AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 10月 » »
30 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 1 2 3
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20181020のエントリ

フィリピン人女性18歳、頻尿で来院、尿検査では白血球もあまり出ていなかったが・・・とりあえず抗生物質を5日間処方した。半年前に右の下腹部痛で来院したのだが、そんなに痛くはないが、ずっと痛みが続いていると言うので、場合によっては婦人科を受診してもらうか、CT等で腹腔内の精査をしてもらったほうがいいかもと話した。彼女の場合は両親がフィリピン人、どういう具体的な理由かは知らないが、母親が日本にやってきて日本人と結婚、フィリピンの祖父母が育てていた彼女を日本に引き取ったそうだ。こういうケースは珍しくはない。ただし、いくつかの問題はある。まず、母親が日本人と結婚するに際してフィリピンでの結婚はどうなっているのかだ。結婚相手が亡くなっている場合は全く問題がないが、フィリピンでありがちな「姿をくらませて連絡が取れない」場合などはフィリピンに結婚相手がいて、日本にも結婚相手がいる、すなわち国際的重婚となってしまうからだ。またカソリック教徒が圧倒的に多いフィリピンでは離婚が法的に認められておらず、少なくとも、「こどもがいる」ということは過去にフィリピン人のパートナーがいるということになる。というかなるはずというべきか、事実婚の「夫婦」も多いからだ。いずれにしても事情は複雑だ。つぎの問題はこどもたちが日本にいる母親に呼ばれて来日してからのことだ。高校生ぐらいでやってくると日本語がなかなか上手にならない。また進学に際しては落ちこぼれてしまうことが圧倒的に多い。小学生のうちに来ないとうまく日本社会の中で暮らしていけない気がしてならない。このお嬢さんは本人の努力もあったのだろう、中学になってから来日、日本語の発音にはまだフィリピン訛りがあるが、昨日は大学のAO入試の発表で「合格してた」と嬉しそうに話してくれた。こうして4年生の大学まで親に行かせてもらえる子はとても少ない。本人の努力だけでなく、親がしっかりしてるのだろう。
  • 2018/10/20 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (298)