AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2016 8月 » »
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 1 2 3
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20160806のエントリ

フィリピン人女性42歳、家族がてんかんの薬だけほしいとやってきた。それはそれでいいが、いっしょに処方している高血圧の薬はなぜ不要なのか、わからない。たぶん内服していない分がたまっているのだろう。タイ人男性57歳、いつも頭にてぬぐいを巻いてやってくる。診察を終えたあと、僕の目をみながらタイ語で「せんせい、きょうはごめんね」と。何のことをごめんねと言っているのかわからず、問いただしたら・・・お酒だった。ここまで書くと僕がお酒を飲んではいけないと言っているのに、酒好きな彼ががぶ飲むしてしまったとか、そう考える方が多いだろうが・・・そうじゃない。診察にやってくるとき、ときどき、僕にウィスキーを買って来てくれるのだ。実はこれは悪しき日本の習慣に基づいた僕の言動が原因なのだ。ある日、僕がなにかをしてあげたら彼が次の診察のときにウィスキーをもってきてくれた。「せんせい、好き?」と言われて出されたので、つい「好き」と答えてしまった。日本人なら目の前にブレゼントと言って出されて「嫌いです」と答える人はいないのではないだろうか。僕が生まれたのは北海道の酒屋だが、僕は日本酒もウィスキーも飲まない。好きじゃないし、体に合わないことを知っている。一度も、彼についた嘘を訂正する機会もないまま、彼がウィスキーを持ってきてくれるということが続いている。もし、僕がタイ人ならどうだろうかと考えてみると・・たぶん最初のときに「好きじゃない」ときっと答えていると思う。昨日は彼の真剣な眼を見て、少し反省した。
  • 2016/8/6 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (501)