AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201609のエントリ

今年度の大和市特定健診もあと2日で終わりで、駆け込み予約なしの人も入れて11人の受診者がいた昨日の朝、ペルー人男性45歳初診。受付で親指を切ったと話しているという。この忙しい時間、縫わなければならないとするとすべての予定していたことが遅れてしまうと心配して、まずはカルテが出来てくる間に診察しておこうと診察室に入ってもらったら・・・きのうきょうの怪我ではなかった。数か月前に怪我をして爪の下に出血がおこり、たまった血液で爪が浮いてしまい、一部がはがれそうになり、痛みもあり来院したとわかり、ほっとした。こういう処置は簡単に終わらせることができる。午後になってタイ人女性新患38歳、背中が痛くて筋肉痛かと思っていたが、プラス最近になり、夜間頻尿、おなかが張ってごろごろすると言う。本人は糖尿病が心配でやってきたらしい。日本人のご主人と結婚して来日して約2か月とのこと。本人の不安を消すために採血を行ったが、夜間頻尿といい、おなかの症状といい、環境の変化による精神的な影響とつい考えたくなってしまう。英語が上手、日本語はほとんど話せず。僕がタイ語で話しかけたら驚いたようでしばらくきょとんとしていた。そうだろうと思う。慣れない外国で具合が悪くなり、小さなクリニックに行き、そこで日本語で診察されたら僕だって驚いてしまう。
  • 2016/9/30 9:00
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中国人女性26歳、留学生らしく近くの国立大学の保健室からの紹介状を持ってきた。痛みは心窩部にあり、この5年間、ときどきあったとのこと。英語の発音がきれいで、日本語で話すより英語で話すほうがいいと言う。下手な北京語で話しかけたらきょとんとしていたので、もしかして海外育ちの中国人かと思ったのだが、そうではなかった。内視鏡検査を勧めた。たまたま午後から内視鏡検査を行う日本人の女性がいて、長年高血圧で拝見していて気心が知れているので、検査をするところをまずは見学してもらい、理解してもらうことにした。サイレースを1/10に薄めて静脈注射するとすぐに軽眠状態となり、げっぷも何もせずにスーと内視鏡の挿入が出来、5分程度で終わってしまった。この光景を見ていて、自分でもできると思ってくれたようで、今週の土曜に予約を入れ、それまでの「つなぎ」の薬を処方した。隣のZ市から新たに定期予防接種に加わるB型肝炎予防接種の委託契約書が送られてきた。サインをするところや捺印するところもあり、まずはその前に契約書をよく読んでみたら、「被接種者本人が外国人または、保護者の一方が外国人に限る」と書いてある。驚いた。数日前だったか、書いたごとく、Z市はほかの定期予防接種については「被接種者本人が外国人に限る」となっていて、本人が日本国籍であっても付き添いの保護者が外国人の場合は保護者の理解が必要なので、外国人扱いして僕のクリニックでの接種の対象に入れてほしいと何度か頼んだ覚えがある。このように僕の依頼に沿った形で方針が変更になっても個別に知らせてくれることはなく、契約書にただうたってあるだけとは。こういう扱いはどう解釈したらいいのだろう。ありがたいのだが、なんだかすっきりしない。
  • 2016/9/29 8:50
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きのう書いた肝機能が悪化しているフィリピン人女性の話、紹介先の病院の医師から入院を強く勧められたが、断ったとのことで心配になり、その後の経過を知りたくてクリニックのフィリピン人スタッフから電話してもらった。するとその病院の医師との約束通り、24日の土曜日は再診に行ったそうだが、もう行きたくないとのこと。理由は二つあってフィリピンにいる姉たちが大腸の検査が先でどこかで大腸内視鏡をしてもらえと言っていること、それとその病院の医師との信頼関係が築けないからだという。日本人患者の場合も同じだが、こういう「すわっ」というときに遠くの親戚やらなんやら、状況を聞きかじって余計なことを勧めてきて、それに患者が戸惑わされると困った状況になってしまう。早く正確な診断を下さないと治療に進めないのに、いたずらに時間だけが経過してしまい、あっちだこっちだと患者が疲れ果ててしまうのである。最悪の場合、最初に診てくれた医師からもいやがられ、新たに別の病院で一から診察を始めなければならなくなる。それに・・この病院の医師はよく知っているが、そこまで信頼できない、いい加減という人がいるとは思えない。要するに・・・僕のクリニックのようにタガログ語でやりとりするわけではないので、理解が思ったように進まないのだろう。最終的には説得に応じて、まずその病院で検査治療を受けると言ってくれたのでほっとした。
 隣のZ市からこどもの予防接種の問診票など送られてきた。同じ隣のA市は外国籍、日本国籍、どちらであっても僕のクリニックで予防接種を受けることができる。しかしZ市は外国籍しか認めてくれない。当該医師会どうしでこどもの予防接種の乗り入れの話を切り出し、市も応じてくれているのでZ市に日本国籍の人についても予防接種してよくなったか、確認をしてみたところ・・・来年の4月からはよいという返事をもらった。これでほっとした。なぜなら外国人が日本人と結婚して生まれたこどもの国籍は日本、日本語があやふやな外国人の母親が日本国籍のこどもの予防接種にやってくると問診票など理解して記載できるわけもない。こういうケース、非常に多いので以前からZ市には個人的に訴えていたのだが・・開業して27年でようやく実現する。
  • 2016/9/27 9:05
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先日近くの病院にあわてて紹介状を書いたフィリピン人女性47歳について診察してくれた医師から返事が来ていた。右上腹部に痛みがあり、S-GPT, S-GOTが上昇していた記憶があるが・・・先方での血液検査ではS-GPT 1131, S-GOT 818, γ-GTP 389, T-Bill 4.5とさらに悪化していて、DICでは胆管が全く造影されていなかったそうだ。嘔気と摂食不良があり、入院を勧めたが、拒否。2日後に再診にやってくることを約束してもらったとのことだった。このデーターから考えるに、肝胆膵系に明らかに疾患があり、しかも進行形で悪化している。医師が入院精査を進めるのは当たり前と言っていい状況だ。個人にはお金のことのほかに家族関係など、入院に際していろいろと考えることはあると思うが、この状況は黄色信号というよりもう赤信号に近い。またクリニックの通訳を介して先方の医師の話を詳しく伝えなければいけないかもしれない。隣の横浜市瀬谷区で生活保護に関してある重大問題をひきおこした某東南アジア出身の女性、高級車に乗っているところなど同じ国出身の人たちにたびたび目撃されていたらしい。今年になり、生活保護ではなくなった・・・・というか生活保護認定されなくなり、国民健康保険に加入していたので、おやっと思ったのだが・・・つい先日やってきたときにはまた生活保護となっていた。しかも住所が瀬谷区から大和市に転入となっていた。大和市の担当者に電話で事情を聴いたところ、ご主人と離婚して生活保護となったとのことだった。この担当者に全国紙にも載った彼女がひきおこした「重大問題」について知っているかと尋ねたら全く知らないとのこと。尋ねて行った時も日本語はまったくわからず、「さよなら」ぐらいしか言わなかったとのことだが、僕のクリニックには長期にわたってある疾患で受診している。
  • 2016/9/26 9:00
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しばらくお休みが続いたらその反動は激しく・・・昨日は午前の診療終了が12時45分ごろ。イスから動けず、一息ついて往診に行き、戻ってきたらもう午後の診療開始の2時だった。外国人患者も17人で平日としては多かった。内訳はフィリピン人6名、カンボジア人3名、ペルー人2名、ネパール、ベトナム、韓国、タイ、アメリカ、スリランカ各1名。カンボジア人男性55歳、健診にて受診。インドシナ難民として日本にやってきたのは15歳のときだという。ほぼそのころからのお付き合い、彼の親族は非常に優秀で、カンボジア難民として日本にやってきて最初に日本の看護師の資格を取得したのも彼の姉だ。数年ぶりに見る彼もちっとも変ってはいなかった。
日本人のご主人が相談に来たケースもあった。消化管疾患で某公立病院で診療を受けている西洋の奥様の件で来院。いつも英語の通訳が同行しないと診てくれないそうで、先日もひとりで診察に行ったところ、順番になって通訳がいないことがわかると診てくれなかったとのこと。ご主人がいつも会社を休んで同行するわけにもいかず、診察指定日に通訳の方の都合が合わない時もあり・・・今は病状が落ち着き、行っても同じ薬をもらうだけなので、続きを僕のクリニックで診てくれないか?という依頼だった。この疾患で現在も診察している患者がいるので知識は持ってはいるつもりだが、現在診てくれている医師からの情報提供書は必ずもらってきてくれるようにお願いし、その条件で診察してさしあげることにした。こういう条件を付けたのは意地悪なわけではない。万が一、現在の担当医と喧嘩別れ、あるいは突然行かなくなってしまったなどという事態になった場合のことだ。この疾患は慢性疾患でいわゆる難病にも指定されており、ゆえにいい時ばかりではなく、悪化するときもある。疾患の状況が悪くなり入院治療が必要というときに現在の病院から「入れない」などと言われると彼女も僕も困るからだ。
  • 2016/9/24 9:00
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 タイ人男性31歳、あかちゃんを連れたタイ人の女性に付き添われてやってきた。エイズの即日検査が希望だということだった。女性は通訳だと受付から申し送りがあった。カルテの名前からタイ人かラオス人かと思ったので、タイ語で「こんにちは、きょうはどうしたの?」と尋ねたら、男のほうがしばらく硬直したようにポカーンとしていた。女性のほうが「あっ、先生、タイ語できるの? どうして?」という話になった。僕のほうはきっと僕のことを調べてタイ語が少々話せるとわかって来たのかと思ったが、そうではなかった。彼があまりにもエイズを心配するので、彼女の日本人のご主人がどこか近くにエイズ検査をしてくれるところがないか?とパソコンで探して僕のクリニックを見つけたとのことだった。検査をまず行い、結果はもちろん陰性。彼がほっとしたところで出身地を尋ねてみたらウボン・ラチャタニーとのこと。バンコクから飛行機で1時間、タイ国ではイサーンという東北タイの中の南に位置する大都会だ。ここが有名なのはベトナム戦争のときにアメリカ軍の爆撃機の基地だったこと。なにしろラオス国境まで至近距離、ラオスの山岳地帯の上を飛ぶと30分かからずにベトナム領内に入れる。今もウボンを懐かしがって訪れたり、住んでいる旧米軍関係者が少なくないという。ところで、最近、働き盛りの新患のタイ人男性というのも珍しいので、仕事を尋ねてみた。すると某有名車のメーカーの技術研修に入れ代わり立ち代わり30人程度で来て、会社の寮に泊まっているそうだ。その寮ってどこ?と尋ねて合点がいった。毎日朝、6時半ごろにクリニックのある隣の駅付近を走ると、駅に向かって数人ずつに分かれて駅に向かう東南アジア系の男性を見ている。もう1年以上前からのことだが。顔つきからベトナム人ではないし、フィリピン人ではないし・・・もしかしてインドネシア人かな?とも思っていたが、タイ人だったのだ。タイ人なら僕のクリニックのことは知っているはずだからなにかあったら来るだろう、来ないからタイ人じゃないと思い込んでいた。会社がこういう情報に疎く、なおかつ地域のタイ人コミュニティから切り離された生活をしているからなのだろう。目からうろこ。
  • 2016/9/23 9:00
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パキスタン人51歳男性、ときどきやってくる。きょうはどうしたのかと思ったら・・・最近パキスタンに一時帰国して日本に帰ってきたとのこと。前胸部と心窩部が気持ち悪く、住まいの近くの医療機関を受診したそうで・・そこでいただいたという薬が自分にとって適切なものかどうかという相談だった。彼が以前から同じような症状を訴えていたことはカルテを読んでわかった。こういう場合の返事はむずかしい。へたなことを言うと彼と受診した住まいの近くの医師との信頼関係が損なわれてしまう。そうだからと自分の意見を控えめに言うと、彼と僕との信頼関係もおかしくなってしまう。いただいたという薬もチェックしてくれというので見たが・・・上から目線と思われるのも困るが、消化器の専門医の目からみてもあまり的外れと思える内容ではなかったので、そのまま続けるようにと話した。けっきょく話だけで帰って行った。オーストラリア人男性44歳、仕事を終えて市内の南のほうからここまで40分かけて歩いてきたというので驚いた。健康のためだそうだ。見習わなくちゃ。医師会長に就任する前は毎日自宅から片道45分かけて歩いてきていたのに・・・一日1時間半も歩いていたわけで・・腹囲も体重も減った。医師会長として大小の会議に出席すること年間220回を超え、そのほとんどが夜なので、徒歩通勤もやめてしまって6年、すべてはもとに戻ってしまった。彼を見習って運動しなくては。
  • 2016/9/17 9:00
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久しぶりに落ち着いた日だった。フィリピン人男性44歳、高血圧で通院してもらっている。4か月に一度の採血の結果を話す日になると、ああ聞きたくないという表情がありあり。というのもいつもLDLコレステロールや中性脂肪など、正常範囲より少し高い。どうしてだろうと首をかしげているが、こちらのほうがかしげたい。しかし今回の結果はいずれも正常範囲内。おおっやったという表情でガッツポーズして帰って行ったが、次の検査の時が心配だ。また食べ過ぎなければいいが。フィリピン人女性48歳、会社の健診の結果を持ってやってきた。たしか昨年もGPTやγ―GTPなどの肝機能の数値が悪いと言われ、精密検査にやってきた覚えがある。カルテを出すと案の定、昨年には肝炎検査も行い、A型肝炎の抗体だけが陽性だった。過去にフィリピンにてA型肝炎を患ったためと考えた。今回も昨年よりは少しいいものの、ほぼ同じようなデーターなので心配する必要はないと話して帰ってもらった。イタリア人男性43歳、逆流性食道炎の診断でオメプラゾールを処方していて、内服するといいそうだが、内視鏡検査の所見ではそれほど逆流性食道炎がはっきりしない。いつもいまいち、僕自身が納得できないまま処方していて、いま、一番気になっている患者の一人だ。
  • 2016/9/16 9:00
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神奈川県国際観光課から「訪日外国人旅行者受入れ医療機関に関する追加調査について」という書類が届いた。アンケート形式になっていて目的は訪日外国人が増加している状況から彼らを受け入れる医療機関の調査とそのリストの公表であると書いてある。一見、ああそうなのかと思ってしまうが、少子高齢化の中、外国人研修生や特区の家事手伝いなど実質的に労働力不足を外国人で補わなくてはならないという状況があり、さらに現在でも220万人を超える外国籍の人たちが合法的に私たちの隣人として生活しているというのに、そういう人たちの存在に配慮した言葉はひとつも見つからない。このアンケートそのものは国から降りてきたものだということなので、県を責めるつもりもなにもないが、どうしてこういう偏った発想になるのか、残念でならない。観光客も大事だろうが、日頃、隣人として生活している人たちのほうがもっと大事じゃないかとつい思ってしまう。
僕が提案し、大和市と座間市、綾瀬市、海老名市を範囲とした医師会で原則合意し、これらの自治体同士でも合意した小児予防接種の広域化が前進しつつある。都会の多くの地域では自治体の境界を越えて患者の流れがある。日頃、診てもらっている医療機関で予防接種を受けたいという人たちの思いに応えたいし、それが安心な医療にもつながると確信して進めてきた。外国人住民にとっても大きなことだと思う。
  • 2016/9/15 9:00
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不思議なもので・・・10日土曜日は僕を受診した外国人が10人に対して小児科はたった2人、きのうの月曜日12日は僕を受診した外国人が3人しかいなかったのに小児科を受診した人は9人もいた。先日も書いたベトナム人のたぶん認知症をわずらっている女性の名前もその中にあった。元来糖尿病で長く受診している人だ。僕のクリニックでは僕が糖尿病疾患に明るくないうえに、小児科担当が勤務医時代に小児の糖尿病を診ていたことがあるのでおとなでも小児科で診ている。この女性、ずっとやってきていない。薬だけ同じベトナム人のご主人が取りにきている。名前があったので、本人がやってきたのかと思ってスタッフに尋ねてみたら、やはりご主人が来たようだ。このご主人、すごくおとなしく優しい人なのだが・・・やはりそろそろ疲れの限界にきているようで、ベトナム語の通訳によると「もう、かわいそうなぐらいがんばって悩んでいる」そうだ。すでに二人とも70歳はとうに超えている。介護保険を使うための主治医意見書を書くまでに至っていないだけではなく、もし書いたとしても日本語があいさつ程度しか話せない彼女にとっては利用できるものも少ない。デイケアに行ったとしても言葉がわからない。70年代の終わりから80年代にかけてインドシナ難民として合法的にわが国政府に受け入れられたベトナム人、カンボジア人、ラオス人は1万人を少し超える。そして彼らの1/3が神奈川県で暮らし、そのほとんどがこの大和を含めた県央地域に住んでいる。だからいずれ彼ら第一世代が高齢化したらこういう問題がおこるだろうから対策をと警鐘を鳴らし続けてきたのに・・・このケース、まずは医療保険で何ができるか考えた方がよさそうだ。
  • 2016/9/13 9:00
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