AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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パキスタン人女児12歳、11月に左の上腕のしこりで来院。アテロームにしては可動性が少しあり、石灰化上皮腫を疑って様子をみるようにと話していたのだが・・・1か月たってしこりが大きくなったと来院。拝見するとたしかにしこりが大きくなっていて表面が水泡を形成しているようにもみえる。針で刺して吸引してみたが、何も引けず。またしこりそのものが脂肪組織にも浸潤していて、もしかして筋肉組織にも浸潤しているのかと思い、エコーで見たところ、きれいに被包化されているようで、触診と異なるイメージであった。被包化しているのであれば、悪性腫瘍の可能性はないだろうと推察したが、根本治療としては摘出しかないだろうということ、摘出した場合の欠損の部位の形成の可能性などを考えると、小児外科専門医に任せるべきと考え、母校の小児外科に情報提供書を書いた。精神疾患を抱えたアメリカ人女性52歳、ここのところ、立て続けにやってくるが、話していることのつじつまが合わない。また精神疾患がコントロールできなくなりはじめているのではないかと心配になった。
  • 2018/1/9 9:03
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北アフリカ某国からの留学生が大学の保健室からの紹介状を持ってやってきた。いきばむと上腹部が腫れると本人が訴えているが、筋肉ではないかとのことだった。ジムでトレーニングをよくしているという。たしかに普通の状態と比較するといきばんだ状態ではわずかに腫脹しているように見受けられた。エコーで見ても異状なく、幸いにして空腹でやってきたので、そのまま内視鏡でも拝見してしまったが、それも異状なかった。しばらく経過を見るということにした。少なくともなにか重大疾患が隠れているというような印象ではなかった。カンボジア人女性67歳、血圧の測定をし、降圧剤の処方などしていると「せんせい、お正月、カンボジア行ったあ?」と話しかけてきた。カンボジアは行かなかったけど、タイのほうからカンボジア国境の遺跡まで行ったと答えて写真を見せてあげた。すると、カンボジアの平原とも見えるところを指さして、「こういうところを逃げてきた。あのころ、あかちゃんがいたけど、泣くとポルポト兵士に見つかって殺されてしまうので、夜にジャングルの中をあかちゃんの口を押えながら必死で逃げた」と教えてくれた。「お金や宝石なんか持っていると盗賊に取られて殺されるので、ふとももにダイヤを入れて逃げた。難民として日本に来てから入れたところが痛くなり、大きな病院で取ってもらった、今でも持ってる」と言うではないか。おやおやおや、それって摘出の手術を大和市立病院で行ったのは僕だよと話すと目がまんまるになり、顔中笑顔になって僕の手を握り締めてきた。プノンペンの自宅に医師を呼んでふとももを切開してダイヤを入れてきたが、日本の難民定住センターに入所してからその部位が痛くなり、摘出を希望している女性がいると同センターの通訳から言われて、摘出したことがあった。僕が難民定住センターの無料の嘱託医を兼任していたからなのだが・・・たしか2個入っていたよねと言うと「そうです」と。僕の顔は忘れていたらしい。僕も彼女の顔や名前は忘れていたが、30年も経ってから出会うとは思ってもいなかった。あのとき、難民がダイヤを隠し持っていたなんてことになったら、大変なことになると判断し、取り出したダイヤを売ってはいけないとセンターから言われていたはずだよねと話すと、「そう、だからまだ持ってる」とのことだった。
  • 2018/1/6 9:00
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新年あけましておめでとうございます。暮れの診察最終日28日は木曜日だったにもかかわらず、21人の外国人患者がやってきた。内訳はフィリピン人7人、アメリカ人4人、ベトナム人3人、ペルー人3人、ブラジル人3人、タンザニア人1人、27歳のアメリカ人男性はインフルエンザA型だった。46歳のベトナム人女性は高血圧で2か月処方したのが7月、その前に2か月処方したのが3月、具合が悪い時だけ内服しているらしい。毎日血圧測定をしているわけではないと言うので、すなわち体に異変があって「血圧を測ってみよう」と思い立ち、結果、血圧が高かった時だけ内服しているということになる。体に異変がないときは血圧測定していないわけで、異変を覚えなくても血圧が高い時があるのかもしれない、いやあるはずだ。こうして「お小言」を毎日言いながら、この1年も進んでいくのだろう。AMDA国際医療情報センターにとっても大切な1年となる。がんばらなくては。そしてこのブログを読んでくださっているすべての皆様の健康と幸せを祈って新春の1ページとしたいと思います。
  • 2018/1/5 9:00
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ガーナ人男性49歳、診察の後、ガーナのクリスマスについて訊ねてみた。国民の90%はクリスチャンなのでクリスマスは盛大なのだそうだ。残りの10%はイスラム教徒なのか?と訊ねると、次に多いのはイスラムだが、仏教徒もいるし、土着の宗教もあるとのことだった。仏教徒がいるということには驚いた。アメリカ人男性70歳、高血圧で降圧剤を処方、ペルー人男性44歳、血圧が非常に高くて降圧剤を処方中なのだが、メンタル面でも落ち込みやすく、問題を抱えている。このところは調子がよく、笑顔が見られる。母方のおじいちゃんは宮城県の出身で、父方は沖縄の出身で、父方の祖母はペルー人で・・・と聞いているうちにわけがわからなくなってしまった。でもこういう話をしていくうちに心が打ちとけるらしく、顔に笑みがあふれてくる。病気の話と薬の処方だけではやはりだめなのだろうと思った。同じくペルー人男性42歳、一週間前に行ったピロリ菌の呼気テストの結果、陰性になっていた。とても喜んでくれた。きょう28日が今年の診察の最後の日、なにか大きな問題を抱えた人が現れなければいいのだが・・・
  • 2017/12/28 9:00
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タイ人男性58歳、仕事が忙しくて血圧の薬が2週間前に切れてしまったとのこと、血圧測定するといつもは130程度の最高血圧が160まで上昇していた。少し頭が痛いと。あれほどきちんと内服してねといつも話しているのにと思いつつ、叱らずに笑顔でまたこのフレーズを繰り返した。その直後にフィリピン人女性40歳、高血圧で30日処方をした最後が5月、ということは半年は内服していなかったことになる。フィリピン人スタッフには長期にフィリピンに帰国していたと話したそうで、それで「薬だけ」と受付で話して診察室に入ろうとしない。半年も帰国していたわけはないはずで、いったいどのように内服したらこのような事態になるのか、聞いてみたい思いにかられた。受付にまで来て「薬だけ」ということは「血圧も測定されたくないし、先生とも会いたくない」ということだろうと判断し、そのまま処方を書いたが・・こういう想いが多すぎる。朝一番にアフリカの某国の男性42歳、HIV検査に来院、陰性で帰って行ったと思ったら、今度はインド人男性27歳、HIV検査に来院。たしか2か月ほど前に「心配なことがあってまだ3週間」で心配でがまんできずにやってきた記憶があった。今回も陰性でほっとしたようで笑顔で帰るかと思ったら、「ときどき不安を覚え、すると動悸もする」と。どうやら精神不安症があるらしい。とりあえずAlprazolam 0.4ミリを朝夕1個ずつ内服してもらい、ようすをみることにした。
  • 2017/12/26 9:00
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うれしいことがひとつあった。隣の部屋で予防接種を終えた日系ペルー人の学生が僕と会いたいと言っていると小児科に勤務の看護師が教えてくれた。毎年講義に訪れている大学の看護学部の学生だという。患者が多くて忙しかったが、短い時間でよければどうぞと伝えると、すぐに学生が入ってきた。まったく顔に見覚えがないが、自分のファミリーのことなど考えて、講義を聴いたときから僕のクリニックに興味があったそうだ。わざわざ声をかけてくれてありがとうと伝えた。カンボジア人女性63歳、12月いっぱいで潰瘍性大腸炎の難病指定がきれてしまう。不思議なことに夏ごろに申請を出して、彼女を含む3人の潰瘍性大腸炎の難病指定がだれも認められなかった。そのひとり、アメリカ人女性は近くの公立病院で申請し、認められていたのだが・・・僕自身、難病指定の研修を受けて、許可番号もいただいているので、僕が難病指定の資格がないまま申請したので断られたということではなさそうだ。本当に不思議、こういうケース、理由を県に尋ねても教えてはくれないだろう。とうとう、ことしも最後の週に入ってしまった。
  • 2017/12/25 9:00
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昨日書いたフィリピン人女性、背中が痛いと話していたので念のために血中と尿中のアミラーゼを検査依頼していたところ、尿中のアミラーゼが極めて高くなっていた。膵炎でなおかつ血中のアミラーゼがほぼ正常値であったところをみると、時間的には発症してから2週間程度は経過しているのではないかと疑った。フィリピン人スタッフから連絡をしてもらったが、昨日は現れなかった。同じくフィリピン人女性35歳、胸の膿瘍で2週間ほどほぼ毎日通院していたが、その通院もとうとう終わりになる日が訪れた。膿瘍が流れ出ていた創はとうとう完全に塞がり、周囲の皮膚のかゆみを訴えていた。創をきれいにするためにもお風呂に入ってよいと話した。アメリカ人男性27歳、一週間前にインフルエンザに罹患してしまったが、まだ咳と痰が止まらないと来院。本当にインフルエンザだったのかどうか、検査を行ったかどうか尋ねると「やりました」との返事。A型だった?それともB型?と訊ねると、「わからない」とのことだった。人生で初めてのインフルエンザで、体は痛く、死ぬかと思ったが、タミフルを内服したら発熱はすぐに収まったそうだ。少し時間を置いてインフルエンザの予防接種を受けた方がいいと話した。あと1週間で今年の診療も終わり。信じられないぐらい毎日が早くすぎていく。
  • 2017/12/22 9:00
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フィリピン人女性51歳、たしか数か月前に一度診察をしたことがある。そのときは日本人と結婚している妹が付いてきて、親族訪問で姉がやってきたが、フィリピンの現大統領によるある意味での治安の悪化を理由にフィリピンに帰したくない、本人も帰りたくないと話していたのを記憶している。親族訪問ビザの有効期間は3か月で、一度帰ってまたきたら?みたいな返事をしたことも覚えている。たしか、僕に診断書を書いてもらい、入管に提出して期間延長できないか?と問われたからだと思う。こういう質問、要望をよく受けるが、診断書があれば入管が認めるというものではないし、重症ではないものを「帰国できず、日本で治療が必要」などと虚偽の診断書を作成することは医師にとって重大な罪となるので、そういう要望には決して応じられない。そのときは日本の公的保険がなくて自費診療としたのだが・・・今回は日本の公的保険に加入している。信じられないことだが、偽造の公的保険でないかぎり、合法的に滞在できることとなったとしか考えられない。そしてその手段といえば・・考えられることは婚姻しかない。診療中はそこまで気がまわらずに気がつかなかったが、それしか考えられない。どこかで「婚姻相手」を探して見つかったということなのか? 見つけてもらったのか? なにやら「業者」が暗躍しているのか? 僕らには知り得ぬ世界があるような気がした。
  • 2017/12/21 9:00
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アルゼンチン人男性49歳、昨日から腹痛とひどい下痢、そして吐き気。感染性腸炎だと思う。発熱はないので大事にはならないだろうと考えた。内服薬を処方したが、本人が「体のだるさがつらい」と言うので点滴を行った。続けてアルゼンチン男性の順番だったので、友人かと思ったら、単なる偶然でいっしょになってしまったらしい、お互いに「知らない人」だった。フィリピン人の母親と娘が小児科に来院。小児科で診たのできょうになって報告を受けた。カルテ上は7歳の娘は国民健康保険で診療を受けたことになっているが・・・・・母親のほうは資格証明書を持ってきて自費で診療を受けていた。この「資格証明書」を持ってこられると、そこにはたしか保険証の番号も記載されており、医療機関によってはそれ自体を保険証と勘違いして保険診療をしてしまうようだが、それはちがう。あくまでも「国民健康保険に加入する資格を証明している」書類であって、保険証ではない。どこがちがうかといえば、資格証明書とは国民健康保険の掛け金を収めていないために「資格」はあるが、「保険診療は受けられない」という状況を示しているのだ。というわけで自費診療すなわち保険外診療として診療費をいただいたことはまちがっていない。資格証明書をうっかり保険証と勘違いして保険診療を行ってしまったという話はよく聞く。気をつけなければならないだろう。
  • 2017/12/19 9:00
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16日の土曜日は不思議な日だった。外国人患者は12人でカンボジア人の親子以外、すべてフィリピン人だった。右の胸の膿瘍で通院しているフィリピン人女性34歳、来院時にはようやく歩いているように見えるほど、痛みが強く、また周囲の炎症もひどかったが、ようやく膿がなくなり、皮膚の創もきれいになってきた。通院すること10日、ほっとした。いつも包帯交換のときにいやがったり、体をくねらせて逃げようとしたりと苦労した。こどものように両足を僕の両足で挟んで「動けないように」して包帯交換するのだが・・・まるで子供の包帯交換をしているように思えた。フィリピン人女性56歳、高血圧の薬を1か月分処方したのが3か月前、3か月間フィリピンに一時帰国していたそうだ。もちろん血圧は高くなっていた。どうやら帰国後は血圧が高い時だけ内服していたらしい。それもなくなってしまい、やってきたらしいが・・・いつも定期的にキチンと内服してほしいと話しているのだが・・・多勢に無勢というか、長く続けてきたフィリピンでの受診行動、一夜には変えられないのだろう。というか、こういう受診行動がフィリピンでは一般的らしい。
  • 2017/12/18 9:00
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