AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20160412のエントリ

午後になってフィリピン人女性の波。愛すべき人たちだが、みんな僕の頭を悩ませてくれる。自慢じゃないが、医師になって42年、患者とけんかをしたことはない。もちろん叱りつけたこともない。叱りつけて言うことを聞いてくれるなら叱りつけたいときもあるが、北風と太陽みたいなもので、やさしく真剣に話しかけたほうが効果はあると今でも信じている。であるが・・こういう日もある。フィリピン人女性44歳、会社の検診で糖尿病、高血圧が再検となって来院したのに食事をしている。食後に採血しても糖尿病に関しては正確なデーターは出ない。うーん、たしか電話で食べてこないでと話したはずだが。同じくフィリピン人女性34歳、こちらも会社の検診でLDLコレステロールと中性脂肪が高くて来院。午後からやってきたということは昼ごはんはどうしたのか?と心配になり、尋ねてみるとバナナを2本食べたとのこと。考え込んでしまったが、会社からのお知らせをしばらく放置していたらしく、もう時間がないと言う。バナナ2本ならとやむをえずに採血。データーを会社に提出しなければならない。メモでもいいから書いたものが欲しいという会社からの手紙を持っていた。今度は結果を取りにくる時間がないと言い出した。朝は8時45分から仕事だそうで、休みも取れないと。ファックスもないというし・・・・再びやむをえず、明後日の木曜日の朝8時頃、会社に行く前に寄ってもらうことにした。僕は毎日朝の7時過ぎにはクリニックに来ている。だからシャッターが下りていても○○にあるベルを鳴らしてくれと話したが、こんなことまでしなければならないのかと少しご立腹しかけた。それでも提出期限にもはや間に合わないし、休めないと言われたら、ほかに考え付く方法がない。そして極めつけは33歳フィリピン人女性、甲状腺機能亢進症があり、処方中。笑顔がかわいい彼女なのだが、ときどき1か月単位で内服を忘れてしまう。すると・・・手が震え・・などの機能亢進症の症状が発現してくる。最後の処方が2月20日で1か月処方だからすでに3週間内服していない状態で現れた。しかも・・・ドクター、ビッグニュースがあると僕の発言をさえぎった。ビッグニュースって何よ?と尋ねると・・妊娠していると言うではないか。びっくり。実は出産後ようやく1年で前回の出産のときも結果オーライだったが、甲状腺ホルモンのコントロールに苦労した。しかも今は妊娠初期、胎盤もできていないので薬をあまり使いたくない時期だ。なんでこんな難問ばかりつきつけるのだろうと思っていたら、さらにさらに左のまぶたにいわゆるものもらいができている。抗生物質が必要だ。内服しなければ悪化するだろう。やむをえず、1週間処方した。この時期の薬の摂取は胎児に悪影響を及ぼすことがある。こんな難問ばかりつきつけられての診療。疲れ果てて終了。
  • 2016/4/12 9:00
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