AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2017 6月 » »
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 1
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20170617のエントリ

タンザニア人男性42歳、受付でフィリピン人スタッフが受診内容を尋ねたところ、ドクターにしか話さないと言っていると教えてくれた。これでおよその見当はつくのだが・・・日本にやってきて8か月、この2~3か月ぐらい、自分のおなかの中でなにかがすごく動く、それはとくに食後に強いとのこと。便の性状を尋ねると軟便ときどき下痢と答えてくれた。通常なら、ここで過敏性腸症候群を考えるだろうと思う。動いているのは胃や腸で、食後に強く動くのは蠕動運動が激しくなるから、そしてそれで消化が悪くなったと考えると、すべて合点がいく。ところが、そう話しても、目がうわの空で、なにか別のことを考えているのがよくわかる。「タンザニアはアフリカの一国で、国には多い病気がある」と話し始めたので、「ああ、エイズのことが心配なの?」と尋ねると、「それは心配していない」ときっぱり。「ワームが心配」と言う。要するに寄生虫疾患が心配ということだ。タンザニアでは寄生虫疾患が多いらしい。昔、大和市立病院の外科にいて、インドシナ難民大和定住促進センターの嘱託医を兼務していたころ、多くの難民が寄生虫を持っていたことを思い出した。それにしても、外からおなかが動いていると感じるほどの寄生虫っているのだろうか? 検便の容器を渡し、末梢血の検査を行った。こういう訴え、外国人を診察し慣れていない医師にとってはなかなか理解しがたいのではないかと思った。
  • 2017/6/17 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (35)