AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2016 1月 » »
27 28 29 30 31 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20160121のエントリ

寒い日が続いている。インフルエンザも確実に増えてきてはいる。フィリピン人女性54歳、やってきたときから「普通」ではない様子。体が痛くてだるくてたまらないという。咳も痰も発熱もあり、インフルエンザの検査結果を待つ間も奥のベッドで寝ていたが、案の定A型インフルエンザだった。娘さんやお孫さんに感染しているのではないかと心配。タイ人女性、先週、上腕に埋め込まれていた避妊のための合成樹脂の棒を抜去。その抜糸で来院。皮下出血もきれいになっていた。次もタイ人女性19歳。両親がタイ人なのだが、タイには行ったことがないと言う。僕らと同じきれいな日本語。名前は全くのタイ人だが、彼女にとってはすでに日本語が母国なのかもしれない。タイ語の能力を尋ねてみようと思ったが、忘れてしまった。父親がブラジル、母親がパラグァイという男の子、サッカーの練習中にけがをしたと来院。見せてもらうとすでに傷は乾いている。いつけがをしたのか?と尋ねたら1週間前とのこと。けがをして薬局で買ったけがにいい薬というのをつけていたとのことだが・・・見るとけがの部位はかさぶたになっている。かさぶたが盛り上がっており、皮膚が両側から伸びて回復しようというのに、かさぶたが邪魔をしている。こういうケース、もっと早く来てくれたらかさぶたを作らないように処置できたと思うのだが。医療費を削りたいとの政府の思惑と、もうかるところならどこにでも手を伸ばしたいとの経済界の思惑が「聖域なき改革」とやらを生み出し、一般的な薬局でこのような薬が売られていて、結局は今回のような結果を生んでしまう。数か月前にあるテレビを見ていたら某有名な男性キャスターが「胃が具合悪い程度なら胃薬を薬局で買えたら便利で、医者に行く必要がないからいい」と話していた。情報発信を生業とする人がこういう発言をすることは罪が大きいと思う。胃炎に特徴的な症状とか胃潰瘍に特徴的な症状とか胃がんに特徴的な症状なんてものはない。すなわち薬局で買った胃薬をずっと飲んでいて胃がんが進行してしまったなんてことも十分にありうるし、実際に経験しているのに。
  • 2016/1/21 8:58
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (617)