AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20160813のエントリ

昨日の金曜日はお盆で休んでいる医療機関も多いらしく、朝から「やってますか?」という電話の問い合わせが多かった。僕の診察室では8人の外国人患者のうち6人がフィリピン出身者で、さながら待合室はマニラの街角みたいに。夫婦でやってきたフィリピン人、ご主人が会社で受けたというがん検診の結果を見せてくれた。内容がわからなそうだったので解説してあげたが、胃がん、肺がん、大腸がん(便潜血反応)ともに異常なしと書いてあった。バリウム飲んだの?と尋ねたら、そうだと。大和市では胃がん検診は希望によりバリウム検査ではなく、初めから内視鏡検査を受けることができる。こういうシステムを開始してから内視鏡検査希望者が圧倒的に多く、バリウムでの透視検査を希望する人は個別の医療機関ではものすごく少ない。バリウムでの透視より内視鏡検査のほうががんの見落としが圧倒的に少ないことがその理由だろう。しかし内視鏡検査でも微細病変を見逃すことがないわけではないし、胃の全体像を見る場合はバリウム検査のほうがわかる場合もある。Borrman 4型の胃がんなどがん細胞が胃壁の中にしみるように浸潤していく場合だ。そういうことを理解して注意して内視鏡検査をしていけば見落としはさらに少なくなるだろう。あっ、横道にそれてしまったが、バリウムの検査では体位を正確に素早く取ることが肝となる。体を右に向けてといわれて反対側を向いてしまったら、もう正確な写真は取れない。バリウムの流れ、胃の壁へののり方などが重要だからだ。こういうことって日本語で話して彼らが瞬時に理解できるとは思えない。ゆえに外国人患者の胃の検査ははじめから内視鏡で行うべきだろう。そういえば、奥様のほうは会社での健診の結果を見せてくれたが、内容は特定健診と同じなのだが、血液検査は昨年までとちがい、施行されていなかった。こんなんじゃ意味ないよと奥様、その通り、意味ないと思う。どうして血液検査がなかったのか、会社に問い合わせて抗議するよと話していた。
  • 2016/8/13 9:00
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