AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201603のエントリ

午前中はそんなに外国人患者も多くなく、まったりとしていたが、午後になってフィリピン人、カンボジア人女性、ラオス人の家族、ペルー人女性、さらにカンボジア人の少年とつぎつぎに現れた。僕のクリニックにとってはすでに外国人患者を診ることは「困っている人たちを診てさしあげる」というより経営の一部となっている。現在およその概算で外国人患者の占める割合はクリニックの患者全体の15%程度だろう。神奈川県の大和市に外国人観光客がそうそうやってくるはずもなく、不法滞在者が最も多かった20万人超えから6万人台まで減少した今では、外国人患者で日本の公的保険を持っていないのは①日本に嫁いだ娘を尋ねて短期に滞在している親たち②本来は日本の公的保険に加入できる資格があるのに、自分の意志で加入していない人たちということになる。すなわち僕のクリニックでは圧倒的多数の外国人患者は日本の公的保険に加入している。日本人と同じである。ゆえに僕のクリニックの15%程度を占める外国人患者がどっと減少したら、それすなわち僕のクリニックの経営危機ということになる。だからこそどのようにしたら外国人患者がやってきてくれるのか、サービスに頭をひねらなくてはならない。これは日本人患者に対してももちろん同じように言えることだが。
  • 2016/3/31 9:00
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きのうAMDA国際医療情報センターから届いた3月25日分の電話相談日誌、プライバシィーの侵害と個人の特定ができないようにしてお見せしようと思う。通訳相談員と事務局の皆さんの努力に敬意を表したい。なお各相談の後ろはセンターの回答。
1)アジアの某国人女性(英語・○○語/東京都○○区)のために、本人を診ている鍼灸師の日本人女性(日本語/東京都○○区)より。自分の患者であるアジア某国の女性が不妊治療の病院に通っていて、ご主人が一緒に通院できない時等の医療通訳を探している。
*こちらでは○語、○○語等の電話医療通訳が可能です。診察時に医療機関の同意を得てから電話くださるようにとお伝えください。
2) アジアの某国人女性(○○語/中京圏)のために、某総合病院の男性医師(日本語/中京圏)より。電話通訳依頼。
*通訳実施。整形外科、症状と検査結果。
3) 国籍不明の女性(日本語/地域不明)より。AMDAセンターはどんな組織なのですか?
*(AMDAセンターの業務を説明した。)
4) 某アジア人女性(○○語/中京圏)のために、某総合病院の日本人女性(日本語/中京圏)より。これから患者さんが婦人科へ行きますので後ほど通訳をお願いします。
*わかりました。
5)(某アジア人女性(○○語/中京圏)のために、某総合病院の女性看護師(日本語/中京圏)より。電話通訳依頼。
*通訳実施。整形外科。コルセットの修理について。
6)国籍不明の男児(日本語/神奈川某市)のために、国籍不明の母親より。6歳と8歳の子供に割礼をさせたい。できるならば局部麻酔でしてもらえるところ。
*○○○○病院、○○○病院
*麻酔については医師にご相談ください。
7) 某欧米人男性(英語/某国)のために、友人の日本人女性(日本語/東京都)より。日本に3ヶ月間滞在する予定の欧米某国人のために、プライベートの健康保険を紹介してほしい。東京都○○区に滞在する予定。
*○○○○保険、○○○○ 
8) 性別不明の某アジア人(○○語/東京都○○区)のために、その母親である○○人女性(○○語/○○区)より。子供が日本の某赤十字病院に入院し、手術を受けた時に支払った医療費を、母国で戻してもらう為に提出する書類が必要なのだが、どこで相談すれば発行してもらえるか?
*治療を受けた病院のソーシャルワーカーに相談してください。
9) 性別不明の某東南アジア人(○語/東京都)のために、○○病院の日本人男性(日本語/東京都○○区)より。今夜脳外科で手術を受ける患者の家族のために通訳を依頼したい。この電話番号を医師に渡してよいか?何時まで開いているか?搬送されるのは18時頃の予定。旅行中に倒れたもよう。
*対応可。20時まで。
10) 某欧米人女性(○語/神奈川県○○市)のために、娘の○○○人女性(○語/横浜市)より。母国から訪ねて来ている母が高血圧の薬を忘れてきてしまった。毎日飲まなければいけない薬なので、急いでいる。日本語は話せないので、○語対応可の医師を希望。
*○○医院、○○クリニック
  • 2016/3/29 9:00
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26日の土曜日、思いがけないうれしいことがあった。難民として約30年前に日本に定住目的で日本政府の許可を得て来日、インドシナ難民大和定住促進センターに入所以来、現在に至るまで大腸疾患でずっと拝見しているカンボジア人女性がやってきた。風邪をひいているというカンボジア人のご主人もいっしょ。それだけでなく、4年前に日本人と結婚した長女が数か月前に赤ちゃんを産んだそうで、そのあかちゃんとご主人の日本人もいっしょにやってきた。わざわざ僕にあかちゃんを見せてくれるためにやってきたとのこと、彼女の結婚式にも出席し、祝辞を述べさせてもらったが、それがつい昨日のような気がした。僕はこの長女が3歳ぐらいのときから知っている。この一家が日本社会の中でいろいろと苦労しながら生き抜いてきたことへ敬意を表したい。タイ人男性46歳、高血圧で内服薬処方中。ノンカイというメコン河に面したラオス国境の町の出身だ。ラオス人の奥さんとはたぶんイサーン語というラオス語に極めて近い方言で話しているのだろう。来週、タイに一時帰国して1週間ほど滞在するという。聞けば父親が肝臓がんの末期だそうで、「もう長くないから」父親の顔を見に行ってくるとのことだった。ノンカイまで行って1週間では正味、ノンカイに5日ぐらいしかいられない。たしかノンカイには飛行場がなく、バンコクから行くとしたら、ノンカイの手前のウドンタニまで飛行機で行って、空港からノンカイ行のバスに乗るか、あるいはバンコクからノンカイ行の高速バスに8時間ほど揺られていくしかないからだ。どうやって行くの?と尋ねてみたら、父親は今、バンコクの病院に入院しているという返事だった。昨日の日曜、ユーチューブでNHKの「その時、歴史が変わった」シリーズのタイの「明治維新」を見た。欧米列強の脅威にさらされて日本では1868年に明治天皇が即位、同じ年にラマ5世(チュラロンコン大王)も即位したそうだ。タイでは既得権益を守ろうとする貴族の抵抗に遭い、チュラロンコン大王の改革もなかなか当初は進まなかったらしい。そこでチュラロンコン大王は明治天皇の指導のもとで一気に明治維新が進んだ日本から、女子教育の専門家として津田塾大学の当時の学長と日本政府から派遣されてアメリカで税制を学び、税制の基礎をわが国に築いた男性を招聘して「維新」の基礎作りとしたとのことだった。そういう資料は今もタイ側にたくさん残っているそうだ。
  • 2016/3/28 9:00
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今年は不思議な年で・・・爆発的なインフルエンザの流行はなかったが、いまだに一日数人、インフルエンザの人がやってくる。とくに外国人患者にとってはあのインフルエンザの高熱と体の痛みは未体験ゾーンのようで・・みな一様に「せんせい、死んじゃうよお」と言う。大丈夫、死んだりしないからとタミフルやリレンザを処方することになる。インフルエンザに罹ってしまうと発熱した次の日から5日間は仕事に行かないまたは学校に行かないことが推奨されている。その期間はインフルエンザを他人に感染させてしまう危険性が高いからである。もし感染させてしまうと職場の場合、ある部署全員が寝込んでしまうことになり、職場の経営的危機管理ができていないことになってしまう。それなのに・・人出が足りないからと職場に行ってしまう人が少なからずいる。困ったことだ。
先日、隣のZ市からZ市の乳幼児健診を僕のクリニックの小児科でも来年度から行ってもよいということになり、役所の人が説明に来た。それはいいのだが、Z市の無料予防接種については僕のクリニックの小児科で行うことができるのは従来から特例として外国籍の人だけだった。実際は日本に帰化した人の中でも日本語がうまく読めない人がいるし、日本国籍のお子さんを外国人の母親が連れてきたときなど、外国語で対応しなければならないはず。だから外国籍に限らず、日本国籍の人も僕のクリニックでやらせてほしい、ついては子育てする家族の支援のために近隣の4市で予防接種医療機関の相互乗り入れをしようと提案し、会議では4つの医師会、役所とも賛成したというのに、いったいこれはどうしたことだろう。Z市の役所の人が今回、乳幼児健診を説明するために小児科に面会を求めてやってきた。こんなことにはならないと思っていたので、僕は会わなかった。ちょっと後悔している。きのうZ市の医師会長に事の成り行きを説明しておいた。
  • 2016/3/26 9:00
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ペルー人男性、一昨日の昼休み直前にこれから行くと電話があった。一昨日は午後から県医師会の代議員会があり出かけなければならないので、24日の午前中に来てほしいと話したら、その通りに来てくれた。1か月前の血液検査の結果、腎機能がガクっと悪くなっている。原因がわからないのと経過をチェックするために再度血液検査を行った。内服薬も腎機能に影響がないものにすべて変えた。64歳のペルー人女性、血圧のコントロールはうまくできている。家系に家族性ポリポーシスがあり、すでに息子さんも多発性の大腸ポリープがあるという話なので、本人にも大腸内視鏡検査を受けるように勧めた。家族性の多発性大腸ポリポーシスであれば将来の癌化の可能性は極めて高いという数字が出ているからだ。
昨日は午後から県医師会の会長会があるので横浜の県医師会へ。会長会の前に神奈川県医療従事者組合の方と話し合いそして相模医師会連合会の理事会、会長会が終わってから県医師会の生涯教育委員会、その後県医師連盟の会議、その後県医師会の災害情報システムの説明会、その後、県央地区の郡市医師会長とともに県の医療関係の部署の方々から某件での説明を聞いた。その後県医師会を後にして大和に戻ってきて元医師会副会長の通夜・・寝る前にのどが痛くなり、朝起きたら風邪症状。一日に30時間が欲しい。
  • 2016/3/25 9:00
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数日前にタイ語で薬の副作用のことを「ペーヤー」と言うことを書いたけど・・・日本語的に書き直すと「負ける」「薬」で「薬負け」という直訳になる。副作用という意味はなんとなくわかるが、たしかアレルギーという意味もあるような気がして、タイ語英語医学事典を引いてみたら何やら難しい言葉が書いてあった。そこでタイにいる35年来の親友の医師にラインで尋ねてみたら、やはりアレルギーという意味もあるらしい。ただ正式な医学用語ではないとのことだった。もともとが文化系頭で、無理やり医学部に進学してしまったせいか、こういうことには興味が深々である。どうでもいいようなことでも知るとすごく得をしたような気持ちになってしまう。やっぱり医師としては標準偏差から外れているのかもしれない。56歳のフィリピン人女性、血液検査の結果、糖尿病がよくなっていない・・というか悪化している。日本の「ごはん」はおいしいのだそうだ。しつこく食事療法の必要性を話すのだが、「ごはんおいしくてやめられない」と笑顔でさらっと流されてしまう。怒ってはいけないと思うし、笑って答えると深刻さが伝わらないし・・困ってしまう。桜の蕾が膨らんでからこの寒さ、今年は長く桜が見られそうだ。
  • 2016/3/24 9:00
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19日の土曜日は17人の外国人患者。ベトナム人の通訳スタッフがやってきてくれる日で17人中7人がベトナム人患者だった。81歳のベトナム人男性、同じベトナム人の奥様は糖尿病で通院している。彼自身は前立腺肥大と過活動膀胱で通院している。数年前にたまたま風邪を引いていたときに胸の音を聴かせてもらおうとシャツをまくりあげたら、聴診器をあてるあたりより上部に発赤して湿疹状態の部分があった。湿疹にしてはおかしいと医師の直感で感じ、皮膚科の専門医に診てもらったところ、皮膚がんだった。近くの公立病院で手術して今は再発もない。いつものようにひととおり診察して内服薬を処方しようとしたら彼がベトナム語で話し始めた。通訳スタッフに何を話しているのか教えてもらった。
「僕のベトナムにいる弟は僕と同じでおしっこの切れが悪く、すぐにトイレに行きたくなる。ベトナムにはいい薬がなくておむつをしています」と。これを聞いた時にはもしかしたら同じ薬を弟のために自分の保険で出してくれと言われるのかと思い、どのように断ろうかということが頭の中を駆け巡っていたが・・・そうではなかった。自分は日本に来て医療の恩恵を被ることができて幸せだとそう言われた。しかし、政治難民として共産化したベトナムを脱出して「何もなし」の状態で日本に合法的に受け入れられて30年近く、一つでも彼が「幸せ」と感じることがあってもいいだろうと思う。
  • 2016/3/22 8:59
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フィリピン人男性46歳、愛嬌はいいし、笑顔はすばらしいのだが・・・あれほど自宅での血圧をチェックしてきてほしい、次回来るときは採血するので食事をしないで来てほしいと言ったのに・・・血圧は測定していないし、夜勤でおなかがすいたからと食べてきてしまった。がっかり。ただ1週間前の初診時に比較して降圧剤が適切に効いて適切なところまで降圧していたので内服は続けてもらい、次回は1か月後としてその時に採血させてもらうことにした。1か月後がちょっぴり心配だ。カンボジア人女性45歳、高血圧だがC型肝炎のキャリアでもあり、肝機能、脂質代謝、肝臓がんの腫瘍マーカーなど定期的に採血すべきなのだが・・・同じく、「今日は食べてきてしまった」と夕方来院。日本人患者にも「こういう人たち」はいるが、率は外国人患者のほうが高い気がする。ただこういう事態に遭遇したときにがっかりする態度を表明したりすることはかまわないが、怒ってはいけない。最初の男性のように夜勤明けなどという配慮すべき生活のための理由があるのだから。アメリカ人女性、米軍基地の中の診療所の医師の診察を受けた帰り、報告にやってきたらしい。「やってきたらしい」と書いたのは精神疾患があってどう判断していいのかよくわからないからだ。話す内容もすべてに信憑性を疑うわけではないが、よくわからない。ひとしきり、自分の言いたいことを話すと「ごめんなさい」と日本語で言ってそのまま帰っていく。こんなことがいつまで続くのだろう。45歳タイ人女性と38歳フィリピン人女性はいわゆる花粉症。内服薬を処方。そういえばタイ語で薬の副作用のことを「ペーヤー」と言う。ヤーは薬だが、ペーは「負ける」を表すペーなのだろうか? 今度尋ねてみよう。
  • 2016/3/19 9:00
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ドイツ人の母親を持つ1歳のお嬢ちゃん、横浜市の公園で遊んでいて、イスから落ちて後頭部を打撲したと母親が連れてきたのが午後4時半。すでに打撲してから3時間が経過していた。小さい子供の場合、頭蓋骨の大泉門がまだあいていて脳内に出血があっても大人ほど脳圧は上がらないはず。だから脳圧上昇に伴う吐き気、嘔吐なども大人ほどはっきりしない。そういう意味では脳外科の専門医ではない開業医が状況を判断するにはむずかしいこともあるし、命がかかっているので慎重にもなる。一番怖いのは硬膜外血腫だろう。受傷後意識を失い、しばらくすると意識は戻る。家人がほっとしていると次に数時間して意識がなくなった時はすでに手遅れである。こういうことがないように受傷後、意識障害がなかったかどうか、尋ねなくてはならないのだが、このお母さん、英語も流ちょうで助かった。こういうことをドイツ語ではとてもじゃないが正確には質問できない。お嬢ちゃんは問題ないと思う。このようなケースまで緊急で専門医に診察をお願いしていたら、専門医はたまらないだろう。そのぎりぎりの判断を求められるのが開業医だ。もう43年前になるが、卒業して母校の外科学教室に入室したとき、一般外科も脳外科も肺外科も心臓外科も一つの外科学教室の中にあったので、細かい将来の志望とは関係なく、訓練としてすべての外科をローテートしなければならなかった。おかげで脳外科の知識もほんの少しだけだろうが持つことができてよかった。
  • 2016/3/18 9:00
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一日前に臀部の感染性アテロームを切開排膿したフィリピン人男性、傷のチェックでやってきた。すでに痛みはとれたようで、大騒ぎはしなかった。アメリカ人男性41歳、ひさしぶりに診察した。なぜかしばらく「薬だけ」が続いていた。血圧は相変わらず降圧剤を内服している割には高い。降圧剤を変更または追加したいのだが、いつも時間がないというので降圧剤を変更または追加して治療効果をみるために1週間以内に来てもらうことがほぼできない状態。またニューヨークにいるお姉さんという方が医師らしく、あの薬がいい、こちらの薬がいいとスマホで「指示」をしてくる。いちいちスマホを見せてくれるのでわかるが、こういう場合の治療もやりにくい。「現場の医師」にまかせてほしいものだ。個人的なことになるが・・・1週間ほど前だが、もう30年近く拝見しているカナダ生まれの日本人患者の娘婿が物忘れが急にひどくなって認知症かもしれないと家人が心配してやってきた。神経内科の専門医に紹介すべきと判断、近くの公立病院に神経内科の常勤医がいなく、外来の診察も受け付けられない状態なので、交通機関で1時間ぐらいの国立病院機構の病院の神経内科を紹介した。そこには娘が勤務しているのだが・・・たまたま娘の外来に行ったらしい。きょう娘の名前で返事が来ていた。書き出しに「こちらこそ大変お世話になっております。」とあった。そうだろう、そうにちがいない。
  • 2016/3/17 9:09
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