AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20150331のエントリ

アルゼンチン人男性63歳、もう15年近く通院してきてくれているが・・・昨日はなんだか様子がおかしかった。診察室に入ってくるなり涙目で・・・アパートが火事になったと。先週、夜の7時すぎに彼のアパートのすぐ後ろのアパートで火事が発生。彼の部屋は燃えなかったが、放水でなにもかもびしょびしょになり、コンピユーターなどもだめになってしまい、パスポートなどの入ったトランク一つだけ抱えて逃げたらしい。たしかに衣服もこげくさい。たしか10日ほど前に診察にやってきたはずなので、薬もまだあるはず。どうしてやってきたのかと不思議に思い始めたころ、ポケットからビニールの袋に入った薬を取りだした。まさしく10日前に処方したものだった。別に濡れているわけでもなく、内服できない状態ではなく、数量も数えてみたが、次の診察日までちゃんとある。ではどうしてやってきたのだろうと思って彼の顔をみたら泣いていた。火事に遭い、日本での財産というかそういうものをほぼ失い、気が動転していたのだろうか。この薬は飲んでだいじょうぶか?と尋ねるのでokと答えると、そのままイスを立って帰ろうとした。たぶん誰かに話しをしたかったのだろう。何の咎もない被害者なので火事で使えなくなったものは保障されるはずと励ますつもりで話したのだが、火災保険のこととか保障とかそういうことはまったくわかっていないようだった。まずは体だけでも元気でよかったと抱きしめた。
  • 2015/3/31 9:03
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