AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201903のエントリ

タイ人女性51歳、昨日から悪寒があると来院。熱はないというのだが、おでこに手をおいてみると少し熱い。電子体温計をわきの下に挟んでもらうが、何度挟んでもらってもエラーになってしまう。覗き込んだ看護師がしっかり挟んでいないと言い、ぐっと抑えると鰓―にはならなかった。36.7度。微熱だろう。咳も痰も下痢もなく、頻尿もない。念のために白血球数、CRPを計測したが、正常範囲内。ウィルス感染、たぶん風邪かと考え、よく話したうえで何も処方しなかった。中国人女性35歳、受付からHIVの検査にやってきた外国人がいて、心配なことがあってから3週間らしいと連絡があった。その後、何も話がなかったので、受ける方へのマニュアルを読んで帰ったのかと思った頃に、彼女のカルテが並んだ。診察室に入ってもらい、まずは何語が話せるのかと訊ねたら、英語はだめで北京語と日本語ができると答えた。ただし、日本語は相当にあやふやで、緊張のためか、顔が引きつっているように見えた。HIVの検査で正確な結果が出るにはこれだけの日数がかかり、3週間では正確な結果は出ない、たとえ陰性と出ても安心は全くできない、それでも受けますか?と図を書いて説明しながら訊ねた。「はい」と答えるのだが、その「はい」がYESとは受け取れないようなイントネーションで何度も聞き返した。そのうちに、「○○ごろにまた受ける」と言った。今日も受けるけど、○○ごろまた受けるという意味ですか?と訊ねると、「はい」とまた答える。そういうことなんだな、たぶん医学的には意味がないとわかっていても精神的に耐えられない状態なのだろうと判断し、検査を行った。もちろん結果は陰性だった。
  • 2019/3/8 10:20
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一昨日、3月5日前日が寒い雨降りだったせいか、風邪ひきが多かった。そして・・ベル―人女性56歳、前日から38度を超える発熱と体の痛み、咳もあり、インフルエンザ検査を行ったところ、A型陽性だった。そして、初診のフィリピン人男性36歳、37度台の発熱が前日よりあると来院。会社でインフルエンザの予防接種をしたというのでますます怪しく思い、インフルエンザ検査を行ったところ、陽性だった。これじゃ予防接種をした意味がないと言うので、予防接種をしたからインフルエンザに罹らないというわけじゃない、罹ってもこの程度の発熱で終わっているから意味があると話した。なるほどとうなずいてくれた。カンボジア人女性29歳、インドシナ難民としてやってきたカンボジア人の息子の嫁として1年前に日本にやってきたとのこと。日本語はほぼ話せず、でもなんとか英語はわかってくれた。陰部にしこりがあるらしい。恥ずかしがってどうしも僕には見せてくれない。やはり看護師に見てもらったところ、近接して3か所、皮膚がはがれているように見え、ここに尿が触れると刺激になるはずと言うので、エキザルベと抗生剤を処方。念のために性感染症の検査を受けるか?と訊ねると、受けたいとのことなので、B型肝炎、梅毒、HIVの即日検査を行ったが、すべて陰性だった。昨日は午後3時半から多摩総合医療センターにて東京都福祉保健財団に依頼された都立病院国際化研修の講義を行った。終了後に若い医師がひとり駆け寄ってきてくれた。よく見ると、学生の頃にAMDA国際医療情報センターに連絡をくれ、その後、僕のクリニックに何度も外国人医療を見に来てくれた大学の後輩のO君だった。うれしい再会。外国人医療への情熱は健在だった。今はまだ医師としての勉強の時という彼の顔が頼もしく見えた。
  • 2019/3/7 13:53
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アメリカ人男性38歳、少し遠めの市から来院。住まいの近くで内視鏡検査を受けて逆流性食道炎との診断でプロトンポンプ インヒビターの処方を受け、英語が通じるところがいいと僕のところへやってきて3カ月。当初から訴えていた頸部のつまり感、ときどき出現する上腹部の膨満感についてどうなんだろう?と訊ねてみると・・・やはりあまり変わっていないという。冷たい雨で患者が極端に少なかったこともあり、いつもより数倍の時間をかけていろいろと話し合った。可能なら自分自身で内視鏡検査を行ってみたいと話した。この年齢で食道裂孔ヘルニアがあり、そのために難治性の逆流性食道炎だとしたらなかなか珍しいことと思う。自分で英語教室を開いていてストレスが強いという話と母国にいたころ、前胸部痛がたびたびあり、狭心症なども疑われて専門病院で精査したそうだが、異常はなかったという話を合わせて考えると、プロトンポンプ インヒビターが思ったほどの効果がないのもうなずける。効果がないさらなる証拠をつかむには自分で内視鏡検査を行い、この目で確認するしかないとつい思ってしまう。自律神経失調症というのも考えられなくはない話だ。これなら今の症状の説明も過去の病状の説明もできてしまう。治療方針の切り替えの可能性について、手順を話しておいた。
 昨日は午後2時から県医療会館にて神奈川県医師連盟の執行委員会、2時40分に終わり、渋滞の中を運転して4時10分にクリニックに戻り、診療。やはり数人の患者が待っていてくれた。5時すぎに再び、運転して県医療会館へ。午後7時から県地域医療調整会議の意見交換会へ。終わって自宅に帰ったのが9時半ごろ。ほぼ毎日13時間労働。あと3カ月で70歳を迎える人の日常とは思えないと自分でも思う。
  • 2019/3/5 9:08
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待ちに待っていた日本医師会雑誌の3月号が大和市医師会経由で届けられた。通常は日本医師会より会員に直接届けられるため、まだ届いていないはず。3月号は訪日・在留外国人の診療の特集号だ。僕も企画・監修に名前を連ねていただき、2429ページから2443ページまでの座談会に参加、2461ページから2464ページまで「開業医を対象とした外国人診療支援および医療通訳支援」というタイトルの原稿を載せていただいた。この日本医師会雑誌、たぶん3日ごろから全国の医師会員の手元に郵送されるはずだ。原稿が掲載されたから、座談会に出席したからえらいというものじゃない。しかし、全国の医師会員の皆様に自分の主張、意見を聴いていただくチャンスをいただいた、こんなうれしいことはない。外国人に対する医療が特集号となって日本医師会雑誌に載るなど、数年前までは想像だにしなかった。30年前にクリニックを開設したとき、大学の関係者から大和のような田舎で日本人も外国人もいっしょに診る国際クリニックなんて何を考えているんだと不思議がられたことを思い出した。もしかして先見の明があったのだろうか。
  • 2019/3/4 10:23
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アメリカ人女性26歳、母国の主治医からの情報提供書を持って横浜市から来院。すると・・・2種類の抗うつ剤が処方されていた。外見からはまったく鬱という印象はないのだが・・・最後に90日分の処方をしてもらってやってきたそうだが、その後1カ月で来日。英語教師として働いているそうで、「保険証がもらえるまで待っていたら今日になってしまった」という。手元に残っている処方薬は1週間分ぐらいしかないと教えてくれた。本来なら心療内科か精神科を受診してほしいところだが、どこも心療内科は予約でいっぱいで、すぐに処方をしてもらえるという状況ではない。やむをえず、僕自身からみると専門外なので「治療」をすることはできないこと、ただし内服薬については日本でも発売されているものなので処方はできること、なにか具合が悪ければ母国の主治医に相談してほしいことを話し、了承してくれるなら処方はすると話した。わかりました、お願いしますという返事なので、処方をしようと主治医の情報提供書を再度見て驚いた。ジェイゾロフトが一日150mg 処方されている。日本で公的保険を使って処方する、すなわち保険診療では1日の最大使用量は100mgとされており、これを超えて150mgを処方するとまちがいなく査定される。またもう一つの薬は保険診療では一回に30日を超えて処方することができない。これも超えて処方したらまちがいなく査定されてしまう。彼女には日本の公的保険は比較的安価に国民のすべてに医療を届けるという目的があるため、その使用にあたっては薬についてもいろいろと「法律」があり・・・・と説明したらわかってくれた。こういうケース、何も説明しないで減量したり、処方日数を減らせば、言い争いになったりしかねない。今回はうまくできたと思う。
  • 2019/3/4 10:21
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あっというまに2月が終わって3月、早すぎる。アメリカ人女性57歳、精神疾患のコントロールがいまいち、うまくいっていないのか、ここのところ、以前のように何を話しているのか、訴えているのかわからなくなってきた。昨日も午前中にやってきておしりの中になにかがあると訴え、レントゲン撮影で何もなし。昼休みに気持ちが悪いと電話があり、午後になって再度やってきた。吐き気があるというので便の性状を尋ねたところ、下痢だという。感染性腸炎でも疑うところなのだが、そういう話をするとちがうと。ダイアゼパンをくださいというので、精神疾患の治療をしてくださっている先生からその手の薬が処方されているので、僕が処方をすることはことがややこしくなるだけなので、その先生を訪ねるようにと話すと、僕の前の椅子にすわったまま泣き始めてしまった。こうなるともうなんともしようがない。力づくで診察室を出て行ってもらうわけにもいかないし・・・精神疾患の診療は3月20日の予約だそうだが、もう少し早くもらえないか、交渉してはとアドバイスした。下痢と嘔気についての処方はしたのだが、10分ぐらいして近くの薬局から電話があり、本人が薬はいらないと話しているのですが、どうしましょうかということだった。不要ならやめましょうと答えたが、すると午後の診察は何だったのだろう。彼女がやってくるといつも悩む。
  • 2019/3/1 12:22
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