AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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 昼休みになってある医療系雑誌の編集者など来院、依頼原稿について説明を受けた。なぜか毎年、11月12月は依頼原稿が多い。もちろん外国人や外国人医療に関するものばかり。昨年は母が当時重症で僕も身動きとれなかったので6千字で依頼された原稿は一度は断った。ところが「これを書けるのは小林先生しかいません」とおだてられ、数日かけて説得され、時間がかかってもいいという一言で引き受けてしまった。けっきょく4件引き受けて書いた。今年は3件。毎日忙しく、講義、忘年会もあってなかなか書く気になれない。僕は芸術家ではないが、芸術家のように? 気が向いたときにはあっというまに書きあげるのだが、気が乗らないと時間があっても書けない。というわけでむりやり書こうとしても無理なのはよーくわかっているので、そういうときは何もしないで書く気になるのを待つことにしている。不思議と1週間か2週間で「創作意欲」がふつふつと湧いてくる。今回はたぶん土曜日に慶應大学看護医療学部大学院の講義を終えるまでは書けないだろう。だから来週は外出すこし控えなくては。
 午後から僕の頭痛の種のタイ人女性がやってきた。僕の言うことは何も聞いてくれず、医学的には正反対なことでも思い込むとてこでも動かない、いや譲ろうとしない。けっきょく、診察室に30分、終わった後、待合室でタイ語の通訳と30分話して帰って行った。
  • 2011/12/13 17:31
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ペトナム人の40台前半の男性、仲間が通訳でついてきた。見ると国民健康保険に加入している。ベトナム人で国保に加入しているということはこのあたりではインドシナ難民として日本にやってきた人たちだ。その家族で「呼び寄せ」でやってきたとしてもこの事業が終わってすでに5年は経過している。なのに一言も全く日本語が話せない。態度を診ていてもまったく僕の言葉がわかっていないのが読み取れるし、顔にも表情がない。クリニックにカルテがあって、見るとこの前の受診は5年近く前だ。顔には全く見覚えがない。通訳の男、なんとなくうさんくさそうな奴。「せんせい、ひさしぶり」と言う。ここで僕が思ったことは実は国保を持っている人物は通訳としてやってきた彼で、患者の男性は最近ベトナムからやってきて滞在している、保険に加入していない男ではないかということだ。あまりにも日本語が話せなすぎだ。受付に念のために患者である彼の外国人登録証を確認しておくように話した。結果は・・・僕の早とちりだった。外国人登録証に貼られた写真はまちがいなく彼の写真で、しかも在留資格の欄には「定住」とあった。定住資格を取得するには来日して5年は経過しているはず。それなのにあの日本語力なのか・・・不思議だ。全て通訳の男が話す。不思議すぎる。人を疑うのはいやだが、保険情報などは日頃から慎重に確認しておかねばならない。これはまちがいがない。
  • 2011/12/12 17:33
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きょうは外国人医療じゃないが、いい経験をした。昼前にある歯科医から電話があった。歯の治療をしていたら患者がくしゃみをした途端に歯にかぶせてあった金属製のものを誤嚥したとのことだった。一般的には誤嚥すると食道に入る。実は僕は誤嚥して食道や胃に入ってしまったものを内視鏡を使って取り出すのが得意だ。たぶん50例以上にのぼるだろう。過去にはあかちゃんが誤嚥して食道に刺さっている画鋲を摘出したこともあるし、栃木の病院に出張していたときには20台の女性から長さ14センチの大匙を1時間唸ってがんばって取り出したこともある。経験上10円玉の大きさは自然に胃から十二指腸への幽門、小腸から盲腸への回盲弁という消化管では一番狭くてひっかかりやすい部位を通り過ぎて肛門から便とともに自然排出される限界だと思っている。この金属のかぶせものは大きさからは十分には自然排出されるであろうし、形状も胃や腸に刺さるようなものではないのでこのまま様子を見てもいいだろうが、とりあえずどこにあるのかという診断だけはつけておこうと来院してもらった。ガストログラフィンという造影剤を飲んでもらってレントゲン写真を撮ってみるとなんと金属のかぶせものは消化管ではなく、気管支に入っていた。一分一秒を争う緊急ではないが、1日か二日放置しておくと無気肺、肺炎を引き起こす可能性は高い。気管支鏡で摘出してもらわねばと二次救急当番病院に電話した。ここでは専門医がいないとのことで断られた。たしかにこの場合、気管支鏡検査ができなければその病院に行ってみても意味がない。やむをえないと言わざるをえない。当番医と直接話したところ、直接三次医療機関に連絡をしてくれと言われた。三次救急の大学病院にすぐに電話、電話の中の看護師らしい女性が呼吸器科なのか、呼吸器外科なのか、担当医に尋ねてみたところ、いま急患で忙しくて診察できない、受け入れられないと断られた。僕もちょっといらいらして「じゃ、どこに電話したらいいのだ?」と強く言うと看護師が「では耳鼻科に尋ねてみます」と答えてくれた。10分近く待たされ、電話に出てきたと思ったら「こどもなら診られるがおとなは無理」と言われた。どんな耳鼻科医が当番なのだろう、不思議だ。普通は「おとなはいいけどこどもはちょっと・・」なのだと思うけど。ほかの二次医療機関をいくつか教えるので直接交渉してくれと言われた。そのうちの一つの病院に電話、最初に「気管に飲み込んだ」と話したら、呼吸器はきょうは夕方からと言われた。やれよかったと思ったら、すこし間を置いて「すみません、呼吸器科の先生はいなくて当番は消化器の先生でした」と断られた。ほんとかよ?ってタイミング。もう最後の手段と救急車を呼んだ。救急隊に電話したときに上記の大学病院のほかに少し遠くの三次救急病院をいくつか教えてくれた。救急隊が突然連れて行くより、医師が頼んでおいた方が受け入れやすいと言われた。それからすぐにそのうちのひとつ、S大の附属病院に電話、事情を話して待たされている間、ドキドキした。「いいですよ、来てください」と担当医から言われた時には崩れ落ちそうになった。そしてやってきた救急車が走り去るまでの1時間ぐらい、4件目でやっと救われた。患者が並んでくれている時間帯に1時間もかけてこんなことまで医師が診療中にしなくてはならなくなったとしたらやってられない。
  • 2011/12/12 8:54
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 3度、寒い日。東京でも初雪を記録。寒い。午前中にやってきたフィリピン人男性、40歳でりっぱな高血圧に高脂血症に高尿酸血症。お酒が好きらしいが「もう飲みません」と誓っていった。今度から署名してもらおうかな。広尾の米軍専門のニューサンノーホテルのコックをしているとのこと。今度材料はクリニックでそろえて何か作ってもらおうなんて考えている。話をしたら冗談と思ったのか、いいよと言ってくれた。しかしあそこまで片道1時間半、よく通っている。ホテルで働いているというので、どこで?と尋ねたら早口で、しかもフィリピ訛りで聞き取れない。ニューサンノーホテルとわかるまで数分かかった。あそこには以前、ジャカルタで行われた国際学会で知り合ったアメリカのおばちゃま先生に招待されて一回だけ行ったことがある。たしかご主人が軍属と言っていたっけ。
 昼休みに往診して午後から県医師会館へ。医師会員の中に昨年個別指導を受けた人がいてその1年後の「改善したかどうか」の再審査に医師会側の立会人として行った。自分のことでもないのに自分の患者はほおりだして行かねばならない。つらい立場だ。再審査をされる側の医師は弁護士を同伴していた。内容は悪意のあるまちがった診療ではなく、制度の解釈をまちがっていたものがほとんどだった。1000ページを超える制度本の全てを理解していることは困難だろうが、自分の診療分野でよく使うものは熟知しておいてほしい。クリニックに戻ったらもう4時半すぎ。患者に申し訳ない。
  • 2011/12/9 18:25
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42歳のベトナム人女性、日本語が上手じゃないというのでめまいのお薬を処方してはみたが、やっぱりめまいがとまらないというので専門医を紹介することになった。よくよく聞いてみると「ずいぶん前から」症状はあったらしい。この方、精神科にも通院していてお薬を4種類内服している。これらの薬とめまいの関係を担当医に尋ねてみたか、聞いてもこのあたりから話がよくわからない。ときどき鬱っぽい顔つきになり、何も言わなくなる。言葉が通じるということで僕の専門外の病気も診ざるをえなくなる時があるのだが、やはり診るほうにもきつい。彼女の場合、生活保護なので直接医療機関に行かせるわけにいかない。一度市の保健福祉センターに行ってもらい、○○という医療機関を受診することを許可するという医療券がなくては原則として診察してはいけないのだ。面倒臭いだろうが税金で全額負担するのだからやむをえない。正午になり小児の待合室を覗くとまだいっぱい幼い患者と母親かおばあちゃんらしい人がいる。その中にこどもを連れたフィリピン人女性がいた。彼女、たしか甲状腺機能亢進症だったはずだ。薬を飲まずに手が震える状態でやってきたことがあった。そういえばもう半年、診察には来ていない。きっと医療費をあまり払いたくないのと通院の時間がとれないということで、フィリピンの親族から甲状腺の機能を下げる薬を送ってもらって内服しているにちがいない。これが危険。勝手に増やしたり減らしたり。止めてしまったり・・いいかげんに内服するからだ。そしてホルモンバランスが取れなくなってまた手が震えてやってきたときには、ホルモンバランスを保つまでに一ヶ月半はかかるだろうし、その間は頻回に来てもらって血液検査を行ってホルモンをチェツクしなければならない。横をさっと通ったら挨拶はしても自分の病気や薬のことは質問してこない。しつこいと思われるのもいやで僕も会釈だけして通った。
  • 2011/12/8 14:03
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近畿大学医学部での講義を終えて午後8時ごろ家に着いた。午前11時ごろ近畿大学付属病院に到着、二階の総合カウンターで教授室を呼んでもらい、助手の方を待っているとき、総合カウンターの横に小さく書かれた英語に気がついた。「English service is available」と書いてある。興味心でカウンターの女性に尋ねてみた。「どういう方が英語で対応してくださるのですか?」「空いているお医者さんや事務にも話せる人がいるんですよ」「どれぐらいの頻度で英語対応の患者さんがいるのですか?」「ああこの間もいましたよ」。とまあこんなところだ。要するに通訳という職種の方ではなく、別の職種の職員で英語が話せますという人が手伝って済ませられるという程度なのだろう。これなら通訳としての費用はかからない。
僕のクリニックにも通訳はいるが、通訳という特殊技能にふさわしい給与は支払えない。通常の事務職と同じ金額だ。こういう金額でがまんしてくれる人でなければとてもじゃないが雇えない。いまはどこの医療機関も診療報酬の実質的切り下げ、それに続く据え置きなどで財政的余裕がない。僕のところのように外国人の患者がたくさんやってきてくれるならそれでも通訳の給与を差し引いても経営にプラスになってはいるが、「ときどき来ます」という程度では通常の事務職と同じ給与を支払うのも困難だろう。現在、医療通訳を資格として確立し、もって彼らの生活をなんとか保障できるようにという動きがある。もっともだと思い、主旨には賛同しているが、こういう状況の下では現実に医療機関で雇用されるかどうかは疑問視せざるをえない。利益を追求する株式会社が電話通訳や通訳の派遣をするなどという試みもある。株式会社の参入そのものを否定はしないが、医療機関の圧倒的多数は外国人患者を「やっかいな人たち」と見ている節がある。だから誰かがボランティアベースで手伝ってくれるのがある意味、当たり前と思っているのではないかとひそかに疑っている。医療機関の側の論理としては「やっかいな人たちを診てあげているのに、さらにそのために通訳の雇用など費用をかけるわけにはいかない」ということだろう。
そうすると残る手段はAMDA国際医療情報センターのような非営利団体に頼るということだろう。そしてそういう非営利団体が切り詰めて切り詰めて参加してくれる人たちの暖かい心でやっと「やっていける」という状況だと思う。だからこそ通訳としての「品質管理」がむずかしく、そこを追及すると無料の通訳とはいかなくなるという堂々巡りになってしまう。外国人患者も地域の住民だ。もし地域の行政自らが医療機関の手助けをできないのだとしたら地域住民のために各地の非営利団体を応援してあげてほしい。
それにしても指定者管理制度という法律はどうしようもない法律だ。この制度は行政からみると自らが行うよりも入札によりいろいろな面で「安価」に行える団体を選んで仕事を「代行してもらう」のだから行政の財政には寄与しているはずだ。ところが価格を競争させるものだから指定者管理制度による指定管理者となった組織で働いている人の労働条件は一般的に悪い。契約期間がすぎて再度入札に参加し、もし指定管理者に選ばれなかったら、その事業のために今まで働いてくれていた職員を解雇しなければならない。だからこそなかなか常勤で人を雇うことができないし、解雇しなければならなくなったときに非営利団体など財政的に脆弱な組織の中に労使問題などを持ち込んでしまう。指定管理者制度の場合、委託事業とちがって利益が出たときにはそれを行政に召し上げられるのではなく、自分の組織の利益とすることができる。しかし損失が出た場合、行政は補ってはくれない。したがって老体に鞭打つようにがんばって利益を出さねばならない。こういう制度を使って行政のむだを省くとうそぶくのもそろそろやめてほしい。僕には民間団体を雑巾のように絞っているようにしか見えない。
  • 2011/12/8 9:18
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昼休みに医師会で副会長3人とともに保健福祉事務所長はじめ事務所の職員から神奈川県がこの15日から始めるという不活化ポリオワクチン接種についての説明を聞いた。黒岩知事が、国の不活化ワクチン接種への転換が遅いという主旨で不活化ワクチンを緊急輸入して開始することになった例の事業だ。たしかにポリオの生ワクチンには大きな副作用があり、不活化ワクチンを使うのが世界の流れ、俗にいわれる先進国では不活化ワクチンを使っていないのは日本だけというのであるから、やはり国の対応には問題があるといわざるをえない。しかしながらあまりにも突然のことに保健福祉事務所もなにもかも振り回されている。行政の行うことはまずは差別があってはならず、すなわち県民にすべからく公平でなければいけないものと私は思う。県のホームページと新聞などで広報されたようだが、それは公平性が確保されていたことなのかどうか? では外国籍県民など日本語を読むことができない人にはどう伝えたのか?と尋ねるとそれはなかったらしい。進歩的、革新的と称される人でもこういうことには気がまわらないらしい。がっかりしたというかやっぱりというべきなのか。新型インフルエンザの予防接種のときもそうだったが、こういう思考回路が続く限り、日本は差別の国と言われても反論できない。県医師会や大和市医師会、役所との会議などで繰り返し、こういうことの危険性と差別について発言している僕などきっとピエロのようなものだろう。いっそのこと、どこかの大使館で「それは差別だ」と発言してほしい。問題が大きくなり、テレビやラジオで放送されたらきっとあわてふためくにちがいない。
  • 2011/12/8 9:16
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月曜の朝、具合の悪い新患が続いた。タイ人女性42歳、受付で婦人科に紹介してくれと付き添ってきたタイ人の年輩の女性が言ったらしい。こういうときは困る。婦人科に紹介するのに詳細に聞いて情報提供書を書くとお金をいただかなくてはならなくなる。それだけでお金をもらうのもなんとなく申し訳なく、混んでいたのでカルテは作らずにそのまま近くの婦人科に行ってもらおうかとも考えたが、万が一おなかの問題ならこちらということになるので診察室に入ってもらった。先週の金曜から下腹痛があり、11月には2週間ごとに2回生理があった、さらに2年前に子宮外妊娠で某大学病院で手術、卵管は切らずに縫合した、そういうことがあったので婦人科と本人もまわりも思い込んでいたようだ。診察室でよくよく聞くと便は軟便、下腹部の痛みには波があるというので急性腸炎と診断して内服薬を処方した。そのまま婦人科に行ってもらわなくてよかった。体も見ずに紹介してくる奴と恥をかくところだった。たぶん11月の生理はどちらかは排卵のときの機能出血だろう。華僑系カンボジア人の父親と娘さん、彼らの一族こそ僕の外国人医療の原点だ。彼らがタイの難民キャンブから日本にやってきて大和市に存在したインドシナ難民大和定住促進センターに入所したとき以来のつきあいである。父親の一族、奥さんの一族、全員知っているし、そのこどもたちの中にもよく知っている子がいる。母親は日本にやってきてから本当に苦労して准看護士となった。たしか病院に住み込んでいたと思う。19歳の娘さんに大学で何を勉強しているの?と尋ねると看護学と答えた。そう、一生懸命勉強したにちがいない。残念なことは父親も母親も北京語、広東語、カンボジア語が話せるというのに彼女は日本語しか話せないということだ。せっかく同じ家の中に「先生」がふたりもいるのに・・・・これから、いいえ今でもいろいろな国の人が日本に暮らしている。多言語対応可能の医師、看護師はそれだけで医療機関にとっても外国人患者にとっても頼もしい「力」になれるのに。親が日本社会で生きることに必死でそんなところまで気がまわらなかったのだろう。昼休み前に初診のフィリピン人の男児、3歳来院。日本で働いている母親が数週間前にフィリピンに行って連れてきた。以前の日本人のだんなのこどもだという話。インフルエンザと日本脳炎の予防接種希望。ところがいつ何の予防接種をフィリピンで受けてきたのかがタガログ語のうちの通訳を間に入れてもいまいちわからない。けっきょくわかって希望通り接種をしていったが、ほかの医療機関に行ったらもっと混乱したかもしれない。こういうケースはままある。そんなときはAMDA国際医療情報センターでつくった予防接種の記録用紙を利用してほしい。言語別に小さな票があり、そこには予防接種に対応した疾患名がその言語で記載されており、親が見たらあるいは故国の医療従事者に聞けばすぐにわかる。そこにいつ接種したと日時を書き込むたけである。それで外国人の子供たちが故国で受けてきた予防接種が理解できる。ぜひ使ってほしい。
  • 2011/12/5 14:45
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2日の夜は楽しかった。クリニックの沖縄県人会をフイリピンレストランで行った。僕は北海道なのだが特別資格で参加、あとはクリニックの日本人患者4人と僕が医学部を卒業して2年目、大和市立病院に出張した時に出会った外来勤務の看護師、そして薬の卸の問屋の僕のクリニックを担当している女性、みんな沖縄出身だ。もとはというと患者のひとりが精神的に落ち込んでいるため、ひとつ楽しいことでも企画したらいいことがあるかもと治療の一環として考えた。あまり治療効果を期待してもいけないので、それよりみんなで集まって沖縄のことを話したり、民謡でも歌えば楽しいかなと思って半年前にはじめて「納涼会」を開催した。きのうは忘年会。けっこうみな楽しそうでよかった。今回は日系アルゼンチンの男性、この人も僕の患者なのだが・・彼も参加。沖縄民謡に欠かせない蛇味線の名手だと聞いたので招待して演奏してもらうつもりだった。彼は伊勢原で仕事をしていて遅れるとわかっていたので、まずは飲み食いしてカラオケの曲を探したら、沖縄民謡がたくさん入っていた。「おじい」が歌って解説してくれた。中でも僕の心を打ったのはホウセンカの花をテーマにした有名な歌だ。曲名は忘れたが、たしかホウセンカを沖縄ではこう呼ぶよと言われた。子供たちがホウセンカの花の赤で爪を赤く染めて遊んでいるが、親の話は心に染めておきなさいというような内容と聞いた。しばらくして「おじい」が「先生、蛇味線の名手は来ないの?」と言い始めたころに彼から携帯電話。最寄りの駅に着いたとのことで迎えに行った。しかしいい音色だ。何曲かひいてくれた。いつも診察室で彼とは会うわけだが、全然ちがう印象だった。皆がシーンとなって聞き惚れたり、合わせて歌ったり。皆の心が集まりあうような気がした。この後、「おばあ」が作ってきてくれたアンダーサーダーギーを食べて解散。会費千円なり。アルゼンチンの日系人はほとんどが沖縄からだそうで、蛇味線は一世か彼のような三世はひけるが二世はできないとのことだった。なぜだろう? そういえば彼の叔父にあたる人が診察にやってきたときは弾けるかどうか尋ねたら、もってはいるけど弾けないと言っていた。
  • 2011/12/5 9:19
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きのうの昼休み、所轄の保健福祉事務所とそれを統括する立場の方と医師会事務室で会った。先方から面談を申し込まれていたのだが、内容は年に一回の会議を開催する件についてであった。ははーん、これか、前会長が怒ったのはと思った。平日の午後に診療や自分のほかの予定をあとまわしにして会議に出席したのに、もう式次第やだれがどう発言するかができあがってばかばかしいと言っていたっけ。要するに自分の頭で考えて発言する必要はない、いやむしろ発言されると困ってしまう「シャンシャン会議」なのだろう。決してシャンシャン会議を悪いと一刀両断のもとに切り捨てるつもりはない。お役人の立場からするならこうでもしないともっと上から決められた事が進まないからなのだろう。それはそれでやむをえない。ここまで話してから「でも示された議題だけではなく、いま県央地域に話し合いをしなければならない重要なことがあるのではありませんか?」と切り出したら、所轄の保健福祉事務所の人が「ダイナミックなことですか?」と質問してきた。ダイナミックの意味がわからず、「ダイナミックって何ですか?」と逆に尋ねると「一回で終わることではなく、何回も会議を開いて話し合うようなことです」と言う。それってダイナミックの方が普通ではないか。こんなにたくさんの議題が一度の会議で終わるわけはなく、要するに反対したり、いちゃもんつけたりするなということだ。「みなさんがいうダイナミックのことです」と答えると、所轄の保健福祉事務所の人が僕の顔を覗き込むように「広域救急のことですか?」と尋ねてきた。「ちがいます」と答えるとささっと顔が曇った。なんのことか皆目見当がつかないのだろう。「エイズの話です」と言うと、どうして?というような顔でこちらを見ている。個人のプライバシィに触れぬように気を遣いながら「エイズのことです」と言った。たしかにこのあたり、外国人を中心に患者も少なくないし、男女の交友関係はよく耳にする。ところが所轄の保健福祉事務所のエイズなんとか委員会だったかエイズなんとか会議は以前には毎年一回開催されてきたが、この数年は書類開催、すなわち書類をまわすだけとなっている。こんなに大きな問題が持ち上がっているのに保健福祉事務所は把握していないか、耳に入っていたとしても何もしないでいるような状態なのである。どのような手段を講じたらこの地域のエイズの患者、感染者を減らせるかなどには興味がないのか、このあたりにはもうそういう感染者はいないなどと理解しているのか?
もしそうだとしたらおめでたいにもほどがある。きっとと彼の頭の中は混乱したにちがいない。座長への就任をお願いされたが丁重にお断りした。
  • 2011/12/5 9:15
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