AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20171212のエントリ

隣のS市からやってきたアメリカ人女性24歳、声がハスキーボイスになり、前日はほとんど声が出なかったと言う。体温の上昇はないが、咳も痰もあり、いわゆる風邪と判断して内服薬を処方した。日本が好きで、仕事をやめて来日、いまは公立学校で英語を教えているのだそうだ。なんとなくうれしくなった。中国人女性49歳、初めは薬だけ欲しいと受付で言ったらしい。カルテを見ると12月1日にサイレース2ミリを1日1回30日分処方している。本人を診察室に呼んで事情を聞いた。すると「12月16日に中国に一時帰国するので日本に戻るまでの分が欲しい」とのことだった。サイレースなどの入眠導入剤は公的保険の運用上は30日分以上処方してはいけないことになっている。彼女が日本に戻るのは2月だそうで、60日分など処方できるわけがない。まだあるんじゃないの、12月1日に30日分処方したのだから・・と話すと、「寝られないので2個飲んだ日もあり、あまりない」という返事。じゃ、どうするの?と少々ふてくされた態度になりだした。彼女に説明したことは「僕がいじわるしているわけではなくて、公的保険運用の法律でサイレースなど入眠導入剤は30日を超えて処方することができない、処方するとお金がクリニックに支払われなくなる」そして「サイレースの最大使用量は1日2ミリすなわち1錠であって、2錠内服してはいけない」というこの2点。彼女が「先生の顔、怖い。こんな怖い顔した先生、初めて見た」と話を別の方向に持っていこうかというようなことを言い出した。「怖い顔をしているのではなくて、これはあなたに真剣に話をしているからだ、この件は僕の裁量でどうかなることではない」と何度も話をしたところで、どうやら僕が折れることはないと判断したようだ。じゃ、どうする?と言われても方法は自費で処方することしかない。保健を使わない自費で・・・・と言い出すと、それは高いでしょうといやがるようす。まずは費用を聞こうと話し、近くの調剤薬局に電話して事情を話して費用を計算してもらった。さほど高額にはならなかったので、彼女も自費払いで同意してくれたのだが・・・・難儀した。
  • 2017/12/12 9:00
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