AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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ペルー人夫婦の胃がん検診での内視鏡検査を予定していたが、予定は10時半なのに9時過ぎに奥様だけやってきた。ご主人は都合が悪くてキャンセル、奥様は夜勤でそのままやってきたとのこと。朝のうちに一般診療のほかに特定健診の予定が9人もいたのだが、大雨の後で洗濯でもしているのか?と思うほど、9時前後に患者がいなかったので、このペルー人女性の内視鏡検査を9時15分から行ってしまった。「寝たままじゃないと内視鏡検査ができない」と言うので、サイレースを1/10に薄めて静脈注射、終わってからアネキセートを静脈注射してすぐに目が醒めたのだが、隣の部屋のベッドに移したあたりから、夜勤の疲れも出たのか、いびきをかいて寝ていた。11時ごろ、内視鏡の画像で説明して帰ってもらった。結果は異常なし。中国人女性がご主人である中国人男性46歳の特定健診の結果を聞きにやってきた。日本語の日常用語はそれなりに上手なのだが、医学用語はわかりにくいようで、中性脂肪が高いとかLDLコレステロールが高いとか話しても「それなーに?」「くすりほしい」「どうしてくすりいらない?」と数回話しても同じ質問が帰ってくる。これは絶対に根負けして怒ってはいけないと思い、こちらも同じ答えを「やさしい日本語」で同じ回数だけ説明した。久しぶりに理解してもらうことのむずかしさ、もどかしさを感じた。そうそう、最初に書いたペルー人女性、結果説明を行って診察室から出て行ってしばらくしたら事務員がやってきて「院長、今の○○○さん、お金持ってきてないんだって。次の時でもいいですかあ?」と言う。お金がないわけではなくて、「持ってきていない」のだそうだ。金額にすると静脈麻酔の費用を含めても4千円程度、つぎに別の検診で来る予定があるそうで、やむをえず、了承した。
  • 2018/7/10 9:00
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神奈川県の西部のN町からペルー人女性36歳来院。この近くにいる親族が付き添ってきた。前胸部から右季肋部の痛み、不快感で近医を受診し、内視鏡検査まで受けたが、「なんでもない」と言われたのに、症状が変わらないのでやってきたとのこと。こういうケースは頭が痛い。すでに「同業者」が診察・検査までして「なんでもない」と言っているのだから、「同業者の上を行く」診察をしなければならないのだろうが、まずこれがむずかしい。食べてきたということなので内視鏡検査をしなおすことはできない。場所から考えて胆石症もありうるかとエコーでチェックをしようと話をしたら、父親が胆石症でつい数日前に手術を受けたとのことで検査に同意してくれた。これで胆石が見つかればここで方針が決まるとなかばほっとしながらエコー検査を行ったが、胆石はなかった。頭が痛いもうひとつの理由は1時間半近くかけてそうそう通院できないということだ。やはり外国人も日本人同様、日本医師会のいうかかりつけ医制度で、住居の近くで受け入れていけるようにしなければならないと思う。今度の金曜も内視鏡検査が2件入っていたが、本人の希望で無理無理にでも午後に予定を組んだ。そして、胃や大腸の疾患には器質的病変と機能的病変があり、内視鏡検査では前者は診断可能だが、後者については診断できない。だから後者の可能性を考えて、次回まで内服薬を処方すると話し、消化剤を中心に処方した。これでよくなっていてくれたらいいのだが・・・
  • 2018/7/9 9:00
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アメリカ人女性、隣のE市に住んでいる。3か月ごとに高血圧で受診していて、降圧剤を処方している。彼女の場合、自費診療であるが、不法滞在というわけではない。アメリカの民間保険に加入していて、そのために日本の公的保険に加入する資格があるのに、好き好んで加入していないというわけだ。日本の公的保険はそもそも加入資格のある人は日本人でも外国人でも加入が義務とされている。一般的に「国民皆保険」と呼ぶので、外国人でも加入できるのか?と思われる医師、医療機関は以前は多くいらっしゃったようだが、昨今の外国人増加に伴う問題の報道もあってか、こういう質問をする人たちは少なくなってきた印象がある。話がそれたが、こういう「好き好んで加入しない」人が存在する背景には日本の公的保険に加入する資格のある人は外国人でも加入が義務だが、加入しなくても罰則がないという・・・いわゆる罰則のない義務であるからだ。これはどうか?と思う。なぜなら、こういう人たちがひとたび、大病をして、自分の民間保険で給付される上限を超えた医療費がかかったとすると、次に考えることはまちがいなく、公的保険の高額医療費助成制度狙いの公的保険加入であるからだ。そのためには支払っていなかった保険の掛け金を支払わねばならないが、たとえ、10年支払っていなかったとしても、支払いは上限が2年分というのもなんだか変だ。近くの市役所では2年分も支払えない人に6か月分の支払いで許していると内部の人から聞いたことがあるが、それって思いっきり、逆差別だと思う。人道上で済ませられる話なのだろうか? 医師の立場から言えば、3か月分も処方するなんてことはしたくはない。お金の問題ではなく、3か月に一回、すなわち1年に4回しか診察しないのに、主治医と言われては困る。なにかあっても責任が取れない。もし彼女が公的保険に加入していたら、3か月分の処方を頼まれても説得して1か月に1回の来院をお願いするだろう。
  • 2018/7/7 9:00
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月曜日にやってきた中国人学生、次の日つまり3日の火曜の午後にやってきた。診察の前になにやら受付で声が聞こえるので、事務員に尋ねたところ・・・国立大学の留学生ですでに日本に2年もいるというのに・・・国民健康保険の掛け金をずっと支払っていなかったらしく、ゆえに使えない状況となっていたらしい。今日の朝、役所に行く、半年分の国保の掛け金を支払って、役所で国民健康保険確認証?なるものを持ってきた。役所に確認したところ、未払いの掛け金を支払ったので、国保は使えるとの返事だったので国保扱い、そして前日の自費分でいただいていた分から返金したが・・・彼のような国立大学の留学生であっても、このように公的保険に加入する資格がありながら、意義が理解できずに掛け金を支払わないということになってしまうなんて・・厚労省はもっと対策を考えた方がいいと思う。血液検査の結果はCRPがわずかに上がっているだけだったので、やはり不明熱と呼んでいいのだろう。もう少し様子をみるようにと話したら、うれしそうに帰って行った。昨日4日は午後1時から午後5時まで、日本医師会の第一回外国人医療対策会議に出席、出番はわずかに5分だったが、全国の都道府県医師会担当理事の前で話をさせていただけるまたとない機会をいただいたと思う。
  • 2018/7/5 9:06
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午後になり、熱が続いているという男性がやってきた。流ちょうな英語を話す。カルテは自由診療すなわち保険外診療となっている。熱は36.5度から36.8度程度、ほかに症状はない。いろいろと話しているうちに怪しげな背景があるような人ではないとわかったので、日本にいるスティタスなど尋ねてみたら・・近くの国立大学で勉強している中国人で、国民健康保険には加入しているが、今日は持ってくるのを忘れたと教えてくれた。診療費については次回、保険証を提示してくれたら自費分は返金すると話した。まずは白血球数、CRP、肝機能などをチェックした。帰り際にいつ日本に来たのかを尋ねたら、2年前とのことだった。それでは日本語もそれなりにできるでしょう?と投げかけてみたら、大学の英語で学べる?研究する?コースにいるので、全く日本語はできないという返事だった。帰り際には笑顔で帰って行った。きっと結果を聞くためにあす以後、近々にやってくるだろう。日本の中に日本語を使わない研究コースがある大学があるとは知らなかった。不明熱・・・というのだろうが、僕の一番苦手な分野のひとつ、今後が思いやられる。
  • 2018/7/3 9:00
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すべてよかった日、ペルー人男性59歳、痛風発作が完璧におさまった。ドミニカ人男性55歳、胃のあたりが気持ち悪いという症状がありながら胃がん検診に予約が入っていた。内視鏡検査の結果はとくに大きな問題なし。本人もほっとしたみたいだ。すでに症状は消失していた。ベトナム人スタッフが来てくれる予定になっていた日なので、ベトナム人の患者が多かった。特定健診を3人施行、通常の診療が3人、いずれも大きな問題はなさそう。そして終了寸前にインドネシア人女性27歳、バセドウ病のフォローアップ中で来院。3か月ぶりに血液検査を行った。こういう日ばかりならいいのだが・・
  • 2018/7/2 9:00
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アメリカ人男性57歳、大和市の隣のS市に住んでいる。1年に一回ぐらいか、過敏性大腸と思われる症状でやってくる。症状がよくなると来なくなってしまうので・・・それでも初めてやってきてから数年が経過している。今回は便秘症だということで、前回、処方した便秘の薬が非常によく効いたので、それが欲しいということだった。カルテをめくっても便秘の薬を処方した記憶も記録もない。よーく考えてみたらPOLYCARBOPHILのことだと気がついた。腸内での水分吸収をコントロールして便秘も下痢も「普通にもどす」と言われている薬だ。便秘型の過敏性腸症候群にも有効という売りではなかったかと思う。念のために2週間だけ処方、効果があった場合は引き続き処方、効果が思ったほどではない場合は薬を変更するので、いずれにしても再度来てほしいとお願いした。診察室を出て行くときに、長身の彼がかがんで何かを言ったのだが、聞き取れなかった。何ですか?と訊ねると、あまり笑ったところを見たことがない彼がにこっとしながら「ジャパンタイムスの記事、読みました」と一言。ああ、ジャパンタイムスのインターネット版を見てくれたのかと思ったが、その直後にジャパンタイムスの記者から郵便物が届き、あけてみたら6月18日付けの新聞が入っており、3面に記事が載っていた。
  • 2018/6/30 9:00
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26日の火曜の夕方、ぎりぎりの時間に腹痛でご主人とタクシーでやってきた隣のZ市のインド人女性について、緊急で紹介させていただいた近くの公立病院の内科医から返事があった。諸検査の結果、婦人科医に診ていただいて卵巣出血との診断で保存加療になったとのことだった。ほっとしたが、やはりあの時の僕の臨床医としての勘は正しかった。やってきたときの異常な腹痛、そしてなにより肌の冷たさと冷汗、あれは血管系の疾患の特徴だろうと思ったが、まちがっていなかった。単なる感染性腸炎ではやはりなかったわけだ。腹腔内に出血するとよく腹膜刺激症状が出ることがあるが、そう考えたら卵巣出血はありえる。あのとき、内科医に依頼すべきか、外科医に依頼すべきか、婦人科医に依頼すべきか迷ったが、まず内科医に診ていただいて、必要があれば専門科にまわしていただけるだろうと思ったが、その通りになったということだ。今回はよかったが、こういう臨床医としての勘はいつも磨いておかねばならない。若いころに外科医として専門の一般外科だけでなく、脳外科、心臓外科、肺外科、小児外科などのきつい訓練を終えておいてよかったとつくづく思うときがある。
昨日は夕方から神奈川県医師会の会長会、議題と報告の中で親友のTちゃんが救急医療の全国表彰を受けることになったことを知った。おめでとうと心から祝福したい。
  • 2018/6/29 9:14
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インド人女性20歳、公的保険なし、夕方の4時20分ごろ、インド人のご主人に連れられてタクシーでやってきた。腹部全体の痛み、吐き気と嘔吐、発熱はなし、診ようとすると顔をゆがめて痛がる。皮膚は冷たく、冷汗がある。これはもう単なる急性感染性腸炎とは思えず、すぐに採血と腹部レントゲン撮影施行。イレウスではないことはわかった。白血球数は14600、CRPは0.4 、細菌感染があり、それもごく最近始まったということだろう。外来診療だけでは終わらぬと考えて、4時40分に近くの公立病院に電話、救急車で行ってもらった。ご主人が何をしている人かなど聞きもしなかったが・・・入院などしたときに医療費が心配だ。
 おととい書いた外国人の住民基本台帳への記載の際の名前、あれから役所に電話していろいろと調べたら下記のごとくだった。通称名がある場合は「どちらかを選ぶ」のではなく、本名と通称名が併記されるとのことだった。そして大和市の当該担当に尋ねたら「併記してある場合は原則として通称名で保険証をつくる」とのことだった。わざわざ通称名を併記するのだから、通称名を優先して・・ということだろうが、これは大和市役所だけがそうというわけではなく、お役所がなんでも「横一線」であることを考えると、全国的にそうなのだろう。

外国人の在留カード記載の氏名と公的保険の保険証記載の氏名について

・日本人の場合・・・
 役所で住民基本台帳に掲載されるのは本名(住民票は本名)
→ 住民票の名前で国民健康保険に加入するので保険証の名前も本名(生活保護、介護保険証も同じ)
・外国人の場合(日本に3か月以上合法滞在する在留資格を有している場合)
役所で発行される在留カードに記載されるのはパスポートと同じだから本名
(法務省管轄)
 役所で住民基本台帳に掲載する時には本名と通称名を申告した場合、通称名が併記される。(総務省管轄)
  → 国民健康保険に加入する場合、保険証の名前は(大和市役所では)通称名が併記してある場合は通称名が原則、本名だけが掲載されている場合は本名(生活保護、介護保険証も同様)
  • 2018/6/28 9:00
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週があけた月曜日25日は・・・インド人男性、痛風発作のフォローアップ、順調に軽快していた。ペルー人女性69歳、診察後にひとしきり、おしゃべり。ほかにフィリピン人女性、ペルー人男性、韓国人女性と大きなトラブルなく、終わるかと思ったが・・・先月からやってきている隣のY市のベトナム人女性について、同市の区役所から介護意見書の用紙が送られてきた。僕に書いてほしいということなのだが・・ベトナム人スタッフのやってくる30日に来てもらって通訳してもらいながら書こうと思っていたのに・・書類が間に合わないとかだ、28日に娘さんが午後の仕事を休んで来てくれることになった。それはまだいいとして・・気がついたのだが、介護の主治医意見書に記載された名前は漢字の名前、そして生活保護の書類に記載されていてカルテに転記されている名前はカタカナの別の名前、いったいどうなっているのか。
外国人の場合、国保の保険証の名前が通称名ということはよくあることだ。理由を説明すると、3か月以上にわたり、日本に在留する資格のある外国人が日本にやってくると、まずは市役所に行き、パスポートを提示して在留カードの発行と住民基本台帳への記載をしてもらわねばならない。その際、在留カードの発行は法務省の管轄でパスポートに記載された氏名でのみ発行される。ゆえに本名ということになる。そして住民基本台帳への掲載は総務省の管轄で、理由は定かではないが、こちらはパスポートに記載された氏名または日常的に使用している通称名でもよいということになっている。そして国民健康保険への加入は住民基本台帳に記載された「名前」で行われるので、健康保険証に記載されているのは本名とは限らない、通称名かもしれないということである。
このベトナム人女性のケースでは国民健康保険ではなく、生活保護になっているのだが、生活保護の書類はカタカナのベトナム風の名前になっている。そして介護の主治医意見書に記載されていたのは中国風の漢字の名前、この方は中国系の方で北京語を話す。想像するに、カタカナ風の名前が本名、すなわち彼女は在留カードだけでなく、住民基本台帳にも本名で登録したのだと思う。だから生活保護の書類も本名というわけだ。すると住民基本台帳と同じ「名前」で発行されるはずの介護の主治医意見書だけが漢字の通称名ということはどういうことなのだろうか? どう考えても理解ができないので、区役所の彼女の介護担当に電話して理由を尋ねたところ、僕の質問が理解できない様子。「それでは主治医意見書は書けないということですか?」などと話す。「そうではなくて総務省管轄の住民基本台帳に記載された氏名と同じ氏名で作成されるはずの生活保護の書類と主治医意見書の氏名が異なるというのはおかしいでしょ、だって一人の人間なのだから・・」と言っても話が通じない。けっきょく「そういう担当から電話させる」と言うので電話を切ったが、今の時点で「担当」からの電話はない。外国人が増えるのは悪いこととは思わないし、今の日本、将来の日本にとって必要なことだろうと思う。しかし、外国人をめぐる法律に特例を設けたり、縦割り行政の影響があったり、末端の行政まで理解が下りていないというのは問題だろう。
この際、はっきり言ってしまうと、日本人は本名でなければ住民基本台帳に記載されないし、公的保険に加入できない、なのに外国人は本名または通称名のどちらでも好きなほうで住民基本台帳に記載されるし、通称名を選べば通称名で公的保険に加入できる。こりゃ、おかしいでしょ。いつも思うことは外国人差別はいけない、しかし日本人に対する逆差別もいけない。そういう認識が欠如したまま、足元の国際化だけが進んでいけば、危うい国家になりかねない。
  • 2018/6/26 9:00
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