AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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連休明け、やはり忙しかった。フィリピン人男性患者、高血圧なのに最後に来院してから2カ月経っている。きょうはどうしても具合が悪くてやってきたらしい。血圧170/110、こんなことをしていたら倒れてしまうよと少し脅かした。きょうから筑波大学医学部6年の学生が2週間の研修にやってきていたので、外国人の人にこういう「いい加減な」飲み方をする患者が多い傾向だと話したら・・午後になって日本人女性患者、具合が悪く来院。いつも高血圧でやってくる人、ここのところ2か月来院せず。測ってみたらいつもをはるかに超える150/102、外国人ばかりとは限らない。日本人にもこういう人は少なからずいる。今日の分はすぐに内服するようにと話した。日系のペルー人の女性が風邪ひきで来院。診察が終わって帰る際に「せんせい、おじいちゃん、来週帰って来るよ。せんせいに会いにくるよ」と言いだした。あのぽっちゃりしたおじいちゃん、フリオさん、帰って来る。会うのが楽しみだ。高血圧の薬、ペルーでは一粒一粒買うそうだ。保険制度がないので高くつくらしい。病院の先生にもう一か月薬を買わないかと言われたが、日本に行くから日本の保険があるからいらないと言ったそうだ。要するに日本の国保、社保で支払うよりもペルーで支払う方が高いということなのだろう。日本の医療費がよく高いと言われるが、実はそうとは限らないということなのだろう。
  • 2012/5/7 16:05
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今、仲間とバンコックの医学部学生に出している奨学金授与式に出席するためにこれから機内に入るところだ。昨日の5時すぎ、仕事を終えて車に乗っていたら残って後片付けをしていた看護師から電話が入った。タイ人エイズ患者の診療をお願いした拠点病院の医師から連絡があったそうで、直接話したいのでと電話番号を託されたとのこと。あわてて電話をして彼と話した。やはり思ったより病状は悪化していて検査に時間がかかったと説明された。驚いたことに患者は帰国のために1週間後の飛行機を予約していたらしく、知っているか?と聞かれたが、知らなかった。あんな体で航空会社が乗せるだろうかという心配もある。それに1週間後まではこれでは何もできないだろう。以前にも帰国を持って、治療が中途半端になり、亡くなったケースを見ているだけに心配になった。この間、なにかがおきた場合、どうするかだけは話し合ったが、それとて患者がこちらの言うとおりにしたがってくれないと何もできない。なにごともおこりませんように。
  • 2012/5/2 11:10
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連休の間の診察日、以前はこういう長期休暇のときに相当に遠方の地から診察を受けにやってくる人がいた。ありがたいことだが、たった一回の診察で終わる病気というのはあまりない。結局は中途半端なところで終わってしまう。だからこそ外国人も日本人も同じ地域の住民として同じ地域の中で診る、そういうシステムが必要なのだ。やはり外国人が多い一日ではあったが・・・11時ごろになって先日診断したエイズ患者と紹介した拠点病院で待ち合わせているタイ人通訳から電話が入った。先方の医師には事前に僕が電話をしてわけを話し、では昼前に来てください、11時ごろかなと忙しい中、わざわざ予約を入れてくれていたのに・・患者が来ないと言う。おまけに携帯電話がつながらないらしい。自分の診察を続けながら、あるルートを思い出し、タイ人通訳にはこのルートで連絡を取るように伝えた。12時まぎわになって通訳から再度電話があって、ようやく連絡が取れたが、具合が悪くて寝ていたらしい。この場合の「具合が悪い」はたぶん免疫力の低下によるエイズの病状が重くなってきているということだと思う。よかった、つながって。これから行くと言うので、医師に伝えたところ、それでも診てくれるという返事だったとのことだ。専門医の先生には申し訳なく思うのと、このように通訳派遣にはリスクがつきまとう。
  • 2012/5/1 14:00
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きょうから連休、こちらは大忙し。土曜日しかこれないという日系南米の人たち、フィリピン人たち、この2週間仕事が休めなかったというカンボジア人、そしてたくさんの日本人、今、12時10分、ようやく外来も人がまばらになってきた。さあ、こちらも連休始まり。
  • 2012/4/28 12:30
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朝、医師会の仕事を一つ頼みたいと近くの若い先生のクリニックに電話したらつながらない。そうか、まだ来ていないのだなと11時になって電話してもつながらない。よくよく調べたらゴールデンウィークできようからお休みだそうだ。うらやましい。暖かくなってきたせいか、フィリピン人の患者がみんな元気になってきた。やはり寒い時にはフィリピンに帰りたくなるそうだ。それはカンボジア人もラオス人もベトナム人も皆同じ。インドシナ難民として日本にやってきたベトナム人の高齢者の人たちも11月ごろになると、先生、ながーく薬ちょうだいと言いだす。どうして?と初めは聞いていた。ベトナムに帰るからという返事。そして暖かくなるとまた顔を出す。これからもっと高齢になったらどうするのだろう? そうでなくても日本語が上手じゃないのに、人間、だれでも高齢になると母国語でさえ聞きとりにくく、わかりにくくなる。そういうときになって日本で介護を受けることは大変だろう。また介護する施設の人も大変だろう。けっきょくその時点で母国の親族を頼って帰国ということになったとしてもベトナムの場合は難民として故国を逃げ出した人は戸籍や住民票を回復することはできない。懲罰的な意味もあるのかもしれない。あの当時の命を賭けての判断がその人の人生にとって正しかったかどうか、人生の最後までわからないというわけだ。
  • 2012/4/27 15:42
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昼から県医師会の会長会へ。小雨も降っていて午前中混んだ。フィリピン人の若い女性、夜になると動悸と息苦しさがあるという。自律神経失調症も疑って話を聞いていた。そしてフィリピン人スタッフの通訳したことばの中で薬についは精神疾患の薬だと話している。これは明らかに誤訳なのであわてて精神疾患ではないと横から訂正しておいた。きっと僕が気がつかなくてもこういうことはままあることなのだろう。たまたまタガログ語と英語のちゃんぽんだったから気がついた。ほかの言語でこういうことがあるとしたら・・(いや、絶対にないとはどう考えても言い難い)、きっとそういうところから外国人患者とボタンのかけちがいが起こっているのかもしれない。昼ごはん食べてすぐに横浜へ。途中、運転していて何度も眠くなった。
  • 2012/4/26 14:52
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きのうからきょうにかけていつものようにいろいろな国の人がやってきたが、ややこしさから言えばタイ人ディ。きのうの昼ごはんの支度をしていて親指を切ってしまったタイ人女性を縫合、きょうの朝やってきたので傷を見たら朝ごはんの片付けで皿を洗って水で濡れていた。感染しないかどうか不安になる。夕方になりタイ人女性来院。妊娠検査をしてほしいと言っているがどうしましょう、受けていいかどうかと事務が言うので直接話してみた。いつごろ次の生理が来るはずなのかとか、いつ妊娠の可能性のある行為があったのか?と尋ねてもいまいちはっきりしない。もっとよく聞かなくちゃと思ったところで、彼女、突然日本語になった。わかったことは離婚してこれから再婚するのだが、現在妊娠していませんという証明書が必要と弁護士に言われたとのこと。なるほど、聞いていて妊娠の可能性はないと思っていたがそういうことだったのか。4歳ぐらいの男の子がくっついていた。こういうケースもよく見かけるケースだ。ただ彼女の場合、健康保険に加入していたので(妊娠検査には使えないが)、不法滞在というわけではないし・・・ただ日本に居たいための結婚願望ではないらしい。証明書を書いてさしあげた。きょうは午後3時に20日にやってきたエイズの患者、お姉さんとやってきてくれた。よかった。すでにお姉さんには病気の話、していた。いろいろと話したがいつごろだれから感染したかという点については日本人からというだけではっきりしなかった。けっきょく拠点病院に連絡、専門医に事情を話してAMDA国際医療情報センターから派遣しているタイ語の通訳同伴で受診することになった。よかった。きちんと治療を受けてくれるよう、少しよくなったからと自分で判断していい加減な内服にならぬよう、話しておいた。最後はタイ人女性、以前から鬱っぽい人なのだが、タイ人通訳と話をしてから診察と言って別室で話し始めてから30分をすぎても出てこない。いつも話が堂々めぐりしてしまう。隣接する市の市立病院を受診したらしく、診てくれた医師からの情報提供書が先に届いていたが、よくわからないらしい。そうだろう。けっきょく、いつもと同じ薬を持って帰って行ったが、つい一週間ほど前は僕が嫌って診てくれないと言っていたらしい。彼女の問題は彼女の性格と家族関係の中にあると思うのだが・・・
  • 2012/4/24 16:51
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まだ窓口をあけていない8時15分から胃の内視鏡を行う約束をしたベトナム人患者、8時20分になってもやってこない。50分からは窓口をあけていつもの診察を開始するから15分には来てねとあれほど頼んでおいたのに・・もう来ないかと思った8時半になってやってきた。サイゴン時間だろうか。上手に内視鏡を終えて付いてきた娘さんに結果を話した。空腹時痛は僕の数日前の処方でなくなってしまったとのこと、十二指腸潰瘍はなかった。胃酸が高いのだろう。納得して帰って行った。寒い雨で幸いなことに患者が少なくてよかった。12時になり、銀行に行き、帰りにお弁当を買って帰ってきたらクリニックの玄関の前に女性がうろうろしている。手にティシューが見え、一部が血に染まっている。僕の顔を見てかけよってきた。顔見知りのタイ人の女性だった。昼ごはんに野菜を剥いていて、親指の中まで切ってしまったとのこと、見るとすぐに縫合が必要なぐらいだったので玄関をあけて昼休みで休憩中の職員にわけを話した。僕の記憶の中ではたしか、彼女は梅毒反応が陽性だったはず。カルテを急いで出すとまちがいない。既に小手術室に入っていた看護師を呼びだして梅毒反応が陽性なので十分に気をつけるように話し、伝達麻酔の後に縫った。それにしてもいろいろなことがある。
  • 2012/4/23 14:31
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きのうの土曜日、朝から外国人の「嵐」。大和市がん検診のチケットを持ったペルー人が数人、順番に行うにもなにしろ時間がかかるが、決していらいらしてはいけないと自分に言い聞かせる。なのに時間だけ過ぎて行く。つぎに中国系のカンボジア人の高齢な方がふたり続き、ベトナム人もふたり。皆、ゆっくりと説明してあげなくちゃならない。日本人の患者さんで最初の方、臨機応変に診察したつもりだけど、1時間ぐらい待っていてくださったろうか。申し訳なく思う。胃の内視鏡終えて診察室に戻ったら、ベトナム人の女性が空腹時痛で待っていた。以前にも十二指腸潰瘍あり。今回も症状からは再発がきわめてあやしい。もし朝ごはん食べていなければ、このまま内視鏡をしてしまおうかと思ったが、2時間前にパンを食べたとのこと、せっかく内視鏡を行ってもパンでよく見えないのでは意味がないのでやめておいた。すると23日の月曜でもいいと言う。当日はすでに予約がふたり入っている。やむをえないので朝8時15分、ほかの人たちの診察が始まる前、シャッターをあける前に行ってしまうことにした、早番の職員に申し訳ないと思いながら。
  • 2012/4/22 9:00
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この数日、大和市はじめ近隣の市町村の役所から僕のクリニックを受診している生活保護の患者について、来月の医療についても医療券を発行するすなわち無料の医療を認めますという書類が送られてくる。以前はうすっぺらだった封筒もこの数年、経済の悪化に伴い、分厚くなっている。僕のクリニックの患者の中で生活保護受給者は40人以上いる。驚くべき数字だと思う。この人たちは税金を納める経済的能力がないばかりか、医療費、公立学校の授業料、電気代、ガス代、水道代も無料のはずだ。この中で外国人が占める割合は8割ぐらいか。きょう手元に届いた近隣のF市のものは4人中4人とも外国人だった。見ると日系南米人、インドシナ難民出身者、いずれもなにかの資格を持っている人たちではない。いわゆる単純労働者だ。景気が悪くなるといち早く首を切られてしまう。こういう現実を見ているとインドシナ難民出身の人たちからこどもの教育の相談をされるとやはり上の学校にできるだけ行くようにと話してしまう。やはり学歴、技術と言葉のハンデキャップを抱えるとつらい。日本人の中にもどうして生活保護?という人たちがいて、これも困ったことだ。どう見てもアルバイトぐらいできます、もしかしたらちゃんと働けますという健康状態や体の状態なのに働いている様子がない。マージャンをしていたとか遠い故郷に飛行機で行って来たとかそんな話を患者自身の口からぽろっと出ると、こちらは複雑な気持ちになってしまう。悲しいことだ。どこまでセーフティネットをかけるのかも問題だろうが、行きすぎたセーフティネットも場合によっては人間をだめにするような気がしてならない。
  • 2012/4/21 9:00
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