジンバブエの男性30歳、留学先の大学で受けた検診でひっかかった項目があり、精査に来院。きょう、結果を聞きにくるので、大学へ報告書を書かねばならない。カンボジア人男性54歳、インドシナ難民として日本にやってきて今は仕事で日本とカンボジアを往復する日々、いい時代になったものだとつくづく思う。
  • 2018/6/5 9:10
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いつもクリニックに見学に来る人がいると、外国人患者がその日に限って少ないというジンクスがあるのだが・・・ジンクスは生きていた。2日の土曜日、その昔、母校の看護医療学部で僕の講義を聴いてくれて以来、おつきあいのある看護師が一学年下で某大学の看護教員を務めている後輩を連れて、見学に来てくれた。すると・・・まず日本人の患者がとても少なく、外国人患者はというと・・13人でフィリピン人7人、ベトナム人4人、ペルー人、タンザニア人、ドイツ人1人ずつであった。参考になったかどうか、心苦しかったが、患者が少なかった分、いろいろと話をしてさしあげることができたと思う。日本医師会から郵便物が到着、開封してみたら7月4日水曜に行われる第一回外国人医療対策会議の式次第と僕に与えられた短い時間でのプレゼンテーションに対する問い合わせだった。この会議で資料があれば配布してくださるとのことであったし、会議の内容は日本医師会雑誌にも掲載されるとのことだったので、全国の医師会員にAMDA国際医療情報センターの事業を知っていただく極めて貴重で重要な機会であろうと思う。誠意を込めてお話ししてこなくては・・
  • 2018/6/4 9:00
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タイ人女性71歳、高血圧の治療で来院。いつも来院時に手作りのタイ料理を持ってきてくれるのだが・・・診察室に入って来るなり、満面の笑みでかばんの中から新聞紙でくるまれた大きな丸いものを取り出して「クンモウ、どうぞ」とくださった。手に受け取ると暖かい。診察を忘れて新聞紙を開くと、タイで定番の野菜や豚肉が入ったスープが・・・スタッフ全員が飲める分ぐらい入っていた。実は前回も同じスープをいただいてうまさがよくわかっていたので、僕も満面の笑みで「トック クラン、コップンカップ ナ」と返した。前回の来院時にスープをいただいたとき、バンコクの古い切手やコインを売る店で数枚購入してきた亡くなられた故ラマ9世国王の生前に発行されていた記念硬貨を1枚、お礼にとあげたので、そのお礼も兼ねてなのだろう。あの時、「これを私にくれるの、クン モウ?」と泣きそうに喜んでくれた。昼休みにいただいたスープを飲んでみたが、プロの味、おいしすぎた。タンザニア人男性44歳、数日前から胸部痛があると隣のZ市から来院。痛みは深呼吸で強くなったり、弱くなったりするそうで、これは心疾患ではなく、筋肉か肋骨の痛みではないかと言うと、「そういえば月曜にジムに行ってから痛くなった」とおしえてくれた。念のために血圧を計測すると140/80とやや高め、両親の血圧について尋ねたところ、父親が若くして心臓発作で亡くなっていると教えてくれた。で、心臓が悪いのか、心配になったのですか?と訊ねると「そうです」との返事。念のために心電図をチェックしてみたが、全く異状なし。だるさもあるとのことなので、念のために採血で肝機能検査を行った。
  • 2018/6/2 9:00
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