AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201705のエントリ

タイ人女性63歳、高血圧で久しぶりに来院。遠方からやってくるので少し多めの期間、処方している。なんだか疲れ切った顔、いろいろとストレスがあるそうだ。ドイツ人女性31歳、子育ての真っ最中でこちらもストレスがあるようだ。いくら日本語が上手でも、異国での子育ては大変だろうと思う。話し合っているうちに目から涙が落ちてくるのが見えた。ベトナム人女性32歳、痔の診察がおわったあと、ベトナムにいる人の話となった。どういう関係の人かは知らないが、心臓疾患で以前にシンガポールで治療を受けたことがあるという。それがあまりうまくいかず、必要なら再度の治療を日本で受けたいとのこと、お金は気にしないぐらい心配ないからとも話していた。自費診療ともなると医療機関によっては2倍から3倍の差にもなるし・・・と話した。すでに某大学病院には医療費の「見積もり」を頼んでいるそうだ。フィリピン人女性46歳、左の腰から下腹部を痛がっていて、検尿は異常なし。念のために近くの公立病院にCTスキャンをお願いした。夕方になり、ナイジェリア人男性45歳より先週の血液検査の結果の電話問い合わせあり。肝機能、腎機能は異常なし、末梢血も異状なし、HBs抗原は陰性だが、HA抗体は陽性だと告げた。するとA型肝炎が今、あるのかと誤解したらしく、心配そうに聞き返すので、過去に罹患したから抗体値が上昇しているのだろう、肝機能そのものは異常ないからこのままでいいよと話すとようやく、ほっとしたような声になり、電話を切ってくれた。
  • 2017/5/30 9:13
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27日の土曜日は外国人患者19人、土曜としてはほぼ平均的な数字だと思う。フィリピン人男性46歳、最近、お酒は飲んでいないよと。その割にはγ-GTPが高いので、本当に飲んでいないのかを尋ねたら、「でもワインは飲んでる」。なるほどワインはお酒ではないのだという認識なのだなと思った。そういえば「アルコールは飲んでいない、でもビールは飲んでいる」という返事を何度か聞いたことがある。こういうところ、誤解なきよう話さないといけない。フィリピン人女性64歳、62歳のご主人の母親が日本人だそうだ。ご主人に「日本に行って働く」と言われたときは驚いて返事ができなかったと話してくれた。隣のF市からやってきたラオス人女性36歳、日本にやってきて2年目、難民として日本にやってきたラオス人2世がご主人。ビエンチャンにいたころから左の大腿、下腿が痛くなり、「ラオスの医療がだめなので、タイの病院に行った」そうだ。ビエンチャンはメコン川に面していて、川を渡るとタイのノンカーイという町がある。そういえば今、ビエンチャンに住んでいるインドシナ難民大和定住促進センターの通訳を務めていた男性に「お産にノンカーイの病院に行きたがる」と聞いたことがあり、「ノンカーイの病院に行ったの?」と尋ねたら「そうだ」と教えてくれた。日本でも受診したことがあって、ボルタレンを内服してもあまりよくならないと言う。そこまで試してみたのに・・・整形外科か神経内科の専門医に診てもらうべきとは思うが、とりあえずボルタレンの坐薬を処方してみた。
  • 2017/5/29 9:00
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5日前に酒に酔って階段で転倒、頭部を打撲したタイ人男性53歳について、診察をお願いした脳外科医より返事が返ってきた。CTの結果は頭蓋骨の骨折と、軽度のくも膜下出血だそうだ。これじゃ頭痛が続くわけだ。手術はしないで経過を見るとの話だったので、たぶん出血はごく少量で、いずれ吸収されると考える程度だったのだろう。それにしても、これで入院・手術となると、とくに自費診療ではけっこうに費用が発生するので、まずはよかったと考えよう。フィリピン人女性31歳、あれほど、きちんと内服するようにと話しているのに・・もう何回目になるのか、バセドウ病でやっとコントロールできるようになったのに・・・甲状腺ホルモン抑制剤を前回処方したのが、2か月前、それも1か月分。僕の指示した通りに内服せず、指示の半量ずつ内服して結果として倍の期間で内服し終えたなどということもけっこう頻回にあるので尋ねてみたら・・・そうではなく、この1か月間は薬がなかったと話す。今回はコントロールがうまくできているかどうかを判断するために採血する予定だったけど、これじゃ意味がない。採血はやめようと喉まで声が出かかってやめた。1か月全く内服せずに、どんなに悪くなってしまったのかをチェックするのも意味があると思ったからだ。採血を終えてから、僕としては珍しいが、延々と「説教」した。決して怒らず、感情的にはならず、こういう内服の仕方ではよくない理由など話した。過去にもこうして話したのに、片手で数えるぐらい「説教」している。これで終わりになる・・・なんてことはこの僕も考えてはいない。きっとまた同じようなことになるだろう。でも繰り返し、注意を促しておくことは意義がある。
  • 2017/5/27 9:00
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フィリピン人女性63歳、近隣の市から来院。2月から咳、痰が止まらないとのこと。痰の色は緑色と教えてくれた。いやな予感。通常の風邪にしては症状が長すぎる。結核やがんの可能性だってある。おまけに日本の公的保険を持っていない・・おまけに付いてきたフィリピン人女性によると「あまり」お金がない。こういう手足をしばられたような制限つきの状態で診療をせざるをえないことにほんの少しいらいらする。まず胸部のレントゲン写真を撮影したところ、左の中葉にほぼ三角形の白い影が見えた。結核やがんの陰ではなさそうで、ほっとした。気管支の枝に痰がつまり、その先が無気肺になっているのではないかと推察した。去痰剤、抗生剤で治りますように。第四木曜日は毎月、神奈川県医師会の各郡市医師会長と県医師会理事役員との会長会があるので、午後4時には診療を打ち切っているのだが・・・3時50分になって中国人女性25歳が来院。ときどき高脂血症で採血をしている父親が付いてきた。御嬢さんは日本で育ち、日本の学校を卒業しているので、日本語の発音は全く我々と同じ。事情を知って帰ろうとしたが、診察室に招き入れて、話を聞いた。上腹部痛とときどき左中腹部痛、痛みに波があり、会社を出るとよくなるという。会社でストレスがあるとも話していたし、痛みの場所、性状を加味して過敏性腸症候群ではないかと推察した。どうやら過換気症候群になることもあるらしい。血液検査とか内視鏡検査とか、すべきだろうかどうだろう?と父親が心配するので、してもいいけど、しなくてはいけないとは思わないと話した。その後に考えていることを説明。それならもう少しようすを見ると帰って行った。その後、脱兎のごとく、駐車場へ。けっきょく会長会には間に合った。
  • 2017/5/26 9:00
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フィリピン人男性52歳、久しぶりに来院。「前回と同じだと思う」と話す。体が疲れて暑いと。前回のこととは甲状腺機能亢進症のことだ。数年前に初診、初めは甲状腺ホルモンを抑える薬を大量投与、しばらくして漸減し、朝夕1錠ずつでようやくコントロールできていた。当時から「内服をやめるとまた同じことがおきるよ」と忠告していたのに。おまけにつぎに来院できるのは2週間後だそうだ。本当に甲状腺機能がまた亢進しているのか、しているとしたらどの程度の亢進なのか、採血してTSHやFT3,FT4の数値を見なければ怖くて甲状腺ホルモンを抑える薬を大量投与することはできない。こんなに僕が患者の前で真剣に悩んでいるのに、彼は微笑んでいる。お願いだからわかってよと言いたい、いや叫びたい。実は甲状腺機能亢進症で、ときどき薬を「中長期に」さぼり、結果としてコントロールできなくなって、戻ってくるフィリピン人は今、現在3人もいる。「だって薬飲んだら治ったから」って永遠に治ったわけじゃない、薬で抑えているだけだから、必ず定期的に受診してねと何度も何度も言ったじゃんと言ってみた。すると「うん、たしかに聞いた」と一言。でもこれ以上は感情をぶつけない。感情をぶつけたら、言うことを守ってくれるならいくらでも感情をぶつけるが。
  • 2017/5/25 8:56
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ナイジェリア人男性45歳、生涯初めての内視鏡検査に来院。咽頭麻酔だけで無事に検査をすることができた。ピロリ菌の検査も施行。陽性だったので除菌療法を1週間分処方した。タイ人男性53歳、夕方になって来院。5日前に酔っぱらって飲食店のあるビルの地下に降りる階段で転倒して頭部を打撲したとのこと、見ると頭に2か所、血液が付着していた。神経学的には異常がないのだが、頭痛が相当に強いので、頭のCTを撮影したほうがいいと話し、近くの医療機関への情報提供書を書いた。問題はひとつ、日本の公的保険に加入していないことだ。すべてが自費診療となると、CT検査も相当な金額になると思われる。このあたりでは僕のクリニックを除くと自費診療が保険15割というところが多いので。この上、もし頭蓋内に出血などあって観血的手術が必要となったとき、支払えるのか、他人事ながら心配になった。カンボジア人女性66歳、胃の症状が消えないと来院。数か月前に内視鏡検査を行っているので、がんは否定していいと思う。もう一種類、別の作用機序の胃の薬を載せて、経過を見ることにさせてもらった。同じくカンボジア人女性47歳、頭痛が続いているという。血圧はいつもと同じ。いろいろ尋ねても原因がわからないが、CT検査で頭の中に異常がないことはわかっているので、あまりあせらずに話を聞いていた。どうやら筋収縮性頭痛らしいと判断した。頸部に冷たい湿布を貼っているというので、温めるように指示した。きょうは大和市医師会の定時総会、診療後が忙しい。
  • 2017/5/23 9:00
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ペルー人女性50歳、上部内視鏡を予定していて5分前には来院していてくれるように頼んだのだが、来ない。もしかしたらドタキャンかと思った予定時間ぴったりに来院。内視鏡の予定は午前中がすでに7月前半までいっぱいいっぱいで、緊急性のある人はお願いして午後に検査しているしだいなので、「ドタキャン」はつらい。来てくれてよかった。ピロリ菌が陽性だったので、除菌療法を1週間処方した。日経メディカルオンラインに依頼されていた4月から来年3月分までの毎月の原稿、先行して書いていたが、どれぐらい書いたのか、自分でもよくわからなくなり、昨日整理してみたら、すでに11本、今書いている原稿でなんと1年分が終わることがわかってほっとした。2月頃、帝国ケミファのMRが医師に配布する隔月刊誌に1年分計6回、外国人医療の原稿一回5千字程度を依頼された。このときにもしかして途中でほかから原稿を頼まれたりしたら困ると考え、自分が担当して書く5回分を3月末までに書き上げて送った。案の定、書き上げる直前に日経メディカルオンラインに前記の原稿を頼まれた。これも1回が4000字程度。こういう長いシリーズを同時に2つ並行して書くのはつらい。診療と医師会の仕事で忙殺されているからだ。日経メディカルオンラインの原稿を書いている間も、日本語学校の人たちに向けたある雑誌と神奈川県医師会報の各郡市医師会長が持ち回りで書く説苑というコーナーの原稿を依頼され、これらもこなした。なにしろ、書く気がなくなってしまうとしばらく何もできなくなってしまうし、こういうときに無理して書いても、後から読んでみるとがっかりするようなものなので、書く気があるうちに終われそうで本当によかった。
  • 2017/5/22 9:00
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カンボジア人男性47歳、隣の横浜市から初めての来院。でもどこかで顔を見た気がすると思って尋ねてみたら・・・約1年前、難民として日本に定住している親戚のところに観光を兼ねて身を寄せている間に病気に罹ってしまった女性がいて・・・その時についてきた男性だった。下痢と腹痛、感染性腸炎と診断したが、日本人も含めてこの数日、同じ症状を訴える人が非常に多い。難民としてやってきたカンボジア人、ラオス人の人たちとは30年来のつきあいとなるが、少し遠くの僕のクリニックまで来てくれることに感謝。韓国人男性60歳、先のカンボジア人男性と全く同じ症状。午後になってフィリピン人女性37歳、左の上腹部痛で来院。1週間ほど前からだそうで、「立つと痛いけど、押すと少し気持ちがいい」と話す。押すと痛いというのはわかるとしても、押すと気持ちがいいというのはよくわからない。昼は事務の仕事、夜は土日だけ、頼まれて「夜の仕事」もしていてお酒も飲むとのこと。まずはアミラーゼを含めて採血を行った。小児科が予防接種を行う午後の初めの時間、トイレに行こうと廊下を歩いたら、ネパール人、フィリピン人、ペルー人、ラオス人と国籍もにぎやか。泣き声もにぎやか。
  • 2017/5/20 9:00
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フィリピン人男性51歳、右足底が痛いと来院、たしか糖尿病があって内服治療しているにもかかわらず、血糖値がやや高かったことを思い出した。いつから?と尋ねると4日前と答えるので、糖尿病の合併症の一つである神経症による痛みではないと考え、ほっとした。イタリア人男性44歳、会社での健診の結果を見せてくれたが・・・178センチぐらいで92キロ、少しやせたとはいえ、BMIでは28以上ある。血圧が毎年上昇してきて、最高血圧は一回目の測定が150を超えていて、2回目の測定が145程度、当人は「アジア人にとっては高いかもしれないが・・・もぐもぐもぐ」と話すが、いいえ、どこの国の人にとっても高いと思う。自分の考え方が強く、なかなかこちらの考えを受け入れてくれない。こういうとき、医師の対応は分かれるだろう。僕は自分の言うべき意見はいうが、患者が自分の考えに固執してアドバイスを受け入れてくれなかったら、まずはその考えで治療をしたり、経過を見たりしてみる。ほとんどのケースではやはり僕の想像通りの結果に終わる。そののちにやってきた場合は、今度は僕の考えでやらせてほしいと頼む。問題はやはり医療費だ。医療費が理由で内服治療を受けたくない人、検査を受けたくない人が明らかにいる。でも自分のメンツや自尊心や恥ずかしさから、「医療費の支払いのため」とか「お金がないから」とは言わない。こういう場合は「察して」あげることが大切だ。
  • 2017/5/19 9:00
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パキスタン人女性41歳、故国では薬剤師だと話してくれたことがある。爪のカンジダ症が再発したと来院。以前に爪が変形して縦に筋が入り、皮膚科を受診してもよくならないとやってきたことがあった。爪白癬でもなかったと言う。皮膚科でもないのに皮膚科の相談をされても困るとは思ったが、困った時の同級生頼みで、ちょっと遠いけど平塚市まで行けますか?と話したら、治るならどこでも行くと言う返事。同市内の同級生のところまで行ってもらったら、爪カンジダ症と思う、薬はあるけど高いよと彼から連絡があった。それを内服したらみるみるよくなった。やはりプロの診断はすごい。ところが2年に1回ぐらい再発がある。今回が2回目の再発。特殊な薬で通常の調剤薬局でいつも置いてあるわけではないので、先に連絡してくれたらよかったのにと思った。風邪ひきで大きなマスクをしてやってきたカンボジア人女性41歳、家族で難民として日本にやってきてもう37年ぐらいになるはずだ。昭和60年ごろ、僕がインドシナ難民大和定住促進センターの無料の嘱託医であったころ、家族とともにやってきた。同センターの中では日本語の勉強、日本社会についての勉強が行われていた。あるとき、難民のひとりが具合が悪く、寝込んでいるという連絡があって市立病院から駆け付けると、母親とおぼしき女性が布団に寝ていて、扇風機がまわっていて、柔和な顔をしたご主人がうちわであおいでいた。その父親の横に心配そうな顔をした4歳ぐらいの女の子がちょこんと座っていた。それが彼女だった。父親はいまはもうこの世にはいない。そして母親は今でも持病のために僕のクリニックに通って来てくれる。
  • 2017/5/18 9:00
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