AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201511のエントリ

28日の土曜日は一か月に一回、ベトナム人通訳がやってくる日、外国人患者も23人と多かった。ベトナム人8名、フィリピン人7名、ペルー人2名、パラグァイ人2名、アメリカ人、ガーナ人、カンボジア人、パキスタン人各1名。フィリピン人女性の新患34歳、近くのクリニックから紹介されてきた。日本語で尋ねても英語で尋ねても、いっしょに付いてきたフィリピン人らしい男性が話をする。もしかしてタガログ語しか話せないのかと思い、フィリピン人スタッフに話してもらうが、それでも男性が答える。恥ずかしがり屋というよりどうやら何事も消極的な性格らしい。ただ病気に関する話は本人がしてくれないと正確ではない可能性が出てきて困る。「ご主人ではなく、あなたが答えて」と英語で話したら、彼女が「この人は夫ではない」と答えたので、いったいどういう関係か不明だ。そういえば彼女の姓は日本名だった。めまいがあり、近くのクリニックで採血したら肝機能が悪くてそれで紹介されたらしく、血液検査の結果を持っていた。A型肝炎、B型肝炎なども疑わねばならないだろう。この数か月で7キロぐらい体重が増えたそうで、コレステロールや中性脂肪も診ておこうと採血のさいに「きょうは食事した?」と尋ねると、男性と顔を合わせて「9時ごろ食べた」と話していたので、いっしょに朝食を食べる仲ということなのだろう。これ以上はプライバシィーに立ち入らないことにした。看護師に採血を頼んだが、血管がわからないという。こういう場合は僕が採血する。無事に一回で採血できた。
  • 2015/11/30 9:00
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27日金曜日。フィリピン人女性28歳新患。せきや痰が長く続いていると来院。鼻水もあるとのことで念のために胸部レントゲン写真を撮ってはみたが、異常所見はなかった。ついうっかり日本語で説明し始めたら、「英語でお願いします」ときれいな英語で言われた。ガーナ人男性、診察のあと、ひとしきり、寒い寒いを連発。ガーナについて質問してみた。アフリカ中西部で海岸に面しているそんなに大きくない国だ。動物はいるの?と尋ねると「いるいる、国立公園があってその地域にはシマウマ、ライオンもいるよ」と目を輝かせていた。ちょっと意外だった。午後4時半になって現れたのはペルー人女性67歳、いつもは高血圧で拝見しているのだが・・1か月間ペルーに帰国して2日前に日本に戻ってきたそうだ。ご主人は日系人なのだろう、日系人の名前とわかる名字の娘さんが二人心配そうについてきた。前日から動悸がひどくて苦しい、1秒ぐらいすっと意識がなくなるような気がするともいう。まず聴診するとひどい不整脈。心電図をとると頻拍性心房細動と出た。循環器はあまり詳しくないので、近くの専門医に電話して事情を話したところ、まだ5時前なので今のうちに専門医に診察をお願いしたほうがいいとの意見をいただいた。ただちに市内の循環器専門病院に電話した。僕が「ペルー人の方で・・」と話し始めると、相手の男性医師が「ペルー人!!」と驚いたのだろう、大きな声を出したので、ここで診察拒否をされては困るので「いやいや日本語が達者な日系人の娘さんたちが付き添っています」と付け加えた。けっきょく受け付けてもらえて僕の情報提供書を持ってその病院へと向かっていった。
  • 2015/11/28 9:00
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第4木曜の午後は神奈川県医師会の会長会で出かけなければならない。医師会の代表として出席するわけだからそうそう欠席することはできない。僕が大和市医師会の会長に就任してから5年になるが、この間、体調を崩したという理由以外でだれかが欠席していたという記憶がない。僕が行くことができなければ医師会のために副会長以下だれかが行くことになるわけで、診療を休んでいくということもそうそう押し付けられない。というわけできのうは午後は休診。会長会が終了した後に理事のひとりに話しかけられた。神奈川県医師会報にAMDA国際医療情報センターの活動について原稿を書いてほしいとおっしゃる。ありがたいことだが、ある意味、センターの宣伝にもなってしまうことでもあり、そのあたりのことをお話ししたが、ぜひにとおっしゃるので、正式な依頼が会報編集担当理事から来たら書きますとお答えした。センターの業務は医療に困っている外国人を支援することではあるのだが、それは外国人患者を目の前に困っている医師、医療従事者、医療機関をお手伝いすることでもある。診療拒否は人権に反すると言われても、彼らにとっては言葉の壁、外国人患者を診るときのリスクマネージメントなど自ら飛び越えていくのは難しい。大きい病院ならなかには通訳を雇用しているところ、行政肝いりの通訳派遣制度があるところもあるが、中小病院、無床診療所となると経営上もそうはいかない。僕が思うに外国人患者であってもまずは地域の中で診察すべきと考える。そういう観点からはAMDA国際医療情報センターが彼らの支援をすべきだろうと思う。それが適切な医療を受けるために外国人患者を手助けすることでもあると深く思う。
  • 2015/11/27 9:00
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きのうは札幌で積雪44センチだったらしい。62年ぶりの11月の大雪だそうだ。62年ぶりというと僕が4歳のころなわけで、もちろん当時札幌の東に位置する栗山町という生まれ育った町にいたわけだが、毎年「大雪」だったのでとくに多い年という記憶がまったくない。今年も寒くなってきた。そういえば寒い国から久しぶりの訪問者があるらしい。カンボジア人72歳、一番下の御嬢さんが日本の大学卒業後、カナダに難民として受け入れられたカンボジア人男性と結婚してカナダに行ってしまった。久しぶりに12月にこどもさんを連れて帰ってくるそうだ。「今度の診察のとき、娘、連れてくるね」と話して笑顔で帰って行った。ガーナ人男性33歳、頭が痛いと来院。血管拍動痛で痛くなるとバッファリンを内服しても効かないという。吐き気がときどきあって光、音に反応してひどくなる、寝るとよくなるとのことで、偏頭痛を疑った。トリプタン製剤を処方、内服のタイミングについてもしっかりと話した。痛みのはじめに使わないと効果がない。トリプタン製剤は高価なのでとりあえず3個だけ処方、もし効果がなければCTスキャンなど必要になるだろうと話した。23日火曜は僕のほうと小児科合わせて17人の外国人患者。
  • 2015/11/26 9:00
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11月も23日、気がついたら12月がもうそこまで。この時期、頭が痛いのが年賀状、そろそろ「年賀状から引退します」と書きたいが、立場上なかなかそうもいかない。今年も机の横に年賀状が来た。フィリピン人女性41歳、来日時にフィリピンの医師より情報提供書をもらった。てんかんがあるのでこの薬を継続してほしいと書いてあった。本人もよくわかっているようで月に一回、必ず薬を取りにやってくる。人によるちがいかもしれないが、こういう薬はキチンと取りに来るが、高血圧などはいいかげんになるということはどういうことなのだろう?もしかしたら高血圧など少しいいかげんに薬を内服してもだいじょうぶと考えているのかもしれない。土曜は成人の外国人患者はほかにカンボジア人の78歳の女性がひとり。70から80年代にインドシナ難民として受け入れた、こういう人たちは「帰国」はしない。ベトナムでは政治的難民として出て行った人は戸籍がないそうである。したがって高齢化して、言葉や習慣の問題からやはり生まれ育ったところがいいと帰国しても社会福祉は一切受けられない。インドシナ難民として政治的難民として合法的に受け入れられた人の数は1万人を少し超える。こういう方々がさらに高齢化したらどのように介護を行っていくのか、不安に思うこともときどきある。
  • 2015/11/24 9:00
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フィリピン人女性42歳、英会話学校で教えている。今回会社の検診でひっかかり、僕のクリニックと近くの公立病院で精密検査を行った。その結果を聞きに本人と英会話学校の日本人の校長ともうひとり女性がついてきた。本人に検査結果はプライバシィーに該当するが、ついてきた人たちに話していいか?と尋ねたらokとのこと。でも本人にも話さなくてはならず、同じ話を英語で一回、日本語で一回話した。やはり時間がかかるがやむをえない。ラオス人女性42歳、貧血で鉄剤を1か月分処方したのが6月、採血してみると6月よりさらにヘモグロビンは下がり、6.7となっている。普通の人なら歩いても息苦しくなるだろう。こういうケースってゆっくりと貧血になったから体が慣れていると考えられるわけで、貧血の原因としてはがんなどは疑いづらい。子宮筋腫とか痔がまずは考えやすいと思う。薬をやめたらまた貧血ひどくなるから続けようねと前回処方したはずなのに。再度説明して「続けます」との回答を得た。オーストラリア人男性、きのうはいつもの診察のほかにインフルエンザの予防接種があった。「小さい子なら注射が終わったら、シールあげるとかあるけどね」と言いながら接種。終わってから「はい、これ」とオーストラリア1ドル硬貨を出したら大笑い。年末に一家で一時帰国するからと持って帰った。きのうはクリニックの忘年会。日本人のスタッフ、タイ人通訳、ベトナム語通訳とおいしくいただいた。フィリピン人スタッフは家族の急用のため、欠席。もう年末にまっしぐらか。
  • 2015/11/21 9:11
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フィリピン人のお母さん、風邪がひどくなって来院。2人のこどもたちも風邪ひき。風邪はこどもからもらったという。いつもいっしょにいたらそりゃ感染するだろう。フィリピン語の通訳が別の患者についていたために待っていられず、英語で話した。英語が通じてよかったと書くとなんだか変かもしれないが、フィリピン人でも英語がわからない人たちはけっこういるというのが僕の印象だ。さすがにミンダナオやセブなどで話されているビサヤ語しかわからないという人は見たことがないが、タガログ語はわかるが英語は全くわからないという人にはけっこうな頻度で会う。幼少期からの経済的状況などの要因によるのだろう。もうすぐ12月、12月といえばクリスマス。フィリピンでは9月からクリスマスが始まる。正確にいうとクリスマスの準備が始まる。日本でいえば12月になってクリスマスソングが聞こえたり、お店でクリスマスセールを行うようなものなのかもしれない。最近はフィリピンの経済成長が著しいそうだが、マニラのハイアットホテルのすぐ前の歩道にこどもを抱えて寝ていたあの若い女のホームレスはどうしたろう?在留邦人が「決して近道をして細い路地を通ってはいけない」と教えてくれた。「あのあたり、街灯が少ないから歩いてはいけない」と教えてくれた。経済成長が目にみえて庶民の生活をよくしなければああいう治安の悪さは続くだろう。なつかしいマニラ。
  • 2015/11/20 9:00
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最近クリニックの外国人患者で目立つことはというと・・・ドイツ人とケニア人の数が増えている。ドイツ人もケニア人ももともとごく少数の患者しかいなかったので急増しているように思えるのかもしれない。ドイツ人は日本人と結婚している人たちがほとんどなので偶然かもしれないが、ケニア人はちがう。あきらかに彼らのコミュニィティに情報が広がったためだろう。つい数か月前まで開業して25年で1人しか診察したことがなかったのに・・この数か月で5人となっている。カンボジア人の21歳の御嬢さん、風邪ひきでやってきた。礼儀正しいし日本語もなんとか上手。来日して3年ほどでいま専門学校の学生だそうだ。カンボジアのどこから来たの?と尋ねると「バッタンボン」と答える。たしかプノンペンからみると北西にある都市だ。その昔、インドシナ難民として日本にやってきたカンボジア人の中にこのバッタンボン出身の人がいた。ずいぶん時間がたってから彼に「せんせい、どうしてバッタンボンという名前になったらわかりますか?」と尋ねられたことがある。わからないと言うと「棒を立てたらバタンと倒れたのでバッタンボンと言うのです」と教えてくれた。もちろん冗談。くだらないと大笑いした。バッタンボンという名前の歌がある。日本でいうところのご当地ソングみたいなものだ。歌詞が「バッタンボン」というところしかわからないので、あとは鼻歌で歌ってあげたら驚いていた。
  • 2015/11/19 9:00
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14日土曜は23人の外国人患者、16日月曜は11人の外国人患者、僕のクリニックにとってはごく普通の数字なのだが・・・・15日の日曜に前橋で聞いた話では群馬県で外国人が月に50人以上やってくる医療機関はすべて病院で4つあるそうだ。外国人の居住人口がちがうとしても僕のクリニックではほぼ1週間でまちがいなく達成できる数字だ。クリニックのある大和市だって「東京」というわけでもなく、留学生や観光客がいるわけでもない。そう考えてみたら、もしかしたら僕のクリニックがこの地域で果たしている役割は決して小さくはないのかもしれない。きのうの月曜日、前回予約を忘れてスルーしたアメリカ人男性の内視鏡検査の再予定日だった。午前中の内視鏡検査の3番目、11時半からの予約だった。今日はスルーしないでねと心で祈りながら診療を始めたら・・・朝の9時にもう来てしまった。マイペースというかなんというのか・・・ところが寒くなってくると朝の時間の受診者が減り、11時近くなると込んでくる。夏とは逆のパターンになってくる。時間に余裕があったので9時半ごろに彼の内視鏡検査を施行、無事に終えてしまった。昔から足の痛みなどで米国にいたときから強い鎮痛剤を内服しており、その副作用かと思われる病変があった。それでも鎮痛剤はやめられないそうで胃の病変に対する薬を処方した。
  • 2015/11/17 9:17
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昨日、医療通訳関係のシンポジゥムに出席するために群馬県前橋市まで行ってきた。相模原から県央道に乗り、そのまま関越道へ。早朝だったので途中のサービスエリアで休みつつ、正味の運転2時間半ぐらいで会場の群馬大学医学部に到着できた。なかなかよかった会だと思う。ただ現在群馬県が行っている通訳派遣制度について担当者から説明があったその内容について少しおやっ?と思ったことはある。通訳派遣の性格上、初診の患者に対応できないというのはわからなくはないのだが・・・対象を「群馬県の住民登録のある外国籍」としていることだ。住民登録すなわち住民基本台帳に載っている・・すなわち群馬県内の市町村で登録した在留カードを所持しているということなのだろうが・・・・これでは前橋や高崎だけではなく、草津や伊香保をはじめとする温泉にやってくる観光客のように在留カードをそもそも持っていない人や群馬県以外の都道府県の市町村で登録した在留カードを所持している人は省かれてしまう。群馬県の税金をつかうのだから、群馬県民のために・・ということなのだろう。医療通訳制度とはそもそも外国人患者助けるだけではなく、医師をはじめとする医療機関にいて外国人患者の診療を行う側の人間を助ける制度でもあると思うのだが、「群馬県に住民登録した外国籍しか使えない」というのであれば、この後半部分が何も考慮されていない。地方自治体の悪しき考え方の典型だと思う。このように指摘したが、改善がされることを望みたい。
  • 2015/11/16 9:00
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