AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20171201のエントリ

ペルー人男性27歳、頭痛で来院。少し年上の女性がいっしょに診察室に入ってきたので、思わず、あなたはどういう関係の方ですか?と訊ねてしまった。どう見ても恋人や奥さんという感じではなかったので・・すると派遣会社の事務をしているという。どうやら患者は彼女が働いている派遣会社からどこかに派遣されて働いていて、彼女が担当者だということがわかった。ひどい頭痛は昨日からだそうだ。問診してみると「ずっと」前からこういう頭痛があった。頭痛はズキンズキンと激しく痛い、痛いと仕事もまったくできない、吐き気はないが、目がおかしい、光ですごく悪くなるということがわかった。じゃ今まで、痛くなったら何をしたらよくなったの?と訊ねると、考えてよくわからないようす。寝たらよくなっていなかった?と聞くと、「よくなったけどしばらくするとまた痛くなるときがある」と答えてくれた。これってあきらかに緊張性頭痛ではない。群発性頭痛にしては軽いというか・・・本命は偏頭痛だと思う。どうやら会社は仮病と疑っているらしい。無理もない、片頭痛なら「発作」が終わったら「普通」に戻ってしまう。さきほどまでうんうん唸っていたのに、「普通」にしていたら、仕事がいやだったのかなどと疑いたくもなるだろう。患者が気の毒になった。トリプタン製剤を内服等してもらうにはすでに発作がおこって時間がたちすぎているので、イミグラン注をおこなって奥のベッドで休んでもらった。しばらくして行ってみると熟睡していた。それから1時間、元気になった。頭痛は消失していた。帰り際に付き添いの女性が話してくれたが、仮病じゃないか?と会社から言われて困っていたそうだ。本人には本当に気の毒なことだ。発作がおきたときの対処法や内服薬を使うタイミングなど話しておいた。自分が初めて偏頭痛発作をおこした42年前、上司のひとりに手術がいやで仮病で寝込んでいるのではないかと疑われたことを思い出した。
  • 2017/12/1 9:00
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