AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2017 9月 » »
27 28 29 30 31 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

201709のエントリ

先週の金曜だったか・・・ある通知がファックスで医師会から届いた。厚労省からの外国人受け入れについての助成の通知だった。具体的には外国人受け入れりために医療機関を改修したり、増築したりする場合はその経費の半分だったか70%ぐらいだったかを助成するというもので、もっとよく読んでみたら・・・例として院内の掲示を多言語で行うなどという院内の改修はその対象とはならず、土地を購入してあらたに建物を建てるとか、増築するなど建築工事を要する場合のみと書かれてあった。これって開業医レベルの話ではなく、大きな病院でないと対象とはならないだろう。しかもその例として外国人専用の待合室を作る場合などと書かれてあったが、日本人と分け隔てを助長するようなものだ。どうも進む方向がちがうような気がしてならない。よくよく考えるまでもないが、これはオリンピックを控え、外国人観光客をもっと日本に受け入れるために、観光客が病気になった場合の医療機関への受け入れをスムースに促すためなのであろう。大きな医療機関、病院といえば、二次医療、三次医療を行っているような医療機関が多い。こういうところに外国人だけ一次医療を提供することはどうなのだろう? 今、日本人には一次医療、二次医療、三次医療の区別を守るようにとの広報が行われており、紹介状なく二次医療以上の医療機関を受診すると5千円程度のいわゆる「割増料金」を徴収される。にもかかわらず、外国人だけそういう医療機関に集めるというのは理解しがたい。いや、もっと踏み込んで考えると、通常の二次や三次の医療機関は外国人患者を「もっとたくさん診よう」などとは考える方向には行かず、そういうことで自費診療の利益を上げようとしている一部の民間病院を助成するための制度か?と疑いたくもなってしまう。この通知の締切が9月の20日台だったこともそんな疑いを強くするひとつだ。たった10日か2週間で高額な費用を伴う計画を立てることさえ、通常は時間的に困難だからだ。もしかして出来レースなのかもしれない。いつも思うことだが、僕は外国人医療は基本的には日本医師会の唱えるかかりつけ医制度に取り込んで考えるべきだと思う。それは観光客ではなく、我々とともに地域住民として暮らしている外国籍住民のことを考えているからだ。観光客のこともまた考えねばいけないとは思うが、いつも思うことは厚労省のいう外国人医療ってどうも視点がひとつ足りないのではないかと思わざるをえない。
  • 2017/9/12 9:03
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (148)
ペルー人男性41歳、ピロリ菌の除菌療法を行って3か月、治療効果をチェックするために呼気テストを行ったが、残念なことに陽性だった。結果を話し、二次除菌療法の処方を行ったが・・・気になることは除菌療法の薬を1週間、忘れることなく、1日2回内服できたかどうかということ。訊ねてみたが、あまりはっきりとした返事はなかった。このあたり、もう少し丁寧に説明しておけばよかったかと反省。スペイン語力の弱さを改めて感じた。涼しくなり、風邪ひきも増えてきた。フィリピン人男性16歳、フィリピン人女性53歳と続けて風邪ひき。ペルー人女性68歳、介護施設に勤務する次女が付き添ってきた。ここのところ、体重が増えていて、膝も痛がる。体重を減らすためには適度が運動が必要かもしれないが、運動すると膝の痛みが増す、だからといって運動しなければ、食事を減らさない限り、体重が増え続け、それが膝にさらなる負担を与えるだろうと心配していることを話した。いずれ、歩けなくなってしまうだろうと。こういう認知症的ではなく、体型的な被介護予備軍がペルー人、フィリピン人にはたくさんいる。いずれ、こういう日本語が理解できない人たちの介護が問題となるときがくるだろう。
  • 2017/9/11 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (156)
ベトナム人女性66歳、高血圧にて来院。日本語はなんとか通じる程度。むずかしい言葉を避けながら、話をした。フィリピン人女性41歳、1週間前が初診。当時は血圧が170/110程度であったが、降圧剤を処方して1週間、130/72まで下がっていた。こちらが話した通りに、食事をしないで来てくれたので、関連項目の採血を行った。鉄は熱いうちに打て・・・ではないけど、現在の血圧低下は薬がもたらしてくれたこと、もし薬を内服することをやめたら再び血圧が跳ね上がるであろうから、自分の判断で中止しないで通院してきてほしいこと、もし通院しにくいなら通院しやすい医療機関を紹介することなどを話した。ほかに行くところもないし、タガログ語が通じる医療機関もないので、通院すると話してくれた。食事については塩分の多い食事は控えてほしいと話したのだが、やはりそういう食事が好きなのだそうだ。母親の家系が高血圧だそうで、ある日、倒れて亡くなったらしい。きちんと通院してくれることを期待したい。夕方になり、日系ペルー人の女性48歳、高血圧のフォローアップで来院。大きな袋を持っていたので、診察のあと、その袋の中身について尋ねたら・・・・チョコとかココアとか・・・ペルーのチョコレートは甘すぎるし、硬いし、味が一種類しかないと話す。日本のチョコは甘すぎず、いろいろな味があっておいしくて、「みんな好きだよ」とのこと、中性脂肪が高いのもうなづける。故国へ一時帰国するときには「みんなおみやげで持って帰る」らしい。そういえば、ずいぶん前に、日系ペルー人の高齢の男性で高血圧で拝見していた人にチョコレートをプレゼントされたことを思い出した。
  • 2017/9/9 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (133)
2週間ほど前から左の上背部から側腹にかけての疼痛を訴えているアメリカ人男性、胸部レントゲン写真も血液検査も尿検査も異状なく、湿布を使っても疼痛が緩和しない。近くの公立病院にお願いしてCTを撮影してもらうことにした。電話で申し込むと予約日と時間の相談に乗ってくれる。患者は行って撮影が終わるとそのまま帰宅、数日後に放射線診断の専門医が読影してくれて、写真と結果がこちらに届く。患者へは僕のクリニックに来てもらって診断を告げるというシステムになっている。何事もないことを祈りたい。診療終了間際にほぼ同時にエイズ即日検査希望の患者が二人やってきた。ほんの少しだけ先にやってきたのが日本人、ほんの少しだけ後でやってきたのがアメリカ人男性。もしかして二人になにか関係があるのかと一瞬疑ったが、そうではなかった。たまたま、玄関でいっしょになってしまっただけという話。アメリカ人男性51歳、もうすぐ結婚するそうだが、今までHIV検査を受けたことがなく、アメリカ人のフィアンセにHIV検査を受けるように言われてやってきたとのこと。兵役でタイに居たことがあり、年に1回は今でもバンコクの病院で健康診断を受けていると、病院のカードを出してみせてくれた。カードに印刷されている病院のマークを見て、すぐに気付いたが、僕がよく知っている病院だった。しばしバンコクの話などした。血液検査の結果は陰性、フィアンセに見てもらうために英語の証明書を書いた。
  • 2017/9/8 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (180)
韓国人52歳、特定健診で来院。どうやらいろいろと心配性らしい。検査をうけるより結果を聞く方が心配だと。ペルー人女性49歳女性、初めての来院。風邪ひき、診察と処方。フィリピン人女性59歳、片頭痛。最近、よかったようだが、天候が不順になり、このごろ頭痛が多いという。緊張性頭痛を片頭痛と勘違いしてトリプタン製剤を内服しているのではないかと疑って、いくつかの質問をしてみたが、やはり片頭痛のようだった。よく日本人には頭の片側が痛くなるから片頭痛だと考えて、やってくる人がいる。片頭痛の「片」から連想するのであろうが、片頭痛でも両側が痛くなることもしばしばある。フィリピン人やペルー人の患者の中にも片頭痛の患者が複数いるが、彼らはあまりこういう誤解はしない。よく考えたら、いやよく考えなくても当たり前で、英語のマイグレンにしてもスペイン語のミグラニャにしても、「片側」を連想させるような単語ではないからだと思う。夕方になって中国人男性36歳、EDの相談。専門医を受診するようにと話したが、まずは薬を欲しいとのことで、「その手」の薬を処方した。昨日は用事があり、参議院会館へ。車を運転して行ったので、どこか近くに駐車場はないか?と探したが、見つからず、会館に電話をかけたら一般用の駐車場があるとのことで助かった。終わってから大和に戻り、医師会の病診連携の会に出席。帰宅が9時半ごろ。これでは水曜日の休みが全く休みではない。疲労感を感じてそのままベッドへ。朝まで熟睡した。
  • 2017/9/7 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (167)
先週土曜日にやってきたふとももの熱傷のフィリピン人の女子高生、午後になってやってきたが・・・・大きくなっていた水泡が日曜日に破れてしまったそうだ。包帯交換してみると、ほぼ傷がドライな状態になっていた。これなら大事になることなく、もうすぐ治癒するだろうと話しておいた。小学校1年のときに日本にやってきて、今は近くの高校の生徒会長を務めているという。タガログ語は完璧だそうだ。日本語もまったく日本人の日本語、こういう、バイリンガルのうえに両方の考え方や文化を理解できる人材は貴重だ。韓国人女性66歳、血圧を計測して処方を書きながら、いまの半島の情勢など話したら、真剣に心配そうな顔つきになってしまった。半島になにかことが起きたら・・・親戚が彼女を頼ってやってくるかもしれない・・とっさにそう思ったそうだ。こんなことがないように願いたいが。ペルー人女性87歳、脳こうそくがあり、半身に麻痺が残っていていつも車イスを家族が押している。土曜の夜から発熱し、咳と痰が出るとのこと。胸部の聴診は異常なし、いわゆる風邪でよいと思い、処方、よく家族が面倒を見ている。フィリピン人女性35歳、頭と首が痛いと来院。発熱もなく、咳も痰もない。昨日よりはよくなっていると心配そうに話してくれた。よくよく話を聞いたところ、痛みが出る前日に車で遠出をして、車内で、あかちゃんを抱いて、3歳の子を膝に乗せていたとのこと、たぶん無理なかっこうで長時間乗っていたためだろうと診断、痛みも軽減しつつあるので、そのままようすを見るようにと話した。
  • 2017/9/5 9:09
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (153)
フィリピン人の女子高生、左下腿のふくらはぎの熱傷Ⅱ度、ファミレスの駐車場に自転車を停めた時に、強風で隣のバイクが倒れてきて、バイクのマフラーが接触したとのこと。それが月曜日、やってきたのが2日の土曜日、よくそれまで放置していたものだと思った。ベトナム人女性72歳、会社の健診で「なにかが悪い」と言われたようだが、わからないので書類を持ってきたとのこと。外国人がこういう書類を持ってきて、内容を説明してほしいというケースはよくある。ただ、郵送するだけの健診会社のほうはいい商売してるななどと思いながら、説明。中にはこの説明がけっこうな時間をとってしまうことがある。彼女の場合は、LDLコレステロールが中等度程度に上昇していたので、まずは食事療法の説明をした。診察が終わった帰り際、笑顔でイスから立ち上がったと思ったら、突然、握手を求められた。東南アジアの女性が自分から握手を求めることは極めて珍しい。よほど内容について心配していたのだろう。インド人男性30歳、一昨日日本にやってきて、一昨日から喉の痛みと咳、痰、鼻水。いわゆる風邪と診断した。急に冷えてきて、日本人にも風邪をひく人が多くなってきた。
  • 2017/9/4 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (170)
カンボジア人女性78歳、高血圧の診察をしていたら、うれしそうに10月に1か月間ベトナムに行くとのこと。どうして?と尋ねると、昔のサイゴンのショロン地区という華僑系ベトナム人が多い地域に妹さんが暮らしているからだそうだ。彼女の今の国籍は日本、そして娘さんの一人は日本で大学を卒業した後にカナダに受け入れられた同じカンボジア難民の元に嫁いだので、カナダ国籍、カンボジア人難民の多くは旧宗主国のフランスに移住した親戚を持っており、文字通り、世界中に親戚がいることになる。政変に翻弄され、やむをえずにこのようになったのかもしれないが、移住したり、難民として受け入れられたりした先では言葉や生きるための仕事、子弟の教育など血のにじみ出るような努力をしてきたはず。たくましい。「日本の畳の上で死にたい」という人が多い我々日本人とはやはり考え方がちがうのだと思った。フィリピン人女性の新患41歳、症状からは膀胱炎だと思う。フィリピン人は英語が得意だと思いがちだが、そうではない、いや通じない人もたくさんいる。彼女もその一人だと思うが・・・英語で話すより、僕の日本語のほうがわかるようだし、やはりクリニックのフィリピン人スタッフが僕の日本語を訳して話していることに一番反応する。タガログ語しかできない人に通常の医療機関で対応するのは大変だと思った。オーストラリア人男性45歳、一昨日のオーストラリアと日本のサッカーゲーム、ワールドカップへの出場がかかった大一番だったが、日本が勝った。学校で英語を教えている彼はきのう、生徒たちに繰り返し、ゲームの話をされたそうだ。
  • 2017/9/2 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (164)
午後になって風邪をひいたと2年ぶりにやってきたタイ人女性57歳、タイ語で喉が痛い、咳がある、痰も出るし、鼻水も出る、熱はないと一気に話してくれた。日頃、タイ語の医療用語に慣れているせいか、こういう会話は自分でも不思議なぐらい、そのまますっと入ってくる。○○もいっしょにあるなどという簡単な言い回しもいつのまにか普通に使えるようになっている自分にもうれしくなった。診察をし、処方を行って終わった。先日、やってきたカンボジア人女性62歳に同じカンボジア人の男性が付き添ってきた。前回の続きを話し出すと、あれ、兄貴だからちがうと。ここでまた一から説明をしなおした。親族訪問の3か月ビザで来日してまだ3週間程度。前回は血圧が高いとやってきたのだが、朝から何も食べていないというので、脂質代謝を中心に採血をしようとして、ふと考えた。家族の中に糖尿病の人はいないか?と尋ねると・・・・亡くなった母親が糖尿病だったらしいとのこと、そこで血糖値とHbA1Cを追加して採血をした。数日前に届いた結果を見ると、心配したとおりに血糖値が200、HbA1Cも8.7になっていた。前回ついてきた男性の話では、体調が悪いので予定を繰り上げてあと2週間で帰るということだったので、カンボジアの医療機関に向けて情報提供書を書かなければと思ったのだが・・・今回付き添ってきた男性の話では期限いっぱいまであと2か月と少し日本に滞在するとのことだった。再度、家族で話し合ってくれるように依頼した。降圧剤だが、合剤等使うとカンボジアでは同じ薬剤は発売されていないだろうと思って、アムロジピンとビソプロロールという比較的どこにでもある薬剤を処方していたのだが、糖尿病があるとわかったので、腎障害をおこす可能性を考え、ビソプロロールは中止してテルミサルタンを処方した。一番、心配しているのは病気を理由に家族がビザの延長を考えることだ。ややこしいことになる。家族を近くに置いておきたい気持ちがわからないわけではないが、ではいつまでということになると、期限がはっきりせず、保険外診療では医療費も高額になっていくことだろう。ゆえにつぎに考えられることは日本の公的保険への加入ということになる。具体的にいうと扶養家族としての加入だが・・・はっきり言うとこういう公的保険の使い方はまちがっていると思う。
  • 2017/9/1 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (160)