AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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 先日から進めていたAMDA国際医療情報センター東京の平成23年電話相談の解析がようやく終わった。1799件中、医療機関からの相談電話は270件15.2%だった。相談の内容は電話通訳の依頼がもっとも多く、外国人患者に関する相談が続く。電話の主はソーシャルワーカーがもっとも多く、医師、看護師、薬剤師なども少なくない。電話通訳の希望言語では中国語、スペイン語、ブラジル語、タイ語が多く、外国人をうけいれようとしている医療機関が四苦八苦しているようすが手に取るようにわかる。電話相談の内容はエイズの治療などだれかが適切な通訳を行わなければ患者も医療従事者も困り果ててしまうような内容であり、またそれ以外の相談では医療費やそれに伴う制度の相談などが多い。もしなんらかの理由でAMDA国際医療情報センターが業務撤退または縮小しなければならなくなったら、こういう人たちも受け入れる医療従事者も医療機関も「路頭に迷ってしまう」であろう。それだけに強い責任を感じる。
 医療機関は全国にまたがっており、何度も何度も電話がかかってくる医療機関は少ない。今、県などの医療通訳事業を民間の会社が落札して委託事業として数年県のお金をもらって行うものが散見される。会社としては将来、会員制を採って医療機関からお金を出してもらって運営したいという気持ちがあるようだが、僕は否定的である。各医療機関機関に数少ない外国人患者しかいないとしたら、のど元すぎたら熱さ忘れるじゃないが、問題が片付いても、今後のためにお金を出して会社に登録しようとするだろうか? かといって患者が通訳のお金を出す可能性もほぼゼロに近い。お金持ちのメディカルツーリズムの掛け声とともに民間会社の医療通訳への参入が始まったような気がするが、どうもそういうところ、僕は民間会社が読み違えているような気がしてならない。
  • 2012/2/2 14:24
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数日前にも隣の綾瀬市からタイ人の新患女性2名がやってきたと書いたが、またきょうも2名新患女性がやってきた。いずれも綾瀬市の特定健診受検希望者。昨年末から綾瀬市の特定健診も僕のところで受けられるようになったからと思われる。もしかしたらこの情報がようやくタイ人おばちゃま連中に届いたのかしら? ひょっとしたら大きな脈を掘り当てたのかもしれない。タイ人たちはみな、お互いに連絡をとりあっていくつかのグループで生活している。ひとつのグループをつかまえるといろいろな情報も収集しやすいし、こちらのいろいろな情報もおろしやすい。よく面倒をみてあげて信用されると「あそこにこんな人がいて困っている」とか「あそこのアパートにこういう人が倒れている」なんて連絡してくれて、大病の人を救い出したことも何度かある。ただ、数日前もきょうもちょっと閉口したのは単なる健診でやってきたのではなく、きょうの片頭痛やあごの関節を動かすと音がするというように、なにかしら悪いところがあってどうしても医者に行かねばならず、ついでに特定健診もという人が4人ともで、なにしろ診察に時間がかかる。彼らにしてみたらようやく言葉がわかるところにたどりついたのだからあれもこれも言いたいのはわかるが、お願いだから僕にゆっくり話をさせてほしい。
  • 2012/2/1 10:00
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結局、きのうは外国人患者16人、土曜日28日と同じだった。やはりインフルエンザが多い。国籍をみるとフィリピンとペルーとで7割ぐらい。定住者が多いからだろう。トイレに行こうとしたらフィリピン人ママにつかまった。たしかダバオから連れてきたばかりの息子がインフルエンザA型。12月の頭に予防接種を終えたはず。普通なら「予防接種したのになぜ罹ったの?それなら来年からしない」となりそうなのだが(そういう人がけっこういる)、「予防接種していたおかげで次の日にはもう熱が下がった。一日だけだったよ、よかった」とちゃんとわかっている。よかった。2週間前ぐらいからAMDA国際医療情報センターに寄せられた昨年の相談を整理しているのだが、その中のアフリカ人のご主人のお父様についての日本人女性からの質問が目についた。どういう病気かは知らないが、既に昨年だったか、一昨年だったかに新設された医療滞在ビザを日本大使館からもらったそうだが、日本で自分たちの社会保険だったか、国民健康保険に入れないかという主旨の相談だった。医療滞在ビザは基本、医療費も含めてだいじょうぶですというなんらかの保証があって日本にやってくるものだ。狙いは中国の富裕層だそうで、いわゆるメディカルツーリズムを国家が支援する一環として創設されたものだ。ところが、こういう質問が出てきてしまう。この方の義理のお父様はすでに医療滞在ビザを取得したとのことだったから、書面資格は有していたのだろう。審査がパスしてしまったわけだ。こういう方が日本の医療機関にやってくると言葉の問題は乗り越えたとしても、医療費の問題でもめる可能性がある。人を疑ういやな性格になったと思うが、外国人医療に取り組んで25年近く、お金はだいじょうぶと日本にいる親戚縁者が話したために、情にほだされた大学病院の医師やそれなりの立場の方が招へいについての書類を入管や日本の海外公館向けに作成し、無事来日したと思ったらお金が払えないというケース、過去にいくつも見てきた。いつも思うのだが、こういう問題で医療の現場を混乱させないでほしい。
  • 2012/1/31 9:09
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寒い。先日、嫁いでいる娘を訪ねて日本にやってきているフィリピン人の母親が具合が悪くてやってきたが、きょうまたやってきた。娘さんにちゃんと血圧を家で測るように話をしておいたのだが、この娘さん、測っていてくれた。240/100もあり、驚いて連れてきたというわけだ。測ってみるとたしかに220/100ある。日本ではセロケンという名前で売られている薬をフィリピンで飲んでいたらしいが、量も少なく、これじゃ対応はとてもじゃないができないのでアムロジピンとメインテートを処方した。この組み合わせはけっこう血圧が下がるはずだ。今週の金曜か土曜に再検するために来院するよう話しておいた。たぶん日本での寒さ、慣れない土地での生活で極端に上がっているのだろう。娘さんが4ヶ月の女の子を抱いていたので、もしかしたら娘さんの育児の手伝いをするということでビザが出たのかもしれない。ところでこのお嫁さん、日本人と結婚して座間市に住んでいるのだが、座間市で外国人登録をしている方は僕のクリニックでも予防接種を無料で受けることができる。外国人の場合は言葉の問題があるからということなのだが、このお嫁さんの4ヶ月の娘は国籍が日本なので僕のクリニックで予防接種を受けると有料になってしまう。4ヶ月の娘がひとりでクリニックにやってくるわけもなく、主にフィリピン人のお嫁さんが連れて行くことになるだろう。すると予防接種の問診表への記載ができないなどいろいろな問題が発生するはずだ。どうか国籍が日本であっても保護者のどちらかが外国人の場合も僕のクリニックで予防接種を無料で受けてもいいことにしてほしい。同じく隣接する綾瀬市は日本人であっても外国人であっても予防接種、特定健診、綾瀬市内の医療機関で受けるのと同じ条件で僕のクリニックで受けることができる。綾瀬市の場合はたぶん医療機関が少ないのでこういうことにさせてくれたと記憶している。座間市の場合は医療機関は少なくないが、外国人に関しては言葉の問題から僕のクリニックでもよいとなったと記憶している。しかし、たとえ国籍が日本でも付添の外国籍の母親が納得するように説明しなくてはならないのだからなんとか許可してほしいものだ。横浜市泉区からのベトナム人も多いのだが、こちらはまったく対応してくれない。隣の海老名市、相模原市も同じ。平成2年1月の開業以来、外国人初診患者7705人のうち、受診時綾瀬市在住は608人、座間市在住は435人、相模原市在住は382人、横浜市のうち大和市に隣接している瀬谷区・泉区だけで379人、海老名市在住は212人。行政も大変だろうが、このあたり、市が入り組んでいる。患者の利便性をもうすこし考えてほしいのだが。
  • 2012/1/30 11:34
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ああああぁぁぁぁ とうとうインフルエンザ大流行の兆し。診察の合間に書いているブログもきょうは数行で許してほしい。疲れたあ。フィリピン人、ペルー人、ベトナム人、タイ人、ラオス人、カンボジア人、マレーシア人・・・インフルエンザだけじゃなくて急性感染性腸炎も。あっちでもこっちでもこどもは泣き叫ぶし・・患者に話をしていると泣き叫ぶ声でかき消されてしまいそう。きっとこれから2週間、3週間はすごいことになるだろう。そうそう、きのうからB型インフルエンザが数名いる。症状が軽いけど・・でも検査しておくかとやってみたら出てしまった。
  • 2012/1/30 9:08
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朝一番にやってきた20代のアメリカ人男性、いつもは喘息でやってくるのだが、きょうはちがうという。数日前から頭痛はするし、寝られないらしい。ひょっとして片頭痛かとも思ったが、前兆らしいサインもなく、過去にも頭痛はなく、頭痛があっても働ける程度というので、片頭痛は否定できると思った。血圧もまったく正常範囲内。どうも寝られなくなってから頭痛がするらしく、すると問題はなぜ寝られないかということになる。プライバシィを尋ねることになるので看護師のIさんには部屋の外に出てもらい、ふたりで話を始めた。新しい仕事を探しているが・・と言う。たしか近くの英会話教室でこどもに英語を教えていたはずなので、どうして?と聞くと、マネージャーの女性がうるさいからと答える。ああ、あの女性かと思った。前回、彼が感染性腸炎でやってきたときに、後から彼を連れて状態を聞きにきた人だ。当日、すごく混んでいたのに「さきほど受診した件について聞きたい」と強引に入り込んできた人だ。ブルドーザーみたいな印象でたった一回しか会っていないのに覚えている。その女性が朝になると電話してきたり、家のドアをノックしたりなんてことがよくあるらしい。そこまで聞いて気がついた。彼はたぶん心の病を抱えている。原因は何かははっきりしない。仕事が忙しいのかもしれない。忙しくなくても彼にとってはストレスが多いのかもしれない。ところがこのマネージャーの女性からみると外見は普通なので、ずる休みが好きか怠け者と考えられているのだろう。たぶんそれで彼は次の職探しをしようとして、うまく見つからずにさらにストレスとなっているのだろう。まずは頭痛をとるために軽い眠剤だけ処方し、必要があったらマネージャーには僕が話してもいいよと言っておいた。英会話教室の先生の労働条件があまりよくないことは小耳にはさんだことはあるが、彼の場合はどうなんだろう。きょうの彼の顔の表情はいつもの彼ではない。もしかしたら本格的にメンタルクリニックに行かねばならないかもしれない。
  • 2012/1/27 15:26
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午後から県医師会の会長会へ出席。ごはんをゆっくり食べる暇もない。朝からフィリピン人の新患が多い。偶然なのか、みな隣の座間市から。最初の女性、50台、娘さんが日本人に嫁いでいて親族訪問でやってきたのだが、ときどき朝一瞬だが倒れるとのこと。昨年フィリピンでも同じことがあったらしい。とりあえず血圧を測ったら172/110。高い。娘さんが心配でひっぱってきたのだが、薬をたくさんのんでいるというので出してもらった。4種類、フィリピンで飲んでいる薬なので、何なのかまず調べてみた。台紙を裏からみて書いてある英語をみながら、日本医薬品集の英文名のところでひいてみる。こういう作業は時間がかかって面倒くさい。きょうも患者のカルテが並んでいてううーんと思ったが、こういう作業はどんなに忙しくても省いてはいけないと心に決めている。薬は高血圧、抗凝固剤、高脂血症のスタチン製剤そして糖尿病の薬だった。高血圧はたぶん寒さとはじめての日本の医療機関のせいだろう。顔をみても不安そうなのがわかる。糖尿病の薬が効きすぎているのかとも思ったが、日本で発売になっている名前ならダオニールという薬が一日一錠なので薬が強くて効きすぎて低血糖になっちゃったという雰囲気でもない。血糖値を念のために計測しても低くはない、むしろ高い。結論としては長期に糖尿病があるらしいので、その合併症ではないかというところにきょうのところは落ち着いた。これだけ薬をのんでいて糖尿病以外は自分が何の薬をのんでいるのかわからないのだから、やはり怖い。11月に親族訪問の3か月ビザでやってきて在留期限が2月27日に切れてしまうそうだ。もしこのままよくないなら寒いし、早めに帰りたい、もしよくなるものなら在留期限を延長してもっと日本にいたいという。もっといたいと言ってもそれは適切な理由がなければ入管で延長許可にはならない。きょうはこれまで、慢性疾患があまりにも多く、早くフィリピンのいつもの先生に診てもらうようにと言ったせいか、入管に提出するから診断書をくださいとは言われなかった。ここまで終わるのに30分近く。机の上にたまっているカルテの列も倍に伸びていた。
  • 2012/1/26 15:11
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月曜の夜から火曜にかけての雪で午前中に診察を受けにきた人の数、少なかった。午後になって急増。一時は待合室のいすがいっぱい、もうかっているのだろうとお思いになるかもしれないが、そうじゃない。小児科のほうは赤ちゃんやこどもが一人でやってくるわけじゃない。中には親だけではなくおじいちゃん、おばあちゃんが付いてくることもあるので、ひとりの診察にたくさんが付添ということだ。靴の数だけでは一見混んでいるようにみえる。でもきのうの午後は本当に混んでいた。インフルエンザが一気に広がった感がある。来週さ来週にかけてすごいことになるのではないかと心配になる。インフルエンザにかかると頭痛や関節痛がはんは゜じゃないことが多い。外国人の中にはインフルエンザにかかるとその痛みに耐えかねて、死ぬんじゃないかと不安になる人がいた。無理もない。普通の風邪とはちがうし、熱帯からやってきた人たちにとっては新型インフルエンザは別として、インフルエンザに罹るなど経験がないのであるから。だからこそ予防接種を受けておいてほしい。僕のクリニックでも近年、外国人のこどもたちのインフルエンザ予防ワクチン接種がすごく多い。母親が学んでいるのだ。最近、エイズの啓蒙番組でもテレビであったのだろうか、午前2人、午後1人、エイズ即日検査希望者がやってきた。さいわい、3人とも陰性。当たり前といえば当たり前だがよかった。
  • 2012/1/25 10:00
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大阪市は橋下氏が市長に就任して、早くも無駄な経費の洗い出しをしているらしい。基本的にはけっこうなことだ。しかしNPOいじめにならないようにしてほしい。NPOと言ってもほとんど行政でしょと言いたくなるような財団もある。そういうところには市の職員が天下りしていることが多い。課長や部長の席が少ないからと早期退職させてそういうところに天下りさせ、そこに予算をつけるというやりかただ。財団をつくったあたりから当初の狙いは自分たちのポストづくりかというような感じさえする。それに対して純粋にNPOでやってきた団体は血がにじむような会計努力をし、ただでもいいよと言ってくれる貴重な人たちの志によって会社組織なら考えられないような安価な費用で運営している。こういう団体がいまや行政の隙間を埋めているわけだが、そういう大切な部分を任され、いまや社会になくてはならない組織と言われながら、一方では実態はワーキングプアであり、言わばワークシェアで働きたいという人たちの最終ネットにもなっている。こういうところにお金が流れれば隙間がうまるだけでなく、社会の安定にもつながると思うしだいだ。
  • 2012/1/24 14:30
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やはりインフルエンザが確実に増えてきた。専門家の話によると今年のA型の流行の中心はこの2年騒がれてきたいわゆる新型インフルエンザではなく、香港型らしい。5年ぶりとかでとくに5歳以下のお子さんには免疫がないらしく、こども中心の流行となるだろうということだった。気をつけよう。フィリピン人男性、お弁当屋さんで働いているが、下痢をおこし、他院での便培養でサルモネラが出てしまった。こうなると症状がおさまり、次回の便培養でサルモネラ陰性になるまで仕事場に出てはいけないが、同じフィリピン人の奥さんに休まないで仕事に行くように言われて来院。経済的なこともあるのだろうが、このケースは働いてはいけない。なぜ働いていけないのかをよく話したらわかってくれた。この奥さん、風邪をひいたから薬と言われたが、カルテを見ると高血圧で昨年の1月に降圧剤を処方している。勝手に休薬してしまい、今に至っている。フィリピンから降圧剤を送ってもらって内服しているからやってこないのかと思ったら、まったく内服していないとのこと、ときどき頭痛があるらしい。しばらく話したが、薬が欲しいという雰囲気ではなかったので、そこで話を打ち切った。午後の最初にやってきたガーナ人男性、高血圧のチェックをしていると何か話しかけてくる。耳に聴診器がはまっているので聞こえない。血圧測定してからよく聞くと、ガーナにいる姉が心筋が痛くていい薬が日本にあるなら欲しい、送ってあげたいという。まずは彼のカルテすなわち社会保険を使って処方することはできないこと、心臓の薬といってもいろいろな病気があり、お姉さんを心配する気持ちはよくわかるが、状況がわからないとむしろ害になる薬もあるかもしれないので、お姉さんのためにはむしろ処方しないほうがいいと話しておいた。
  • 2012/1/23 16:25
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