AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20160311のエントリ

フィリピン人女性35歳、発熱と体の痛みでやってきた。咳は少々。まずはインフルエンザの検査を行った。検査を終えると「ああ、インフルエンザだったらどうしよう。来週卒業式だし・・」とつぶやいた。ちょうど夕方時でほかに待っている患者がいなかったので、検査の結果が出るまでの短い間、話をした。小学6年生の息子がいて卒業式が来週なのだそうだ。なのに「悲しいよ。ドク」と言う。耳の聞き間違いかと思ったが、たしかに悲しいと言った。どうして悲しいの?と尋ねると・・あんなに小さくてかわいかったのに、もう私の耳のところぐらいまで背が高くなって・・・との返事。これって当たり前の成長だ。いつまでも親の思うとおりにはならないよ、もうすぐ反抗期が来るよと返すと、「もう反抗してる」と言う。反抗するとついつい叩いてしまうそうだ。親だからなのだろうが、そういう「叩き」を続けると自分のほうが体力があると悟った時、親に暴力をふるうこともあるから、今叩いてはもうだめと諭した。「夜7時ごろまで帰ってこないし、どこに行っていたの?と聞いても答えないし、頭がよくて携帯のGPSも消してあるんだよ」と不安そうな眼差しになる。男だから俺はだいじょうぶと言うそうだ。昨今のいろいろな事件を見ていると男の子だからだいじょうぶなんてことはない。親だから信用はしていても心配してる、大切なこどもなんだからと伝えておくだけでもいいんじゃないかと話したところでインフルエンザ検査の結果が出た。陰性だった。よかった、卒業式出られる、ありがとう、ドクと体調が悪いのに満面の笑みで席を立って行った。
  • 2016/3/11 9:00
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