AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201708のエントリ

珍しく、アメリカ人の患者が3人もいた。20歳男性、某宗教の宣教師として来日して6か月、4か月前から下痢が続き、10日ほど前に38度の発熱があって心配で来院。当初は発熱と下痢と聞いたので、感染性腸炎なのか?とも思った。しかし4か月も下痢が続く感染性腸炎というのは考え難いし、発熱も1日だけというので、発熱との関係も否定的だ。来日してからの時間と下痢が発現するまでの時間を考えると、過敏性腸症候群が一番考えやすいと思い、irritable diseaseの可能性が高いと話して、セルベックスとビオスリーを処方して、食生活についての話をし、3週間後に再診してくれるようにお願いした。クローン氏病なども完全否定できるわけではないが、今はそこまで考えなくてもよいと思う。この男性、12時すぎにやってきた。その前に近くの公立病院より電話があり、初診受付期限の11時を過ぎてからアメリカ人男性がやってきたので、受けてくれないかということだった。もちろん受けたからやってきたのだが・・・外国人に初診受付期限がわかるわけもない。11時に締め切っても、相当数の患者がまだ診察を待っていたはずで・・・原則は原則だが、こういうケースぐらい、一人追加で受けてあげてもいいのではないか?などとつい思ってしまった。でも近くの公立病院は医療機関からの情報提供書なく受診すると、金額が高くなるシステムなので、彼の経済面からはよかったかもしれない。
  • 2017/8/31 9:00
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午後の診察が始まってすぐ、看護師からこう告げられた。「窓口にカンボジアにいる母親が食道がんなので、日本に連れてきて手術をしてほしいので相談したい女性が来ているのですが、どうしますか?」と。見たことがある女性か?と尋ねると、ありませんという返事。誰か難民仲間に僕のことを聞いてやってきたのだろう。食道がんの手術ともなると高額になる。日本の自分の公的保険に扶養家族として入れることもできないし、すなわち自費診療になるので。とりあえず、こういう話をしてあきらめてもらおうと会うことに決めた。診察の順番になり、入ってきた女性は年のころ、40台。極めて正確に日本語を話す。母親は70歳で、首にしこりがあり、住んでいるカンボジアの医療機関はまだまだ信用できないので、国境を越えてタイの病院で診察を受けたとのこと。バンコクの病院?と尋ねると、ちがいますと言われた。国境の近くというので、ポイペトから国境を越えたアランヤプラテート近くの病院かと尋ねたら、これもちがうと。スリンの病院ですとの彼女の発言で驚いた。国境を北に超えて、チョンチュムの市場を通ってスリンの病院へとのこと、今年の正月に行ったあたりだ。たしかにあのあたりはカンボジア系のタイ人が多い。病院のレポートを見せてもらうと、そこには甲状腺のgoitarと書いてあった。穿刺細胞診の結果は悪性ではなく、良性。受付で聞いた「食道がん」は実は「甲状腺の良性腫瘤」だった。保険外診療という言葉が彼女の口から飛び出した。きっとまわりのカンボジア人仲間ではカンボジアから親族がやってきてなにかで病院を受診し、「保険外診療」になることがあるので、こんな単語を知っているのだろう。いろいろと調べると麻酔を含めて保険外診療10割で30万円程度は覚悟しなければ・・・と話すと、タイの病院で手術を受けると20万円ぐらいかかるし、タイ語の通訳を探さなければならないから、それでも日本の病院で手術を受けたいと言う。安請け合いはできないけど心当たりがあるので、次のときに詳しいデーターを見せてほしいと話して、それからしばし雑談した。95年に来日してインドシナ難民大和定住促進センターに入ったと言うので、それって呼び寄せだよねと尋ねると、「そうです」と顔を輝かせた。難民となり、日本と故国に引き裂かれた家族を再び、いっしょに生活するために日本政府が考えた制度だ。95年といえば、すでにインドシナ難民自身の受け入れは終わっていたので、そのころにやってきたというからには「呼び寄せ」しかないと思ったしだいだ。最後に、どうして僕のところにやってきたのか?と訊ねてみた。難民関係のカンボジア人たちに誰に相談したらいいかと相談したら、皆に僕の名前を言われたとのことだった。なんだかうれしい話。彼女が帰った後、AMDA国際医療情報センターの副理事長を務めてくださっている中西先生に電話で相談してみた。するとおおよそ保険外診療10割でやってあげるよという返事をありがたくいただいた。あとは詳しいデーターを彼女に持ってきてもらって確認するのみ。
  • 2017/8/29 9:00
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26日の土曜日は19人の外国人患者。内訳はフィリピン人6人、ペルー人5人、ドミニカ人2人、ベトナム人2人、アルゼンチン、カンボジア、ラオス、ブラジル各1人。3か月ビザでインドシナ難民として日本に定住している弟のところにやってきたカンボジア人女性、前回は血圧が190/110であった。降圧剤を処方して2週間、血圧は134/86と落ち着いていた。喜ばしいひとではあるが、なんとか姉を助けたいという弟さんの気持ちはよくわかるが、一番の問題は帰国後に適切な医療を受けられるかどうかであろう。カンボジアにも近代的な私立の病院もないわけではないが、費用や距離などさまざまな因子で「適切な医療が受けにくい」状況にどうやらあるようだ。ラオス人男性21歳、前回は貧血の血液検査を行ったのだが、本人ではなく、前回付き添いでやってきた会社の同僚というラオス人だけがやってきた。クリニックの前に車を置いていたので、職員が再三、駐車禁止違反になるよと注意していたのに・・・・待合室にいた間に違反切符を切られてしまった。貧血検査の結果は、鉄も不飽和鉄結合能も正常範囲内で、どうも鉄欠乏性貧血ではないらしい。次回は本人が来るようにという話と一度血液内科の専門医を受診するようにと話した。
  • 2017/8/28 9:00
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フィリピン人女性50歳、近くの公立病院で撮影したCTにて左尿管の外部からの圧迫と水腎症となっていること、腎が委縮していることを告げた。しばらく呆然としていたが、その原因は何かとか手術は必要かとかがんではないのかなど、いつくかの質問をしてきた。わかる範囲で答えたが、後腹膜の腫瘍の可能性など、なかなか理解しにくかったかもしれない。今後については僕がさらなる検査のオーダーを行い、それに対応して専門医を紹介するよりも、専門医を受診して検査法を含めて考えてもらうべきと情報提供書をその公立病院の泌尿器科あてに書いた。日常程度の日本語会話はできる。フィリピン人なので通訳を連れてこなければ、診ないなどという返事が返ってこないことを切に願いたい。韓国人女性52歳、胃の調子が悪く、韓国でも内視鏡検査を受けたことがあって、逆流性食道炎と診断されて、プロトンポンプ インヒビターの処方内服でよくなっていたと言う。午後から内視鏡検査を行った。前庭部にタコいぼ状胃炎、胃角部に潰瘍瘢痕、そして十二指腸球部の前後壁に潰瘍瘢痕と霜降り状の多発潰瘍あり。たぶん、十二指腸球部の前後壁のひきつれを見ると、韓国での内視鏡検査のときももしかしたら十二指腸潰瘍ではなかったのかと疑った。それならプロトンポンプ インヒビターの内服で良くなるはずだから。逆流性食道炎の所見は全くなし。韓国ではランソプラゾールを内服していたそうで、同様に処方した。慣れている薬を内服することで精神的にも安心できると思ったので。
  • 2017/8/26 9:00
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昨日も書いた通り、24日は夏季休暇明けで、日本人患者も外国人患者も多い一日だった。午前の終わりにやってきたベトナム人男性31歳、2週間ほど前にも風邪をひいて受診している。開口一番、風邪がなおらないので、もっと強い薬をくださいと言う。今回は咳と喉の痛みと鼻水があるとのことだが、診察してみても、そうひどいという印象を受けない。
具体的にこれとこれが効かなかったと、薬剤の包装を見せてくれたが、TIPEPIDINEとTRANEXAMIC ACIDだった。痰があるなら、あまり強く咳を抑えてしまうと痰が出にくくなり、むしろ気管支炎とか肺炎とかなりやすくなるよと話したのだが、納得がいかないようだった。このような「もっと強い薬をください」「すぐに治る薬をください」という要求は外国人特有かと思う。いや、日本人だって早く治りたい、それでも薬を飲んでもすぐに治るとは限らないことを身をもって理解しているのかもしれない。英語が通じる人には「風邪というものはウィルス性疾患であるからして抗生剤は効果ない、だから症状ひとつひとつに対する対症療法になる、それでも症状が次から次へと変化していくこともあるので、すぐに治るというのはむずかしい、でもいずれよくなるから心配しなくていいよ」などと下手な英語で説明するのだが・・・これがスペイン語やタイ語となると・・・そこまで説明するだけの語学力が僕にはない。実は過去に経験があって・・タイ語でこれを説明したところ、すごく勘の鋭い人はきちんと理解してくれた。でもこれってジェスチャーで何を言いたいかを相手に当ててもらうようなもので、多くの場合は「強い薬はだめ、よくない、副作用がたくさんある」程度の話になってしまい、相手が、眉をひそめて「何言いたいの?」となってしまう。よく、「別の先生のところで風邪薬、これ、もらったけど、よくならない、いい薬ください」などと言われ、後に「あなたの薬はよく効いた、すごい」などと褒められることがあるが・・・・たぶん、もうそろそろ治りそうな時期になっていたのだろう。「別の先生」が気の毒に思えてしまう。
  • 2017/8/25 9:00
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夏季休暇もきのうで終わってしまった。あああ、もう一度休みたい。暑い時に熱いバンコクに行ったはずが・・・・出かけるときの東京もなんだか梅雨のような天気だったが、バンコクもなんだかすっきりしない天気だった。雨季なので一日に激しいレインシャワーが一回はあり、あとの時間は熱帯の太陽がさんさんと輝くのに・・・曇りで雨もあまり降らないような「どっちつかずの」毎日だった。携帯につなげるイヤホーンを買おうと、BTSのプロンポン駅に直結したエンボリアという巨大デパートに行った。別館の3階にお店があるというので、探しあてて店内へ。買い求めてふと店内にいる二人連れの女性に目が留まった。一人がバンコク病院に元勤務していた看護師の女性に似ている、いや、似すぎている。神奈川県の海外研修生制度に僕自身が推薦して、日本の病院で研修したのが10年以上前。すっかり日本が好きになってしまい、帰国の後の数年後に1年間だけと来日。そのまま日本で暮らしている。だからバンコクにはいないはずなのだが・・お金を払い終わってあと顔をあげたら、もう二人の姿はなく、次の瞬間、僕の正面、至近距離にふたりの姿があった。しばらく呆然と見合っていたが、「せんせい」という声で我に返った。たしかにPちゃん、いやあ、びっくり。記念撮影して夜中にパソコンを見たら、もう彼女のフェイスブックにこの写真が載っていた。日本にいてもこの数年、会う機会もなかったのに。そういえば、3年前にはBTSエカマイ駅近くのMKゴールドというタイスキの高級店に入り、店員に言われるままに席についたら、奥から僕をじっと見ている、確かに僕を見つめている高齢の小柄な男性がいて・・・こちらも目を凝らしてみたら、バンコク病院の理事長のP先生だった。二人でびっくり。さらに今年の5月の連休のとき、BTSナナの駅で帰ろうと券売機でチケットを買っていたら、隣の券売機で買っていた日本人らしい女性が「あのう」と話しかけてきた。「もしかしてAMDAの小林先生ではありませんか?」と。これには非常に驚いた。なにかのボランティアでAMDA国際医療情報センターの催しに参加してくださったそうなのだが、申し訳ないことに僕には記憶がなかった。なんだかんだで大都会となったバンコク、それでもタイ人が買い物などで行くところは比較的限られているような気がする。だからこんなことがある。
  • 2017/8/24 9:11
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初診のラオス人男性21歳、会社の健診の結果を持って、同僚のラオス人男性と現れた。結果を見ると、3年分の健診の結果が記載されていて、いずれの年も若い男性にしては血色素量が11台で相当低い。訊ねてみると、毎年ラオスに里帰りしているそうで、昔、インドシナ難民定住促進センターに入所してくるラオス人難民の人たちを診察していたときのことを思い出した。あのころの彼らはラオスから直接やってくるのではなく、逃げたタイの難民キャンプからやってきていた。難民キャンプの衛生状況はあまりよくなく、ほとんどの人が寄生虫疾患を持っていた。同じタイの別の難民キャンプからやってきたカンボジア難民の人たちも高率に寄生虫疾患を持っていた。便検査をしてみると、ラオス人の人たちにはタイ肝吸虫など、今になって考えてみると、彼らのもともとの食生活に起因していると考えられる寄生虫が多かった。川の魚を生で食べたり、沢がにを叩き潰して発酵させて何かと混ぜて吸ったり、ソムタムに沢がにを入れたりと、そんなところだろうか。ところがカンボジア難民の人たちに鉤虫などのほかに名前も聞いたことがないような原虫が多かった記憶がある。長くなってしまったが、このラオス人男性に関しても寄生虫疾患を否定すべきと考えて、検査を組んだ。ところで、この男性、21歳で3年も日本に生活しているというのに、ほとんど日本語が話せない。少なくともインドシナ難民としてやってきた人たちの二世とは思えないし、難民としてやってきた人たちが後年、故国にいる家族を呼び寄せた、いわゆる「呼び寄せ」でやってきた人にしても日本語が話せなさすぎる。呼び寄せ事業はとうの昔に終了しているからだ。健康保険を所持しているということは合法滞在の可能性が極めて高いということになる。どうして日本にいるのか、興味津々だったが、訊ねるはやめた。カンボジア人女性62歳、頭痛と胸の苦しさ。昨日、難民出身で横浜市に住んでいる親族のもとにカンボジアからやってきたとのことだった。3か月滞在するとのことで、もちろん日本の公的保険には加入していない。保険外診療でもいいという付き添いの親族の話だったので、診療開始。血圧が180/110、これじゃ頭も痛くなるだろうし、胸の苦しさも説明できないことはない。心電図では狭心症も否定はできなかったので、ジェネリックの降圧剤と念のためにニトロの貼薬を処方した。これでよくなってくれるといいのだが・・こうして書いてみると約30年前にインドシナ難民として日本にやってきたラオス人、カンボジア人とのおつきあいが、いまだに続いていることがよくわかる。
  • 2017/8/16 9:00
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お盆の間の土曜日・・・きっと患者も少ないだろうとたかをくくっていたら・・・大変なことになってしまった。周囲の医療機関のほとんどがお盆休みなので、急に具合が悪くなった人が市内の遠方からもやってきた。外国人患者も多かった。タイ人女性、同じタイ人のご主人の診察についてきた。皮膚の血管炎がひどく・・・これはもう皮膚科の専門医ではないとわからないと思い、市内の皮膚科に片っ端から連絡してみたが、休診。急患ではないので、某皮膚科宛に情報提供書を書いて場所をお知らせしておいた。そこそこの日本語はできる。門前払いをされないことを祈りつつ。アメリカ人男性46歳、受付で問診をしたときには喉が痛いとのことだったが・・・診察室で話を聞くと、痛いのではないと言う。数日前に日光に行ってきてから、のどがかゆいような変な感じで、痰を出そうとしたら痰に血液が付着したので心配になり、やってきたとのことだった。結核とかがんとか、要するに血がついてきたことが心配だったのですね?と尋ねるとそうだという返事。たぶん、固い痰を出そうといきばんだために咽頭の粘膜が傷ついたのだろう。もう痰は出ないというので、抗炎症剤を処方し、ようすをみることにした。フィリピン人女性35歳、甲状腺機能亢進症で通院中。3年前に日本人男性と再婚、お子さんが2人も生まれているというのに、ご主人の父親には紹介してもらえていないという状態だった。そのご主人の父親という人は長年にわたり、僕の患者で通院してきてくれている。ご主人の父親が事実を知って、もしも怒ったら・・・僕も結果的に片棒をかついだことになりかねないし、信頼関係が損なわれてしまいかねない。ご主人の父親の顔を見るたびに、申し訳ないようななんともいえない気持ちだった。彼女には「同じクリニックに通院しているのだから、いつかは鉢合わせしたり、ばれてしまうよ」と話してはいたのだが・・2か月前、だれもいなくなった終了間際のクリニックの待合室で、彼女とふたりの幼い子供、そしてご主人の父親だけになってしまった。まるでドラマみたい。ドラマには筋書きがあるが、こちらには筋書きがない。状況に気がついた職員が知らせにやってきた。ご主人の父親は幼い子供たちの顔を覗き込んでいたそうだ。きっとよく似てるなあ、自分にとか思ったのかもしれない。だって孫なのだから、似ているのは当たり前だ。やってきた彼女の口から、あのときにクリニックの駐車場にご主人が待っていたことで、ばれてしまったと聞いた。結果は・・・ご主人の父親はとくに文句を言うことなく、受け入れてくれたそうだ。奥様をつい最近、亡くされたご主人の父親にとっては新たな家族の突然の出現も、喜ばしい出来事なのかもしれないと思った。
  • 2017/8/14 9:00
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フィリピン人女性45歳、めまいに吐き気、頭痛あり。メニエールを疑った。耳鼻科を受診するように勧めたが、時間がないとのことでやむをえず、メニエール用の処方を行って、これでもだめなら耳鼻科に行くようにと話した。フィリピン人女性54歳、毎度のことだが、6月のはじめに1か月分処方したのに、すでに2か月を経過している。血圧もあがるはず。家庭のことなど、いろいろと心配があるらしい。なんだか毎日、こういう内服薬の不適切管理というのか、そういうことを書いている気がする。でも怒らない。怒ったらこちらの言うことを聞いてくれるなら、いくらでも怒るが・・・怒ればやって来なくなるだけ。負けたも同然だ。ここは毎回毎回、きちんと内服してくれるようにと話すしかない。これは僕のためではなく、あなたのためなんだよと。そしてまたまた一人、フィリピン人女性31歳、バセドウ病の診断の下に、抗甲状腺ホルモン剤を処方しているのに・・・今まで何度、いいかげんに内服したり、数か月内服をやめてしまい、動悸など甲状腺機能亢進症の症状が出現してから来院したりしたことか・・・再びコントロールまで持っていくのに、また時間がかかかってしまう。今回は数か月内服せずに5月頃やってきて、ようやくコントロールできそうになっていたのに・・・6月24日に1か月分処方したのですでに2週間は内服していないはず。それでも僕のところにやってくる。看護師が言うには「こんな内服の仕方していたら、ほかの医療機関だったらきっとしこたま怒られる。先生、怒らないから来るのよ」と。そうかもしれない。でも怒ったら負け。
  • 2017/8/12 9:00
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タイ人男性、12時半ごろやってきた。もう昼休みに入ってしまっていたが、午前中から時間のかかってしまった人がいて会計を待っていた。このまま診ようかどうしようか?と一瞬、悩んだ。看護師がいなくてもだいじょうぶなら診てしまおうかと。でも考えてみたら、至近距離の調剤薬局のほうは休めなくなってしまう。ちょうど火曜だったので、タイ人の通訳が来てくれていて、彼女がこちらの状況や診察時間を説明してくれた。けっきょく、午後2時の診療開始時間にまた来ますと帰って行った。そして、午後2時少し前に約束通り、やってきた。近くの医療機関で機能性ディスペプシアの診断でこの病名でしか使えない薬を処方されていた。その医療機関で内視鏡検査等も受けていて、あらためて胃の症状に対しては検査は必要ないだろうと、引き続きその薬を処方したのが前回。今回はそれから1か月半を経過しているが、胃のほうは具合がいいので薬は必要ないとのことで、前回も処方した内痔核の坐薬の処方だけ希望したので処方した。フィリピン人女性36歳、初診。めまいで来院。生まれたばかりのあかちゃんがいて、夜泣きもするし、しかも働いているとのこと、耳鳴りはないがそれ以外はメニエールの症状と似ている。とりあえず、1週間分だけ処方して、これでよくならなければ耳鼻科を受診すべきと話した。
  • 2017/8/10 9:00
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