AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201602のエントリ

遅まきながらインフルエンザが流行してきた。例年なら最初にA型がはやり、次に2月ごろからB型がはやるのだが、今年はA型とB型が同時にはやっている。というわけで土曜日13日の外国人患者は17人。インフルエンザの特徴は体の痛み、頭痛だろう。東南アジアや南米など比較的暑いところからやってきた人たちはよく「あたまが痛くて死んじゃいそう」とか「体が痛くて変だ。どうしたのだろう」と訴える。インフルエンザに罹患したことがないからなのだろう。うっかりすると問診の段階では呼吸器系の症状よりこちらを強調するので、見逃しそうになる。皆、早く元気になってほしい。次年度は必ずインフルエンザワクチン接種を受けておいてねと付け加えてもおく。インド人女性30歳、頭痛で同じインド人のご主人に付き添われて横浜市からやってきた。血圧も異状なく、頭痛も「痛い」というより「重苦しい」と言うので、筋緊張性頭痛かと考えた。それなら鎮痛剤を処方する必要もあるまいと思っていたら、鼻がつまってから調子がおかしいと言い出した。とすると副鼻腔炎も否定はできない。念のために1週間だけ抗生剤を処方し、一週間後に経過を教えてもらうことにした。いつも思うのだが、インド人の女性を診察しているというか、話していると、何か返事をするたびに首を小刻みに左右に振る。インド映画に出てくるほどには振らないのだが、ああいうのって民族的表現なのだろう。
  • 2016/2/15 9:00
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冬なのに急に18度になるらしい。早朝、クリニックにやってくるとき、すでに13度だった。急にといえば、急に円高になった。経済学はよくわからないが、日銀黒田さんがマイナス金利にしたとかで、乱高下している。長年、タイバーツと円の関係を見ているとよくわかることがある。タイバーツはドルとほぼ連動していて、ドルに対して円安になると、対バーツに対しても安くなり、ドルに対して円高になるとバーツに対しても高くなる。民主党政権下、1ドルが80円台のころは1万円が4000バーツを記録したこともあったが、その後つい数か月前までは1万円が2900バーツを割り込んだこともあった。昨日は1ドルが13円台で、1万円が3100バーツを少し超えている。中国の元はドルに対して切り下げを繰り返していたところにこの円高である。タイ人をはじめ、世界中の人にとっても、とくに中国人にとっては実質、円は相当に高くなってきているはずだ。こういうのっていずれ観光客の減少につながりかねないと思うのだが、いかがだろうか? 円安はいつまでも続かない。なぜなら円安が続けば、円安で輸出が伸びていたバブルのころ、アメリカでは自動車工場の労働者が日本車を取り囲んで壊していたあの光景が再来しかねないと思う。どこの国も人々の心の中には保護貿易をよしとする感情があるような気がする。だから円安はいつまでもは続かず、今回のように円高に振れることもある。円高に振れると外国人観光客にとっては「やって来にくい日本に」になりかねない。そういう状況でも来日外国人観光客を減らさない政策とか努力をしておかないといけないだろう。このところ、外国人観光客の急増に刺激を受けて、企業は通訳などその受け入れ整備にビジネスチャンスを見出し、しのぎを削ってきた感がある。今はお祭り騒ぎのようだが、円高に振れて観光客が減少に転じたらまさかとは思うが、そのお祭り騒ぎから引き上げる企業が現れるのではあるまいなと思う次第だ。私たちが今、行っていること、彼らが整備しようとしていることはいっときを日本で過ごす観光客だけでなく、私たちの隣人として日本で生活している外国人が私たち同様に基本的人権に則ってこの国で生活をしていくためにも大切なことなのだから。うーん、いまいち言いたいことがうまく言いきれていない気がする。
  • 2016/2/13 9:00
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フィリピン人女性46歳、英語で話しかけても通じない。そのうちに「先生、日本語でいいよ、16歳から日本にいるから」と流ちょうな日本語で教えてくれた。どうして16歳から日本にいたの?と尋ねてみても笑うだけ。どうやら聞いてはいけないことを聞いたのかもしれない。数日後には30年ぶりにフィリピンに行くそうだ。もうわからないよ、どうなっているかと話していた。そうだろう、日本でもそういうことはある。2月8日のAMDA国際医療情報センターの相談ケースを見ていたら茨城県の某地方自治体の生活保護課から南米の方の受給額と医療費についての電話通訳の依頼があったようだ。窓口の担当者もさぞ困ったことだろうと思う。AMDA国際医療情報センターを頼りにしていただいてうれしくもあるが、行政が民間の無料電話相談を頼りにするその体制には不安を覚える。地域に日本語が理解できない住民がいるとしたら、行政としてなんらかの手段を講じるのが筋ではないだろうか。
  • 2016/2/12 9:00
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6日にやってきたタイ人女性、今度は禁飲食で来てくれた。無事に特定健診を終えることができた。タイ語通訳が来てくれる火曜日はいつも用事があって来れないというので、来週の月曜日に僕がタイ語で説明することになった。フィリピン人女性30歳、息子がインフルエンザ、彼女も発熱して数日とのこと。インフルエンザの検査は陰性だった。よかった。フィリピン人男性57歳、僕の言いつけ?を守ってくれて降圧剤とスタチン製剤を正確に内服し続けてくれている。おなかも少し小さくなったかと思ったが、1月の血液検査の結果はすべて異常なしだった。もちろんスタチン製剤を内服しているからということもあるが、それにしてもすばらしい。最近のAMDA国際医療情報センターの相談電話には医療機関からの電話通訳の問い合わせなどが多い。もちろん患者である外国人からも多い。患者側から電話通訳を依頼されたとしても、診療中に「電話通訳」といういつもの診察よりひとつ余計な工程が入るわけで「面倒くさく」なり、こういうことをあまりよく思わない医師も少なくないと思われる。ただいい加減な理解で話が終わると患者の側は不完全燃焼になり、その後の「いい関係」が築きにくくなる。もちろん治療面からもいいことではない。それはすなわち医師にとっても自己の危機管理から考えてもいいことではない。ゆえに患者がAMDA国際医療情報センターの電話通訳を利用したいと申し出たら、ぜひ許可してあげてほしい。
  • 2016/2/9 9:00
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6日の土曜日の外国人患者は14人だった。タイ人女性52歳、日本人のだんなさんとやってきた。右胸部を痛がる。数日前に他人とぶつかったとのこと。深呼吸で痛みが強くなるので、バストバンドの指示と湿布、痛みどめを数日分処方した。帰り際に検診を行いたいと言う。用紙は役所の特定健診のものだったので、何も食べていないかと尋ねたところ、食べていないという返事。それでは行おうかという気持ちになりながら、なにか飲んだものはあるかと尋ねたら、2時間ほど前にコーヒーを飲んだと答えてくれた。コーヒーに砂糖は入れたのか?と続けて尋ねると「たっぷり入れた」とのこと。こうなると血糖値他た正しい値が出てこない。心電図検査などは行って、血液検査、尿の検査は8日の月曜日に行うこととした。ところでこの女性、ごく簡単な日本語しか話せない。だんなさんはタイ語は話せないようで、どんどん日本語で話してかけていく。正しく理解しているのだろうかと不思議に思った。僕とはタイ語で話した。むずかしい表現になると僕もわからないが、タイ語のほうが日本語より当たり前だが、はるかに正しい情報が得られると思った。ペルー人36歳女性、若くして脳梗塞で半身に麻痺があり、車イスの生活をしている。先週はヘルパーに付き添われて風邪症状の診察にやってきた。今回は妹に付き添われてやってきた。風邪をヘルパーに移してしまい、みんな寝込んでしまったと妹が話していた。風邪症状とくに咳が夜間に強く治らないと言うのだが、診察時はまったく咳が出ない状態。咳が夜間に強いのはある意味、当たり前のこと。聴診器で聴いても胸の音はきれい。あまりに心配しているので、胸部レントゲン写真を撮影することにした。数人がかりで体を支えて無事に撮影できた。結果は異状なし。納得してくれた。
  • 2016/2/8 9:00
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先日インフルエンザでやってきたフィリピン人女性、数日経過した昨日またやってきた。またいらっしゃいと話した覚えもないし、タミフル内服でおよそ数日でよくなるので、どうしたのか?と心配になったが・・・まだ咳と痰があり、ゴミの回収をして生計をたてているのでなにか肺に悪いものを吸い込んだのではないか?フィリピンにいる姉が肺の病気で亡くなったので自分もそうではないかと寝られないほど心配になったと言う。胸の音を聴いても問題ないし、経過としては順調に来ているからと話したら、ようやくほっとしたような笑顔になって帰って行った。アルゼンチンの男性、54歳。診察室に入ってくるときに眠そう。いつものように血圧を測定した。朝まで夜勤で働いた後にやってきたとのこと。早く帰って寝てねと話した。ゴミの回収といい、工場の夜勤といい、ある意味、人があまりしたくない仕事場で彼らが働いている。フィリピン人女性48歳、風邪をひいて具合がよくないという。診察を済ませて1週間、内服薬を処方した。すると2週間もらえないか?とリクエストが来た。これはなかなかむずかしい。1週間処方しても症状が改善せず、再診にやってきてさらに1週間処方したというならまちがいなく診療報酬審査を通ると思う。しかし初診で2週間続けて処方したとしたら、1週間ぐらいで治るところをさらに1週間分処方したのは無駄な治療として診療報酬審査委員によっては査定して医療機関の請求をカットするだろう。外国人では一般的にだが、風邪症状でも抗生物質を欲しがる人が多い。もし抗生物質を2週間処方したら、審査委員の目にとまると思う。この例を査定するかどうかは別にして同じ医療機関からの審査はじっくりと行われるだろう。ところでこの診療報酬審査は国保も社保も各地の医師会や病院団体等から選任された診療報酬審査委員によって行われる。それも整形外科なら整形外科を専門とする委員がチェックするのが原則だ。こうやって無駄な医療が行われていないか、間違った医療が行われていないか、医師が医師をチェックするシステムが日本の公的保険を支えている。もちろん審査をした医師である委員は特定されないようなシステムにもなっている。僕も国保の診療報酬審査委員を務めていたことがあるが、土曜の午後から夜、日曜の早朝から夕方まで、あるいは平日勤務を終えてから審査会場に詰めること、毎月4日程度、さらに審査に対して医療機関から異議を申し立ててきたケースの審査に2日程度、計一か月に1週間程度、自由を奪われてしまう。大変な仕事だった。
  • 2016/2/6 9:00
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フィリピン人女性31歳、健診に来院。フィリピン人スタッフの携帯に電話があったらしい。日本語も英語もあまり話せなく、タガログ語だけ話せるとのこと。きょうあすとフィリピン人通訳スタッフが休みを取るので、昨日のうちに来てもらった。健診項目そのものは簡単なもので血液検査もなく、胸部レントゲン写真と尿検査、あとは身長・体重、視力検査ぐらいで昨日のうちに提出書類に記載して渡した。この提出書類はこれから働く介護施設に提出するそうだ。見るからに健康そうなので、健康面では問題がないのだろうが・・・保育園に通うお子さんがいるそうだ。お子さんのためにも働かねばならないのだろう。それはそれで立派なことと思うが、ごく簡単なことしか理解できないあの日本語力で、どのように介護施設で働くのか、少し不安を覚えた。中国人の御嬢さん24歳、腕にしこりがあると母親といっしょにやってきた。ご本人はまったく訛りのない日本語。診察が終わった後で尋ねてみると、両親は中国人で彼女は日本で生まれたという。二つの文化を背負っているわけだ。北京語を磨くためにも大学は北京にいたこともあるというような話をされた気がするが、プライバシィーもあるだろうとあまり尋ねなかった。こういう人材が花開くような世界であってほしい。
  • 2016/2/5 9:11
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久しぶりに2月2日にAMDA国際医療情報センターに寄せられた相談について述べたいと思う。最近、なかなか返答が難しい相談が増えてきたと事務局から聞いてはいたが、その通りと思う。ペルー人からの相談は喘息と風邪ひきで受診したが、まったくよくならない。その原因はペルーでもらう時の薬の量に比較して日本の薬の処方量が少ないからだろうとというもの。これには誤解がひとつあるような気がする。風邪ひきでせき、痰、鼻水、のどの痛みなどがあって薬を処方する場合、飲んだら「すぐに」治るという薬はないと言っていいと思う。なぜなら風邪はウィルス性疾患であり、このウィルスを根本的にやっつける薬がないからである。ゆえにせき、痰、鼻水、のどの痛みなど訴える症状についてそれぞれ「抑える」薬を処方するわけであって、「内服したら根本的にすぐ治る」という薬はない。唯一の例外はインフルエンザの時であり、発熱後48時間以内にタミフル、リレンザ等を使うと著効する。おかしな話と思われるかもしれないが、ゆえにインフルエンザでこれらの薬を処方した場合のほうが、「いつ治る」という推察がしやすい。また日本では社会保険、国民健康保険、後期高齢者医療保険など公的保険を使う場合は薬の使用量がすべて定められている。最大使用量を超えて使うと、その分の費用は診療報酬支払基金で査定されて削られてくる。ゆえに医療機関にとって赤字となってしまう。この相談者は長く日本に住んでいるようで、公的保険にも加入していると想像される。また公的保険に加入していないとしても厚労省に許可された最大使用量を超えて使用して副作用が出現すると、その責任は医療機関にあるということになる。すなわち訴訟などを抱え込むことになるということだ。
これらの理由があってこの薬の量であることを医師は説明すべきであるし、誤解を恐れずに言うなら風邪症状はどんな薬を使っても「すぐに」治るというものではないということも言うべきであろう。こういう説明過程が欠落すると患者との間に信頼関係が築けなくなる。
  • 2016/2/4 9:00
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きのうの月曜日、午前中は僕のほうは外国人患者ゼロ、珍しいこともあるものだと思っていたら・・・午後2時になって診療を再開したら立て続けに6人の外国人患者がやってきた。一時は机の上のカルテがすべて外国人の名前、こんなことも珍しい。韓国人女性、いつも高血圧の管理にやってくる。冗談を交えながら終わる。フィリピン人女性30歳、英語も上手、高熱と体の痛みがあり、検査を行ったところ、やはりA型インフルエンザだった。引っ越し業で働いていて、同じフィリピン人女性4人とアパートで暮らしているという。きっと数日したら何人かやってくるのではないかと思う。フィリピン人女性63歳、いつもは高血圧でやってくるが頭痛と高熱、鼻水を訴えて「死にそう」と言う。彼女もA型インフルエンザだった。ガーナ人男性41歳、高血圧で受診しているのに前回の来院から2か月が過ぎていた。1か月分薬がなかったはず。血圧も上がっていてなぜ来なかったのか?と尋ねたら「旅行していて日本にいなかった」とのこと。それが本当なら旅行に出かける前に事情を話してくれたら昨日までの分は処方したのにと告げた。アメリカ人男性68歳。日本語も上手なのだが、僕の前では英語しか話してくれない。ただ日本が大好きで人がいいというのは話していてわかる。いつもの血圧のチェックと降圧剤の処方。またフィリピン人女性53歳。高熱と風邪症状で5日目と言う。よく今日までがまんしたものだと思いながらインフルエンザの検査を行ったらA型陽性だった。彼女もフィリピン人数人と暮らしているそうだ。きょうのフィリピン人でA型インフルエンザと診断した3人の女性はいずれも予防接種を受けていない。来年からはぜひ受けてほしいと彼女に話したら、いつどこで受けられるのか?いくらなのか?と矢継ぎ早に質問された。ここでも打てると話すと、じゃ来年から受けるとの返事。やはりコミュニティに情報が伝わっていないのだと思った。
  • 2016/2/2 9:37
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久しぶりに現れた中国人男性57歳、採血を行った。中性脂肪が多く、ときどき採血して様子をみているが、ほんの少しだがいつも正常範囲内より高い。日本にやってきて20年近くになり、もう「こっちのほうがいい」そうだ。日系ペルー人の御嬢さん、彼女も久しぶりにやってきた。前回風邪症状で診察したのが、だいぶ前。その頃は少し暗い印象を受けたが、日本人と結婚したそうで、話し方も何もかも前回とは比べ物にならないほどしっかりしていた。10日ほど前に「胃が痛いので胃カメラをしてほしい」と電話をかけてきたのだが・・・直接話を聞くと、胃のあたりのおなかのあちこちが痛い、軟便もあるとのこと。痛みにも波があり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍とは思えない。ゆえに胃の内視鏡を行う必要はないと判断してやめた。腹部の音を聴診器で聞くと亢進していてごろごろと腹鳴がきこえる。過敏性腸症候群と診断した。家庭の中、仕事場になにか原因があるのかと思っていろいろと尋ねてみたが、だんなさんや仕事との関係はなさそうだった。そういえば父親がある疾患を抱えていたことを思い出して様子を聞いたら、いまいち調子がよくないそうで・・どうやらそれがストレスの原因になっていると推察した。しばらくセレキノンとビオスリーの内服で様子をみることにした。
12月に取材していただいた「クリニック マガジン」という雑誌の掲載号である2月号が送られてきた。やはりプロのライターはすごい。プロの誇りは我々もいつも忘れてはいけないと思う。
  • 2016/2/1 9:00
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