AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20160405のエントリ

久しぶりにこんな事件があった。ペルー人男性35歳、僕のクリニックから至近距離のこの辺りではそれなりに立派なマンションに住んでいる。夕方になってきのう自転車で転倒して怪我をしたから診てほしい、ただしお金は一円もない、26日の給料日まで待ってくれ、その条件でなくては診てもらえないと受付に来ているということだった。さて、皆さんならどうします? 無料で診るか、診て医療費を未納にして26日以後の支払いを待つか、あるいはお金がないなら診ないと言うか? こういうケース、自分の医師としての考え方を試されているみたいで好きではない。診ないと言えば、ヒューマニズムのない医者だとかお金が一番なの?と言われそうだし、第一、あんなマンションに住んでいて、一円も今支払えないということについては事実なのか?虚偽ではないかと疑いを抱いてしまう。彼自身は日本の公的保険に加入しているので初診料だけなら1000円程度で済むはずだ。どうしましょう?と看護師が催促した瞬間、いい案を思いついた。まず怪我をしたという右手の親指について事務職員のスマホで写真を撮ってきてもらった。待合室で写真を撮って僕の診察室まで15秒程度か。スマホの写真を拡大してみると傷は確認できるが、縫合を必要とするような傷ではないと外科医として判断。すでに血液が固まっている。要するに医療機関で処置をしなくてもいいような傷だ。昨晩、風呂に入って創を洗ったと言っているというので驚いた。それじゃ今、痛みが少々あるのも当たり前だ。経過を見ていればいいと看護師を介して伝えて帰ってもらった。
  • 2016/4/5 8:52
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