AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 2月 » »
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 1 2 3
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20180215のエントリ

県内の某市から1時間かけてやってきたタイ語を話す50歳の男性、受付から他人の保険証を持って受診に来たらしいと相談があった。もし本当にそうなら保険診療はできないし、ずうずうしいと言わざるをえないだろう。どうしましょうか?と職員が言うので、僕が事情を聞くからとそのままカルテを作ってもらった。実は以前にもこういうケースを扱ったことがあり、もしかして・・と思ったからだ。何を「もしかして・・」と思ったかというと・・・診察室に入ってきた男性にタイのどこの出身かと訊ねてみた。するとナコンパノムだという返事。メコン河沿いの東北タイの町だ。けっこう大きな町でバンコクから飛行機も飛んでいる。あのあたりはベトナムが独立戦争をフランス相手に戦った時、南北ベトナムが戦った時、戦果を逃れてベトナム人がメコン河の上流に向かって逃げたのだ。タイ領内にはたくさんのベトナム人が住みつき、あのあたりはベトナム料理の店も多いと聞くし、ユーチューブであのあたりのお祭りの様子をみるとそろいのベトナムの民族衣装アオザイを着た少女の集団行進もある。彼のIDカードを見せてもらったが、タイ国民となっている。別におかしなところはない。家ではベトナム語を使っていたそうで、タイ語もベトナム語もOK、そのまま診察を続けた。後で確認したら、窓口で「僕はベトナム人だからベトナム語の患者がやってきたら通訳とか手伝いますよ」と彼が言ったことが「ベトナム人なのにタイ人の保険証を持ってきた」につながったらしい。彼にありがとうを言いながら、この話をしたら、苦笑していた。
  • 2018/2/15 9:19
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (26)