AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201801のエントリ

ペルー人のお子さん18歳、土曜日から高熱が出ていたらしい。呼吸器症状もあり、インフルエンザ検査の結果、B型陽性だった。月曜までがまんせずに休日夜間急患診療所に行ったほうがよかったねと話したら、その存在も知らなかった。コロンビア人の留学生の御嬢さん30歳、半年前ぐらいから左の腰部から左の下腹部が痛いというような話で来院。尿管結石を疑って尿検を行ったが、異常なし。もう少し詳しく症状を尋ねると、臀部から左足にかけて痛みが走るという。すると坐骨神経痛かその手の疾患なのか、そう疑わざるをえず、近くの公立病院のMRI検査を申し込んだ。彼女は検査を受けるだけでいい、MRIは専門医が読影して、結果をこちらに送ってくれるので、彼女は結果をこちらで聞くだけでいいというシステムになっている。痛みは鎮痛剤を急いで飲むほどではないということで、検査結果が出るまで待ってもらうことにした。インド人男性30歳、隣の市の大きな某車関係の会社の研修生とのこと。インドで右の尿管結石の手術を受けているが、最近、同じ側に痛みが軽度にあると来院。インドの病院の診断書と経過報告書を携えていた。こういう文書も慣れない医療機関であれば、「その場で示されてその場で読んで」の対応はむずかしいかもと感じた。とくに患者が多く、混んでいるときにはいやになってしまうのではないだろうか。尿検査で潜血反応はなく、血液検査を行った。胸やけもあるとのことでオメプラゾールを10日分ぐらい処方して様子を教えてもらうことにした。そして尿酸値などみるために採血、あと1か月で帰国とのことなので、緊急でなければ、内視鏡検査などは帰国してからでいいだろうと思う。インドで民間会社の保険に加入していて、医療費請求のための書類が必要と言われたが・・・・再診も必要なので、すべてが終わったらまとめて書くことで了解してもらった。こういう作業も外国人を診察することに慣れていなければ時間のかかる作業かもしれない。ちなみにインドで内視鏡検査を受けるといくらぐらいかかるのか?と訊ねたら、日本円で9千円ぐらいとのこと。インドには公的保険がないはずで、すなわち医療機関によって金額が異なるのだろうが、僕のクリニックのように保険外診療を保険点数10割で算定しているところでは1万500円だったか、それに消費税がかかる程度なので・・・インドの全般的物価を考えたら相当に高い金額なのだろう。
  • 2018/1/16 9:00
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新患のフィリピン人女性29歳、嘔吐、嘔気に下痢。腹鳴が聞こえていたと付いてきたフィリピン人のご主人が教えてくれた。急性感染性胃腸炎と診断した。とくに発熱もなく、腹痛もなく、これなら点滴もせずに内服薬だけでいいだろうとドンペリドンを3日分、ビオスリーを1週間分処方した。ご主人があした飛行機に乗っていいか?あるいは一週間待って自分が帰るときにいっしょに乗った方がいいか?と訊ねるので、あした帰ってもいいと答えた。よく見るとカルテは保険外診療となっている。ご主人を訊ねて日本にやってきたのだろうと想像した。いま、どこに住んでいるのか?とご主人に尋ねると、「base」と答えるので、近くの厚木か座間の基地かと思ったら、静岡県の御殿場の基地だそうで・・・わざわざそこからバスと電車を乗り継いできたらしい。英語が通じる医療機関をインターネットで探して僕のクリニックを見つけたそうだが、遠すぎる。もっと近いところにもあるはず。彼らが帰った後、職員が「フィリピン人がFACE BOOKでやりとりして、タガログ語の通訳がいるうちのクリニックの情報交換をしているらしい、そう話していた」と教えてくれた。
  • 2018/1/15 9:00
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メンタルな問題を抱えたベトナム人男性、午後になって突然現れた。クリニックには1か月に一度、ベトナム人スタッフがやってきて通訳やらいろいろなことをしてくれるのだが・・・彼は確信犯的に、ベトナム人スタッフが来てくれる日にはやってこない。理由は・・・薬をきちんと飲まなくてはいけないとか生活習慣のこととか・・・僕がベトナム人スタッフにお願いして彼に話してもらっていることなどに不満があるからだ。だから彼女のいない日にやってくるのだが・・・日本語があやふやで何を言いたいのか、よくわからないことが多い。昨日はたまたま同じ時間にインドシナ難民として日本に受け入れられた後に帰化して日本国籍となったベトナム人の父親がこどもを小児科に連れて来ていて、この父親が通訳を務めてくれたのでことなきをえた。アメリカ人男性28歳、近隣の市からやってきた。受付ではHIV、梅毒、HBs抗原の即日検査をしてほしいと話しているとのことだったが・・・診察室で話を聞いてみると、昨年はなにかの機会に受けたクラミジア検査の結果が陰性だったのに、今年は陽性となっていて薬を内服したとのこと、パートナーはずっと奥さんしかいないので、再度クラミジアの検査もしてほしいとのことだった。うっかりした発言をしたり、誤解しかねない状況を作ると家庭内問題に発展しかねないので、結果は来週必ず来院して聞いてもらうことにした。
  • 2018/1/13 9:00
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インフルエンザの患者が急増してきた。昨日は小児科を抜いた僕の診療だけで外国人患者が14人、日本人患者も非常に多く、診察終了時にはしばらく呆然としてしまった。ペルー人男性48歳、お子さんがB型インフルエンザで本人は朝から発熱、検査の結果、やはり同じB型インフルエンザ陽性だった。アメリカ人男性27歳、精神的な問題があると来院、米国で使用していた薬を教えてくれた。2種類のうち、ひとつは日本では未承認の薬であった。英語で受診できる精神科の医師を教えてほしいと言うのでの、AMDA国際医療情報センターの相談電話番号を教えてあげたが、電話してくれたかどうか? 日系ブラジル人男性51歳、診察時に先生に相談があると話しているということを聞いて入たので、どんな相談かを訊ねてみたら・・・以前に日本で知り合ったタイ人の恋人がタイに帰国してしまったため、2年前ほどから夏休み、冬休みにタイに出かけているのだが・・・・今回は会社から休みがもらえず、そんな会社ならと1月末でやめることにした、だから2月から無保険になってしまうので3か月分ぐらいの薬を処方してほしいとのことだった。なるほどと思いそうにもなるが、以前に彼に聞いたことがあるが、彼が休みでタイに行くというといつも期間はほぼ3週間から1か月、僕の休みが1週間と話すと「短いね」とちらっと僕の横顔をみながらつぶやく。これだけの期間を休まれたら、常勤職員として雇用し続けるのは中小企業にとっては大変だろうと思う。老婆心ながら彼の今後の生活を心配してしまった。
  • 2018/1/12 9:00
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精神疾患を抱えるアメリカ人女性56歳、また来院。本年に入って診療したのが5日、6日と9日だけなのに・・・3日とも来院。やはり訴えを聞いていても、内容が一貫していない。血圧が高くなり、降圧剤を処方していたのだが、内服すると具合が悪いということで、6日には内服薬を変更した。9日にやってきたときには新しく処方した降圧剤を内服するとがたがたと震えが来ると訴える。本人を前にしばらく考えたが、降圧剤を中止することとした。内服していて最高血圧が150ぐらいあるのだが、やむをえないだろう。訴えのような震えが本当に来るのかどうかはわからないが、どうも心因的な気がしてならない。なのだが、本人が内服したくないものはやめたほうが無難と考えた次第だ。ペルー人男性38歳、2日前より発熱と体の痛み、そして咳や痰、インフルエンザ検査を行ったところ、B型インフルエンザ陽性だった。仕事場に話してほしいというので、彼が自分のスマホでかけた仕事先の上司という日本人に、電話を代ってもらって伝えた。本格的なインフルエンザ流行期間に突入した気がする。
  • 2018/1/11 9:00
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パキスタン人女児12歳、11月に左の上腕のしこりで来院。アテロームにしては可動性が少しあり、石灰化上皮腫を疑って様子をみるようにと話していたのだが・・・1か月たってしこりが大きくなったと来院。拝見するとたしかにしこりが大きくなっていて表面が水泡を形成しているようにもみえる。針で刺して吸引してみたが、何も引けず。またしこりそのものが脂肪組織にも浸潤していて、もしかして筋肉組織にも浸潤しているのかと思い、エコーで見たところ、きれいに被包化されているようで、触診と異なるイメージであった。被包化しているのであれば、悪性腫瘍の可能性はないだろうと推察したが、根本治療としては摘出しかないだろうということ、摘出した場合の欠損の部位の形成の可能性などを考えると、小児外科専門医に任せるべきと考え、母校の小児外科に情報提供書を書いた。精神疾患を抱えたアメリカ人女性52歳、ここのところ、立て続けにやってくるが、話していることのつじつまが合わない。また精神疾患がコントロールできなくなりはじめているのではないかと心配になった。
  • 2018/1/9 9:03
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北アフリカ某国からの留学生が大学の保健室からの紹介状を持ってやってきた。いきばむと上腹部が腫れると本人が訴えているが、筋肉ではないかとのことだった。ジムでトレーニングをよくしているという。たしかに普通の状態と比較するといきばんだ状態ではわずかに腫脹しているように見受けられた。エコーで見ても異状なく、幸いにして空腹でやってきたので、そのまま内視鏡でも拝見してしまったが、それも異状なかった。しばらく経過を見るということにした。少なくともなにか重大疾患が隠れているというような印象ではなかった。カンボジア人女性67歳、血圧の測定をし、降圧剤の処方などしていると「せんせい、お正月、カンボジア行ったあ?」と話しかけてきた。カンボジアは行かなかったけど、タイのほうからカンボジア国境の遺跡まで行ったと答えて写真を見せてあげた。すると、カンボジアの平原とも見えるところを指さして、「こういうところを逃げてきた。あのころ、あかちゃんがいたけど、泣くとポルポト兵士に見つかって殺されてしまうので、夜にジャングルの中をあかちゃんの口を押えながら必死で逃げた」と教えてくれた。「お金や宝石なんか持っていると盗賊に取られて殺されるので、ふとももにダイヤを入れて逃げた。難民として日本に来てから入れたところが痛くなり、大きな病院で取ってもらった、今でも持ってる」と言うではないか。おやおやおや、それって摘出の手術を大和市立病院で行ったのは僕だよと話すと目がまんまるになり、顔中笑顔になって僕の手を握り締めてきた。プノンペンの自宅に医師を呼んでふとももを切開してダイヤを入れてきたが、日本の難民定住センターに入所してからその部位が痛くなり、摘出を希望している女性がいると同センターの通訳から言われて、摘出したことがあった。僕が難民定住センターの無料の嘱託医を兼任していたからなのだが・・・たしか2個入っていたよねと言うと「そうです」と。僕の顔は忘れていたらしい。僕も彼女の顔や名前は忘れていたが、30年も経ってから出会うとは思ってもいなかった。あのとき、難民がダイヤを隠し持っていたなんてことになったら、大変なことになると判断し、取り出したダイヤを売ってはいけないとセンターから言われていたはずだよねと話すと、「そう、だからまだ持ってる」とのことだった。
  • 2018/1/6 9:00
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新年あけましておめでとうございます。暮れの診察最終日28日は木曜日だったにもかかわらず、21人の外国人患者がやってきた。内訳はフィリピン人7人、アメリカ人4人、ベトナム人3人、ペルー人3人、ブラジル人3人、タンザニア人1人、27歳のアメリカ人男性はインフルエンザA型だった。46歳のベトナム人女性は高血圧で2か月処方したのが7月、その前に2か月処方したのが3月、具合が悪い時だけ内服しているらしい。毎日血圧測定をしているわけではないと言うので、すなわち体に異変があって「血圧を測ってみよう」と思い立ち、結果、血圧が高かった時だけ内服しているということになる。体に異変がないときは血圧測定していないわけで、異変を覚えなくても血圧が高い時があるのかもしれない、いやあるはずだ。こうして「お小言」を毎日言いながら、この1年も進んでいくのだろう。AMDA国際医療情報センターにとっても大切な1年となる。がんばらなくては。そしてこのブログを読んでくださっているすべての皆様の健康と幸せを祈って新春の1ページとしたいと思います。
  • 2018/1/5 9:00
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