AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20180804のエントリ

ペルー人男性52歳、胃がん検診の内視鏡検査のために来院。胃がん検診自体は保険診療ではないが、ほかに相談事項があったため、前回診療の昨年同様、保険診療かと思い、話をすすめて行ったら・・・なんと保険の掛け金を故意に支払わず、そのために無保険になっていた。いつも書くのだが、わが国は国民皆保険と言いながら、実は外国人であっても公的保険に加入資格のある人、すなわち3か月以上合法的に日本に滞在するビザを取得している人は加入が義務となっている。ところが加入は義務であるのに、加入しない場合の罰則がない。そうするとこうゆうことがおこる。公的保険がないことで医療を受ける側の支障もあるであろうが、思ったような医療が患者側の財政的問題のために行えない、勧めても拒否される医師、医療機関側のストレスも少なくない。今後、少子高齢化による労働力の低下を外国人労働者で補おうという動きは政財界は明白になってきている。このあたりを政治の力で解決してくれないと、医療機関としてはやるせない。昨日、開業以来の僕のクリニックの外国人患者のデーターをまとめてみた。月が替わるごとにまとめているのだが・・・28年と7か月、延べ診療実日数7251日で外国人患者は8927人、延べ総数69121人に上っていた。その中でアメリカ国籍の人は349人、そのうち、公的保険に加入していたのは217人、加入していなかったのは132人で37.8%にもなる。僕のクリニックの所在地は観光客が訪れるような場所ではないので、132人のうちの多くの人は公的保険の加入資格がある人たちと推察される。これらの人たちは不法滞在でもなんでもなく、故国で民間保険に加入していて、わが国の公的保険に二重に加入することに意義が見いだせない人たちだ。公的保険には民間保険にはないすばらしいシステムがあるというのに・・このあたりも政治の力でなんとかしてほしい。
  • 2018/8/4 9:00
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