AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20170511のエントリ

大問題勃発。フィリピン人女性30台、甲状腺機能亢進症でもう10年ぐらい拝見している。ときどき1か月ぐらい抜けてしまうことがあり、そのたびに口酸っぱく注意をしてきた、きちんと内服しないとまた亢進してしまうよと。あるとき、3か月以上やって来ず、つぎにやってきたときに妊娠していると告げられた。日本人と結婚したそうで、それはそれでめでたいと言えばめでたいが・・・こどもが生まれた後もだんなが父親、すなわち彼女にとっては舅には結婚もこどもができたことも話していないそうで、どういう理由があるかは知らぬが、だんなもひどいことをすると思った。こんな人口23万人の、かつ同じ地域に住んでいたら、いずれどこかで会うだろうし、そんなことになったら両者の関係はもっと悪くなるだろう。早く父親に真実を話すよう、だんなに言いなさいなどと話したのを覚えている。そして・・彼女が言うには「だんなさんのお父さん、ここ来てる」。はあ?と思った。よくよく聞くとそのだんなの父親というのが、僕が長年、拝見している患者だった。それならなおさらクリニックで鉢合わせしてけんかになったり、気まずい思いをしたり・・そんなんじゃ困るよと言っておいた。そして・・・その時は突然やってきた。おととい火曜の夕方。彼女が自分とあかんぼうの診察にやってきたら、待合室にいたのはだんなのお父さんだけ。即座に状況に気がついたこちらは、3人とも、診察室に入るときにも、会計のときにも苗字では呼ばないようにして、待合室まで行って、どうぞと診察室へ呼び込んだ。はじめはどうなることかと不安になったが、途中からまるでドタバタ喜劇の1シーンのように思えてきた。世間にあまり多くはない苗字、呼んだらまちがいなく、義理の父親のほうがなんらかの興味を示すだろう。けっきょく、気がつかずに帰ったそうだが、受付のスタッフに後で聞いたら、義理の父親のほうが待合室でじっとあかんぼうの顔を見ていたそうだ。しかもあかんぼうの顔、だれが見ても義理の父親とすごく似てる。不思議に思って見ていたにちがいない。そりゃ、似てるはず、あなたの孫だもの。ずっと彼女に話していたのだが、こんなことに僕を巻き込まないでほしい。患者のプライバシィーは守らねばならないので、僕から義理の父親である患者に告知することはないが、事の真実がわかってしまった場合、きっと僕のことも恨むかもしれないし、ぐると思うかもしれない。そんな僕とは関係ない理由で患者との信頼関係が壊されるかもしれない。それに・・・親に結婚したこともこどもを産んだことも話してもらえない、まるで日陰の嫁の立場に彼女を置くなんて。彼女にも失礼だろう。彼女のだんなに対して腹がたった。親子関係のこじれを持ち込まないでくれと。
  • 2017/5/11 9:10
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