AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20180907のエントリ

昨日僕自身が診察したのは8人の外国人患者、うち2人が新患だった。その2人とは・・・南隣のF市からやってきたフィリピン人男性55歳、「きょうに始まったわけではないが、腹痛と下痢、最近は右が痛い」と言う。住まいの近くの病院でCTを含め、いろいろと検査を受けたが、その結果が理解できなかったと教えてくれた。それ以上、何も言われなかったわけだから、異常はなかったのだろう。とっさに思ったのは過敏性腸症候群だが、最近の右側の腹痛についてはたとえば急性虫垂炎などの急性疾患が重なった可能性はどうなんだろう?ということだ。発熱もなく、触診でもそれらしき症状はないので、トリメブチンの定期的内服と腹痛時はスコポラミンの内服で様子をみることにした。アメリカ人男性33歳、心電図の異常を指摘され、精査が必要ということなので、近隣の循環器内科を紹介したのだが・・・別の問題もあると言う。後頸部にしこりがあると・・・触ってみると粉瘤である。2日前に日本にやってきたそうで、以前からときどき臭いものが出ることがあったと話してくれた。粉瘤について詳しく話し、根治的治療は手術しかないことを告げた。すると「ここで手術できるか?」との質問、後頸部の皮膚がほかの部位に比べて厚く、手術はやりにくい。出血も少なくない。リンパ節などを生検したりしようとすると、触診ではあんなにはっきりと触れたのに、その深さに途中で後悔の念にかられたことが何回あったことだろう。ただ、言葉の問題もあるだろうし、大きな病院ではすぐに手術という日程は組んでもらえないだろうし・・考えに考えた挙句、粉瘤は皮膚と癒着しているのだから深くはないはずと思い、小手術を引き受けることにした。たぶん来週、平日の午後、行うことになるだろう。こういうケース、自分のクリニックで完結できるので、ああ外科医でよかったと思える瞬間だ。
  • 2018/9/7 9:10
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