AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201611のエントリ

アメリカ人男性69歳、昨日から嘔吐、腹痛とひどい下痢があったと来院。朝から日本人患者でも同様な訴えの人が6人ばかりいた。おととい、食べた食事の何かが悪くてあたったらしいと彼が言うので、たぶんちがうと思うと話した。質問させてくださいねと前置きして・・・吐き気はもうないんじゃないですか?と尋ねるとyes 、腹痛は下腹部がぐるぐる音がして痛みが急に強くなったり弱くなったりするんじゃないですか?と尋ねるとyes。これは急性感染性腸炎ですと説明した。問題は感染の原因なのだが、ウィルス感染だと思うと言うと目を丸くしていた。彼の場合、ちょうど先週の中ごろ、風邪症状でやってきたことがあった。ウィルスの感染症が呼吸器系のつぎに消化器系でおこったと考えればすべてのつじつまがあう。特別な検査も行わずにビフィズス菌の製剤だけを処方した。消化を助けてあげて脱水にならぬよう水分補給を行い、もし食欲があるというならしばらくは低カロリーのものを食べるようにとも指示した。一般的な話だが、欧米人の場合、なかなか信用してくれないような気がする。ところがなにかで病気の治療や説明に納得してくれるとそこからは信頼してくれる。彼の高血圧の治療もはじめて来院したころはストレスに感じたこともあったが、最近は楽しく会話しながら終わることができるようになった。
  • 2016/11/15 9:00
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12日の土曜日は僕のほうと小児科を合わせて14人の外国人患者、この時期としては「普通」だろう。フィリピン人32歳、めまいがひどいと来院。吐き気、頭痛、耳鳴りなく、貧血もなし。血圧もほぼ正常。耳鼻科を受診するようにと話したが、言葉のわからないところは行きたくないときっぱり。やむをえず、ベタヒスチンを10日分処方し、これでよくならなければ耳鼻科に診療情報提供書を書くと話した。30歳のアルゼンチン女性、留学生だそうで横浜駅の近くからやってきた。風邪症状が強く咳が出て夜中も寝られないほどだという。呼吸音はきれい。症状に合わせた薬を処方したが、混合感染の可能性も考え、抗生物質を5日分だけいっしょに処方した。この彼女、日本語が非常に上手、これで日本にやってきてまだ1年ぐらいというからすごい語学能力だと思う。いつも思うのだが、こんなに日本語が上手なのに、僕のへたなスペイン語を聞くためにどうして電車に30分も乗ってやってきたのかということだ。先日も書いたが、ただ言葉が通じればいいというものではないらしいことがうすうすわかる。カンボジア人男性42歳、高血圧で処方して1週間目、血圧は正常に戻ってきた。12月の後半から1月の後半まで、ベトナムに行くそうだ。ベトナム人の奥さんの実家に行くのだそうだが、こういうライフスタイル、日本ではなかなか受け入れられないだろうと思う。いいか悪いかは別として責任ある仕事を任されたら、なかなか休みが取れないのが日本だ。逆にこのように休みを取るといつ首を切られてもおかしくないということになりかねない。経済的にも苦しくなるだろう。
  • 2016/11/14 9:00
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昨日は雨がすごかった。僕のほうでは11人の外国人中9人がフィリピン人。こういう天気のよくない日は例外なくフィリピン人患者が多い。ということは屋外で仕事をしている人が多いということだ。働く環境としてはあまりよくないのだろうとつい想像してしまう。22歳のフィリピン人男性、排尿時の痛みと血尿。たしか半年以上前も同じ症状でやってきた。泌尿器科へ紹介しようとフィリピン人スタッフを介して伝えたら、日本語がうまく話せないので、どうしても僕のところで治療してほしいという伝言を持ってスタッフが戻ってきた。そういえば前回、症状とタイミングからクラミジア感染症を疑ってジスロマックという抗生物質を処方した覚えがある。一発で治ってしまったそうだ。やむをえず、同じ抗生物質を処方したが、こういう診療はあまりしたくない。47歳フィリピン人男性、会社での健診の結果を持って来院。初診の患者だが、ついてきた奥さんはときどきやってくる人だった。高血圧と高脂血症。奥さんがご主人を深く愛していることは彼女の態度をみているとよくわかる。高血圧は降圧剤を処方しなければならないぐらい、そして高脂血症はまず食事指導して一か月後に採血してその結果をみるということにした。診察が終わるころに奥さんが、ドク、この人、たばこ吸うけどだめだよねぇと僕の顔を見る。ははあ、たばこをやめろと僕の口から言わせたいのだなと気がついた。日本人の奥さんもよくこういう手法を使う。そこでご主人に尋ねた。「あなた、奥さんにもっと愛されたいですか?」「はい」「じゃ、もっとキスしてほしいですか?」「欲しいけど、なんでそんなこと、尋ねるの、ドク」「奥さんはたばこで臭いあなたの口にはキスしたくないと言ってます。やめますか?」「あはははは、わかりました、ドク。はい、やめます」。診察室の中はしばらく笑いでいっぱい。こういう診療は大好きだ。ベトナム人女性43歳、生活保護からようやく離脱したらしい。頭が痛いと訴える。薬がなくなっちゃったと言う。いつも処方している薬は偏頭痛用のトリプタン製剤だが、どうも片頭痛のようではない。血圧を測定してみると160/100、これじゃ頭も痛くなるかもしれない。父親も高血圧だったそうだ。降圧剤を処方したが、片頭痛のいつもの薬がなくなっていることも不安らしく、そちらも処方はした。そういえばこの彼女、別の自治体で生活保護だったが、離脱、その後に今住んでいる自治体に転居、その際に再度、生活保護となったので、今現在居住している自治体の担当者にどうして生活保護になったのかと尋ねたことがある。すると担当者が家庭訪問したときには「こんにちは」と「さようなら」以外の日本語は全くわからなかったのでと・・という返事だった。10代の終わりか20代のはじめに難民として日本に合法的に受け入れられた彼女、今は43歳、「さようなら」と「こんにちは」しか日本語がわからないわけ、ないでしょと思った。
  • 2016/11/12 9:00
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ペルー人男児11歳、口の中を切ったと母親に連れられてやってきた。診察すると下口唇の内側が少し切れて内出血で腫れている。こういう傷はとくに外科的処置は必要ないし、抗生物質も必要ない。口腔内にはいつも細菌がいるからだ。食事のあと、よく口をゆすぐようにと説明した。さらに傷と同じ右側の目がはれぼったい。本人もそういう感じは感じてはいるようで、ちょっと見にくいというので眼科を受診するように話した。どうしてこんなけがをしたの?と尋ねたら、学校がおわったあと、学校の敷地外のところでドッジボールをしていてなにやら友達とけんかになり殴られたとのこと、どうやらいじめではなさそうと思ったが、こどもどうしのこととはいえ、こういう理由のけがはあまり見たくはない。フィリピン人男性58歳、昨晩から嘔吐、下痢、そして39度近い発熱で奥さんに付き添われてやってきた。こんな状態でも仕事に行くと言い張ったらしく、それはだめと僕の口から言ってほしくて奥さんがいっしょに来たようだ。感染性腸炎だろうと思った。便培養を行って、脱水がありそうなので点滴を施行、さらにビフィズス菌の製剤と先回りしてキャンピロバクターの感染を疑ってホスミシンを処方した。いつもは抗生剤は処方しないのだが。そういえば小児科ではノロウィルスの感染が何人かいたらしい。あとは水分補給と食事についての注意を行った。
  • 2016/11/11 9:02
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フィリピン人男性20歳、フィリピン人の母親に付き添われてやってきた。男性は母親がフィリピンに残してきた子供で、数年前に呼び寄せられて来日、今は日本語学校に通っている。朝、学校に行こうと電車に乗ったら動悸がしてきて、胸が苦しくなり、視野が赤く見えたと思ったら倒れてしまったという。すぐに気がついたそうだが、頭痛があったそうだ。血圧を測っても、脈拍も何も異常がなかった。来日してすぐに何かは忘れてしまったが、具合が悪くなり、クリニックにやってきた記憶はあるが、その時の印象はおとなしく、日本語は全く話せなかったということだけだ。今回、やはり日本語がうまく通じない。英語で話すと返事が返ってくるが、少しだけ日本語で話すと、その部分は母親のほうを向いて訳してもらっている。一過性の脳虚血発作を一番に疑ったが、それ以外にも彼自身、日本社会での毎日に相当なストレスを抱えてすごしているのではないかと思った。深夜までゲームをしていると母親が話してくれた。20歳という年齢で日本にやってきて数年、年齢の割には日本語は全く上達していない。こういうケース、フィリピンに帰国したらすべて消えてしまうかもしれない。それでも母親は帰そうとはしないだろう。フィリピン人の家族のきずなは強い。別れて暮らすことなど、たとえ体の改善のためと言っても受け入れられないだろう。彼自身、自分の将来に少なからず不安を抱いているのではないかと思う。彼にとってストレスのある毎日が続くのではないかと心配になる。
  • 2016/11/10 9:00
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きのうのブログに書いた土曜日にやってきた糖尿病を疑う公的保険を持たないフィリピン人女性、月曜の午前中にやってきた。正直、少し驚いた。心配して御嬢さんもついてきた。採血の結果はきょうの昼休みにわかるが、検尿では糖は出ていなかった。もし糖尿病があるとしても内服治療を要するほどではないだろう。今後、定期的受診が必要ないとしたら、彼女にとっても御嬢さんにとっても経済的負担にはならないはずでほっとした。フィリピン人男性44歳、高血圧の治療と定期的採血。正面を向いているときには気がつかなかったが、採血するところの椅子に座っているところをみるとおなかがぽっこり出ている。少し太った?と尋ねると苦笑しながらyesと。フィリピンでは9月に入るとクリスマスに向けてまっしぐらだそうだ。日本ではジングルベルが聞かれるのは12月に入ってからだが、フィリピンではそういう雰囲気になるのは9月からだそうだ。あちこちでパーティがあり、飲んで食べる。チョコレートも大好き。彼にチョコ食べる?と尋ねると、今度はうれしそうにyesと答える。これじゃLDLコレステロールや中性脂肪が下がるわけがない。このところ、インフルエンザの予防接種に訪れる人が急増してきた。診察していると小児科の待合室や小児科の診察室からこどもが必死に抵抗する声が聞こえてくる。これがけっこう大きな声で・・・一人が泣き出すと待っているこどもたちの大合唱となる。その中に日本語でなく、泣いてわめきちらすこどもの声があった。後で小児科のスタッフに聞いたら、バキスタン人のお子さんだった。どこの国でもこどもは同じ、注射は嫌いだ。幼い時の自分をみているみたいでつい、ほほえましくなってしまう。
  • 2016/11/8 8:55
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隣の座間市からやってきたフィリピン人女性67歳、症状は頻尿と排尿時痛そして風邪症状。ふとみるとカルテの保険証番号記載の欄に記載がない。もしや不法滞在かと思い、クリニックのフィリピン人スタッフに尋ねてみたら、そうではなくて親族訪問で3か月ビザで滞在しているとのこと。それにしては本人の日本語が上手すぎるので、以前に日本にいたという過去があるのだろうと思った。自費診療となっても膀胱炎と風邪ならそう高額にはならないだろうと思い、まずは検尿検査を行ったところ、糖と蛋白が2+出ている。食事をしてから時間がたっているというので糖尿病があるのではないか、それで感染症に罹りやすいのではないかと疑った。いつ帰国するのか尋ねたところ、まだ期間があるというので糖尿病がありそうなこと、そのために今日は膀胱炎と風邪症状の薬を処方すること、症状が落ち着いたら朝、空腹で来てほしいことを伝えた。やはり親族に糖尿病の人が何人かいるそうで、本人も調べてほしいと言ったが、検査等にどれぐらいお金がかかるのか、まだわからない状況で説明することができず、こちらの頭が痛くなる。帰って行ったが、再び来てくれるかどうか・・・アメリカ人男性69歳、教鞭を執っている大学と住まいのほぼ中間地点の僕のクリニックでなぜか高血圧の治療を受けている。どうしてここに・・?と尋ねてみたことがあるが、大学に通う途中だから・・・と言うだけだった。診察を終えた後、禁煙して2週間過ぎたが、まだ続いていてやめられそうだと笑顔で話してくれた。始めた最初はつらかったと。人生、いまだにタバコを吸ったことがない僕にはよくわからないが、そういうものらしい。このままやめられますように。
  • 2016/11/7 9:00
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タイ人女性60歳、1週間ほど前に処方した睡眠導入剤など数種類の薬をごみと一緒に捨ててしまったと来院。もう一度処方してほしいとやってきた。もうひとつ・・・と言いかけたので、まずこちらの件を話そうと提案した。捨ててしまったりして薬がなくなってしまった場合、それが処方してからすぐであると保険診療で薬を再度処方することはできない。具体的にいうと診察は保険診療でokだが、薬は保険外診療すなわち自費負担となる。そのことを話したが、自費でも欲しいと言うので処方箋を書いた。もうひとつは何?と尋ねると・・・お姉さんの薬、これが欲しいと取り出したのは、降圧剤のアムロジピン5ミリの錠剤だった。タイからやってきたが、十分な量の薬を持ってこなかったのでという話だった。でもこれは彼女のカルテでは処方してはいけない。自分の保険で出してほしいと彼女は言っているのだ。この薬は日本中どこにでもある薬だが、あなたの保険では処方することはできないし、第一本人が来ないのに処方はできないと断った。長年のつきあいなので、僕の性格をよく知っているはずで、これは押しても無理と思ったのか納得してくれた。しばらくして調剤薬局から電話があった。彼女に自費で処方した薬が合計1万円を超えていて、睡眠導入剤だけはほしいと言っている、それでいいですか?という内容だった。彼女本人の希望ならそれでいいと答えたが、その直後、もしや今回の薬紛失の話は「おねえさん」に薬をあげちゃったからではないだろうかと心配になった。ただこういうことは真偽のほどがわかりようもない。彼女にとってもいかに日頃、保険診療の恩恵にあずかっているか、理解するいい機会になったかもしれない。ところでタイ人のいう「お姉さん」だが、本当の兄弟姉妹と理解すると誤解のもとになる可能性が大だ。タイでは年上の人のことをピーと呼ぶ。おばけを指すピーと発音が少し似ている。日本人が発音するとまちがうことがあるので要注意だ。ピー・サオというと血のつながったお姉さんのことだが、親しい年上の人のこともピー・○○と呼ぶ。だから実のお姉さんとは限らないのだ。たしかお姉さんがいたよねなんて言って、保証人など頼もうとすると「いいえ、いません」という答えが返ってくることもある。こういう言い方は中国も同じだし、東南アジア、広く同じなのでぜひ気をつけたい点だ。
  • 2016/11/5 9:08
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1日の火曜は午後3時で診療を切り上げたというのに僕のほうだけで7人の外国人患者。ここのところ、寒くなってきて来院者が多い。カンボジア人男性、1年ほど前に血圧が高くてめまいがすると来院。数か月通ってよくなったらいつのまにか来なくなってしまった。そしてまた頭痛とめまいがあるとやってきた。日頃は120台という血圧がやはり150近くに上がっている。彼に限らないが、いつも口をすっぱくして食事療法と内服治療を続けるように話すのだが、こうなってしまう。残念というかなんというか、言葉がうまく見つからない。フィリピン人男性62歳、日本に長く不法滞在していて、入管に捕まったのちに事情はよくわからないが、在留の延長を求めて裁判していたらしい。こういう事情を聞かされてからすでに1年半ぐらいは経過したと思う。1か月ごとに暫定的な在留許可が出ていたが、今回は認められず、最後の診察にやってきた。それはそれでやむをえないことと思う。この間、もちろん保険外診療を行ってきたわけだが、しばらく医療機関に行けないだろうと2か月分の薬の処方を依頼された。国民の相当数が海外で「出稼ぎ」しているフィリピン、62歳になって帰る母国は彼にとってどんなところだろう。30年近くも大手をふるって歩けぬような生活をしてきた彼の人生、不法滞在は悪いこととわかっていても気の毒にはなる。フィリピン人男性49歳、尿酸値が高く、痛風発作も何度か発症しているというのにこのところやってこないと思っていたら・・・また痛風発作。何か力が抜けそうになる。
  • 2016/11/4 9:00
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土曜にやってきたタイ人女性について、朝のうちにサポートしているグループの人に伝えておいた。内容は・・・診察をいま現在、受けている心療内科の医師には比較的長い期間を診ていただいているようなので、サポートしているグループの誰か受診の際に付いていき、彼女がいま、口にしていることなど細かに状況を説明したほうがよいだろうということだ。あの状況では処方されている薬もきちんとは内服していないと思うし、もし内服していてもあの状況なら処方を変更することも必要になるのかもしれない。夕方になり、精神疾患と消化器疾患を患っている米国人女性のご主人が相談に来院。このところ、ひきこもり状態なのだそうだ。このふたりの件をみていると、精神疾患を患っている外国人患者を適切にケアすることは実に難しいと思う。タイ人女性のようにもしも日本での治療がうまくいかないようなら、故国に一時帰国して母国語での診療を受けることも視野に置くべきと思う。ところがこの女性の場合は生活保護で一時帰国するお金がないこと、そして帰ったとしてもタイに滞在中に面倒を見てくれる近親者がいないらしく・・・これでは八方塞がりだ。
  • 2016/11/1 9:12
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