AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20190118のエントリ

アメリカ人男性38歳、隣のE市からやってきた。フィリピン人スタッフが先に問診をしてくれていて「胸やけ」というメモがついていた。この若さで逆流性食道炎というのも考え難いので、詳細に話を聞いてみることにした。すでに内視鏡検査は市内の病院で受けていて、ヘルニアがあると言われたそうでH2receptor antagonistが処方されていた。内服して少しはよかったが、すぐに「もとの状態」に戻ってしまったとのこと。その時点で、担当医から僕のクリニックに行くように勧められたとのことだった。その病院の内視鏡検査のレベルはよく知っていて、大きな病変を見逃すこともないだろうと判断した。逆流性食道炎と鑑別診断が必要になるのは心疾患だろうと思い、心疾患に関する検査を受けたかどうかも訊ねてみた。すると日本ではないが、米国にいたころに何回か胸が苦しくなり、狭心症かと疑われて専門病院で検査を受けたが、そのような異常はなく、ただし、病的ではない不整脈があるとのことだったという。したがって内服薬も必要ないと言われたとのこと、これでとりあえず心疾患は否定してもいいと思った。さらに訊ねるとirritable diseaseと言われたことがあるとのことで、irritable diseaseの存在や病的ではない不整脈が現れるときがあることなどを考え合わせると、かなりメンタルに繊細なのだろう。とりあえず、H2receptor antagonistで治療効果が薄いということなので、Protonpump inhibitor に変更して酸を強く抑えてみようとオメブラゾール20ミリを就寝前に1錠処方してみた。効いてくれるといいのだが。気になったことがもうひとつある。不法滞在でもなく、短期滞在でもないのに日本の公的保険に加入していなかったことだ。たぶん加入資格があり、かつ加入が義務であるのに加入していないということなのだろう。罰則がない義務なのでこういうケースがありうる。つぎにやってきたときに詳しく訊ねてみようと思う。
  • 2019/1/18 10:18
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生活保護になってしまっているアルゼンチン男性71歳、そういえば妹さんも通院していたことがあったが、ずいぶん前から姿が見えなくなった。高血圧でフォロー中。次は採血するから食事しないで来てねと日本語でもスペイン語でも話したはずなのに・・・さあ採血をしようとすると、朝の10時に食事をしたと・・・5時間経過しているので、食後5時間と見越しての採血でいいかと思い、採血しようとすると「いま、待っている間にチョコ食べた」と。これはもうできないと判断、「ついさっき飴もなめた」そうだ。少々がっかり。イギリス人男性24歳、感冒症状に高熱が続いている。検査でインフルエンザA型。会社から派遣されて学校で英語を教えているそうだが、学校でこどもたち相手に教えるなら、ワクチン接種をしておいたほうがいいと思うが、そういう指導を会社はしないのだろうか? フィリピン人女性43歳、不定愁訴が強く、血圧も高く、降圧剤に安定剤、睡眠導入剤を処方しているのだが、もう一軒、別の医療機関に通院していてそちらでの処方を見せてくれた。次回よりまとめて僕のところですべて診てほしいとのことなので。見て、驚き。抗うつ剤に睡眠導入剤が2種類。僕の処方と併せると安定剤に抗うつ剤そして睡眠導入剤が3種類、こんなに内服していては体によくないと話したが・・それより不思議だったのは「体によくない」という前に「こんなに内服していて仕事がきちんとできているのか?」ということ。普通なら眠気が強く、仕事どころではないはずだし、彼女の笑顔や体調とこんなに内服が必要だと想像される体調等に乖離がありすぎる。目の前の彼女からは想像できないということだ。今後の処方には結論は出さなかったが、併せて処方するとは言わなかった。彼女が帰った後、フィリピン人スタッフからどうやら自分ですべてを内服しているのではないらしいと聞いた。それなら理解できる。他人に譲りわたしているのか?売っているのか?あるいは国の家族にわたっているのか? 睡眠導入剤を売るという話は割合、よく聞く話だ。気をつけなければ。
  • 2019/1/18 10:16
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