AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201608のエントリ

あまり愉快じゃないことがあった。土曜にやってきてきのう月曜のブログに書いた高血圧と背部の大きな脂肪腫のフィリピン人女性、きのうのブログは今度の金曜の午後に脂肪腫の摘出手術を予約したと書いたが・・・金曜の午後に予約したのは別人で、彼女の予約はきのう月曜の午後だった。2時に来院するようにと話しておいたのに、診察が始まって気がついたら2時半になっていた。現れる気配は全くなく、フィリピン人通訳に尋ねると彼女にも連絡が全くないとのこと。午後に内視鏡検査を至急で行う患者もいたのだが・・もうこのフィリピン人女性を待っている必要はないと決断し、内視鏡検査は予定通りの時間に行った。けっきょく、来なかった。どんな医療も患者が納得して受けるべきというのが僕の持論だ。医療は医師がベストを尽くしても、ベストの結果に終わるとは限らない。そういうとき、患者自身が納得して受けた医療でなければもしうまくいかなかったとき、あるいはごく小さな問題が残った場合でも患者の不満は残るだろうし、募る場合もある。最悪の場合は訴訟にだって発展しかねない。だが、今回の脂肪腫の手術は彼女が望んで選択したことだ。それなのに・・・クリニックにもフィリピン人通訳の携帯にも連絡なくすっぽかすとは・・・たしか近くの公立病院でも手術予定をたてたけど怖くて行かなかったと話していた。それで同じ公立病院で高血圧の治療を継続することをあきらめ、僕のところにやってきたのだが・・・この分では高血圧で僕のところに来ることもなくなるだろう。こうして自分自身でどんどん「行けなくなる」ところを増やしていくことになる。局所麻酔でせいぜい10分か15分の小手術と思っていても、背中は皮膚が厚いところで脂肪腫となめてかかると出血など痛い目に会うことがある。それなりに朝から覚悟はしていたのだが・・別の日にやってほしいと言われることもないとは思うが、もし言われてもモチベーションを保つのが極めてむずかしそうだ。
  • 2016/8/9 9:00
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6日の土曜は日本人の患者も外国人の患者もとくに後半の時間、いつもの土曜より少ないと思ったが、それでも数えてみたら土曜4時間の間にやってきた外国人は16人だった。48歳のフィリピン人女性、高血圧で診察を始めて2回目の来院、血圧を測定し、ちょうどいい具合に血圧も下がっていたので初回と同じ降圧剤を1か月分、処方を書き、じゃ次回ねと話したところで、別の話があると・・・背中を向けて、「背中にしこりがある」と言う。触ってみると脂肪腫にまちがいないと思うが、小さくはない。このように悪性腫瘍ではない場合、一番困るのは手術の適応だ。手術しなきゃいけないと言うわけではないが、放置しておくと良性腫瘍でもゆっくりとは大きくなる。大きくなると場合によっては周囲を圧迫して軽度の痛みが出ることもあるし、摘出した後、その大きさのデッドスペースができて傷がきれいに治らないなんてこともありうる。おまけに彼女の場合は場所が場所だけに大きくなると背中をあけた服は着にくいだろう。ここまで話して、どうする?と尋ねると・・・なんと近くの公立病院で手術予定であったが怖くてやめたのだと言い出した。けっきょく、今週の金曜の午後、僕のところで手術することになった。背中は腕や太もも、膝下に比較して皮膚が厚くて、小外科はやりにくい場所だが、心して行うことにした。月曜の朝、クリニックにやってきたら生活保護の継続必要の可否を尋ねる書類が市役所から来ていた。見ると17人中、外国人が8人、やはり多い気がする。とくに外国人の場合は一度職を失うと再雇用されにくい傾向が日本人より大きい気がしてならない。
  • 2016/8/8 9:00
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フィリピン人女性42歳、家族がてんかんの薬だけほしいとやってきた。それはそれでいいが、いっしょに処方している高血圧の薬はなぜ不要なのか、わからない。たぶん内服していない分がたまっているのだろう。タイ人男性57歳、いつも頭にてぬぐいを巻いてやってくる。診察を終えたあと、僕の目をみながらタイ語で「せんせい、きょうはごめんね」と。何のことをごめんねと言っているのかわからず、問いただしたら・・・お酒だった。ここまで書くと僕がお酒を飲んではいけないと言っているのに、酒好きな彼ががぶ飲むしてしまったとか、そう考える方が多いだろうが・・・そうじゃない。診察にやってくるとき、ときどき、僕にウィスキーを買って来てくれるのだ。実はこれは悪しき日本の習慣に基づいた僕の言動が原因なのだ。ある日、僕がなにかをしてあげたら彼が次の診察のときにウィスキーをもってきてくれた。「せんせい、好き?」と言われて出されたので、つい「好き」と答えてしまった。日本人なら目の前にブレゼントと言って出されて「嫌いです」と答える人はいないのではないだろうか。僕が生まれたのは北海道の酒屋だが、僕は日本酒もウィスキーも飲まない。好きじゃないし、体に合わないことを知っている。一度も、彼についた嘘を訂正する機会もないまま、彼がウィスキーを持ってきてくれるということが続いている。もし、僕がタイ人ならどうだろうかと考えてみると・・たぶん最初のときに「好きじゃない」ときっと答えていると思う。昨日は彼の真剣な眼を見て、少し反省した。
  • 2016/8/6 9:00
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ペルー人男女40歳台、夫婦で生活保護となってすごく長い。高血圧以外はなんてことなく、健康そうで・・・日本語も上手で、なぜ生活保護になってしまうのか、毎回診察時に理解に苦しむ。同じくペルー人女性41歳、ヘリコバクターピロリ陽性で一次除菌施行4か月後に呼気テストを行ったのだが・・・結果は残念なことに除菌できていなかった。理由を話して2次除菌の薬剤を1週間処方した。次の呼気テストは11月頃になるだろう。先日、背部の化膿性アテロームで切開排膿したフィリピン人女性、その後も膿が流れ出ていたが、ようやく止まっていた。圧迫してももう膿は出ない。仕事も忙しそうなので、あとは自分で毎日処置するように話しておいた。フィリピン人男性62歳、高血圧にて治療中。理由はよくわからないが、入管に滞在許可を短期的にもらっているというか、延長をくり返している状態。9月1日までの許可が出たとやってきた。彼のような人生、彼のせいばかりではないだろう。ベトナム人女性49歳、片頭痛。いつもの薬がなくなってしまったとあわててやってきた。トリプタン製剤の一つのことだ。そういえば・・最近、片頭痛の発作、全くおきなくなった。昨年までは頭痛はごく軽くなったものの、前兆というか、目の焦点が少し合わなくなり、視野が少し狭くなるように感じて不愉快な感覚がときどきはあったが、これも全くなくなった。年を取れば片頭痛はなくなると言われ、25歳の初めての発作からずっと期待していたが・・・67歳になってうれしいのはこれだけ。
  • 2016/8/5 9:00
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4歳のペルー人の女の子、母親から電話があり、局所麻酔使いながらピアスをあけてほしいとの依頼。自費になること、学校などでいじめの原因になりかねないことも説明したが、自分も日本で育ったという母親はそれでもいい、そのことはよく理解しているからと繰り返した。午後になってやってきた。再度尋ねたら、ペルー人のパーティなどに行くと、どうしてピアスしていないの?と質問されると教えてくれた。一種の文化みたいものだからとも言っていたが、あたっていると思う。驚いたのはこの御嬢さん。両側ピアスがはまるまで、一回も泣かなかった。たくさんほめてあげたら、もっと小さいころ、予防接種を同時に複数回打たれても泣いたことがないと母親が話していた。すばらしすぎる。4歳で暴れられたらピアスを入れるのも大変と思っていたので、気が抜けた。フィリピン人男性47歳、住まいの近くで高血圧の治療を受けていたようだが、言葉が通じない、言いたいことが伝わらないと転院希望でやってきた。たしかにそういうことはあるかもしれない。フィリピン人の多くは英語で通じる。しかし、その英語がたどたどしい人もいるし、全く英語がわからないという人も少なくない。僕の経験ではたとえ英語ができる人でもタガログ語でクリニックの通訳が訳してくれると、以後は僕が日本語を話し、通訳がタガログ語でそれを患者に伝えるというようになる。そういう点からもフィリピン人スタッフが昨年から午前も午後もいてくれて助かるが、それにつれてフィリピン人患者も増え続けている印象がある。
  • 2016/8/4 8:52
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7月は21日間診療し、やってきた延べ外国人は214人、この数年、ほぼ同じような数字、一日平均10人程度の外国人患者を診ていることになる。もちろん日本人の患者がこの6倍から7倍程度いるので経営としては成り立つのだが・・・振り返って26年前に開業するとき、「小林国際クリニック」という名称を聞いたさまざまな方から、大和なんて田舎で外国人患者がそんなにいるのか?といぶかしがられたり、心配していただいたりした。誤解のひとつは「国際」クリニックだから外国人しか診ないのではないかということだった。地域の人たちを国の分け隔てなく診ようという趣旨で開業したので、日本人を診るのはごく当然だ。日本人を診ない「地域の医療機関」などありえない。もう一つの誤解は外国人といえば、六本木などを闊歩している外国人を連想することだ。残念ながら、僕の周りにいる外国人はそんなお金持ちではないし、欧米出身者は少数派だ。みな地域でひっそりと、でも懸命に働いて・・・生きている人たちだ。その典型が僕が嘱託医を務めていたインドシナ難民定住促進センター出身のカンボジア人、ラオス人、そして東京の国際救援センター出身のベトナム人である。開業してしばらくはよくマスコミの取材で「将来の夢はこういうクリニックを大きくして病院にすることですか?」と聞かれた。そのときに「いいえ、今、続けていることを無理せずにずっと続けること」と答えた記憶がある。それは今でも変わらない。
  • 2016/8/2 8:58
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とうとう8月になってしまった。遠く北海道にいたころ、旧盆の時期になるとこどもたちが浴衣を着てちょうちんを下げて数人で列を組んで近所の家を回った。家の玄関に入るとろうそくを出せだせよ、出さないとかみつくぞ、こんな歌詞だったと記憶しているが・・・そうすると家人が小さなろうそくを持って出てきてこどもたちに参りましたとばかりに配る。今でもこんな光景はあるのだろうか?この旧盆がすぎると夏は駆け足で去っていく。2週間も経ち、9月の声を聞くと夜は毛布が必要になる。だから、8月になると今でも寂しさに襲われる。フイリピン人女性35歳、一週間前から背中にしこりができて痛かったと来院。冷や汗が出て、どうやら熱も出ていたらしい。背部を見るとすでに発赤し、化膿している大きなしこりがある。化膿性の粉瘤だろう。局所麻酔して切開すると深いところから膿が流れ出てきた。抗生剤を処方して終わり。初めてやってきたペルー人女性49歳、仕事場の検診で尿潜血反応が陽性と言われ、来院。再検しても陽性なので念のために近くの泌尿器科専門医を紹介した。
  • 2016/8/1 9:00
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