AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201510のエントリ

朝、検診の時間を約束していたカンボジア人女性がこない。1時間半も経過したころにようやく現れた。おととい胃がん検診の内視鏡検査をすっぽかしたアメリカ人男性、きょうになっていつもの診察に現れた。忙しくなってしまったそうだが、そうなら連絡してくれるのが筋だろう。こういうことが重なるとスタッフが外国人患者全体にいいかげんな人たちという印象を持つのが心配だ。昨日の夕方、サプライズあり。77歳になる日系ペルー人男性、娘さんとお孫さんを残して3年前に帰国していたのだが・・・突然笑顔とともに現れた。帰国前の降圧剤を処方。ノルバスクはペルーでは「一番高い薬」だそうで、なかなか買って飲めないと話していた。ハグしあってひとしきり診察し、最後は娘さんに僕とのツーショットを撮ってもらって帰って行った。うれしいひととき。
  • 2015/10/17 9:00
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タンザニア人男性がやってきた。クリニックの通訳の話ではタンザニアに居たころに何度かおしりに筋肉注射を打たれて、ある時しびれるように痛かったとのこと。最近になって注射されたあたりが痛いという。下肢に響くというのでこれは筋肉注射を行ったときに神経を刺激し、その後筋肉の委縮もあるのかと疑い、整形外科を紹介した。日本でも筋肉注射を昔、よくおしりに行った。その結果、大腿四頭筋委縮症という副作用に悩まされる人が続出、歩行もままならなくなる人もいて、それで日本ではおしりへの筋肉注射を行わなくなった。東南アジアでも近年まで行っていて、そのための大腿四頭筋委縮症の人もいて問題になっていた。こういうことがあって整形外科に行ったほうがいいよと話した。しばらくして近所の整形外科の先生から英語しかわからないタンザニア人がやってきて・・・と電話があった。わけを話してAMDA国際医療情報センターの電話通訳を利用してほしいとお願いした。
  • 2015/10/16 9:00
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13日の火曜は月曜が祭日だったためだろう、19人の外国人患者。段々と風邪ひきが多くなってきた。ときどきやってくるフィリピン人女性、81歳の母親を連れてきた。いつもはフィリピンにいるが、「自分が一人っ子で面倒見る人がいないので2か月前に呼び寄せた」そうだ。しかしビザの期限はあと1ヶ月。「延長していさせたい」と話す。こういうケース、まれではない。彼女の身の上話が事実なのかどうか、それは神のみぞ知ることであろう。そういうわけで彼女は国民健康保険に加入しているが、母親は自費診療となる。そしてふたりともいわゆる風邪ひき。彼女が「せんせい、お母さんの分も私のほうじゃだめ?」と言い出した。母親の薬も国民健康保険に加入している自分のカルテで処方してもらいたいということだ。もちろんそのほうが彼女の支払いは安くなる。しかしそれは公的保険制度を悪用することにほかならない。こういうリクエストはよくありますってほどじゃないが、珍しくはない。こういうことは法令違反になることをはっきりと伝えるべきだろう。1件でも情にほだされて引き受けると同じコミュニティから次々とリクエストされることになるし、何よりも法令違反なのだから。
  • 2015/10/15 9:00
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10日の土曜日、一番にやってきたのはペルー人男性。朝一番なのに薬だけと受付で言ったらしい。朝一番なのでもちろん一番に診察なわけで、手招きして診察室に入ってもらった。わけを尋ねたらお嬢さんが通う市内の中学校の運動会が始まるとのこと。通常の診察を終えて帰って行った。フィリピン人男性20歳、風邪ひき。すこし長く咳が続いていて心配になったらしい。この二人に共通することは身内に日本人がいないこと、そしてすでに永住許可を取得していること。彼らだけに限った話ではもちろんない。いま、シリア人の難民がドイツなどEU各国をめざしていて新たな移民として社会的問題になっているが・・・そこまでの話題にはならないが、日本でもこのように実質的な「移民」はすすんでいる。移民がいいか悪いかを論じるつもりはないが、実質的にすでに「移民」がすすんでいるとしたら、安定した社会を築いていくためにもそのしくみ、制度を現実に合わせていかねばならないだろう。あすは近畿大学で外国人医療の講義。早朝大阪へ、夜帰りの日帰り。
  • 2015/10/13 9:14
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昨日も書いた20台のフィリピン人女性、朝早い時間に来るようにと話しておいたが、11時になっても現れなかった。現れないとしたらよくなったからだろうと推察し、それならそれでいいだろうと思った。その直後に受付から彼女がやってきたとの連絡があった。昨日帰宅してから全く発熱もなく、あれほど泣き呻くほどの背部の痛みも消失していた。もう抗生物質を点滴で落とす必要もないだろうとは思ったが、念のために血液検査を施行。CRPも1.6まで下がっていたので、あと4日分の抗生物質の内服剤処方を出した。彼女にはお金が心配で医療機関に行かずにようすをみていると、結局は今回のように悪化し、治療に時間とお金がさらにかかることになるので、なにか症状があったら早めにフィリピン語の通訳に相談するようにと釘をさしておいた。40度の発熱が3日目となったときにはもしかして入院が必要かと思ったが、彼女の経済的負担もあり、粘ってよかった。しかしいつもこのようにうまくいくわけではない。綱渡りの医療は当たり前だが患者のためにも行うべきではないからだ。分担執筆した「実践医療通訳」が完成し、出版社から送られてきた。たくさんの皆さんのお役にたつようにと祈りたい。
  • 2015/10/10 12:50
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ひさしぶりに大問題発生。今週の月曜から腎う炎の診断で抗生剤を点滴静注している20台のフィリピン人女性、お金がないだけでなく、B型肝炎ウィルスキャリアであることも判明。状態としては40度近くあった発熱もようやく7度台となり、落ち着いてきた。あのままなら入院して治療を受けてもらおうとしてもお金がないということで病院に拒否されかねず、大変なことになるところだった。お金はフィリピン人の父親が少し払ってくれた。本人の給料日の20日すぎまで待たねばならないがだいじょうぶだろうか。きのうになって実はB型肝炎がある、近くの公立病院で今年の4月ごろ言われて、体調が悪く1週間入院したと教えてくれた。こういうことは最初に教えてほしい。まだ20台なので将来の原発性肝臓がんの発生の心配をしなくてはならないだろう。するとインターフェロンかその類の治療となるが・・・1週間の入院だけでこれらの治療ができるわけがないので4月の治療というのは少なくともインターフェロンやその類の根治療法とは異なると思う。お金がないというのにB型肝炎抗原検査や肝機能検査をしなくてはならず、頭が痛い。
  • 2015/10/9 9:00
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フィリピン人女性20歳、最近体がだるいと来院。肝機能障害と甲状腺機能亢進症をまず疑った。採血をしましょうと言ったとたんに顔が曇り、痛いのは苦手なのと泣き出しそうな顔つきになり・・・フィリピン語の通訳に手を押さえてもらい、ようやく採血できた。そういえば以前にフィリピン人で採血の針を静脈に刺したとたんに手を引いた若い女性がいて、血液が飛び散った。以来、手を引き抜かれないように押さえる人をだれかに頼むことにしている。同じくフィリピン人女性58歳、補聴器をつけてから人が変わったように明るくなった。
先日、某政党の参議院議員の話を聴いた。今後は外国人労働者を入れることが日本には必要だと力説していた。政治経済のすべてを知っているわけではないが、そうかもしれない。ただ今の僕のクリニックの状況をみているとあまりにも生活保護になってしまっている外国人が多い。また一度生活保護になると抜け出せないし、抜け出す気持ちがうせてしまっているようにもみえる。単純に「政府がお金をくれるのだから働かなくてもいい」と考える人たちも少なくない。言語や雇用の問題などさまざまな理由があってこうなってしまっているのだろうが、このあたりをよく分析することが必要だろう。
  • 2015/10/8 9:00
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5日のこと、フィリピン人通訳スタッフから「今、フィリピン人女性から電話があった。高熱と腰の痛みでこれから来る」とのことだった。10時半をすぎたころにやってきたフィリピン人女性28歳、泣き顔で呻いていた。聞けば3日前の夜よりこんな状態だったらしいが
医療費が心配なのと土日でどこに行っていいのかわからず月曜の朝まで「放置」していたらしい。近くの市に在住でフィリピン人の夫ともども生活保護が打ち切られた直後らしいが、打ち切られたということはそれなりの収入があるはずなのにどうしたことだろう。血液検査の結果は細菌感染、おまけに尿検査では白血球と潜血反応が強かった。これは腎臓泌尿器系の感染症と考え、抗生剤の点滴静注射を行い、夕方再度行うので、それまで帰宅させずにクリニックの奥のベツドで休んでいてもらうことにした。すでに体温は40度近くになり、呻きは続いていた。午後5時近くになり、続々と子連れのフィリピン人女性が集まって来た。皆、友人ということだった。そのうちの一人の車に乗せてもらって帰宅していった。昨晩の熱型や状況によっては入院してもらわねばならないかもしれない。こちらも頭が痛い。なぜこんなにややこしくなるまで放置していたのかとつい責めたくなってしまう。はじめてのラオス人男性49歳、午後4時すぎに来院。どういう関係かわからないが、ラオス人女性がひとりついてきた。いわゆる風邪らしい症状と39度近くの発熱。体をみると皮下出血が吸収されつつあるような茶褐色のあざのようなものが側胸部に複数あった。もしや昔でいうところのカポジ肉腫ではあるまいなと思って尋ねて見るが、どうもちがうような返事。診察を終えて頼まれた会社への診断書を書いていると、この男性が突然診察室に入って来た。小さな声でエイズが心配だと言う。4か月前にラオスから戻って来たとのこと。ラオスで何かエイズ感染を心配するようなことがあったのだろう。即日検査を行ったが、陰性だった。安堵して帰って行った。
  • 2015/10/6 9:01
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ペルー人の女性と日本人男性のカップル、中年というよりすでに「高齢」にさしかかっているお二人。ときどき仕事場に自家用車をご主人が運転して奥さんを乗せていくのを目撃している。先日受けた特定健診の結果を説明した。奥さんのほうは高血圧以外大きな異常所見はなし。まず奥さんに説明。つぎにご主人について説明しようとすると奥さんが「心配、心配」と口をはさむ。前立腺がんの腫瘍マーカーが高値で専門医に紹介したが、奥さんの心配のしようが尋常ではない。おろおろしてく顔が曇っている。ご主人には悪いと思うが、いわゆる「ふうさいのあがらない」人なのだが、ほんとに愛されているのだなと思った。カンボジア人のお坊様、検査の結果を聞きにいらっしゃった。糖尿病の話をした。支援者の在日カンボジア人の話では在留資格は年末まであるとのことだったが、来日の目的はすでに終わっているらしい。もうすぐ帰国ということならカンボジアの医療機関に紹介状を書き、帰国まではカロリー制限でがんばることとする。もし12月まで日本にいるという結論なら治療を開始しなければならないだろうから再度来院してほしいと話した。診察が終わった後にお坊様に名刺をいただいた。カンボジアに来たらぜひ連絡してほしいと言われたが、お坊様に名刺をいただいたことは初めてだ。
  • 2015/10/5 9:00
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10月1日もAMDA国際医療情報センターに11件の外国人または外国人に関連した人たちからの電話相談があった。その内容をみると単純に○○語で診てくれる医療機関を探してほしいということではなく、あの検査をしてくれるところ、こういう風に診てくれるところと条件がなかなか厳しい。関西圏から「新幹線で行くから東京でもいい」などというものもある。ワンランクアップの相談というべきか? これからこのような相談に応えて行くためには医療機関の理解と協力が欠かせないだろう。フィリピン人男性42歳、あまり仲間内でもいい評判を聞かない人だったが、下痢とおなかの張りがひどくて来院。仕事もできず、帰国を考えているという。保険がなく、大腸内視鏡やCTスキャンを行うにもお金がないらしい。もどかしさを感じる。ひさしぶりに好意の限界も感じた。昨日の夕方、前回クラミジアの感染症でやってきたアメリカ人男性から電話あり。できれば通訳担当のフィリピン人スタッフに電話を受けてほしいのだが、とくに性に関する事、泌尿器科の分野に関することは患者が直接僕と話したいと指名してくる。こういうケース、やむをえないとはいえ、院長である僕が直接電話に出てしまうといろいろな決断を迫られるときがあり、あまりしたくはないことだ。今回つきあっている女性が淋病に感染しているそうで、自分にもそのような症状があり、明日の朝一番で診てほしいということだった。ロセフィン1グラムの静脈注射1回でいいと専門医に意見をいただいたので、そうしようと思う。
  • 2015/10/3 9:00
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