AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2017 6月 » »
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 1
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20170601のエントリ

5月も終わってしまった。1年って早い。ラオス人女性の内視鏡検査のとき、ちょうど東邦大学看護学部の1年生の実習で5人の学生さんが引率の教授とともにやってきていた。引率の教授とは長い知り合いで、彼女はタイ語堪能。おまけにAMDA国際医療情報センターからタイ語の通訳が1名やってきていて・・・内視鏡室の中は僕も含めて、タイ語とラオス語のちゃんぽんが飛び交っていた。実習の学生さんたちはさぞかし、驚いたことだろう。彼女の内視鏡検査の結果も異状がなかった。ベトナム人男性の睡眠剤の件で同じベトナム人の奥様が来院。前回、処方したものは効きが悪いので、こちらに変えてほしいとその前に処方した薬のシートを持っていらっしゃった。薬局に尋ねると、同じ薬で、包装のシートが変わっただけだとのこと、月に一回来てくれるベトナム人スタッフに電話して通訳してもらおうとしたが、会議中だった。奥様は「わかった」と言うが、あまり「わかった」ような様子はなく、ただ、これを説明してもわかってくれたようすはなく、困り果てた。ペルー人のご夫婦ががん検診で来院。胃がん検診は内視鏡でやりたいとおっしゃる。ピロリ菌を調べる希望はあるのか、どうかと尋ねると、ご主人は国保に加入、奥様のほうは国保にも社保にも加入していない。自費診療が保険10割の僕のクリニックでもピロリ菌検査を自費で行うとほぼ6000円、ピロリ菌陽性で除菌療法を1週間処方するとほぼ6000円かかる。がん検診の用紙が手元に届いたということは大和市の住民基本台帳に載っているということで、それは不法滞在ではないということを示している。要するに加入資格があり、なおかつそれは義務であるのに、自分の意志で加入しなかったということだ。加入しなかった理由は故国の家族に仕送りしたいことともうひとつ、病気でもないときにお金を支払うのはばかばかしいと考えたのだろう。公的保険に加入しない状態で大きな疾患にかかると莫大な医療費になってしまう。支払うことができない・・ということになるといつも泣きをみるのは医療機関だ。これでは医療機関は踏んだり蹴ったりだ。やはり公的保険への加入は現在のように罰則のない義務ではなく、罰則を伴う義務にすべきだと強く思う。
  • 2017/6/1 8:58
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (114)