AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201508のエントリ

8月最後の土曜日、日本人の患者数はほぼ「いつもの通り」、外国人患者は16人。前半はペルー人が5人続き、後半はフィリピン人が7人続いた不思議な日、間にベトナム人のお嬢さん26歳ひとり。7年日本に住んでいるそうだが、その割には日本語がほぼわからない。腹痛だということで少し日本語のわかる友人が付き添って来た。おへその周りから下腹部の両側が痛い、便秘もあるというので、便秘のための腹痛かと思ったが、痛みの性状を尋ねると、「ずっと同じように」痛いとのこと。便秘でくるであろう腹痛は間歇的に痛くなるタイプでどうもちがう気がする。触診してみると確かに下腹部は全般的に痛がる。ただし腹膜刺激症状はなし。普通に歩けるし発熱もない。先週風邪をひいていたというので腸間膜リンパ節炎も考えた。ただし、こういうところまで理解してもらうには「片言の日本語」ではだめだ。いくら僕がやさしい日本語で説明しても正確にわかってもらうことはできないだろう。もし腸間膜リンパ節炎なら経過を診て行けばいいはずいはずだが、顔に不安と書いてある。薬を出してほしいと懇願され、困り切った結果、褒められたことではないが、患者の精神安定のために「効くかもしれれない」程度の薬を処方した。忙しい診療の間、こういう人が増えたらどうしたらいいのだろうと考えさせられた。
  • 2015/8/31 9:05
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以前に高血圧、逆流性食道炎でやってきたペルー人女性、便秘などでやってきた。日系ではないペルー人としては日本語がそれなりに上手。便秘を話し合っているうちに逆流性食道炎の症状も訴えていることがわかり、処方した。カルテを受付にまわすと受付から高血圧の薬はいいのですか?と尋ねられた。不要と答えた。前回高血圧の薬を1カ月分処方したのが6月の終わり、その前に1カ月処方したのが4月の終わり。たぶん降圧剤を内服して血圧が下がってくると内服を止めてしまうのだろう。どうして持続して内服しなければいけないかは耳にタコができるぐらい、お話ししているはずなのだが。彼女に限らないが、こういうケース、日本人に比較すると外国人は極めて多い気がする。倒れてからでは間にあわないのだが・・・いま、目の前で血圧について何も話さないということは「今は血圧は大丈夫なの、薬はいらないわ」ということなのだろう。たぶん血圧が高くて具合が悪い時には内服して下がったら内服をやめるということで、まだ薬が手元に残っているのだろう。しつこいといやがられるのもいやなのでとうとう高血圧の話はしなかった。
  • 2015/8/29 9:00
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予約制を採らないかぎり、ある一定の日に患者が集中してしまうことがある。それがきのうだったのだろう。診療開始は9時15分と謳ってはあるが、シャッターの前に並んでいる方々を思うと、お待たせするわけにもいかず、8時50分には毎日診療を始めている。それが・・・午前の診療の受付を12時に終了して終わったのが1時すぎ。スタッフにも申し訳なく思う。途中、ゆっくり診察してこのペースならまだいいのだが、トイレに行くのもがまんするような状態でこの時間だった。この間に外国人患者7人、ペルー人2人、中国人2人、タイ人、フィリピン人、パキスタン人各1人。中国人のご夫婦、奥さんの特定健診の結果説明と診察の続き。少しはよくなっているようでほっとした。ご主人は初めての来院で「きょうはごはんを食べていないので特定健診と胃が悪いようなので胃がん検診を胃カメラでしてほしい」とおっしゃる。奥さんもあまり日本語がわかるほうではないが、ご主人はまったくわからず。説明に追われた。特定健診は予約制にしてある。こんな混んでいる中で予約なく入れてくれと言われても待っている患者のことを考えると、どうしたものかと思案したが受けた。ルールがわかっていたわけではないし、ここまではやむをえないだろう。ただ胃の内視鏡検査については来週にとあらためて予約をしてもらった。しかもお二人とも役所から郵送されてきたかがん検診の受診票をなくしてしまったそうで、再発行の手続きと役所の担当部署の場所を教えてさしあげた。これだけで汗が噴き出てしまった。タイ人女性もまったく日本語ができず。日本人のご主人がついてきたが、家庭内でどういう会話をしているのだろう? タイ語で話してわかってくれた。午後は県医師会の会長会、その後に続けて会議が二つ、県医師会新役員のお披露目パーティと続き、自宅に戻ったのが午後9時すぎ。今日、7時にクリニックにやってきてみたら昨日の午後、僕がいない間にやってきてとりあえず薬だけもらって帰った方のカルテが15ほど机の上に並んでいた。その中にいつもやってくるタイ人とベトナム人のカルテもあった。
  • 2015/8/28 9:00
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久しぶりにちょっと困った話。火曜の夕方、アフリカ某国の男性がやってきた。僕は診察中で最初は通訳と受付が対応した。相当前に高血圧で受診したものの、数回受診してこなくなってしまった人物だ。通訳と受付には大和市ではないところの生活保護だが、きょうは来る途中電車の中にかばんを置き忘れてしまい、財布も何もない、診察が終わったら警察に行くと言ったそうだ。その割にはあまりにも落ち着いているので、受付が居住地の役所に電話してみたら、生活保護は以前の話でいまは国民健康保険に加入している、しかし国保の掛け金を支払っておらず、国保は使えない状況なのだと説明を受けたと言う。すると残る方法は二つしかない。お金を次のとき払いとして本日は支払なしで診療するか、あるいは今日診療しないかである。今日どうしてやってきたかと尋ねてもらったら、高血圧だという話。以前と同じだ。とくに症状はないらしい。僕が支払なしで今日診療してしまうと近くの調剤薬局も支払なしで処方せざるをえなくなってしまう。万が一、彼が二度とやってこなかったらこの調剤薬局に赤字を積んでしまう。幸い、何も症状はないということだったので、まずは警察に行って電車に置き忘れてかばんの捜索手配をしてもらい、あす以後、お金を持ってきてもらうのがいい、そう話してほしいと通訳スタッフに話した。すると・・・・・通訳が戻ってきて、財布はあるし、お金もあるのでどうしても今日診てほしいと言っているとのこと。すると今までの話は何なんだ。電車内に置き忘れたかばんの中に財布も入れていてお金は全くないと話していたのに。・・・・どう考えてもこの話はお金を支払いたくないので口から出た虚偽と疑わざるをえない。診察の最後に2年ぐらいの長期に母国に近々帰るのでマラリアなどの熱帯病の予防接種を家族に受けさせたいが、どこで受けられるだろう?と相談された。今になって思うと、「近々」日本からいなくなるので・・・というところが鍵だったようだ。こういうケース、以前はもっと多かった。こういうことがある度に性善説だけではやっていけない、冷静に考えなくてはと思うしだいだ。
  • 2015/8/27 9:00
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夏季休暇明けの昨日、12人の外国人患者がやってきてくれた。日本人患者がすごく多かったためか、あまり目立たなかったが・・・午後からひどく驚かされたことが一つ。2カ月に一回ほどやってくる日系ブラジル人男性40歳台、もともと無口であまり話さない。以前に福島原発の除染等の手伝いに行っていて、心配していたことがあった。あの仕事は終わったそうだが・・・診察が終わると、「あの、先生、タイに行って来た」と言いだした。ほう、タイか、でもどうしてそんなこと僕に言うのだろう?と思い、「タイのどこに行ったの?」と尋ねると「チャイヤブーン」と答える。この地名を知っている人はよほどのタイ通だろう。イサーンと呼ばれる東北タイの中でも小さな県だ。次の瞬間、ある女性の顔が浮かんだ。タイ人が多いこの地域でも東北タイ出身といえば最大県であるウドンタニ出身者が圧倒的に多い。その中で僕が知っているチャイヤブーン出身者は一人しかいない。東日本大震災の直後に帰国、日本人の旦那さんを置いたまま帰国してどうしたのかと思っていたら、2年後に突然クリニックに現れた。数回通院した後にぷっつりと来なくなってしまって今に至っている。彼が「タイの彼女のところに行って来た」と言うので、「僕の知っている人?」と尋ねると「そうです」と一言。彼の口から出てきたのは彼女の名前だった。僕の彼女に対する印象は決して悪くない。働き者だし、それなりの常識もあると思っていた。日本人の旦那さんとは別れたそうだ。まあこういう関係は当事者以外わからない。それにしてもあのチャイヤブーンまで1人で行くとは。バンコクからコーンケーンまで国内線に乗り、そこから車で行ったそうだ。「いいとこだね、タイ。治安もブラジルよりずっといいよ、タイで将来彼女と暮らしたい」。彼女がクモの巣をはったとは考えたくはない。彼の言葉が実現するように祈りたい。
  • 2015/8/25 9:04
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 とうとう夏季休暇が終わってしまった。楽しさの後の寂しさというべきか、なんだか小学生のころを思い出す。さあ気分を入れ替えてがんばらなくては。先日から臀部の膿瘍でやってきている中国人の技能研修生について、受け入れの事業所から社会保険に加入させたので連絡があった。技能研修生については以前は日本の公的保険にも労災保険にも加入できなかったが、実質労働であるということで公的保険にも加入できるようになったと聞いた覚えがある。これをめでたいと言っていいのかどうか・・・人権という点では「いい」のだろうが、公平性という点からはどうなのだろう? 一時的に数カ月または数年滞在する人の場合、最初の2年間は制度上、公的保険の掛け金は最低レベルであるはずだ。それで今回のように臀部膿瘍ぐらいで済むならいいが、高額医療費助成制度を使わなければならないような疾患に罹患した場合、悪く表現すると「使い得」の「逃げ得」になってしまう。
外国人居住者が200万人を超え、ますます増加傾向にあるという日本、それはそれでけっこうなことだと思うし、また少子高齢化で将来を外国人労働者に頼らざるをえないのなら政府、政治家はこのような受け入れに伴う諸問題について真剣に議論すべきだと思う。どうもそういう危機感がないような気がしてならない。
 そういえばこのところ、AMDA国際医療情報センターに寄せられる相談件数も以前よりずっと多くなり、その内容も本人からだけではなく医療機関やホテルなど非常に詳細な情報を求めることが多くなっている。本国にいる肉親について日本での治療を希望し、医療機関の紹介など求めるものも発展途上国を中心に増えている。医療の先進国で治療を受けさせたいという気持ちはわからないわけではないが、大きな問題は言葉と費用だろう。法務省の医療ビザを取得してくる人はそれなりのビザが降りた理由があるのだろうが、降りない場合、先日のベトナムのお坊様のように観光ビザで支援者が呼び寄せてしまい、医療機関を受診するときになって医療費に困ることになる。発展途上国とくにアジアに対するビザなし渡航の条件を緩めた場合、こういうこともあるかとは思っていたが、やはりという気持ちだ。
  • 2015/8/24 9:11
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 中性脂肪が高くてときどき検査にやってくる中国人男性がやってきた。彼と話をしているとほっとする。日本語も上手、いろいろなこともよく理解してくれる。この1週間、日本語がまったくあるいはほとんど理解できない中国人患者で悩んでいたので彼が天使のように思えてくる。この話を彼にしたら「すみませんねぇ、先生」と笑っていた。夕方、きょうも終わりかという頃に、昨日高熱でやってきて腎盂炎を疑った若い中国人女性がやってきた。僕のクリニックも15日の土曜日の診療で1週間の夏季休暇に入る。というわけでなんとか15日までにめどをつけようと抗生物質の点滴を行った。きょうは具合によっては再度抗生物質の点滴をしようと思い、まちがいなく朝来てくれるように話しておいたのだが・・・夕方では抗生物質の点滴など処置も検査も時間が限られた中でしなければならない。母親が昨晩からの熱をつけておいてくれたが、ずっと平熱に下がっていた。これなら抗生物質の内服であとはよくなるだろう。よかった。
 明日の日曜から次の日曜まではお休み、ブログもお休みさせていたたくつもりだ。
  • 2015/8/15 8:46
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きのう13日の午前の終わり、フィリピン人女性がやってきた。ときどきやってくる人で今回は息子も連れてきた。この息子、小学校の1年で日本にやってきたころ、学校でのいじめにあったりしていて僕が母親に頼まれて学校との間に入ったことがある。もう中学生、なかなか礼儀正しくていい子だ。母親がペニスの皮を切ったとか切ってほしいとかそんなことを診療中に言うので、日本では病気でなければ保険は使えない、保険外診療ではお金が高くなるから大変だよと話したところ・・・もうフィリピンに帰って済ませてきた、まだ糸がついているけど・・と言う。あれっ、イスラム教徒だったっけ?と思い、尋ねてみたら・・フィリピンではカソリック教徒の男性は10歳前後で割礼を受ける習慣なのだそうだ。受けていないとからかわれたり、学校でいじめられたりするとのこと。クリニックのフィリピン人通訳も「そうです」と話していた。ときどきだが、AMDA国際医療情報センターに割礼をしてくれる医者の情報がほしいとフィリピン人から情報が入るのに気がついていた。フィリピンにもイスラム教徒がいるので、イスラムの人々からの相談かと思っていたが、誤解だったらしい。こんなにフィリピン人を診察していてはじめて知ったことにも驚いた。中国人女性43歳、汗が出てとまらないと来院。初診、日本語がほとんど理解できない。つい先週あたりからこういう人が目立ってきた。どこかのルートにクリニックの情報が載ったのだろうか。いろいろと検査をしてほしいといわれても国民健康保険に加入しているので、疾患または疑い疾患によってできる検査とできない検査がある。こういうことを話してもわからない。だれかー?と助けを呼びたくなるような午前の診療だった。
  • 2015/8/14 9:00
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おしりに膿がたまってしまって月曜に切開した中国人技能研修生、火曜にはもう膿が出なくなって痛みもなくなっていた。よかった。日本人のお医者さんもなかなかやると思ってくれただろうか? 通訳の同じ技能研修性の男性がなかなかおもしろそうな人で、「この間は横浜の中華街に行きました」と嬉しそうに教えてくれた。西安から来たというのであまり海とは縁がないはず。金沢八景の八景島シーパラダイスを教えてあげた。どんなところですか?と言うのでスマートフォンからホームページを見たら驚いたことに中国語のホームページがあった。ごく若いフィリピン人男性、言いにくそうにやってきたが、どうやら性交渉の後の性器感染症のようだったので、クリニックのフィリピン人通訳を入れずに二人で英語で話しあった。性交渉からの期間を考慮するとクラミジア感染症が一番考えられるので内服薬を処方。両親ともに僕のクリニックに来ているので話はしないことを約束した。たぶん相手のフィリピン人女性も治療しなければいけないだろうと思う。言うことを聞いてくれればいいが。近隣の医療機関が夏季休暇でお休み、そのせいか、日本人の患者も多い気がする。
  • 2015/8/13 8:58
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中国人男性24歳初診。お尻が痛いとやってきた。彼はほとんど日本語ができなかったが、通訳と称する同年代の中国人青年がついてきた。どうやら臀部の奥に膿がたまっているらしいので切開が必要と判断し、奥の部屋に移ってもらった。準備をしながら尋ねてみると二人とも技能研修生として滞在しているとのこと。あの「ピンハネ」やら「労働隠し」などで悪名高い技能研修かと思い内容を尋ねてみたら、場所は市内の事業所で待遇もよいとのことでほっとした。局所麻酔で切開すると奥のほうから膿があふれ出てきた。これであすにはもう痛みは取れるだろう。ふたりともなかなにか礼儀正しくて感心した。先週から書いている中国人男性については少々困ったが、やはり「国」ではなく、「個人」なのだろう。アメリカ人男性56歳、おなかの具合が悪くて北隣のS市からやってきた。おなかも拝見して考え込んだが、どうやら過敏性腸症候群ではないかと思い、いろいろと尋ねてみると同じようなヒストリーが何回もあることがわかった。まちがいないだろうと考えて、処方を行った。7月に入ってから大和市医師会や県医師会の会議、勉強会、役所との交渉など多くて、仕事を終えて自宅に直行できたのは15日なかった。旧盆を迎え、少し体にも余裕ができてきた。
  • 2015/8/11 8:53
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