AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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昨日は午後から会長会で横浜の県医師会へ。午前中、顔面の皮下の感染症で抗生剤の静脈注射を3日続けていたペルー人男性。初診時には発熱、白血球増加、CRP上昇あったが、朝診察をしたら顔面の発赤も改善、痛みもなくなり、ようやくよくなった。続きの抗生剤は内服薬でということで処方。こういう急性疾患はめどがつくとこちらもほっとする。先日から痛風発作でコルヒチンを処方していたパキスタン人男性、昼前に現れる。また足をひきずっている。聞くときのうからまた痛くなったのこと。あれほど酒はだめというのに痛みがとれてまもない今週の月曜、自分の誕生パーテイだからとお酒を飲んだ。どこの国にいても彼のアラーの神は見逃してくれない。二度と飲みませんと誓って帰ったが、さあどうだろうか。おとといやってきたタイ人女性の血液結果が届いたが、中性脂肪が高い上に肝機能もよくない。来週の火曜の診察はまた時間がかかるにちがいない。
  • 2011/10/28 9:10
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きょうは外国人医療と関係がないことを書きたい。一昨日保健福祉事務所の幹部が医師会を訪ねてきた。県知事黒岩氏の鶴の一声で神奈川県ではポリオの不活化ワクチンを輸入して接種しようとしている、その事業の説明である。みなさんもご存じのように現在の生ワクチンでは一定の割合で副作用が出ることがわかっている。もちろん不活化ワクチンだってすべての面で生ワクチンに勝っているわけじゃないが、安全性からみる限りは不活化ワクチンに軍配があがる。国も平成25年末には不活化ワクチンを導入すると言っているが、そのためかこの1年、ポリオ生ワクチンの接種者数は大きく減少している。たぶん家族がその先の不活化ワクチンへの切り替えを待っているのだろうが、中国では自然界のポリオの散発的流行が認められ、こういう流行が日本に入ってきたら未接種者はたちまち感染してしまうだろう。憂うべきことである。そういうバックグラウンドから見ると黒岩知事の判断も一見英断と映ることだろう。だが僕はその逆、理解も評価もできない。こういう新事業を開始する場合はそれに伴う周辺の因子を整理しておかねば開始はできない。今回のポリオの不活化ワクチン接種についてはまず個人輸入をしなくてはならない。神奈川県として輸入することはできないということだから、具体的には神奈川県立病院など県組織内部の医師の名前で個人輸入するのだろう。現在でも個人輸入して家族の了解のもとに接種している医師はいる。渋谷区で開業している大学の1年先輩もこのようなことを行っている。その場合はすべての合併症、副作用についてはこの医師が責任を取ることになる。では今回の場合はどうなのだろう? 業務命令で「個人輸入」した医師がすべての責任をとらされるとしたらたまらない。おまけに現在の生ワクチン接種については不具合が生じた場合は国の補償制度がある。だからこそ医師も安心して接種できるわけだが・・今回は神奈川県独自の事業であるので国の補償制度が適用されない。接種する医師も接種される被接種者もその家族も大きなリスクを抱えての事業となる。ロープがしっかりしているのか切れているのかわからない、そのロープを頼りにバンジージャンプをするようなものだ。最後にこの事業は公平な事業ではない。なぜなら輸入量が定まらないので不活化ワクチン接種の人数については予約制で定員があるのである。公が施行する事業というものはすべからく住民に公平に利益をもたらさねばならない。希望して申し出ても早い者勝ちで「すでに定員に達しましたのでお断りします」と言われた家族の心中はいかばかりだろう。だからこそ上に書き連ねてきたことを十分に検討、用意してから新事業を進めなければならない。この数日テレビのニュース番組を見ているとポリオの生ワクチンと不活化ワクチンの特徴を比較し、国の事業の遅さを責め、黒岩知事の行動を英断とする論調が多い。確かに国の事業の遅さは責められるべきだが、もっとよく調査してからコメントしてほしい。そうでないと同じマミコミ出身の黒岩知事に対して「身内に甘いのね」ということになってしまう。」業務命令で接種を行わざるをえない小児科医には心から同情する。県内の保健所や県立病院で接種するというような話なので、もしそんなことになったらそうでなくてもパンクしそうなほど仕事を抱え、当直もしているのに、新たな仕事で保健所にも派遣されるとなると通常業務にも支障が出ることだろう。僕は決して守旧派ではなく、むしろ郡市医師会長としては異例のタイプと思うが、こういう黒岩知事の手法をご本人が「いいことはすぐに実行することがいい」と勘違いしているのではないか、そうすると別のことでも同じようなことを始めるのではないかと心配になるのである。
  • 2011/10/27 9:00
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きのうの診療締め切りの直前に入ってきた情報。某アジアの女性が出産のために某病院を受診、言葉がわからないために連絡が・・・相手の男性が4人いていずれも同じ国の人、誰の子供かわからないとのこと。またか・・・どうしてこんなややこしいことばかり持ち込まれるんだ。きのう付で書いた2つの件といい、この件といい・・もうたまらない。きのう書いた件もそうだが、何をどのように支援してあげたらいいのか、見当がつかない。医療だけで解決できることは多くはない。けっきょく僕のクリニックでは僕自身がソーシャルワーカーのような役割をせざるをえなくなってしまうときがある。こんなことを22年も続けていれば、そりゃ変わった医者として名前も売れるはずだ。
  • 2011/10/26 9:10
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プライバシィーがあるので国籍も何も書かないが・・・きょうはなんだか納得がいかない日。あれほど娘の父親はあの人じゃないだろうと聞いたのに・・・父親は別人。いまセックスの相手はいないと答えたのに・・・さらに別の男、家庭持ち。しかもこの男が娘に性的虐待。関係があるならHIVの検査もしなければいけないのに・・打ち明ける気なし。これじゃその男から妻にも感染しているかもしれない。いったいプライバシィーってそんなに大事なのか、大事なんだろうが、言いたくもなる。こちらが手をさしのべようとしてもこれじゃいい結果が出るわけない。この彼女とは別の彼女、初診。だんなが不法滞在でつかまって釈放されて、彼女が病気で働けないという医師の診断書があれば、そのだんなが働けるからと弁護士に言われて診断書を求めて来院。そんなこと言われても医学的にしか判断できない。以前に血圧が高く、胸が苦しいと言うので測ると200/120。苦しいはずだ。降圧剤を処方、それでも降圧剤が効いてくれば「働けない」ということはない。お願いだからこういう診断書を書けと弁護士事務所で言わないでほしい。医学的にまちがいがないこと以外には書けないし、患者に都合のいい診断書など書けるわけがない。故意にまちがったことを書けば私文書偽造になる。我々医師も診断書に自分のすべてを賭けているのである。
  • 2011/10/25 16:36
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日本人の友人から、タイの洪水はどうなっているんだ、タイに詳しいんだろう?とこの数日よく言われる。テレビもラジオもインターネットもこの話題でもちきりである。たしかにバンコックはほとんどの地域が海抜数メートル地帯で山もなければ丘もない。もともとクローンという水路が縦横に走る湿地帯だっただけに水はけは悪い。地下鉄工事で地面を掘ると水があふれ出る。街のどまんなか、スークムビット通りとニューペッブリー通りの間に歌謡曲にもあるセンセープ運河があり、少し臭う運河だが、太鼓橋のように中央が盛り上がった橋の上から見ていると通勤、通学の人を乗せたボートがときどき通り過ぎる。太鼓橋のようになっているのは船を通すためだろう。こういうところが溢れたら中心部もあっというまに水浸しだろう。30年以上親友のワンチャイ先生に昨晩電話を入れた。彼の家はバンコックでも「危い」と言われている北部にある。そもそもバンコックの都心部は西の端に南北に大河チャオプラヤ河が流れている。北部には大きな河はない。しかしスコタイ、ナコンサワン、アユタヤを飲み込んだ洪水は小さな水路沿いに北部からバンコックに迫っている。「もしもし、ワンチャイ先生、だいじょうぶ?」、「だいじょうぶだいじょうぶ、今はね」、「よかった。ドンムアン地区に水が入ってきているっていうから心配でね、電話したんだよ」、「ありがとう。でもさ、あしたかあさってがピークだからまだ心配だよ」。ニュースによると高速道路は車を高いところに避難させたい人たちが車を置きっぱなしにしているらしく通れない。一般道は場所によっては冠水していたりの大混雑で、目的地までいつまでに着けるのかわからないらしい。彼もきっと出かけられない状態なのだろう。バンコック病院の看護師に電話すると僕の知り合いの看護師たち9人はみな家もだいじょうぶらしい。ワンチャイ先生の部下であるペッチ先生にメールしたところ、ドンムアン地区にある空軍病院ではICUの患者を別の病院に移したとのことだった。不思議なのは大河であるチャオプラヤ河がある西部から洪水がなぜ入って来ないのかということだった。チャオプラヤ河の上流にはアユタヤがある。今日の朝のニュースでは「なぜ入ってこないのか」ではなく「とうとう入ってきた」とのことだった。あのドシット地区にはお寺やタイ国民が敬愛する王様の宮殿がある。きっと必死で土嚢を積み上げてきたがとうとう浸水したとのことだったが、大事には至っていないらしい。看護師たちの話ではもう乾期に入り、まったく雨が降っていないそうだ。日本の梅雨と同じで雨季の終りにものすごいスコールが来る。もう降っていないのだから雨がさらに降って・・・という心配はとりあえずなかろう。今回の洪水は下水道設備が整っていないこと、ダムの開放の時間など政治の責任が原因である可能性は非常に高い。バンコックにいる彼らの生活の無事を祈りたい。
  • 2011/10/24 16:15
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土曜日、そういえばアルゼンチンの日系人がふたりいた。血圧測って処方箋書きながら、「○○さん、サンシンできる?」と聞いてみたら、「できるよ、日本人みんなできる」と答える。ちょっと解説を加えると、アルゼンチンの日系人はほとんどが沖縄出身なので、日本人=日系人はサンシンという沖縄の楽器、三味線のようなもの、たぶん蛇味線のことだろうが・・それはできるよ」ということなのである。「どうして先生、そんなこと聞くの?」というのでわけを話した。僕のクリニックには日系人ではなく日本人で沖縄出身者が数人いる。そのうちのひとりが春先に精神的に参ってしまったことがあったので、患者である彼らと大和市立病院で昔、いっしょに働いていた看護師さんとで「小林国際クリニック沖縄県人会」をつくり、近くの中華料理屋で納涼会を会費制で行ったことがあった。その中には「沖縄のおじいとおばあ」がいて、おかげで精神的に参った彼女も元気になった。院長である僕は北海道出身だが特別会員である。今度、忘年会をしようねと話していたところ、ある筋からペルーやアルゼンチンの日系人の中にサンシンの名手がいるという話を聞いた。それでどこに名人がいるのかと思って今日来た彼らに聞いてみたわけだが。「先生、妹の息子、知ってるでしょ、○○」。もちろん知っている、中学生のころから僕のクリニックに来ている。「あれも上手よ」。びっくり。名人はすぐそばにもいたわけだ。彼らとの忘年会が楽しくなりそうだ。
  • 2011/10/24 8:58
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インフルエンザの予防接種にやってきたベトナム人、正確に言うとインドシナ難民として80年代に日本にやってきて今は帰化して国籍は日本なのだが・・大和市でも南の方、僕のクリニックからは遠方に住んでいるのだが、インフルエンザの予防接種だけはなぜか僕のところまでやってくる。きょうやってきたら太鼓腹になっている。日本語は上手なので近くの医療機関で高血圧の治療も受けているとのこと、おまけに両親ともに高血圧。どういうものが好きなの? 「うーん、ベトナム料理、油っぽいものかなあ」と答えるので、そういうものはおいしいけど血圧にはよくないよ、と話したのだが、「小さいころからそういう食事で育っているからやめられないんですよ、はっはっは」・・でかわされてしまった。全然真剣に聞いてくれていない。薬を内服していると食事から生活改善をしようという気持ちがなくなってしまうらしい、日本人の患者も同じだが。だから僕はまずは食事療法を勧めるようにしている。その後採血を行ってそれでも下がっていなければ、初めて薬の処方を考えるのだ。数日前に痛風発作の後でやってきたパキスタン人、やはり尿酸値が10.0あった。正常値は7.3ぐらいだったから相当に高値だ。なにがいけないの、先生?と尋ねるので「おさけ」というと「うーん、やっぱり、うーん」と言ったまま唸っている。お酒はやめること、だってイスラムだろうと言うとにこにこ笑いながら「あのー、今度の月曜日ね、私の誕生日」と切り出した。だからどうしたの?と尋ねると「この日だけお酒飲んでいい?だってさ、パーティだもん」。言葉に詰まってしまった。やはり病気になるのには原因がある。食事指導して一ヵ月後に採血としたが、10.0.では内服治療は免れられないだろう。
  • 2011/10/22 11:00
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 フィリピン人の娘からAMDA国際医療情報センターに寄せられた相談。「フィリピン人の母親が8月30日にフィリピンから観光ビザで来日した。9月6日に心臓が一時停止し、
救急車で運ばれた結果、一命を取り留めた。しかし、ICUに1ヶ月近く入院したので高
額(278万円)な請求書が来た。このような高額な医療費は支払う事が困難だ。費用の
支払いの支援を受けることが出来るだろうか。現在、母のビザは、定住者ビザを申請中」。
しかしこういう相談が多い。個人的にはかわいそうにと思っても、定住ビザを使って高額医療費療養制度でさかのぼってこの278万円をカバーするのはどうだろう? 今まで掛け金を支払ったことをない人のために200万以上の皆さんからの掛け金を使ってしまうわけである。ただ、さかのぼることができるのはたしか3ヶ月以内なので、今、定住ビザがもらえないと時効になって、公的保険にも入れないはずだ。「福祉」と「公平」はこのようにぶつかりあう時がある。国を出て来るときに何か方策がないのだろうか。横浜市からタイ人男性がやってきた。つい数日前にやってきたばかりなのに・・きのう仕事中に古釘を踏んでしまったらしい。その釘を持ってやってきた。すでに出血は止まっているが、汚い釘なので消毒し、抗生剤の内服を処方した。帰りがけにかばんの中からごそごそと何かを出してきた。ジョニーウォーカーの黒。もともとお酒が飲めない僕だが、ありがとうと言って受け取った。気持ちがうれしい。オーストララア人の男性、高血圧、高脂血症、高尿酸血症にて通院中、にこにこしながら取りだしたのは携帯電話、中に娘さんの写真が入っている。見せろというと見せてくれた。母親は日本人、小学生だが欧米人である父親に似ている。まるで人形みたい。それに比べると僕のこどもたちはハーフとは言っても日本と至近距離のハーフなものだから、かわいそうに特別にかわいいとか美人ということがない。このオーストラリア人は国民健康保険に加入する資格があるのに、自分で民間会社の保険に入っているという理由で加入しない。何度話しても理解してくれない、もちろん「加入資格を有している人にとっては義務」とも話したのだが。大きい病気にかからぬよう、祈るしかない。
  • 2011/10/21 10:00
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日本人でもこちらの話を理解してくれない患者はいるものだが・・外国人患者を診ていてこちらがどんなにゆっくり何度も説明しても、のれんに腕押しみたいで途中でタオルを投げたくなるときもある。タイ人女性患者、もう10年近く診ているだろうか、いつもはソラナックスという安定剤とフルカムという鎮痛剤を処方している。ところがこのソラナックスを欧米人のだんなさんが飲んでしまうそうで、どのように処方している薬を内服しているのかがまったくわからない。だんなさんが職場の欧米人の女性と浮気をしているのではないかという思いと娘さんが日本人と同棲しているのと亡くなった父親の財産をめぐってタイにいる異母姉妹で争っているなどつねに悩みを抱えている。だんなさんも患者としてやってきたことがあるが、どうも浮気というのは彼女の妄想のような気がしている。彼女との会話は英語とタイ語のちゃんぽんで、日本語はうーん、意思疎通が難しく、英語もあまり上手じゃない。おとといはタイ語の通訳がやってくる火曜日だったので当然のことながら診察のときに通訳に入ってもらった。この彼女、8月に胃が痛いとやってきたので、即日、胃の内視鏡検査を施行してみた。前庭部大彎に二個の胃潰瘍があった。ピロリ菌は陰性。胃潰瘍の薬を処方するとともにフルカム内服を止めた経緯がある。タイ語の通訳の通訳能力はほぼ完ぺきだ。もちろん僕も通訳が誤訳しないようにゆっくりと確認しながら話した。胃潰瘍はそろそろ治癒しているかなと思うが、本当に治癒しているかどうか、判定のために胃の内視鏡検査をすることにどうしても同意してくれない。おまけに胃の痛みがないから潰瘍の薬はもういらないという。そして肩の痛みどめとして使っていたフルカム、これを朝飲むと気持ちがいいのでどうしても処方してほしいとせがむ。もし今回の胃潰瘍がフルカムの副作用だとするとフルカム内服を再開すると再び胃潰瘍ができて胃の痛みに襲われる可能性は大だ。何度も話しても全く聞いてくれない。胃潰瘍という病名があるのにフルカムを処方したら・・・まちがいなくレセプトチェックでフルカムは切られて、要するにお金は保険から支払われず、クリニックの損失につながってしまう。困り果てたあげくに僕は8月に付けた「胃潰瘍」という病名をレセプトから抜くように事務に指示をしてフルカムを処方した。僕としてはあれだけ説明してわかってもらえず、胃の薬はやめてフルカムは欲しいというのなら、あとはもう患者個人で責任を取ってもらうしかないというつもりだった。そして処方箋を書いた。それから15分ぐらいして、近くの調剤薬局から電話が入った。「○○さんがフルカムはいらないと言っているのですが、どうしましょう?」と言うではないか。あれだけ通訳を入れて話した結果で僕としては不承不承処方したのにこりゃどういうわけかとさすがにむっとした。急いで通訳に調剤薬局に行ってもらった。最初に書いたが、こういう???ということは日本人患者でもある。それが言葉があやふやで意志の疎通もあやふやな外国人患者でこういうことがあったら、それが外国人患者に慣れていない医療機関なら「外国人は診たくない」いう結論に達してしまうこともあるだろうなと思わず、思った。
  • 2011/10/20 8:55
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きのうの夕方になってパキスタン人の男性がやってきた。なぜか僕のところにやってくるパキスタン人はお茶目タイプが多い。昔は中古車輸出してるとかエスニックな品物を売っているお店やってますという人たちが多かったけど、今はどうなんだろう? そういえばひとり、パキスタン人なのにインド料理店を経営しているという人もいる。痛風になりやってきたのは3週間前、コルヒチンは一週間しか処方していないから、幸い痛風発作は治まったということなのだろう。せんせい、あのくすり、うんちやわらかくなるよと言う。たくさん飲むと下痢するときあるよって話したはずなのに。今回が4回目の痛風発作、そのたびにコルヒチンを処方し、発作が治まってもし尿酸が高ければこれを下げる薬をつかわなくちゃと思うのだが、なにしろ発作が治まると糸の切れた凧のように来なくなってしまう。今回、ちゃんとやってきたのだからここは褒めてあげなくてはいけない。なぜ痛風発作を起こしてしまうのか、そのあたり彼から聞き出すのだが。どうも食事ではなく飲酒である。
パキスタンにいるときから飲んでいたの?「だめだめ、イスラムじゃなければいいけどイスラムはだめ、パキスタンで飲んだら殺されちゃうよ」。まあ殺されるは大げさだとしても村八分にされてなんらかの罰則という掟があるのだろう。じや、なぜいま飲んでいるの?「 だってさ、人間はみんな同じじゃん、好きなものは好き、きのうも飲んだよ、ビール」とぺろっと舌を出す。こんなところで哲学問答をするとは思わなかったが、たしかに人間の欲望は宗教などで押さえつけられるものではないだろう。さてきのうの血液検査の結果はどうだろう? 最後の問答は・・・パキスタンに戻ったらどうするのよ、だってお酒飲めないでしょ。「うーん、それ考えたら帰りたくないよ」。ええっ、そんな理由で帰りたくないの?
ちなみに僕はまったく酒が飲めない。アルコール類はすべてだめ。全く飲めないというより、空腹で飲むと食欲がなくなり、動悸がしてくる。気持ちが悪くなることもあるので、酒の席に行っても「決して」飲まない。酒好きな患者にははじめに話しておく。「僕はお酒には理解ないよ、だって飲まないから」。育った家は日本酒の造り酒屋なのに。
  • 2011/10/19 9:03
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