AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20150911のエントリ

午後になってフィリピン人の母親に抱かれて4歳の女の子がやってきた。右の大腿下腿に複数の擦り傷。たいしたことはないのだが、病院やクリニックが嫌いなようで大粒の涙。お母さんがあやしてくれて無事に処置を終えた。帰りにお母さんが「ドクターにお礼は?」と言うと小さな声で「ありがとう」と一言。心が洗われるような気がした。こどもの声ってどうしてあんなに心を打つのだろう。こういうこどもたちがすくすくと育つ世の中であってほしい。あと30分で診療も終わりというころに受けつけから初診の中国人の患者が来ているがどうしましょうとの連絡があった。看護師が見に行くとときどきやってくる中国人男性が患者である女性のそばにいるのを発見。診察室に入ってもらった。ご主人も日本語が上手だが、奥さんの日本語力もすごかった。健診と健診でひっかかった項目の精密検査を某大学病院で受けてきて、その結果についてわからないので説明してほしいとのことだった。幸い、僕にとっては専門分野だったのでおよそ答えることはできたのだが・・・いつも思うのは健診受けても結果をただ渡すだけではいけないということだ。病気には器質的疾患と機能的疾患がある。器質的疾患は内視鏡検査やレントゲン検査でわかるが、機能的疾患はこういう検査ではわからない。外見上、形態上は異常は認められないからだ。だからこれらの検査で異常がないというとは器質的疾患はありませんということであって、機能的疾患については否定できない。こんな話までしながら奥さんの質問に次から次へと答えていたら45分も経過してしまった。ご主人が「先生、まだ待っている人いるでしょ、もういいですよ」と言うのだが、奥さんのほうはまだ聞き足りないようで、おまけに患者ももういなかった。けっきょくさらに15分ぐらい話して最後は安心したようで帰ってくださった。
  • 2015/9/11 9:00
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