AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20170304のエントリ

クリニックのフィリピン人通訳が突然の発熱、元気になったが念のために今日まで休んでもらっている。彼女がいないとわかることは外国人が受付に来ていろいろとリクエストをすると、それが直接僕のところに来るということ、そしてフィリピン人患者が皆一様に彼女を探すということだ。とくに英語がうまく理解できない、話せないというフィリピン人では顕著だ。こんなに頼られているのだなとつくづく思い知らされる。彼女の性格によるのだろうが、いいスタッフがいてくれているうれしさを感じた。ペルー人女性48歳、高血圧で通院しはじめてすでに10年以上経過している。患者が少なく、すいていたのでよもやま話などした。男のお子さんを一人で育てていた記憶があるので、尋ねたらもう大学生だそうだ。東京の某私立大学に通っていて今度は2年生になるとのこと、ああ、がんばったのだなと思った。がんばったのだなと思ったのは息子さんのことではなく、彼女のことだ。大学の入学金、授業料は安くはないはずだ。それをひとりで働いて払っているのだから。そういえば先月来た時だったか、5種類処方していた薬のうち、血圧と中性脂肪の薬だけでいい、胃の薬などほかはいらないと言ったことを思い出した。どうして?と尋ねたら、少し笑いながら「お金がないから」と答えた。以前は自分のこどもが中学または高校を卒業するとすぐに働かせる南米出身の親が多かった。もしかしたらこどもの希望でもあったのかもしれないが・・・長い時間を経て、すでに南米ではなく、日本で生きていくことを決めた人たちは、こどもが日本でいい生活をするにはまずは大学を出なくては・・と気付いたのだと思う。彼女に限らず、こどもを大学まであげる南米出身の親が明らかに多くなってきた。幼い鳥をかばう親鳥のように、必死に働く姿にときに感動する。僕がしてさしあげられることは、その親鳥が病に倒れないように支えてあげることだけだろう。
  • 2017/3/4 9:00
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