AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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火曜日に肛門周囲膿瘍で切開排膿したフィリピン人男性31歳、傷のチェックにやってきた。すでに痛みは消失し、膿もなくなっていた。今回はこれでいいとしても今後が問題だと話した。肛門周囲膿瘍を切開して膿を出すと、直腸内側と肛門周囲の臀部との間に完全に交通が出来、いわゆる痔ろうと言われる状態になる。いずれ痔ろうのろう孔そのものを取り除く根治手術をしないと、また同じところに膿がたまる可能性があるのだが・・・今回で2か所目、ということは2か所取り除いたとしても3か所目が今後ないとは断言できない。お金も問題だ。日本の公的保険がない状態すなわち保険外診療だったが、やはり不法滞在で加入できないということではなかった。加入資格があるにもかかわらず、月の保険の掛け金を支払うのがいやで加入していなかっただけだった。今、フィリピン人の奥さんが役所に行って手続きをしようとしているそうだが、僕の予想ではきっと加入しないと思う。保険に関する法律でこの3年間の「支払うべきであった」掛け金をまとめて支払わなければ加入はできない。きっとけっこうな金額になるだろう。そして今回の治療は昨日で終了した。もうお世話になることもないのなら、「結構な」金額を支払う気持ちはまたどこかにすっ飛んでしまうだろう。いつも思うのだが、だからこそ公的保険に加入できる資格のある外国人は、来日してまずは市町村区役所を訪れて住民基本台帳への記載と在留カードの発行を行うときに、同時に公的保険への加入(この際は国民健康保険または後期高齢者医療保険となるが)の手続きを強制的に行うべきであろうと思う。「強制的」というのが人権に反しているというなら、外国人でも加入資格のある人にはわが国の公的保険への加入を法的に義務付けているということとの整合性はないと思う。加入が法的に義務付けられているのに、加入しなくても罰がない義務なんて、どこかおかしい。けっきょく、思った医療がやりにくいという点や医療費の未払いという点で医療の現場にしわ寄せが来ていることに怒りを覚えることもある。
  • 2017/4/21 9:00
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ベトナム人男性65歳、つい先日やってきたときにのどが異常に渇くと訴えた。同じベトナム人の奥様の話を聞いても尋常ではないのどの渇きがあるようで、いつも氷をなめたり、ペットボトルの水を飲んでいるという。糖尿病もなく、もしかして以前に某泌尿器科で前立腺肥大との診断を受けて処方され、続けて僕も処方を続けているユリーフの副作用か?と考えて中止したのだが・・・奥様がやってきてユリーフをいつものように処方してほしいと窓口で言っていると受付から連絡があった。のどの渇きは止まったけど、前立腺肥大の症状が出たとうことなのか、それとものどの渇きが改善されなかったということなのか・・・
待っている患者でこちらも手一杯で、処方してあまり間をおかずに事情を聞こうと受付に尋ねたら、すでに帰ったあとだった。僕が処理の順番を間違ってしまったために、わからずじまいになってしまって自己嫌悪に陥った。フィリピン人男性30歳、おしりが痛くて座れないと話す。たしか昨年、肛門周囲膿瘍で切開した記憶があったので、再発を疑っておしりを見せてもらったら、前回と場所はずれていたが、かたくて中心が柔らかく全体に発赤とした病変があった。局所麻酔して切開した。いずれ根治術が必要だろうが、場所がずれているので、2か所の手術が必要となるにちがいない。複雑なことになるような気がする。突然、初夏がやってきた。暑い。
  • 2017/4/20 9:00
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在日韓国人の男性34歳、小さいころからときどき腹痛でやってきて、きのうも腹痛と下痢。どうやら日本人女性との結婚の式のことで気をもむことがいくつかあるらしく・・・症状から過敏性腸症候群と考えた。そう伝えたら、それならもう少し経過をみますと帰っていった。ペルー人男性44歳、高血圧でフォロー中で、3剤の合剤を使わないと血圧が200台にはねあがってしまう。隣のE市にいるけど、これから行くという電話が受付に入ったのが11時45分。スタッフも休ませてあげねばならないので、12時をすぎたら午後の診察開始の2時まで待ってもらうかもと話したと後で聞いた。日本人女性の診察が時間がかかり、12時5分になったとき、彼が飛び込んできた。午後は忙しくてこられない、あすも来られないと。そのまま拝見した。よかった。おまけに採血してもらおうと朝から何も食べてなかったとのこと、末梢血と生化学を採血した。午後7時頃、車の中でテレビを見てたら、テレビ東京の「Youはなにしに日本へ」という人気番組を放送していた。以前にも見たことがあるが、「You」ならうちのクリニックにたくさんいるけど・・と思った。
  • 2017/4/18 9:00
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不思議なことがあるものだ。フィリピン人スタッフに聞くと何もコントロールはしていないと言うのだが・・・彼女が休む日はフィリピン人患者が明らかに少ない。そして15日のようにベトナム人通訳が来てくれてベトナム人が多いと思われる日には・・・僕のほうは10人の外国人患者だったのに・・・日頃はもっとも多いフィリピン人患者はゼロ。10人のうち6人がベトナム人で、残りの4人はペルー人、小児科を受診した外国人患者は7人で、その中にフィリピン人がたったひとりいたらしい。ベトナム人で事前の通訳からの報告で、内視鏡検査をしてほしいと話していた人は痛みの場所から考えて、明らかにちがうと考えた。場所的には肝胆を考えるべきだろう。もともとは南ベトナム軍の軍人で、統一後は刑務所に入れられていて、その時に「石でおなかを切られた」と言うのだが、どうみても虫垂炎の手術創に見えた。血液検査を施行した。ベトナム人のご夫婦、突然やってきて市のがん検診をしてほしいとのこと。非常に忙しかったが、ベトナム語の通訳の来てくれる日に限定すると次の1か月後になってしまうので受けた。ようやく終わったと思ったら、奥様からご主人の精神状態がおかしい。家にいても怖がるし、どこにも出たがらないという話があった。こういう状態なので、ビザの更新のために入管に行かねばならないが、本人が行ける状態ではないので、先生に「本人がこういう状態で行けません」という上申書を入管宛に書いてほしいとのことだが、これはお断りした。というか僕が書いても入管ではそれでよしとはしないだろうと考えたからだ。それよりも精神科を早く受診すべきと勧めたが、本人が絶対に行きたくないと話しているとのことだった。
  • 2017/4/17 9:00
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ペルー人46歳、のどの痛みと高熱で来院、つばを飲み込んでも痛いと言う。のどを見せてもらうと赤い。咳も痰もない、鼻水もないとのこと・・・するとまずすべきことは溶血連鎖球菌の感染症、昔でいうしょう紅熱だ。のどを綿棒でこすって、それを検査して10分、やはり反応が出た。風邪はウィルス性疾患なので、対象療法しかないが、この略して溶連菌感染症は細菌感染なので抗生物質が著効するはず。もしかしたら風邪より早くよくなるかもしれない。44歳と42歳のペルー人のご夫婦、ふたりとも高血圧で拝見しているが、すでに数年生活保護のままだ。ほかにどこか悪いというわけでもなく、休みにはあちらこちら出歩いているようなのだが・・・なかなか仕事が見つからないのか、生活保護から抜け出せない。働けない状況でもなく、働けない年齢でもないのだが・・・彼らを見ていると、いつも生活保護の矛盾のようなものを感じてしまう。一方で何度も転職しながら、夜勤をしながら懸命に働いている日系南米人とその家族はたくさんいるというのに。ブラジル人46歳、風邪ひき。きょう15日はベトナム人通訳がやってくる日、きのうの夕方、彼女から電話があり、ベトナム人で胃が具合悪く、あす内視鏡検査をしてほしいという人がいるとのことだった。すでに午前中、内視鏡検査予定の人がふたりいるうえに、ベトナム人患者で込み合うと思ったが、通訳がいないと検査もままならず、今日行わないと1か月後になってしまうと考え、診療開始前の朝の8時半から検査を入れた。ちゃんと来てくれるだろうか? 遅れてやってきて9時をすぎると診察が始まるので、大混乱になってしまうと心配。
  • 2017/4/15 9:00
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昨日書いた83歳のアメリカ人男性の上部消化管内視鏡検査はなかなか大変だった。挿入がうまくいかず、ここで3分程度時間がかかってしまった。非常に我慢強い人だと思う。胃の中にはとくに所見がなかったが、明らかな食道裂孔ヘルニアがあり、さらに発赤した縦長の線が放射線状に3センチ程度口側に伸びていて、逆流性食道炎と診断した。ところが胸やけなどの症状は全くないと言う。症状が出現することがあれば、プロトンポンプ インヒビターなど逆流する胃酸を抑える薬を内服すべきだろうというところまで話しておいた。僕の上手とは言えない英語で説明したのだが、あとで職員に聞いたら日本語が上手なのだそうだ。職員とは英語ではなく、日本語で会話しているとのことで少しショックを受けた。フィリピン人男性24歳、重労働するのに「健康でだいじょうぶ」という内容の診断書を書いてほしい、そのための健診を受けたいが、簡単でいいと言う。かんたんで・・・という発想は費用を考えてのことだろうが、何も検査をせずに血圧と脈拍、聴診程度で「健康で働けます」と書けるわけがない。書いた後にもしも彼がなにかで入院などするようなことがあれば、診断書を書いた僕が法的に問われることになる。最低限、胸部レントゲン写真と検尿もすべきと話して施行した。即日で診断書がほしいと言われると生化学の血液検査はできない。診断書には「上記の検査は異状なく・・・」と書いておいた。こういうひとつひとつが自身の危機管理だと思う。
  • 2017/4/14 9:00
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ナイジェリア人男性46歳、はじめてのがん検診に来院。胸部レントゲン写真を2方向で撮影し、胃がん検診のための内視鏡検査を予約し、大腸がん検診の検便容器を持って帰っていった。胃がん検診のための内視鏡検査は今年は今のところ、平日は午前にひとり、土曜は二人を原則に、症状のある方は午前でも午後でもできるだけ早く行うことを原則としているため、すでに5月の中旬まで胃の内視鏡検査は予約でいっぱいの状態。こういう状態なので、とくに外国人の患者にはドタキャンしないようにとお願いしている。少し前に言ってもらえると別の患者の検査を入れることもできるが、「当日来ませんでした」では対応ができない。きょうも米国人患者の内視鏡検査がひとつ入っているが、ドタキャンありませんように。スリランカ人男性41歳、のどがやけるように痛いと来院。38度台の発熱で咳痰はないとのこと。症状から溶血連鎖球菌の感染症を疑って、キットで検査を行ったところ、陽性反応が出た。僕らがこどものころならしょう紅熱と呼ばれたものだ。当時は隔離の対象だった。もともと小児に多い疾患なので、小児科のほうで診てもらった。ペルー人女性56歳、高血圧の薬だけ処方してほしいと窓口で頼んだということで処方だけした。僕が進行胃がんを見つけた日本人配偶者の状態があまりよくないと以前から聞いていたので、心配していたが、精神的に少し弱いところがある彼女に今のご主人の状態を尋ねることはできなかった。
  • 2017/4/13 9:00
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昨日は雨が降る肌寒いような日だったが、僕のほうだけで外国人患者が12人来院、小児科とも合わせると20人近い数だろう。フィリピン人男性24歳、肝機能が悪く肝機能庇護剤を処方していて、次は採血を行って経過をみようと話していたのに・・・内服が1か月途絶えていた。結論としては今回は採血せず、処方を再度30日分行って、次回に採血を行うこととした。1か月遅れてしまったことに少し落胆。フィリピン人女性81歳、ここに通って来てから血圧が高くなることがなくて気持ちがいいと言ってくださる。少し気持ちがアップ。どうも僕は単純らしい。ペルー人男性47歳、高血圧で処方していたのに、1年近く来院せず。左の胸がきゅっと痛くなる時があると訴えるので心電図を撮ってみると虚血性心疾患を疑う所見があったので、市内の循環器専門病院を紹介。たばこの香りがしたので、たばこはこのような心疾患にとってよくないと話し、禁煙を迫ったが、してくれるだろうか?
ガーナ人男性48歳、高血圧で拝見していたのに、この2か月来院せず。風邪をひいてやってきた。風邪の診察を済ませると、頭が痛いと訴える。もしやと血圧を測定すると降圧剤を内服していたころの血圧が130台に落ち着いていたのに・・・180/100となっていた。降圧剤も処方。このように慢性疾患のフォロー一般的にはむずかしい。毎回、継続治療の意義や意味について話しているつもりだが、今日のようなことが多い。めげちゃいけない。こんなことでめげるとやっていけないし。
  • 2017/4/11 9:00
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フィリピン人女性50歳、以前は形容しがたいぐらい太っていたが、食事療法などきちんと行っているそうで、見た目にもわかるほど体重が減ってきた。血圧も安定している。フィリピンで看護師として働いていたという娘さんが付いてきたので、診察の後、しばらくフィリピンの医療制度などについて質問させてもらった。以前に妊娠確認後、全く病院に行かず、出産直前になって近くの公立病院を受診、出産をお願いしたが断られたというフィリピン人女性がいて、困り果てて僕のところにやってきたことがある。相談を受けた僕も困り果てた。というのも途中経過のわからぬ出産を引き受けることは産婦人科医にとっては大きなリスクを抱えることになるからである。それで同僚の医師から頼まれてやむをえず・・・ということなら、きっと彼は僕を恨むだろうし、恨まないまでもうらめしく思うことだろう。そのケースも結局、役所に話を戻して、役所から公立病院に話をしてもらい、無事出産したが。決して美談などではない。このケースについて細かに話したところ、やはりフィリピン国内でもこのように、出産間際になってはじめて病院に駆け込むケースが少なくないそうだ。やはり故国でのある意味の「習慣」、なかなかなおらないのだろうか。
  • 2017/4/10 9:00
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アメリカ人男性82歳、はじめての胃がん、大腸がん、肺がん検診の申し込みを行ってくれた。長く日本に暮らしてはいるようだが、日本語はほとんど話せず、したがって問診票も読めず。こういう問診票の類への記入は外国人をがん検診や特定健診そして予防接種等から足を遠のかせている原因のひとつだと思う。なんとか工夫のしようはないものか。フィリピン人スタッフが懸命に手伝ってくれて、ようやく問診票への記入が終わった。その内容を確認しながら、とりあえず、肺がん検診の胸部レントゲン2方向は撮影できた。胃がん検診について、のどの麻酔だけでできるのか、あるいは鎮痛剤を薄めて注射して軽民状態で行ったほうがいいのかと尋ねると、内視鏡検査は以前、軍属であったころに受けた経験があって問題がないし、注射は嫌いなので、のどの麻酔だけでいいと答えてくれた。彼が帰った後で、フィリピン人スタッフと話していて、彼が受けた内視鏡検査というのが、大腸内視鏡検査であることがわかった。ほんとにのどの麻酔だけでできるか、一抹の不安が残った。おまけに・・・・注射は嫌いだからと話していたが、のどの麻酔だけで行うとしても胃の動きを止めるために、スコポラミンの筋注は必要となる。絶対的に必要ではないが、筋注しないで内視鏡検査を行うと、胃液分泌と胃の動きで非常に観察しにくい。今から13日の検査麻痺が心配だ。
  • 2017/4/8 9:00
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