AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201511のエントリ

80歳フィリピン人女性、正式には日本国籍が認められ、日本人となった。太平洋戦争前はたくさんの日本人がフィリピンとくにミンダナオ島に移住、材木関係の仕事に就いていた。日本人町も大きくなり、現地の女性と結婚して生まれたこどもたちもいてにぎわっていたらしい。戦後、大人の男性は日本に強制的に帰還させられ、妻であったフィリピン人女性と子供たちは日本へ行くことは認められず、フィリピンにとどまることとなった。戦争中は日本に対するゲリラ活動が盛んであったぐらい、憎しみは強く、フィリピン人妻とこどもたちはあらゆる身元を証明する書類を破棄して人のいないジャングルの奥地に隠れるように住み、貧困にあえいでいたらしい。つい先日テレビでも放映されていた。この80歳の女性は運がいいことに自分が誰であるかを証明する書類を持っていて、日本の裁判所から国籍復活の許可が出たとのことだった。血圧を測りながらそんなことを思うと顔のしわまでいとおしく思えてきた。日本語は片言ともいえないぐらい、ひとりで日本で生活していくのはむずかしいだろう。それでも「ここが一番いい」とはにかむように言う。今はこどもたちの一人がいっしょにいるらしい。戦争が終わって70年、まだ戦争が終わらない。
  • 2015/11/14 9:00
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よくわからないことがあった。昨日の午前中、通訳スタッフのフィリピン人女性から、はじめて見る顔のタイ人女性が娘さんがバンコクでもらっている薬が何の薬かわからないので教えてほしいと窓口に来ていると連絡があった。教えてもらえるなら待っていると話しているという。診察を待っている方がたくさんいたので待っていただけるならいいかと受けた。スタッフが持ってきたバンコクでの処方箋のコピーを見たら、バムンラード病院と書いてある。タイではバンコク病院と並んで外国人を診察する私立の病院としては有名なところで、医療費も高いはず。バンコクのスークムビット1という住所にあって僕が知っている日本の正看護師の免許を持っているPさんというタイ人も日本語通訳を務めている。ここはたしか銀行が経営しているはずだ。処方の内容は後で確認しようとしていたら、再度通訳スタッフがやってきて、これから近くの公立病院に行くからもういい、時間があったら帰りに寄ると言っているから返しますとのことで、この処方箋のコピーは返した。午後になっても現れなかった。これっていったい何だったのだろう? 31日の土曜に診察にやってきたインド人女性、めまいの原因はやはり貧血だった。Hbが9.1しかない。説明して鉄剤を処方、副作用や内服にあたっての注意も一通り話した。A型肝炎抗体、B型肝炎高原抗体も陰性だったのでこれらの予防接種についても話しておいた。
  • 2015/11/13 9:00
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タイ人女性68歳、いつもは高血圧で拝見しているのだが、頭痛。のどが痛い、ほんの少し熱があると来院。あまり日本語は上手じゃない。一通り診察してペンワット(風邪)ですよというと、なんだか怪訝な顔つきに・・・クンモウ(先生)、でもせきやタンはありませんという。ペンワットでもこういうタイプのものもありますよと話すのだが、顔は笑っているが、どうも理解はしていないような笑い方。カイワットヤーイ(インフルエンザ)でもありませんと話した。あの理解の仕方では高い熱になると心配するだろうと思い、そういうときは戻ってきてねと付け加えておいた。ガーナ人男性59歳、ときどき肛門から出血するという。便に血は混ざらず、便の周囲に付着したりしているとのことで痔核を疑う。直腸肛門診を行っても指が触れる範囲には腫瘍らしきものはなし。便にも血は混じっておらず、まずは内痔核いわゆるいぼじとして処方して様子をみることにした。きのうの水曜は休診日、朝から医師会に行き、おとといの理事会で僕が書くことになった神奈川県医師会史に載せる大和市医師会史この15年の歩みについての原稿を書き始めた。夕方までにほぼ2000字、一気に書き上げた。こういう仕事を残しておくと奥歯に何かがひっかかったようにいつも気になっていけない。
  • 2015/11/12 9:00
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昨日は妙に生温かだったが、今日は寒い雨。こうなると風邪ひきが多くなる。先週に比べると全体的に少し患者数が少なく、ほっとする。あのままでは昼ごはんを食べる時間もなくなってしまう。健康によくない。ナイジェリア人男性、血圧がまた高くなったと飛んできた。あれほど「内服薬を飲むと血圧が下がる、でもそれは根本的に治ったというわけじゃない。薬を止めるとまた上がるから内服続けてね」、「はい、わかりました」。を繰り返しているのにまたこうだ。全く理解されていない、いや理解していてもお金の問題で来ないのか?わからない。彼の奥さんはフィリピン人で僕も診察したことがある。奥さんがパンパンパンと言う前で巨体の彼が縮こまっているさまはおかしい。思わず吹き出しそうにもなる。今回も「寒くなってきたから血圧が上がったと思う、やはり続けなくちゃね」と言い、続けて「奥さんがやさしくしてくれたらあまり上がらないかなあ」と冗談とわかるように笑いながら話したのだが・・・彼の目つきは真剣だった。それだけ「いい加減な夫婦関係」というわけではなさそうで、ほほえましく思った。手がちぎれるほど握手して帰って行った。
  • 2015/11/10 9:07
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どうやら僕も昭和の働き虫らしい。10月末から11月初めの連休には休養にバンコクに行ったというのに、ホテルで次の週すなわちおとといの慶應義塾大学看護医療学部大学院の講義用スライド原稿をつくり、続けて神奈川県医師会報の「説苑」という各郡市医師会長が順番に書くページの原稿を2500字書き上げた。やる気になれないときはやろうとしてもできないのだが、いったんやり始めると止まらない。だからやる気が燃え滾るまで放置しておくのが僕のスタイルなのだが・・いい癖なのか悪い癖なのか・・・帰国後イルフルエンザの予防接種開始と大和市胃がん検診の内視鏡検査でノンストップの診療が午後5時まで連日続いたというのに今週末の群馬県での外国人医療の講演とシンポジゥムのスライド原稿を作成し、昨日の日曜は早朝クリニックにやってきて心置きなく1月に東京都の都立病院を管轄する部署に依頼された外国人診療関係の研修会のスライド原稿を作成し上げた。これでしばらくは心にひっかかるものがなくなった。気をつけないと死ぬ寸前まで働きかねない。これでは周りや患者に迷惑をかけてしまうだろう。7日の土曜日も僕のほうだけで11人の外国人患者。診療が終わったのが受付を閉めた30分後の1時半。すぐに車で慶應の湘南藤沢キャンパスへ。2時50分から10分の休みを挟んで午後6時まで大学院での講義。土曜の午後のこんな時間帯に聴いてくださる学生の皆さんには頭が下がる。
  • 2015/11/9 9:00
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昨日の昼休み、往診に行こうと外に出たらアフリカ系と思われる男女が自転車に乗ってクリニックの中をうかがっているようだった。ここで入ってこられて診察をということになると往診に行けなくなると思い、こそこそとクリニックを出た。2軒往診を済ませ、クリニックに戻り、何を食べたのかも思い出せないぐらいの時間で昼食を食べ、1時半から医師会のテレビ会議を済ませ、2時近くになった。フィリピン人のスタッフがケニア人のカップルが妊娠したので血液型の検査をしてほしいと言っているがどうしましょうと相談してきた。血液型の検査は保険診療とはならない。これを通訳スタッフの口から話してもらうと万が一誤解があってはいけないと、カルテをつくらないまま診察室にこのカップルを入れて僕が話すことにした。妊娠は薬局で発売されているキットで確認したとのこと、妊娠で医療機関の産婦人科を受診すると血液型も含めて採血することになるけど、それでもここで今日採血するかと尋ねると、それじゃやらないという結論だった。カルテをつくらずによかった。木曜日の午後5時ごろ、診察終了前に飛び込んできて臀部を切開したフィリピン人女性、あれほど「あすの午後に来てね、包帯交換をしなくてはならないから」と話したのに来なかった。それでもフィリピン人スタッフには行けないと電話があったとのことなので、連絡が取れなくなったわけではない。それに彼女が来ないということは少なくとも悪化しているのではないということだろうと想像する。よくなっているのだろう。
  • 2015/11/7 9:00
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人間やはり適当な休養は必要らしい。もともと水曜日が休診日なので11月2日の火曜を休診日として1日から3日の連休とした。おかげで休んでいる間にエネルギーが湧いてきて今週末の慶應義塾大学看護医療学部大学院での講義と来週末の群馬県でのシンボジウムのスライド原稿を完成させ、神奈川県医師会報に依頼されている原稿も書き始めることができた。こういう原稿は書き始めることができると早い。たぶん数日以内に書き上げることができるだろう。きのうは連休の余波ともともと木曜日に休診している医療機関が多いこと、そして遅れていた化血研のインフルエンザワクチンの接種を始めたことでひどい混雑だった。待合室に座れない人がたくさん立っていてまるでインフルエンザ流行中の光景だった。僕のほうだけで外国人患者8人、内訳はフィリピン人5人、ペルー人2人、タイ人1人だった。午後5時直前にやってきたフィリピン人女性29歳、おしりが腫れて痛い、熱があるという、イスにも座れない状態。これは肛門周囲膿瘍で切開排膿が必要かと奥の小手術室に通して診たところ、幸いなことに臀部の感染性粉瘤だった。切開して膿を出して抗生物質を処方して終わり。さぞかし痛かったことだろう。夜は保健福祉事務所主催の地域医療構想調整部会の会議。聞いていても説明を受けてもよくわからないことばかり。
  • 2015/11/6 9:00
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受付から外国人女性がメディカルチェックアップをしてほしいと言っているが受け付けてもいいかと連絡があった。何のメディカルチェックアップなのかと尋ねても、要領をえない。心電図も胸の写真も血液検査もしてほしいと繰り返しているという。メディカルチェックアップというと何の症状があっての受診ということなので、自費診療になってしまう。同じインド人のご主人の社会保険に加入しているとのことだが、とりあえず受け付けるようにと話した。僕の経験では外国人患者がメディカルチェックアップをしてほしいと来院する場合は、多くの場合、なんらかの症状がある。すなわち日本の公的保険に加入している場合は保険診療の対象になることが多い。診察の順番になり拝見すると案の定、めまいがすると訴える。目瞼結膜をみるとやや白い。貧血があるのだろう。動悸も貧血のためと思われる。結局は思った通り、保険診療の対象だったので保険診療とした。こういうケース、よくよく問診しないと自費診療で高額の医療費を請求してしまう。
  • 2015/11/5 9:00
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