AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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ブログ - 20180426のエントリ

平成30年4月26日木曜

カテゴリ : 
理事長 Dr.小林米幸の独り言
執筆 : 
center 2018/4/26 9:13
おとといの24日は午前中は僕が診察した外国人はゼロ、1年に1回程度の「外国人患者ゼロの日」がやってきたかと思ったが、そうではなかった。午後になって日本人患者より外国人患者が明らかに多かったし、さまざまなリクエストもあってバラエティに富んでいた。インド人女性30歳、同じインド人のご主人とかわいい2歳のお嬢ちゃんと来院。単なる風邪ひきだった。ご主人がいうには奥様は「生き物の研究者」だそうだ。生物学者という意味だろう。帰り際に「じゃ、ご主人も研究対象なのですね」と言うと大爆笑。イギリス人男性24歳、母国から遊びにやってきた母親と来院。風邪ひきの症状と目がかゆいと・・・真っ赤になっていた。数日前からの症状で発熱も軽度だがあることから、花粉症ではなく、目の症状も風邪によるものだろうと診断し、薬を処方した。どこかで英語を教えているらしいのだが、国民健康保険には加入しておらず、母国の民間会社の保険に加入していた。彼が保険会社に医療費を請求するための英文の書類が5ページほどあり、その医師記入のページを書かねばならない。そして英文の領収書、慣れているとはいえ、時間がかかり、面倒くさい。ただ、受け取りに再度来てもらうのも気の毒と考え、あまり患者も待ってはいなかったので書き上げてしまった。彼の場合、違法に働いているということはないと思うので、本当は国民健康保険に加入できるはずだ。前回も書いたが、こういうケース、国民健康保険への加入は義務のはずなのだが、母国で民間保険に加入しているために「これでいい」と判断してわざと国民健康保険には加入しないということだろう。今回のように「小さな」病気ならいいが、「大きな」病気で手術をしたなどという場合は、民間保険には支払いの上限があって、一定額以上は支払えませんということになる。ところが、国民健康保険に加入していると高額医療費助成制度が適応され、何百万円もの医療費がかかっても月の支払いは5万程度で済んでしまう。このケースだって大きな手術を受けたら、医療費の未払いをおこしかねないのだ。たぶん、こういうことはわかっていないのだろう。タイ人女性57歳、日本人のご主人と離婚し、国民健康保険の掛け金も支払わずに使えなくなっている。左の手背に大きなガングリオンがあって来たらしいと受付の職員と看護師がおしえてくれた。お金がないので出直すと言って帰ろうとしているというので急いで引き留めさせた。カルテを作成せずに診察室に通して患部を診ると、たしかに大きなガングリオンがある。処置はごく簡単だ。お金は今日はいらないから心配しないようにと話して17Gの針をつけた注射器で穿刺し、圧迫。相当量のゼラチン様の内容が出た。手背もすっきりし、圧迫痛もなくなり、感激したとかで涙目になり、部屋の冷蔵庫の上に置いてあるタイ人からいただいた仏像を熱心に拝んで帰って行った。イギリス人女性60歳、以前に数回高血圧で拝見したことがある。体調が悪いという。たしかに声も変化していて風邪症状。これが10日続いていると言う。診察と内服薬を処方してはい、終わりかと思ったら・・・ビザが切れてしまうので数日前までに入管に行かねばならなかったのに、このように体調が悪くて行けなかった、飛行機の変更もしなければならない、だから入管に書類を書いてほしいとのことだった。たしかに風邪症状なので、まったく嘘とは思わないが、この程度の風邪で入管に行けないとは思えない。とりあえず、入管の担当官あてに客観的事実だけを書いた書類をその場で書いた。彼女のリクエストが認められることはないと思うが・・・そういえば、この彼女もビザが切れる切れないの話をしているところをみると日本の公的保険に加入する資格があるはず、だが加入していない。厚労省にはこういうところを徹底する気はないのだろうか?