AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201610のエントリ

数日前から一段と寒くなってきたせいか、15日の土曜日はとくに小児科は午後1時をはるかにすぎるまで患者が途切れなかった。僕のほうと小児科を合わせると22人の外国人患者。フィリピン人男性、会社での健診結果を持って来院。中性脂肪が288とある。正常範囲が149以下なので上限値のほぼ倍である。すぐにでも薬が欲しいようだが、まずは栄養指導と思い、食生活を尋ねてみると、さもありなんという状態。1か月半食事療法を行ってみてその後に採血し、それでも高値であれば内服を考えると話した。カンボジア人男性71歳、風邪引いちゃったと来院、本当に久しぶりに顔を見たので、元気でよかったとうれしくなった。パキスタン人男性46歳、最初のフィリピン人男性と同じく会社の検診で中性脂肪が高いと指摘されて来院。健診の結果を見せてくれたが、すべてが日本語で書いてあり、しかも結果が郵送されてくるらしく、本人が何が悪いと指摘されたのか、全く理解していない。こういうケースは非常に多い。とりあえずA以外のBとかCとかDとかEがあると医療機関に持って行ってみてもらおうということでやってくる。彼にも簡単な食事指導をまず行ったが、家では奥さんがつくるカレーを毎日食べているそうで、あのカレーをなんとかしないと食生活で改善するのは難しいだろう。それでも初めから内服薬を処方することには抵抗があり、1か月後に食べずに朝、来てもらって採血してみることにした。アイルランド人男性45歳、とうとう76か国目の国の人がやってきた。咳が出たり止まったり、これが数か月続いているとのこと、のどの違和感もあり。胸部レントゲン写真では全く異常なく、アレルギー性疾患も否定できないと考えた。
もう10月も半分終わり、あと2か月半でお正月になってしまう。
  • 2016/10/17 9:00
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カンボジア人女性78歳、お風呂に入った時に右の乳房の外側上方にしこりが触れると来院。寝てもらって触診すると非常にわかりづらいが、たしかに腋下にかかろうというところにしこりがある。本人も不安が強く、そのまま近くの公立病院の乳腺専門外来あてに情報提供所を書いて行ってもらった。同じくカンボジア人女性62歳、うかない顔をしていた。いつもは陽気な人なのだが・・・いつもの大腸疾患の診察を終えてからわけを聞いたら・・・なんとか食事療法でがんばっていた糖尿病の数値が悪化してとうとう内服療法の開始を担当医に宣言されてしまったからとわかった。食べ放題が何より好きな彼女、いつも体を心配してくれる娘さんに報告するのが怖いのだろうと思った。オーストラリア人男性44歳、会社の健診の心電図の異常を指摘されたとのこと。いつもの診察を終えてから健診の報告書を見せてもらった。すると冠動脈の狭窄が疑われると書いてある。彼と相談して近くの循環器・心臓外科専門病院に紹介状を書いた。このところ、めっきり寒くなったせいか、日本人も外国人も風邪ひきが多くなってきた。
  • 2016/10/15 9:00
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日本の公的保険に加入していない新患がふたり、それぞれに問題があった。アメリカ人女性31歳、県の南部のY市から1時間半もかけてやってきた。英語で対応できる医療機関ならこんなところまで来なくてもいいのにと思って尋ねてみたら、アメリカ大使館のホームページで検索したとのことだった。割と幼いころから腎・尿路系の感染症をしばしばおこすそうで、今回も右の背部痛があり、この痛みがあるとその後に感染症がおこることが多くやってきたとはいうが、検尿してもそのような所見はないし、発熱もなし。下痢と腹痛はあり、腹鳴も聞こえる。感染性腸炎ではないかとも思ったが・・・・スマホで米国でこういうときにいつも内服しているという抗生剤を見せてくれた。商品名だけでなく化学名でも調べたが、日本では発売されているものではなかった。感染性腸炎の可能性についても言及したが、本人が今、旅行中で近日中に米国に帰るらしく、彼女の求めていることが見せてくれた抗生剤またはその代用となる抗生剤が欲しいということだとはっきりわかったので、レボフロキサシンを処方した。下痢については「サプリを飲んだため」・・・と持論を譲ってくれないのが非常に困った。フィリピン人女性28歳、南隣のF市からやってきた新患。前日、フィリピン人スタッフの携帯にこの女性の友人という同じフィリピン人女性から来院するという情報が入っていたそうだ。当初は妊娠しているかどうか診てほしいという内容だった。ところが・・・数日前にトイレに行ったら出血があったとのこと、それが泌尿器系からの出血か婦人科系からの出血かわからないとのことだった。妊娠テストを行うと陽性反応。妊娠はまちがいない。それでもし婦人科系から出血だとすると流産の可能性もある。親族を尋ねて3か月の在留資格でご主人と日本にやってきてまだ3週間で12月に帰国予定と聞いたが・・・切り上げてできるだけ早く帰国するようにと話した。その理由は・・もし本当に流産しかかったとしたら婦人科を受診して入院治療となるだろう。さまざまな検査を行って入院ともなると保険外の自費診療では払いきれなくなる可能性が極めて高い。医療機関が赤字を抱えるだけでなく、たとえ分割払いにしてくれたとしてもそれを払う本人たちの負担も極めて高くなる。それなら早くフィリピンに戻って治療を受けるべきと考えた次第だ。
きのう、午後3時台にタイの国王ラマ9世がお亡くなりになったことが日本時間午後9時すぎにタイ王室庁から発表があった。バンコクの親友たちにお悔やみの言葉をラインで送った。あわただしかったようで、深夜になり、悲しみの返信があった。
  • 2016/10/14 9:00
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カンボジア人女性46歳、もともと高血圧で受診していて、ときどき片頭痛の発作をおこす。片頭痛についてはアマージなどトリプタン製剤で著効しているのだが、今回は1か月ぐらい頭が重いと訴える。血圧は上昇していないとのこと、頭が重い時、どうしているのかと尋ねるとアマージを内服しているがよくならないと続ける。その通りで片頭痛ではないときにトリプタン製剤を内服してもよくなるわけがない。あまりに心配しているので、近くの医療機関ですぐにCTを撮影してもらい、脳外科医に診ていただいたが、「なんでもない」「きっと筋収縮性頭痛でしょう」ということだった。僕もほっとしたが、一番ほっとしたのは本人だろう。ラオス人女性58歳、健診の結果を聞きにやってきた。自分で作ったというラオス料理をいくつも持ってきてくれた。こんなにいただいたのに言うのもなんだけど・・・はい、クンモウ、なんですか?と言うので「中性脂肪(カイマン)が高い、正常は149までなのに270もあるよ」と言うと、どんな食べ物がいけないのか?と尋ねてきた。脂身の多い肉とか・・と話し始めたら、「そんなに食べてないけど・・」とうつむき加減。そこでいただいた料理をあけて見せて、「ほら、こんなに多いでしょ」と指差したら、ますますしょげてしまった。「これはね・・・おいしいからいただいておきます」と言うと、顔がぱっと明るくなってようやく笑ってくれた。ジャマイカ人女性28歳、隣のS市からの新患。風邪ひいちゃったと。後でAMDA国際医療情報センターの前日の日誌を見たら、彼女に該当する人物から英語で対応できる医療機関を教えてほしいと相談電話があったことが記載されていた。アメリカ人女性55歳、精神科疾患と消化器疾患を抱えている。いろいろな事情で、近くの公立病院に情報提供書を書き、行っていただいたのが3か月ほど前。具合が悪くて予約以外の日にも受診せざるを得ない時があったらしい。本人だけで受診をしたら通訳を連れてこないと診察しないと言われたそうで、ご主人もそうそう仕事を休むわけにもいかず、結局は僕のクリニックで診てほしいというご主人の希望だった。大腸内視鏡検査の所見も病理の医師の診断も「ごく軽い病変」ということであったので引き受けた。この公立病院、至近距離にある市の国際関係の外郭団体から必要に応じて通訳が派遣されてくるのだが、あまり機能していないようだ。
タイの国王ラマ9世の健康状態がいよいよ悪いようだ。タイの友人たちといっしょに王様の健康を祈るために、以前に親友がくれた国王の誕生日の色である黄色のシャツを着てきた。これで一日診療しようと思う。
  • 2016/10/13 8:50
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8日はベトナム人の通訳が1か月に1回来てくれる土曜日だった。やってきたベトナム人患者は4人、いつもより少ない。先日から何度か書いたように長く通って来てくれているベトナム人のご夫婦のうち、奥様が明らかな認知症で家庭内でも話が通らずにもめることもあるらしい。日本の介護システムを利用しないとご主人のほうが精神的に参ってしまうと思い、通訳を通じて何度か助けの手を差し伸べようとしたのだが、奥様がかたくなに拒否をするそうで、ご主人までもうその話はいいという姿勢になってしまった。こうなると話は負の方向に行ってしまう。とうとう、ベトナム人の通訳がいる日を避けてご主人が奥様の薬を取りにくるようになってしまった。こういうケースはむずかしい。日本人でも話の行き違いを解くのはむずかしいのに・・・近くの国立大学の中国人留学生の御嬢さん、ピロリ菌の除菌療法を飲み終えてやってきた。今後の薬のことなどお話ししたが、自分の胃炎はいつになったら治るのかと言われた。彼女のいう胃炎とは先週、僕が内視鏡検査を行った時に胃内を観察して診断した粘膜の胃炎性変化のことであり、即病気というわけではない。彼女の場合、器質的疾患というより機能的疾患のほうが疑いやすい。こういう話、日本人の患者でもゆっくり丁寧に説明しないとわかっていただけないときがある。それをお互い、母国語ではない英語で説明し、説明を受けるのだからもどかしい。やはり次からはこういう話はAMDA国際医療情報センターの中国語電話通訳を利用させてもらわねばいけないかもしれない。
  • 2016/10/11 8:52
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42歳のペルー人男性、下痢、発熱、腹痛と吐き気で来院。急性感染性腸炎と思われた。このケース、抗生物質が必要なのか否かを決定するためにはまずウィルス性感染なのか、細菌感染なのかを鑑別することが必要だろう。細菌感染でもいろいろな細菌があり、起炎菌を明らかにするためには検査としてまずは便培養をすべきと思う。ただ結果が出るのに1週間近くかかってしまう。ウィルスによるものか細菌感染によるものかを鑑別する意味では採血して白血球数とその分画、CRPを調べれば10分程度でわかるが、それもこれもやっていたら彼が支払う医療費がかさんでいく。症状の程度からどこまで治療の目安のために行うのかを判断しなければならない。またこういう疾患では食事と水分摂取に関する指導が絶対的に必要だ。さて、あまり日本語がわからない彼に朝の忙しい時、自分のスペイン語能力でどのように話そうかと考えた。およそ話せる自信はあるが、時間はかかってしまいそうだ・・と思って何気なく、机の上を見たら・・・日系アルゼンチン人で日本語能力の非常に高い男性が来ていることに気がついた。彼に通訳をしてもらえるかどうかを受付から尋ねてもらい、OKをもらったので診察室に入ってもらい、少しずつ区切って話すたびに通訳をしてもらい、診察は進んだ。ありがたい。ようやく話も終わりに近づき、処方箋に内服薬を書き込んでいると、ペルー人の彼が「きのうときょう、アンピシリンを飲んだ」と話しているのが聞こえた。細菌感染で発熱しているともっとも多いのはキャンピロバクターではないだろうか。すると効果は期待できない上に、抗生物質の内服の副作用で胃内で菌抗体現象がおこるとさらに下痢をするかもしれない。手元にあったので思わず飲んだのだろうが、こういうことはしないようにとその理由を含めてまた通訳してもらった。
  • 2016/10/8 9:00
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水曜日5日にAMDA国際医療情報センターに寄せられた相談からひとつ・・・僕と同じ神奈川県内の外国人相談窓口よりの相談。県内のY市の医療機関を受診している某東南アジアから短期滞在でやってきている人が高額な費用を請求されて支払いに困っており、相談できるところを探しているという内容だ。バブルのころにもこの手の相談は多かったし、医療機関において支払いができずに未納金を積み上げて医療機関の経営に影響を与えかねないケースも少なくなかった。クリニックのように無床診療所なら未納金はそう高額になることもあるまいが、入院設備を持つ病院とか有床診療所となると1件で数百万にのぼることもある。この未収金の処理を人道的とかいう耳に心地よい言葉で医療機関に善処をお願いしても、医療機関としてもはいそうですかとディスカウントはできないだろう。そんなことをしてしまい、外国人のコミュニティの中で評判が広がって今回のような患者が押し寄せたら・・・本当に経営に行き詰まりかねない。医療機関が外国人患者受け入れに後ろ向きになる要因のひとつがこれである。僕はこのようなトラブルの責任の一端は政府や法務省にあると思う。観光立国を目指すとしてわが国にやってくる発展途上国からの人たちの入国条件を大幅に緩和したことだ。これが著効して観光客数は激増し、爆買いなどという言葉を生んだが、一方でこのようなトラブルが発生しやすくなることは十分に事前に予測ができたはずだからだ。ではそのときにどうするのか?という対策を提示しなかったことに問題があると思う。
この手の問題に解決策はいくつかしかない。まず患者という立場になるであろう外国人の方々について言えば、日本の公的保険に加入できないケースは母国を出るときに海外旅行保険に加入してくることだ。たしか日本には来日してから加入することができる保険会社の保険があったと記憶している。もし短期滞在でやってくる人たちを招聘している会社や団体があるとするなら、こういう民間会社の保険に加入することを考えなければ、多額の医療費支払いがのしかかってくる場合があることを理解してもらうことも必要だろう。思い切って招聘する場合に民間保険加入を義務付けることも一つの方法とは思うが、これは僕がいくら訴えても法律上の問題であって僕にはいかんともしがたい。
次に医療を提供する医療機関側にできることは何かと考えると・・まず自らの医療機関の保険外診療費用が保険診療の何割であるのかを公開することだと思う。賛否はあるだろうが、少なくとも自費診療と呼ばれる保険外診療がひどく高額な医療機関に外国人患者がこういう情報を知らずに受診してしまい、結果として高額に未納金を積み上げることは避けられる可能性が高い。また診療を行う医師がどのような医療を行うかによっても医療費は大きくことなる。根治治療まで日本で行うのか、日本ではまずは対症療法を行って移動可能になったら帰国してそれから根治療法を考えてもらうのかとか、検査をいかに少なく済ませるのかとかジェネリック薬品を有効に使うかとか、患者が負担するであろう医療費を少しでも安くする努力をすることである。こういうことを考えずにやりたい医療をやりたいように行うと・・・医療費の滞納・未納というブーメランが戻ってくるからだ。
最後に問題を押し付けられるソーシャルワーカーだけでは問題は解決しないだろう。
  • 2016/10/7 9:00
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今度は朝一番にベトナム人の20代の新患の女性が二人、受付からやってきているのを聞いてベトナム語はわからないのでどうしようと考えた。20代で新患といえば、もしインドシナ難民として合法的に受け入れられた人たちの子孫であるとすると、すでに3世の時代、日本人と全く同じように日本語を話すはずだ。話せないとするならインドシナ難民としてやってきた人たちのところに「お嫁さん」としてあらたにベトナムからやってきた人たちなのか、研修生か留学生しかない。診察室に入ってもらうと男性がいっしょに入ってきた。あれれれと思ったら、いつもやってくるベトナム人女性の息子で顔見知りの人だった。彼が言うには研修生として市内の某所で「野菜を切っている」のだそうで、10名以上いるそうだ。3年間、日本で研修するそうだが、まだやってきたばかりで日本語がわからず、自分が仕事を休んで通訳として付いてきてあげたと説明してくれた。疾患そのものはそんなに大きな深刻なものではなかったが、二人の顔つきは緊張している。たまたま僕の椅子から見て正面に見えるJALのカレンダーに写っていたのがベトナムで撮影したベトナム人女性でそれを見つけてほっとしているようだった。こんなことでも気持ちがほぐれるのだろう。最後は笑い声を残して帰っていった。今度は2週間後に来てねと話したが、付いてきた彼はそうそう自分の仕事を休むことができず、彼女たちの休みも火曜と水曜だけで、ベトナム人の通訳が来てくれる土曜日は仕事だそうだ。どうする、せんせい?と彼に言われたが、いつもやってきてくれるベトナム語の通訳に電話通訳を依頼してみようと思う。
  • 2016/10/6 9:00
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久しぶりに患者が少なかったきのうの月曜日、冷たい雨も降ったことが影響しているのだろう。それでもペルー人の夫婦が2組、小児科のほうは発熱のこどもなど数人の外国人患者がいた。外国人ではないが驚いたことがひとつ。A型インフルエンザの患者がいた。都内の会社では同じくインフルエンザと診断されている患者がいるという。実はインフルエンザの患者は1年中いる。どうして毎年冬に流行するかといえば、夏にもウィルスが死滅せずにどこかに「かくれんぼ」しているだけであるからして、運悪く夏にウィルスに感染する人がいることは当たり前のことではある。でも夏のインフルエンザ患者は単発が多く、流行するということはないが、きのうのようなケースは危ない。この患者は日曜に休日夜間急患診療所を高熱で受診してインフルエンザの検査を受けたが陰性、その後は奥さんやこどもさんといっしょにいたというから家庭内感染の可能性は極めて高いかもしれない。ちょうどきのうから今年度のインフルエンザの予防接種を開始したので、受けておいた。そういえば毎冬、外国人でインフルエンザに罹る人がいる。せんせい、死んじゃうよう、体が痛くて・・・というので、死んだりしないから心配しなくていい、薬ですぐによくなるからと話すのだが、見るも哀れな様相で尋ねてくる。タイ語ではインフルエンザのことを「カイ ワット ヤーイ」と呼ぶ。カイは熱、ワットはわからない、ペン ワットが風邪なので、風邪のことかも? ヤーイは大きい なので、たぶん「高熱が出る風邪」という表現でインフルエンザなのだろう、きっと。
  • 2016/10/4 9:05
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1日の土曜日は外国人患者も日本人患者も多く、1時に受付終了なのに、診療が終わったのは午後2時だった。外国人患者は24人、診療時間は午前9時からなので小児科と合わせると1時間に約5人の外国人患者を診ていたことになる。国籍の内訳はフィリピン8人、カンボジア3人、アメリカ2人、韓国2人、タイ、中国、インド、ドミニカ、スリランカ、パラグァイ、ペルー、ブラジル、ベトナム各1人。先週の土曜日、近くの国立大学の保健室から紹介状を持ってやってきた中国人の26歳の御嬢さん、内視鏡検査を受けるために不安そうにやってきた。日本語は全くわからないに等しい。それとなぜか僕が簡単な北京語を話しても必ず聞き返す。今まで北京語を母国語とする人たちを診察していてこんなことは初めてで、英語が流ちょうなので海外育ちの中国人かと疑ったぐらいなのだが・・故郷は河南省だということだが・・・こういう地域性が何か影響しているのだろうか。この御嬢さん、サイレースで軽く寝ていただいて無事に何事もなく、検査終了した。胃潰瘍も十二指腸潰瘍も、もちろんがんもなく・・しいていえば前庭部の荒れが年齢を考えると非常に強い。ピロリ菌の検査もしておくべきと思い、生検で行ったところ、陽性だった。アネキセートで目覚めてから、ピロリ菌とその除菌の意味を説明したのだが、理解してもらうのに少々時間がかかってしまった。1次除菌の薬剤を調剤薬局でもらってきてもらい、内服の方法と副作用ほかについても話した。帰り際に「内視鏡の検査、寝ていて何もわからなかった」と微笑みながら教えてくれた。時計を見たら、もう午後2時だった。
  • 2016/10/3 9:00
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