AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20160402のエントリ

前日に左足の切開排膿を行ったカナダ人男性、元気にやってきた。驚いたことに足をひきずり苦痛に顔をゆがめていた前日とちがって笑顔でスタスタと診察室に入ってきた。やはり若いせいなのか、治りが早い。股の付け根のリンパ節の腫れと痛みも消失、患部の壊死部分も肉の色が格段によくなっていた。この分ならあと何回かの来院で治癒するだろう。念のために行った糖尿病の検査も異状がなかった。たぶん靴擦れから感染をひきおこしたのだろう。タイ人女性52歳、また太ってしまった。血圧も上がっている。なんでもおいしいのと言う。セープ ライというと大笑い、「そう、セープライ、セープライ」と繰り返す。タイ語なら「おいしい」はアロイだが、彼女の出身地であるイサーンと呼ばれる東北タイの方言、イサーン語ではセープである。「ライ」は同じく方言で英語でいうとmuchに相当する。ここで彼女の言い訳を聞かされた。イスラム教徒の彼女は宗教上豚肉を食べない。鳥はあまり好きじゃなく、魚は生臭さが鼻についていやだそうだ。海から遠い彼女の出身地で魚といえば川魚、もっともポピュラーなのは鯰だろう。白身でおいしいと聞いたことはあるが、僕も食べたことがない。で、結局、牛のカルビになるそうだ。そう、彼女はカルビが大好き。だから中性脂肪が落ちない。フィリピン人女性47歳、鮮血が肛門から出たと青くなってやってきた。鮮血といえば肛門あるいは肛門に近い大腸からの出血を考えるのが常道だ。肛門鏡で覗くと内痔核が見える。肛門内に指を挿入しての触診ではとくにしこりが触れるということもないが、指が触れるところより内部の直腸がんなどが否定できない。念のために近々大腸内視鏡を行うことにした。診療報酬改定の一日目、慣れずに難儀したが、とりあえず無事に終わって安堵した。某出版社より外国人のこどもに関する本の中の医療の部分の分担執筆の依頼が来た。締切が7月20日だそうだが、たぶん2週間程度のうちに書き上げられるだろう。
  • 2016/4/2 9:00
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