AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201709のエントリ

珍しく1日にタイ人患者が3人もやってきた日。タイ人女性48歳、特定健診の予約時間から30分遅れて現れた。大和市特定健診は9月末までなので、予約なくやってくる人も想定して、30分ごとに3人ずつ予約を入れておいたのだが・・・こういう努力も水の泡になってしまった。叱ったりすることは無意味なので、状況を話しておいたが、さて来年からはどうなることか? タイ人70歳女性、高血圧と風邪ひき、いつもは元気なのに笑顔がない。前胸部が痛くて虚血性心疾患を心配しているようであったが・・深呼吸で息を吸うととくに痛いという。息をはくときには痛くないとのこと。仕事について訊ねてみると・・・きゅうりをたくさん籠に入れて持ち上げて云々・・と話していたので、どうも仕事との関係がありそうと話したら、ようやく笑顔が見えた。タイ人女性47歳、風邪ひき。喉が痛いのではなく、かゆいと言う。咳は?痰は?と尋ねると咳はないが痰があるとのこと、痰の色を尋ねると「白い」と教えてくれた。鼻水もありとのことで症状に合わせて処方した。精神心疾患を抱えるアメリカ人女性55歳、つい先日、親の葬儀を終えて日本に戻ってきたという。故国に帰っている間、精神疾患の薬が足りていたのかどうか・・・いつもより顔つきがけわしい。おなかの具合も悪いと訴える。適切に内服するとすでになくなっているはずのポイントとなる薬がまだあるので、scopolamine だけ欲しいと言われた。
  • 2017/9/30 9:00
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昨日はフィリピン人、ペルー人、イタリア人と・・風邪ひきが多くなっていた。午後4時から県医師会の会長会へ、その後、県医師連盟評議員会があり、最後に県医師会新役員就任披露の会があり、帰宅したのは午後10時頃。久々に疲れを感じた。最近、メディカル ツーリズムの現状に関係したレポートなどいくつか読んでみた。外国人観光客が増えて関係分野でお金が潤っていることに乗り遅れまいとする医療界の一部の姿に違和感を感じざるをえない。そのような周囲には医療界に参入したいという株式会社がいくつもあるようだ。診療報酬が思ったように上がらない中で、このような自由診療に活路を見出そうという医療機関があっても不思議ではないし、また政治がそういう方向に追い込もうとしているようにも見えなくはない。僕自身がずっと主張していることはわが国には私たち日本人の隣人として生活している外国籍の人たち、日本語がうまく理解できない人たちが200万人以上いて、しかも彼らのほとんどは日本の「国民皆保険制度」の中にある人たちであり、そして、地域の医療機関としてはこういう人たちが適切な医療を受けることができるようになんとかしなければならないということだ。それは外国人に対して特別な制度をつくることではなく、日本医師会が唱える地域医療のかかりつけ医制度の中に彼らをとりこむことでもある。あらゆる「程度」の病に対しても、混乱なく、適切なる医療を提供するために「一次医療」「二次医療」「三次医療」と分類して医療機関を指定しているというのに、そのようないわゆる高度医療機関においても、自由診療の名のもとに外国人観光客の受け入れを行っている現状を見ると、これはもう医療というより、一産業であろうと思わざるをえない。
それがどうしたという方もいるだろうが、僕自身は違和感を感じざるをえ
ない。
  • 2017/9/29 9:00
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タイ人女性57歳、風邪をひいて市販薬を内服していたとのことだが、症状が悪化して来院。発熱もあり、胸部レントゲン撮影も行ったが、とくに異常所見なく、症状に合わせた内服薬を処方した。ペルー人男性45歳、前胸部痛が数日前からあり、とくに右の上肢を拳上すると痛みが増強すると言う。狭心症などがあってはいけないと心電図、胸部レントゲンを撮影してみたが、異常所見は全くなし。整形外科でもらったロキソニンがあって、内服してもいいか?と問うので、それで様子をみてもらうことにした。フィリピン人女性41歳、特定健診の結果を聞きに来院。とくに異常所見なし。どういういきさつかは知らないが、お子さんが6人いて生活保護になっている。日本語はそこそこだが、生活保護から抜け出すのは大変そうだ。中国人女性53歳、肺がん検診のために来院。胸部レントゲン写真では異常所見はなかったが、複数の医師で結果を確認してからの返答となるので、数日後に来てもらうこととした。
  • 2017/9/28 9:11
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昨日は連休明けの月曜日、日本人患者も外国人患者も多かった。小児科と僕の診療と合わせて16人の外国人患者。健診の心電図でWPW症候群と診断されたナイジェリア人男性、循環器専門病院を受診してもらったが、症状がないので今はとくに治療は必要ないという専門医の手紙を持ってきてくれた。ほっと一安心。フィリピン人女性54歳、最近血圧も少し下がり気味で、ダイエットしていて4キロやせたと。褒めてあげたが、あすからフィリピンに2か月帰国するというので、帰ってきたときが心配だ。彼女の故郷のセブの町で大きなフェスタがあるらしく、しばらくフィリピン人スタッフとフェスタのご馳走の話で盛り上がっていた。日本からのおみやげは何?と尋ねたら、チョコレートだそうだ。日本のチョコは甘すぎなくておいしいと。それも「明治」でなくてはだめなのだそうで・・・理由を尋ねると「明治がみな好きだよ」というばかり。よくわからない。アメリカ人男性35歳、先日、近くの公立病院でCTスキャンを行って来てもらったところ、「前縦隔にしこりがある。胸腺遺残かもしれないが、年齢に比して大きすぎる、もしかしたら胸腺腫かもしれない」という返事をいただいていた。これを英語で伝え、専門医を受診するように勧めたところ、ぜひ安心したいと言うので、母校の呼吸器外科に診療情報提供書を書いた。何事もなければいいが。
  • 2017/9/26 8:57
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午後2時半ごろ、受付から連絡があった。外国人の女性がぐったりしていて、付いてきた人も含めて英語しかわからないらしいし、フィリピン人スタッフも午後3時まで外出していて、どうしましょう?ということだが、これは僕に話を直接、聞いてほしいということだろうと思い、受付に出て行った。すると、混んでいる待合室のソファーに倒れ込むようにしている小柄な女性がいた。ご主人らしい男性と息子さんらしい男性が付き添っていた。吐き気がひどいし、下痢をしているという。急性感染性腸炎だろうと直感した。咳もあり、「上」も「下」も同じ原因と考えれば、ウィルス性感染なのだろう。降圧剤のアテノロールを内服しているそうだが、血圧は145程度でいつもより少し高いそうだった。脱水が進んでいるものと考え、点滴をすることとした。ここで少し落ち着いて事情を聞いたところ、米軍基地に勤務する息子さんを訪ねて、両親が米国からやってきたのだそうで、あさってには帰国しなければならないとのことだった。こういう疾患は一日では治らないし、おまけにあさってには「長旅」をしなくてはならないわけで・・・悩んだ末に500ccの点滴に制吐剤を混注したものを2本行うこととした。急激に体内に入れることは心臓に負担を与えかねないので、ゆっくりと行うとしたら、診療終了時間の午後5時をすぎてしまうかもしれないが、ほかに選択肢はなく、点滴を開始した。午後5時になって、87歳の男性のところに在宅診療に行く約束となっていたので、看護師と事務員とフィリピン人スタッフを残して外出、1時間後に戻って来たら、なんとか点滴が終わるところだった。顔色もよくなり、トイレから出てきて、僕にあいさつする「ゆとり」も出てきたようで一安心、ビフィズス菌製剤と制吐剤を処方、飲食の注意を話し、彼女の民間保険用の支払い証明書を書いて渡し、帰りのタクシーを呼んであげて帰ってもらった。職員3人にほぼ1時間半の超過勤務をしてもらったので、もしかしたら経営上は「赤字」になってしまったかもしれないが・・・・そうそう、いつもあるようなことではなく・・・やむをえないことと思っている。
  • 2017/9/25 9:00
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フィリピン人女性41歳、突然やってきて特定健診と各種がん検診を受診したいとのこと。一般診療を行いながら特定健診と各種がん検診を行わねばならないので、予約制を原則としている。そうしないと一般診療に来た皆さんを長く待たせることになりかねないからだ。朝の8時50分より一般診療と予約の特定健診の人、多い時は7人か8人をさせていただき、10時半からは引き続き一般診療と胃がん検診を含む内視鏡検査を2人というのがほぼいつものパターンで、各種がん検診の問診は午後の診療時間内にお願いしている。ところが・・・この患者のように突然予約なくやってくる健診希望者がとくに外国人に多い。さまざまな情報が日本語だけで流れる中、特定健診や各種がん検診を受けるチャンスを逃がさずに来たことだけでも評価してあげたいし、また国保の特定健診は大和市の場合、今月末までで終了となるので、あと実質7日しかないということになる。ここで予約制を理由にお断りしてしまうと、たぶんもう受けるチャンスがなくなるにちがいない。そう、考えて、受け入れることにした。ただし、来年度以降のこともあるので、予約性についてはしっかりと話をしておいた。先週、唇を大きく切って、来院時に組織の欠損のように見えていたフィリピン人のお嬢ちゃん、抜糸にやってきた。大泣きしたが、なんとか抜糸をさせてくれた。僕の目で見ても、あの傷が嘘のようにきれいに治癒している。ナイジェリア人男性48歳、高血圧で来院。降圧剤の処方を行い、食事についての話もした。
  • 2017/9/22 9:00
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16日の土曜日、フィリピン人の男の子、転倒して唇を切って来院、縫うほどではなくてよかった。ペルー人女性42歳、特定健診を受診するために来院、特定健診もしだいに外国人居住者にも浸透しつつあり、いいことである。ペルー人男性38歳、腹痛で急性虫垂炎を心配して来院。痛みの場所も痛みの性質も異なるのでちがうと話したが、あまりに心配をするので白血球数のチェック、CRPのチェックを行ったが、いずれも正常範囲内。ウィルス性感染と考えると話すとようやくほっとした顔つきとなった。フィリピン人の24歳の女性、健診の結果を受け取りにやってきた。24歳にしてすでにLDLコレステロールが上昇している。食事療法の話をした。16日の夜から仲間とつくっているタイの看護大学への奨学金授与式に出席するためにバンコクへ。授与式が終わろうとするころ、一人の看護教員が息せき切ってやってきた。聞けば、11年前にこの奨学金制度を始めた時の最初の奨学生とのこと。あれから看護師となり、実務を積んでから大学院にまで行き、今、母校の看護教員になっていると話してくれた。ここの学生は家が貧しい人が多く、奨学金はとても助かったと言われて、うれしかった。
  • 2017/9/21 9:00
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午前中、フィリピン人患者が6人続いた。一人は21歳の御嬢さん、就職のための健診、結果はいつまでに必要なのかを尋ねると、「19日の火曜まで」という返事。18日の月曜は祭日で、19日の火曜はバンコクの看護大学の奨学金授与式に出席のために休診としているので、翌日、すなわちきょうの土曜しか渡せる日がない。やむをえず、検査会社に「明日の朝までに結果をファックスしてほしい」と書いてお願いしておいた。たぶん昼前に取りにくるだろう。先日、特定健診を受けたナイジェリア人男性56歳、心電図でWPW症候群の疑い。不整脈などの原因となりかねないので、市内の循環器専門病院に紹介状を書いた。午後になってジンバブエ人女性29歳、風邪ひき症状。市内の横浜寄りからの来院。不思議に思って、どうしてここまでやってきたのか?と尋ねたら、前日にやってきたタイ人男性と同じく、某有名国立大学の留学生、それも博士コースだそうで・・・たまたま日本人患者もあまり多くなかったので、「失礼なことがあったら許してね、ジンバブエについて質問させてほしいのだけどいいですか?」と問いかけるとOKとのこと、いろいろと教えてもらって大変参考になった。初めは気がつかなかったが、待合室で待っていた同国人のご主人と2歳の男の子といっしょに帰って行った。2年前に来日したそうだが、昨年はインフルエンザのワクチンをしていなかったとのこと、幸いに誰も感染しなかったそうだが・・・感染した時のリスク等考慮して、今年は「しておいたほうがいいよ」とは話しておいた。有料なので、これ以上は言いにくかった。
  • 2017/9/16 9:00
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12日に唇を縫合したフィリピン人のお嬢ちゃん、午前中に傷の状態のチェックのために来てくれた。傷もきれいに縫合できており、細菌感染さえおこらなければこのままいけるだろう。フィリピン人女性47歳、めまいで来院。血圧を測定すると160/100、いつも拝見しているわけではないので、この数字が彼女の「いつも」なのか、特別に高くなってめまいを引き起こしているのかがわからない。とりあえず、土曜日しか仕事を休めないそうで、2日後の土曜日に治療効果をみるには早すぎるし、23日の土曜日は祭日なので、つぎの診察が30日になってしまう。血圧が下がりすぎないようにアムロジピンの5ミリとめまいの薬を15日分処方、30日は血圧測定とめまいの状況、そして採血を行って肝機能、腎機能、脂質代謝の数値をチェックすることにした。採血と聞くとぴくっとした顔つき、「今日はしないよ」と話すとようやく笑みがこぼれた。タイ人男性27歳、某国立大学の大学院に留学中。軽度の腹痛と下痢、経過を聞くと感染性腸炎と思うが、発熱がないので、過敏性腸症候群も否定はできない。本人もストレスのせいですか?と訊ねていたので。タイ語と英語で会話。彼も27歳にして血圧が140近くある。将来のことを考えて、食事指導も行った。
  • 2017/9/15 9:00
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12日の火曜日、診療も終わろうかという時間にフィリピン人スタッフの携帯に電話があった。フィリピン人のこどもが転倒して唇を切ったとのこと。来てもらってもいいですか?と尋ねられ、どうぞと答えた。唇の切り傷はおよそ縫う必要がないことが多い。とくに口の内側については縫っても糸が取れてしまう。しばらくしてこどもの泣き声とタガログ語の大きな声が聞こえた。ほかの患者の診察をしていたので、まずは看護師に状況を見てきてもらった。すると・・・先生、もしかしたら欠損になっているかもしれませんよと言う。診察室に入ってきたのはカルテでは8歳だが、とても「体格のいい」お嬢ちゃん、そしてタオルで押さえていた傷を見ると、ぱかっと割れている、これは欠損ではなく、深く切れて皮膚が両側にひっこんでしまったためと判断、唇は縫いにくいのだが、幸いなことに通常の皮膚の部分に大きくかかっていたので縫合することを決断、付き添いの母親に話した。問題は・・・体格がよすぎるほどいい8歳のお嬢ちゃんがおとなしくしてくれるかどうかだが・・・やはりそんな甘いことはなかった。局所麻酔をしようとすると大暴れ、こどもの手足を抑制するセットを使おうにも体格がよすぎて使えない。それでも局所麻酔をなんとか終えて・・その後は順調に縫合、シグマ針6-0を使った。きっと抜糸のときに老眼では見にくいにちがいない。帰りに「バイバイ」して帰って行った。きのうの水曜日、休診日だというのに、AMDA国際医療情報センターの書類を整えるためにクリニックに来て仕事。それから医師会に行き、医師会の仕事、なかなか休めない。
  • 2017/9/14 9:08
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