AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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きのうは忙しい一日だった。忙しいのはきのうに限らないが特に忙しかったというべきだろう。朝7時20分にクリニック着、これはいつもと同じ。郵便物、経営関係の書類の整理などしているうちに8時になる。早番の職員がやってくる音がする。「院長、おはようございます」とあいさつ、早出の看護師と8時20分から胃内視鏡検査施行。本来クリニックのシャッターを開けて患者の受付を開始するのは8時50分なのだが、大和市のがん検診期間中の4月から11月までは患者にも早く来てもらって一件目の検査を始めないとこなせない。ちなみに大和市は胃がん検診についていえば、最初のスクリーニングの段階から内視鏡検査を選ぶことができる。このように制度を変更して3年、胃がん、食道がんの発見率は明らかに著明にアップしている。きのうもシャッターを開けた時点で最初の患者が中に入ってくるとすでに内視鏡検査を終えた患者が待合室のいすに座っている。きっといぶかしく思ったにちがいない。午前中、通常の診察を行いながらインフルエンザの予防接種を打ち、10時、10時半と胃内視鏡検査を行う。ようやく12時に「たどりつく」。ほっとして一息つくと5分過ぎている。12時半から医師会事務で30分刻みで面会者3人。医師会長となってからこういうパターンがなんと多いことか。これでは昼食を食べる時間がなくなってしまうので、あわてて車に乗り、5分で医師会着。向かいのイトーヨーカ堂に駆け込み、昼ごはんを買い込み、そのまま医師会事務室へ。本来外科医の僕の食事時間はごく短い。皆に飲み込んでいるようで消化によくないよと言われるがその通り、いつも5分で食べ終えてしまう。食事時間が短いのは外科医の習性であるが、僕の場合は高校時代にワンダーフォーゲル部で山に登っていたころからのものだと思う。午後の診療が始まる2時直前にクリニックに戻る。2時半からまた胃内視鏡検査。前日に胃の具合が悪いとやってきた患者だ。胃がん検診で午前中の予約がいっぱいになっているのだが、症状のある患者はお待たせせずになにしろ早く確定診断しないと有効な治療を始めることができないので、午後であっても内視鏡検査を行うことにしている。5時の診察終了時間まであと30分というころになると三々五々、製薬会社のMRが薬の宣伝にやってくる。彼らなりに診療で忙しい時間を避けてやってくるのだ。二言三言交わしているうちに5時を10分も過ぎてしまった。再び車で医師会事務へ。5時半に市立病院の産科部長と事務方との面談が入っている。内容は市立病院の産科のセミオープン化について。説明を受けるが、妊娠のある時期まで定期的チェックは産婦人科専門医の資格を持つ開業医のところで行ってもらい、この間の緊急時は市立病院で診るというもの、妊婦さんたちにとっては遠くて混んでいる市立病院ではなく、近くの医療機関で市立病院なら外来診療を行っていない平日午後や土曜日でもチェックを受けることができるのだから、これこそ患者にやさしい医療と言えるだろう。公式発表の前に医師会側に伝えて、なにか問題があるかどうかを聞きたかったというので、けっこうなことで医師会としては依存がないと思うが、7時からの理事会で協議して返答すると話した。7時から11月の医師会定期理事会。新公益法人法に則った公益法人設立については5月の医師会定期総会で可決しているのだが、このたび臨時総会を開催し、その経過の説明とそれに伴う今年度予算にない出費について可決しておかねばならない。これらの内容についてまずは理事会メンバーに説明、了承してもらわねばならない。昨晩は会計事務所の方に来てもらっておおよその説明をしていただき、議案の説明を僕が行い、理事会メンバーの質問を受け、無事に了承してもらった。僕はどうもあの財務諸表という奴が苦手だ。いろいろと質問されて逆に臨時総会を乗り切るためにいい勉強となった。終わった後、副会長を務めてくれている仲間としばし話をして別れる。家に帰るともう9時半。朝、家を出てからもう14時間半。まるで一時代前のモーレツ社員だ。こういう生活をしていると水曜の休診日、日曜は発作的に行方不明になりたくなり、連休になると2泊3日でも日本脱出したくなる。
  • 2011/11/2 8:59
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先週の火曜日、働けないという診断書を書いてくれとやってきたタイ人女性、200近い高血圧だったので降圧剤も1週間分処方して、その効果を見るためにきょう、タイ語の通訳がいる火曜日に来るように話したのに・・・来なかった。自分の病気を治すことより診断書が欲しかったのだろう。診断書の内容は彼女が求めていたような内容ではなく、「いまは血圧が非常に高くて降圧剤が必要です」というもので、「働けない」とは書いてない。医学的にもその通りだから。医学的な虚偽は書けない。その内容に不満を持ったのかもしれないが・・けっきょく自分の病気は省みず。
血圧200で倒れたらどうするのだろう?なんて考えてあげることに悲しいことに意味がない。
AMDA国際医療情報センターに昨日寄せられたカナダ人男性からの相談。内容は下記の通り。
日本の医療について聞きたい:1)医療は何がいくらか(値段)の書いたリストはないのか?2)受診するクリニックや病院によって料金がばらばらで患者からできるだけお金をとろうとしている。3)同じクリニックでもその都度料金が違う。なんとかお金をとろうとしている。4)クリニックは薬の調剤についてもすぐ下の薬局で薬をもらうようにと言って、薬局と一緒にもうけようとしている。

まったく信用していないようだ。2)から察すると日本の公的保険を持っていないのかもしれない。公的保険を持っていて同じ診療を行っても月の1回目の診療と2回目では医療費が異なることもある。保険外診療なら医療機関によって大きく医療費が異なることもある。「もうけようとしている」ばかり医療機関には想いがあるようで、ある意味、こう思いながら医療機関に罹るのも気の毒だ、だれも信用していないのだから。こういう説明はぜひ政府でやってほしい。ころころころころ医療制度が変わる現状ではとてもじゃないが正確に説明はできない。
  • 2011/11/1 16:38
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AMDA国際医療情報センターの機関誌に先日ブログで書いた腕に埋め込んだ避妊具の取り出しについて書いた。中南米、タイなどで行われている治療であって妊娠しようとするとこれを取りださねばならない。局所麻酔で小さな傷でかんたんに取り出せるのに、日本人の医師にとっては見たことがない代物であるせいか、摘出を拒否するところが多い。僕のクリニックにも近くの医療機関で断られ、長野、山梨、静岡、栃木からやってきた日系人がいる。最近の長野県松本市から来た方は4時間かけて車でやってきて実質5分で終了の小手術を受け、すぐまた帰って行った。5分の手術のために往復の車代と8時間近い時間をかけてやってくるというのはあまりにかわいそうという主旨の文章だ。すぐにAMDA国際医療情報センター東京オフィスにこの文章を読んで感激したとある協力医から連絡があったらしい。協力医とはAMDA国際医療情報センターに入って来る外国人の医療・医事相談に連動して必要があれば、外国人患者を診察してくださる医師のことだ。こりゃうれしいと思い、よくよく聞いてみると前橋で開業している内科の同級生だった。卒業して37年、みんな元気でやっているのだなと感傷にふけった。しかしこういう医療の現状はとても「患者にとってやさしい医療」とは思えない。どの医師に尋ねてもみんな自分は患者にやさしい医療を行っていると答える、本気でそう思っているのだろう。しかし僕から見るとどうも患者から見たらどうなのかというところにギャップがあるような気がしてならない。こういう僕だって自信を持って「私は患者にやさしい医療をしています」とは宣言しにくい。以前に日本人の患者に「こうしたほうがいいですよ」という話をしたのに次に数年後にやってきたときに「男の先生には以前に怒られた。だから女の先生に診てほしい」と言われたことがあったからだ。こちらがそう思っていなくても意に反した受け取られ方をするときだってあるということである。まあこういうことがあるとしても、この腕の皮下に埋め込まれた避妊具の摘出に関しては多くの医師に知ってもらえるようになんとかしなければいけないと思う。
  • 2011/10/31 16:40
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きのうの続き、お金を払わず、また専門医のいる近くのクリニックからはお金がないなら診ないといわれたタンザニア人、翌29日土曜日の朝9時にお金を持ってやってくると約束して帰ったらしい。職員も彼ひとりのために1時間も残業したらしく、こちらは赤字だ。約束の29日の朝、シャッターをあけたら彼の姿があった。たぶんつらかったのだろう。血糖値が590を超え、HbA1cも10を超えているので入院設備のあるところじゃないと無理と判断し、市立病院に緊急紹介、受けてもらえた。感謝。このまま外来診療で乗り越えようとすると高血糖による昏睡になるのではないかと心配したから、昨日の専門医のクリニックはパスした。いくら言葉ができてもあそこまで悪化していると僕らが診ることが患者にとっていいとはとても思えない。お金がないから診ないという専門医のクリニックの対応には複雑なものを感じる。僕が診るより彼が診たほうが絶対に医学的にはいいはずなので診てはほしいが、お金がないと言い張る患者を見ることは当然のことながら赤字を抱えることになり、医療機関の経営者としては避けるべきすなわち診ないという選択肢を選ぶことについては理解ができなくもない、だから非難もしない。しかし、もし自分だったらどうするだろうと考えると、きっととりあえず診察だけはするだろうと思う。10年も日本にいて保険がないというのはどういうことなのか、いくつかのケースは推察できるが、個人のプライバシィに立ち入るつもりはない。ただ一つだけ言えるのはこのけっこう重症な糖尿病の治療はインシュリンの自己注射を必要とし、さらに腎臓、網膜、神経に糖尿病性の合併症をひきおこす可能性が高い。すると医療費もはねあがることだろう。今、1万円に満たない金額を支払えるかどうかという人が日本で治療するためのそういう医療費を支払い続けられるのかどうか、できないとしたら帰国しての治療はどうなのか、そこまで考えてしまうケースだ。
  • 2011/10/31 8:59
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きのうは小児科は外国人が多く、僕のおとなの方はひとり電話の問い合わせがあっただけでのんびりしていた。夕方になり、東京に僕が来てからの小学校の同級生で当時はクラスのマドンナだった隣の座間市在住の女性がインフルエンザの予防接種を打ちにやってきた。もうすぐ診療終了の5時なので車で送って行ってあげるよと言い、それまで20分ほど待合室で待っていてもらった。車なら15分、電車だとぐるぐると乗り換えてまわって50分かかると言うからだ。さて5時になって席を立とうとしたら、看護師が息せき切って走ってきた。先生、タンザニアの人で保険も持っていない人が来てる、体がだるいとか言ってる、受け付けていいですか?と言うではないか。こりゃ困ったことになったと思った、きのうはその後会議の予定があったからだ。それでもお金が大好きな僕が患者を断るわけがない。カルテを作るのはいいから早くこっちに入ってもらえと話した。やってきた彼は小太りの男性、数日前からエルネギーがないみたいで食欲もないと訴える。とっかかりに血圧を測ってみたが最低血圧が100、最高血圧は130で、どうも血圧のせいではないようだ。他になにか症状はないかと尋ねたら、口の中が乾く、おしっこがたくさん出ると言う。糖尿病じゃないか、とっさに考えて検尿を行ったら糖が2+、アセトンも出ていて飢餓状態。保険がないということもあり、自費診療費が高額なところに紹介するとお金が心配ではあったが、そんなことは言っていられない、これは専門医の診察が必要だろうと近くの糖尿病専門医を紹介しようとしたが・・・お金は持っていないと言われ8000円が未納、近くの専門医にはお金がないからときのうの時点での診察を断られた。職員は1時間彼のために残業、わりに合わない診察だった。彼の血糖値の至急の結果は591,中性脂肪は907、驚くべき数字。きょうの朝、約束通り、本当に医療費の8000円近くを支払いに来るでしょうか、先生と職員は危惧するが、僕は絶対に来ると思う。あの体調で状態で放置しようとはたぶん思わないだろう。
  • 2011/10/31 8:57
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昨日は午後から会長会で横浜の県医師会へ。午前中、顔面の皮下の感染症で抗生剤の静脈注射を3日続けていたペルー人男性。初診時には発熱、白血球増加、CRP上昇あったが、朝診察をしたら顔面の発赤も改善、痛みもなくなり、ようやくよくなった。続きの抗生剤は内服薬でということで処方。こういう急性疾患はめどがつくとこちらもほっとする。先日から痛風発作でコルヒチンを処方していたパキスタン人男性、昼前に現れる。また足をひきずっている。聞くときのうからまた痛くなったのこと。あれほど酒はだめというのに痛みがとれてまもない今週の月曜、自分の誕生パーテイだからとお酒を飲んだ。どこの国にいても彼のアラーの神は見逃してくれない。二度と飲みませんと誓って帰ったが、さあどうだろうか。おとといやってきたタイ人女性の血液結果が届いたが、中性脂肪が高い上に肝機能もよくない。来週の火曜の診察はまた時間がかかるにちがいない。
  • 2011/10/28 9:10
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きょうは外国人医療と関係がないことを書きたい。一昨日保健福祉事務所の幹部が医師会を訪ねてきた。県知事黒岩氏の鶴の一声で神奈川県ではポリオの不活化ワクチンを輸入して接種しようとしている、その事業の説明である。みなさんもご存じのように現在の生ワクチンでは一定の割合で副作用が出ることがわかっている。もちろん不活化ワクチンだってすべての面で生ワクチンに勝っているわけじゃないが、安全性からみる限りは不活化ワクチンに軍配があがる。国も平成25年末には不活化ワクチンを導入すると言っているが、そのためかこの1年、ポリオ生ワクチンの接種者数は大きく減少している。たぶん家族がその先の不活化ワクチンへの切り替えを待っているのだろうが、中国では自然界のポリオの散発的流行が認められ、こういう流行が日本に入ってきたら未接種者はたちまち感染してしまうだろう。憂うべきことである。そういうバックグラウンドから見ると黒岩知事の判断も一見英断と映ることだろう。だが僕はその逆、理解も評価もできない。こういう新事業を開始する場合はそれに伴う周辺の因子を整理しておかねば開始はできない。今回のポリオの不活化ワクチン接種についてはまず個人輸入をしなくてはならない。神奈川県として輸入することはできないということだから、具体的には神奈川県立病院など県組織内部の医師の名前で個人輸入するのだろう。現在でも個人輸入して家族の了解のもとに接種している医師はいる。渋谷区で開業している大学の1年先輩もこのようなことを行っている。その場合はすべての合併症、副作用についてはこの医師が責任を取ることになる。では今回の場合はどうなのだろう? 業務命令で「個人輸入」した医師がすべての責任をとらされるとしたらたまらない。おまけに現在の生ワクチン接種については不具合が生じた場合は国の補償制度がある。だからこそ医師も安心して接種できるわけだが・・今回は神奈川県独自の事業であるので国の補償制度が適用されない。接種する医師も接種される被接種者もその家族も大きなリスクを抱えての事業となる。ロープがしっかりしているのか切れているのかわからない、そのロープを頼りにバンジージャンプをするようなものだ。最後にこの事業は公平な事業ではない。なぜなら輸入量が定まらないので不活化ワクチン接種の人数については予約制で定員があるのである。公が施行する事業というものはすべからく住民に公平に利益をもたらさねばならない。希望して申し出ても早い者勝ちで「すでに定員に達しましたのでお断りします」と言われた家族の心中はいかばかりだろう。だからこそ上に書き連ねてきたことを十分に検討、用意してから新事業を進めなければならない。この数日テレビのニュース番組を見ているとポリオの生ワクチンと不活化ワクチンの特徴を比較し、国の事業の遅さを責め、黒岩知事の行動を英断とする論調が多い。確かに国の事業の遅さは責められるべきだが、もっとよく調査してからコメントしてほしい。そうでないと同じマミコミ出身の黒岩知事に対して「身内に甘いのね」ということになってしまう。」業務命令で接種を行わざるをえない小児科医には心から同情する。県内の保健所や県立病院で接種するというような話なので、もしそんなことになったらそうでなくてもパンクしそうなほど仕事を抱え、当直もしているのに、新たな仕事で保健所にも派遣されるとなると通常業務にも支障が出ることだろう。僕は決して守旧派ではなく、むしろ郡市医師会長としては異例のタイプと思うが、こういう黒岩知事の手法をご本人が「いいことはすぐに実行することがいい」と勘違いしているのではないか、そうすると別のことでも同じようなことを始めるのではないかと心配になるのである。
  • 2011/10/27 9:00
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きのうの診療締め切りの直前に入ってきた情報。某アジアの女性が出産のために某病院を受診、言葉がわからないために連絡が・・・相手の男性が4人いていずれも同じ国の人、誰の子供かわからないとのこと。またか・・・どうしてこんなややこしいことばかり持ち込まれるんだ。きのう付で書いた2つの件といい、この件といい・・もうたまらない。きのう書いた件もそうだが、何をどのように支援してあげたらいいのか、見当がつかない。医療だけで解決できることは多くはない。けっきょく僕のクリニックでは僕自身がソーシャルワーカーのような役割をせざるをえなくなってしまうときがある。こんなことを22年も続けていれば、そりゃ変わった医者として名前も売れるはずだ。
  • 2011/10/26 9:10
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プライバシィーがあるので国籍も何も書かないが・・・きょうはなんだか納得がいかない日。あれほど娘の父親はあの人じゃないだろうと聞いたのに・・・父親は別人。いまセックスの相手はいないと答えたのに・・・さらに別の男、家庭持ち。しかもこの男が娘に性的虐待。関係があるならHIVの検査もしなければいけないのに・・打ち明ける気なし。これじゃその男から妻にも感染しているかもしれない。いったいプライバシィーってそんなに大事なのか、大事なんだろうが、言いたくもなる。こちらが手をさしのべようとしてもこれじゃいい結果が出るわけない。この彼女とは別の彼女、初診。だんなが不法滞在でつかまって釈放されて、彼女が病気で働けないという医師の診断書があれば、そのだんなが働けるからと弁護士に言われて診断書を求めて来院。そんなこと言われても医学的にしか判断できない。以前に血圧が高く、胸が苦しいと言うので測ると200/120。苦しいはずだ。降圧剤を処方、それでも降圧剤が効いてくれば「働けない」ということはない。お願いだからこういう診断書を書けと弁護士事務所で言わないでほしい。医学的にまちがいがないこと以外には書けないし、患者に都合のいい診断書など書けるわけがない。故意にまちがったことを書けば私文書偽造になる。我々医師も診断書に自分のすべてを賭けているのである。
  • 2011/10/25 16:36
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日本人の友人から、タイの洪水はどうなっているんだ、タイに詳しいんだろう?とこの数日よく言われる。テレビもラジオもインターネットもこの話題でもちきりである。たしかにバンコックはほとんどの地域が海抜数メートル地帯で山もなければ丘もない。もともとクローンという水路が縦横に走る湿地帯だっただけに水はけは悪い。地下鉄工事で地面を掘ると水があふれ出る。街のどまんなか、スークムビット通りとニューペッブリー通りの間に歌謡曲にもあるセンセープ運河があり、少し臭う運河だが、太鼓橋のように中央が盛り上がった橋の上から見ていると通勤、通学の人を乗せたボートがときどき通り過ぎる。太鼓橋のようになっているのは船を通すためだろう。こういうところが溢れたら中心部もあっというまに水浸しだろう。30年以上親友のワンチャイ先生に昨晩電話を入れた。彼の家はバンコックでも「危い」と言われている北部にある。そもそもバンコックの都心部は西の端に南北に大河チャオプラヤ河が流れている。北部には大きな河はない。しかしスコタイ、ナコンサワン、アユタヤを飲み込んだ洪水は小さな水路沿いに北部からバンコックに迫っている。「もしもし、ワンチャイ先生、だいじょうぶ?」、「だいじょうぶだいじょうぶ、今はね」、「よかった。ドンムアン地区に水が入ってきているっていうから心配でね、電話したんだよ」、「ありがとう。でもさ、あしたかあさってがピークだからまだ心配だよ」。ニュースによると高速道路は車を高いところに避難させたい人たちが車を置きっぱなしにしているらしく通れない。一般道は場所によっては冠水していたりの大混雑で、目的地までいつまでに着けるのかわからないらしい。彼もきっと出かけられない状態なのだろう。バンコック病院の看護師に電話すると僕の知り合いの看護師たち9人はみな家もだいじょうぶらしい。ワンチャイ先生の部下であるペッチ先生にメールしたところ、ドンムアン地区にある空軍病院ではICUの患者を別の病院に移したとのことだった。不思議なのは大河であるチャオプラヤ河がある西部から洪水がなぜ入って来ないのかということだった。チャオプラヤ河の上流にはアユタヤがある。今日の朝のニュースでは「なぜ入ってこないのか」ではなく「とうとう入ってきた」とのことだった。あのドシット地区にはお寺やタイ国民が敬愛する王様の宮殿がある。きっと必死で土嚢を積み上げてきたがとうとう浸水したとのことだったが、大事には至っていないらしい。看護師たちの話ではもう乾期に入り、まったく雨が降っていないそうだ。日本の梅雨と同じで雨季の終りにものすごいスコールが来る。もう降っていないのだから雨がさらに降って・・・という心配はとりあえずなかろう。今回の洪水は下水道設備が整っていないこと、ダムの開放の時間など政治の責任が原因である可能性は非常に高い。バンコックにいる彼らの生活の無事を祈りたい。
  • 2011/10/24 16:15
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