AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201711のエントリ

不思議な月曜日だった。11日の土曜日に僕が診た外国人患者は9人だったのに・・・昨日の月曜は朝から「外国人」「日本人」「外国人」「日本人」・・と患者が続き、気がついたら午後5時の診療終了までに僕が診た外国人患者は15人となっていた。その国籍はフィリピン人6人、ペルー人3人、アメリカ人2名、ベトナム人、韓国人、中国人、ガーナ人各1人。フィリピン人女性50歳、高血圧で来院。本人も血液検査を受けるつもりで朝食を抜いてきたのでいざ採血をしようとすると・・真剣な顔でいやいやをするし、足をばたつかせるし・・で周りからフィリピン人スタッフや看護師が励ましながら軽く押さえることとなった。人によりけりとは思うが、フィリピン人患者にはわりとこういう「血液検査が苦手」という人が多い印象を受ける。ずっと前の話だが、駆血帯をして採血をしようと針を静脈に刺した瞬間に腕を引き抜かれ、周囲に血液が飛び散ったことがあった。なんとか無事に終了した。中国人女性、寝られないと来院。睡眠導入剤を処方した。アメリカ人男性26歳、風邪ひきで初めてやってきた。会社にあてて診断書を書いた。同じくアメリカ人男性69歳、同じく風邪ひきで来院、血圧も測定して、いつもの降圧剤も処方。ガーナ人男性、彼も風邪ひきで来院。高血圧でフォローしているのだが、最後に1か月分の薬を処方してからすでに4か月近くが経過している。血圧を測定しても130台と落ち着いているので、降圧剤は処方をしなかったのだが・・・降圧剤も欲しいと言われた。どうやって1か月分の薬で4か月をすごしたのか、不思議。日本に帰化したのでここには入れなかったベトナム人女性16歳、いろいろと話したが・・今までは学校の友達など周囲にはベトナム人だということを伏せてきたらしい。両親は難民として日本にやってきたベトナム人だ。こういう話を聞くと複雑な思いに駆られる。彼女の「選択」は現実を見てのものなのだろう。僕自身が今までインドシナ難民の人たちと30年以上かかわって仕事をしてきた、いや公私にわたり、かかわってきたことを話した。両親が生きてきた道は人に話してもなかなか理解してはもらえないほどの苦難だと想像する。彼女にはそういうことを理解して、しっかりとした自我を確立して生きていってほしい。帰りがけに「そういう話、初めて聞いた。うれしかった」と言ってくれた。
  • 2017/11/14 9:00
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ナイジェリア人男性45歳、発熱も風邪ひき症状も何もないのだが、体の中が震えるようだと来院。こういう場合がむずかしい。何を考え、どのように検査を進めるべきなのか、アイデアが出てこない。最近、海外に出かけてはいないそうなので、海外からの輸入感染症を考える必要はなさそうだ。血圧がやや高いが、これは医療機関で計測したためかもしれない。とりあえず通常項目の血液検査を行った。セネガル人男性26歳、HIV即日検査を受けに来院。結果は陰性だった。フィリピン人女性39歳、インフルエンザの予防接種を受けに来院。昨年、インフルエンザに罹患して怖さがわかっているので、今年のようにワクチンが足りない状況でもキチンと予約をしてくれた。同じくフィリピン人女性31歳、彼女も昨年お子さんがインフルエンザに罹患して難儀したので、予約して接種に来てくれた。フィリピン人男性52歳、会社での健診の結果でS-GPTが高値で肝炎検査を含めて精査を行ったのだが・・・A型肝炎抗体が陽性だった。東南アジアの人もペルー人もS-GPTがやや高値になっている場合、A型肝炎抗体が上昇していることが極めて多い。肝機能庇護剤を処方して様子をみることにした。
  • 2017/11/13 9:00
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精神疾患を持つアメリカ人女性、血圧が高いと電話があった。いつも血圧が高いとテノミンを内服するとよくなるので欲しいとのこと。まずは来院してくれるようにフィリピン人スタッフから話してもらった。彼女の場合は来院するとか自分の明確な意志に基づいたことはしてくれるのだが、こちらがお願いしたことは自分の意志でねじまげてしまう。治療に際して、処方した薬がきちんと内服された結果なのかどうかわからずに苦しい判断をいつも迫られる。昨日アムロジピン5ミリを処方しており、これにβ―ブロッカーであるテノミンを加えると降圧効果は相当に高いはずと考え、血圧を測定したところ、160を超えていた。テノミン50ミリを追加処方した。午後になってタイ人女性患者57歳とタイ人男性患者47歳が偶然、続けてやってきた。ふたりとも診察の後にタイ国王陛下の葬儀の日のタイの新聞をプレゼントしたところ、嬉しそうに持って帰ってくれた。夕方、パキスタン人の11歳の女子が来院。左の上腕に1センチ×1センチのしこりがあって悩んでの来院。一見するとアテロームのようにも思えるが、可動性がある。脂肪腫にしては軟らかすぎるし、石灰化上皮腫にしては円形すぎる。いずれにしても悪性の腫瘍とは思えないこと、ただし治療としては摘出しかないだろうと話した。日本語の理解力や話し方が通常の日本人と同じなことに驚き、いつ日本に来たのかと尋ねると・・・生後3か月という返事、彼女にとってはもはやパキスタンのほうが「見知らぬ国」なのだろう。
  • 2017/11/11 9:00
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めまいと嘔気でやってきたフィリピン人女性62歳、いつもは120前後に落ち着いている血圧が180へと上昇していた。感染性腸炎のような症状もなく、血圧が上がったためと判断し、降圧剤を処方した。カンボジア人男性51歳、先日採血した結果を聞きにやってきた。ときどき中性脂肪が高くなるという話だったが、今回は236だった。正常範囲が149までなのでかなりの高値、やはりお肉系が好きなことが原因なのだろう。食事療法についても話したが、処方を強く希望したのでベザフィブラート200ミリを1日1回夕食後で処方した。まずは食事療法でやりたいというのが僕の方針なのだが・・・というのも処方してしまうと食事療法を行う気持ちがなくなってしまうからだ。押し問答の末に処方してしまった。精神疾患を抱えるアメリカ人女性、このところ精神疾患がやや悪くなっているような気がしていたが・・・降圧剤が欲しいと来院。数日前に頻脈があり、ビソプロロールを1.25ミリ処方していたのだが・・・窓口ではその薬ではないと話しているという。こうなると、てこでも言うことを聞いてくれないのが常なのだが・・診察室に入ってもらおうとしてもいやがっているという。前回の血圧が150前後だったことを思い出し、アムロジピン5ミリを処方した。もう冬の始まり、朝晩が寒い。小さいころ、氷点下10度を超える中、30分以上もかけて小学校に通っていた北海道の冬、どうやってあの寒さの中を通学していたのだろう?細かな記憶がない。
  • 2017/11/10 9:00
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フィリピン人男性52歳、今年の4月まで甲状腺機能亢進症と高血圧で内服薬を処方していたのに・・・具合が悪いと現れた。めまいがする、胸が苦しいとの訴えがあった。心電図に異常はなかったが、血圧は180を超えていた。手の震えや極端に頻脈はなかったが、甲状腺機能をチェックするため、採血を行った。コロンビア人の8歳のお嬢ちゃん、近くの公立学校に登校する際、公園で見つけた犬がかわいくて抱こうとしたところ、咬まれて父親と来院。傷の処置を行い、抗生物質の予防投与を3日分処方、そして破傷風のワクチンをすべきかどうか、考えた。たまたま父親が母子手帳を持ってきてくれたため、確認するとほとんどのワクチン接種について記載がなかった。急ぎ確認しなければならないので、役所の当該担当課に電話したところ、個人のプライバシィーで教えられないとのこと。なんだか行き過ぎたプライバシィの保護に思えてならない。わけを話したところ、破傷風のワクチン接種を終えているかどうか、急ぎ確認して教えてくれることになった。10分程度後に電話があり、未接種であることが確認できたので接種を行った。とてもすなおで日本語が上手な子で、彼女にはかわいそうな出来事だったので申し訳ないが、僕にとっては一服の清涼剤のようだった。
  • 2017/11/9 9:00
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4日に急性虫垂炎と診断して抗生剤を点滴したフィリピン人女性46歳、38度をはるかに超えていた発熱も37度台に下がり、歩く姿も腹部触診でも痛みは相当に軽減しているように思えた。再度抗生剤を点滴で落とした。あすは白血球数とCRPをチェックして「とどめ」で抗生剤の点滴を行うつもり。不安そうな顔をしていたが、ようやく笑顔が見られるようになってきた。ペルー人女性65歳、いつもの高血圧の診察の直後にインフルエンザの予防接種について尋ねられた。できるなら接種して帰りたかったようだが、ワクチンそのものが全くなく、次に入荷するのは来週。この来週の入荷分も予約は終了していて、その次の入荷は11月の終わりか12月の初めになりそう。この話をして了解してもらった。いつも潰瘍性大腸炎の診察でやってくる精神疾患を抱えたアメリカ人女性、診察終了間際の4時58分にやってきた。咳と痰で息苦しいと訴える。胸の写真を撮ってほしいとのこと、たばこのにおいがすごい。以前から喫煙していることは知ってはいたが、「やめたいけどやめられない」のだそうだ。胸部レントゲン写真では肺炎などの影はないが、COPDを疑う所見、もしかして息苦しいのはCOPDもあるためではないかと吸入剤などの話をしても全く話が一方通行で聞いてくれない。抗生剤は内服したくないと言ったかと思うと、ジスロマックはいい、いつも内服するとすぐに風邪が治るので処方してほしいと言う。話し方など見ていると精神疾患がコントロールできていなかったときを思い出す。処方してもいやなものは使わないだろうと判断して、考えた挙句にジスロマックを処方した。
  • 2017/11/7 9:16
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今年はインフルエンザ ワクチンの不足で納入が小出しになっており、いろいろと面倒なことになっている。ワクチンが納入されると接種を受ける人が急いでやってくるために大混雑となってしまう。4日の土曜日もそんな日で、診療が終わる午後1時には納入されたばかりのワクチンの接種予約も再び「いっぱい」になってしまった。フィリピン人女性46歳、火曜日頃から右の下腹痛が始まったのに放置していて、金曜の祭日の夜にがまんできずに休日夜間急患診療所に駆け込んだらしい。解熱剤だけ処方されてやってきた。痛みは強く、白血球数は正常範囲内だったが、CRPは11を超えていて急性虫垂炎を疑い、抗生剤の点滴を行った。今日の月曜日も抗生剤の点滴が必要と話したが、きちんと来てくれることを祈りたい。土日の間に悪化することも考えられなくはないので、念のために情報提供書を書いて渡しておいた。ペルー人男性45歳、会社の健診の結果を持ってやってきたが、なぜか会社の同僚・・というより、担当らしき日本人男性がついてきた。健診の結果を見ると高血圧に高脂血症、中等度の糖尿病だった。父親も糖尿病とのこと。よくよく健診の日付を見ると本年の6月某日であった。健診から5か月を経て、医療機関を受診しているようすがないので、ほぼ強制的に会社の担当者が連れてきたのだと思う。食後6時間ということであったが、なかなか来れないというのでとりあえず採血を行い、降圧剤を一週間分処方し、次の土曜日に再診とすることにした。診療終了後に母校の看護医療学部の大学院で午後6時近くまで講義、終了後に近隣の医師会の創立30周年記念パーティに出席、疲れ果てて帰宅。
  • 2017/11/6 9:00
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ベトナム人男性21歳、市内から初診でやってきた。こんなに若いベトナム人で難民出身者の子弟だとすると、日本語がもっと上手なはず。それなのに社会保険にも加入しており、もしかして技能研修性ではないかと思ったが・・その通りだった。配管工の技能研修とのこと、いろいろな研修があるものだ。ベトナム人の男性ばかり3人がいっしょにいると教えてくれた。こういう簡単な日本語はできるが、やはり病気のこととなると全く通じない。クリニックのベトナム人スタッフに電話で通訳を依頼、ことなきを得た。話を聞いている限りでは過敏性腸症候群と診断したが、来日してまだ数か月、研修は3年間だそうで、こういう状態はまだしばらく続くと思われた。カンボジア人男性55歳、インドシナ難民として合法的に来日したので1980年というから彼が18歳のころだろう。さすがに日本語は完璧、「定住センターのころからカンボジア人がたくさん先生にお世話になり、ありがとうございます」とあいさつされた。日頃から高脂血症とのことで採血を行った。カンボジア人女性、インドシナ難民として受け入れられて日本に長く住んでいる妹を訪ねてやってきた。いい時代になったものだ。日本にいる間に体のいろいろな検査をしてあげようと妹がクリニックに連れてきた。保険外診療すなわち自費でもいいからしてほしいと。上部消化管の内視鏡検査をサイレースの静脈注射の下で行ったが、気抜けするほどあっさり終了。何も覚えていないとのことだった。結果も全く異状なし。世の中は3連休だそうだが、うらめしい。「土曜日だから来れる」という患者が多く、とくに外国人患者に多いためによほどのことがないと休みにできない。
  • 2017/11/4 9:00
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中国人男性45歳、日本で働いているし、社保に加入しているのだが、不思議なことにまったく日本語が話せない。同じ中国人の奥さんが付き添ってきた。予約なしで社保の特定健診を希望。たまたま朝のうちがすいていたので施行した。すると今度は「胃が具合悪いから食べてないので内視鏡で診てほしい」と言い出した。こちらもたまたま10時半に内視鏡検査予定の人が9時すぎにやってきてしまったので、朝のすいているうちに施行、ぽっかりと時間が空いたので、施行できた。実は午前中の内視鏡検査はすでに12月までいっぱいに予約が入っているのだが・・・これでは「強く言えばやってくれるんだ」という誤ったメッセージを送ってしまったのではないかと心配になった。ペルー人女性41歳、数日前にやってきて胃のあたりが具合悪いので内視鏡検査をしてほしいとのことだった。当日もすでに食事をしており、この日の午後の予約を入れた。朝は7時までに食べてね、その後は・・・・と話したはずなのだが・・・・午後2時半にやってきたが、10時ごろにしっかり食べたとのこと。これはとてもじゃないが内視鏡検査はできないと判断して中止した。ペルー人男性53歳、前回採血の結果、中性脂肪が390もあった。仕事をやめてただ食べていたせいと笑いながら話していた。来月から3か月ペルーに一時帰国するそうだ。夕方になり、長年診察しているペルー人の夫婦とこどもがやってきた。ペルーに帰国する決心をしたと。家族と別れて生活するのはさびしいからだそうだ。なんとなくわからないこともない。
  • 2017/11/2 9:13
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